ディル（イノンド）

学名	Anethum graveolens
英語名	Dill（ディル）
和名（日本語名）	イノンド、姫茴香（ヒメウイキョウ）
生薬名	蒔蘿（ジラ）、蒔蘿子（ジラシ）
分類	セリ科　一年草
原産地	南ヨーロッパ、中央アジア、南アジア
特徴	芳香性の一年草で、草丈は60〜120cmです。 葉（ディルウィード）はフェンネル（茴香、ウイキョウ、小茴香）によく似て、3回羽状に細く裂けた繊細なものです。 花は黄色で、小さく傘状に密集して咲き、香りがあり、後に果実になります。 使用（利用）部位は主にディルシード（ディル種子）で、スパイス（香辛料）としての使用（利用）が多いです。 ディルシード（ディル種子）に多くのアロマオイル（精油、エッセンシャルオイル）を含みます。 紀元前1500年頃前に描かれた古代エジプトの医療法によると、鎮痛薬の材料にあげています。 古代ギリシャ人は眠る時に使用（利用）しました。 中世では魔法に対するおまじないとして使用（利用）され、雷雲をかき消すために燃やされました。 名前は古いノルウェー語ディラ（dylla）に由来し、「和らげる」という意味です。
成分	カロチノイド、ミネラル、フラボノイド、クマリン、キサントン、トリテルペノイド、精油、カルボン、リモネン、フェラントリン等。
効能（効果、効用、薬効、作用）	利尿作用、抗痙攣作用、母乳分泌作用、整腸、消化促進、口臭除去等。
使い方（利用法、利用方法、活用法）	サラダ、ビネガー、ディルピクルス、カレー、ディルソース（ディルマヨネーズ）、ジャガイモの香りづけなどに使用（利用）します。葉（ディルウィード）はフレッシュなものをサラダやスープ、クリームの添え物に使用（利用）します。
注意！	妊娠中は医師や専門家に相談して使用（利用）してください。
育て方（栽培方法、管理方法）	種まき時期は3月〜6月、9月〜11月です。ビニールポット（苗床）に種子（シード）を3〜5粒まき、土を3mm位かぶせます。毎日水遣りをし、本葉が2〜3枚の頃、1ポットにつき苗を1本残し、残りの苗は取り除きます。本葉が6〜7枚の頃、プランターなどに約20cm間隔で植えつけます。 関東以西では秋植えにすると、春までに大株になって収穫量もずいぶん増えます。もちろん冬の間も収穫できます。花が咲いて種子（シード）がついたら枯れる一年草です。 よく日の当たる、水はけのよい砂地を好みます。移植を嫌うので、種まきするときは、肥えて耕した土に直まきし、早目に間引きをして、株間を十分にあけます。肥料は最終の間引きの時にマグアンプKを株元にばらまきします。葉（ディルウィード）は花が咲くころが収穫時期で、ディルシード（ディル種子）は熟してから収穫します。