大昔から人間は体中に色を塗って飾り立てたり、害虫や疫病から身を守るために様々な工夫をしてきました。
そしてまた布を草木で染めたり、花の汁や果実の汁、葉や根をなどを煎じて染液をつくり、糸や衣類を浸して染めました。
ハーブ(香草、薬草、植物)のもつ殺菌カを染液に封じ込め、雑菌から身を守ったり、病気の予防に使用(利用)したのです。
ミイラづくりの時の包帯もスパイスなどで染められていたそうです。
ハーブ(香草、薬草、植物)を使用(利用)することで自然の染料が持つ、渋みのある色合いや光沢の良さを表現することができます。
日本では、古くからあるべニバナ染、藍染、泥染などがその代表です。
真っ赤なべニバナ染はとても高貴で、何百年も色落ちせず、衣類につく虫を駆除してきました。
泥(カオリンなどの土類)染は大島紬などでおなじみで、熱を調整する働きがあります。
藍染は戦国乱世の頃に広く普及し始め、明治維新の頃にはインド藍が輸入されるようになりました。
日本ではタデ科のアイ、インドではマメ科のインドアイ、ヨーロッパではアブラナ科のヨーロッパアイと、どれも青色染料です。
外国ではインディゴブルーの名でよく知られ、ジーンズなどの染料がそれです。
インディゴブルーは、学名をポリゴナム・テインクトリゥムといい、染料用という意味を持っています。
葉や実には解毒作用があり、薬草としても知られています。
その他のハープ(香草、薬草、植物)では、タンジー、エルダー、マダールートなども染料として多く使用(利用)されます。 |