その2 (壁A、B)


 入り口 自己紹介文

入り口手前には自己紹介のために以下の文書を置きました。

   愚痴の空回り  (全文を表示)

元々は本個展に先行して参加したグループ展の申込書に添付したものです。
 ( グループ展 2013年5月  )

「芸術とは何か?」、「あなたのアーティストとしてのコンセプトは?」との申込書の質問に
対するちょっとイライラした回答になってしまいました。
私は芸術家であるわけでも、それになりたい訳でもなく、私の巻き込まれた様々の事態
の結果、「鳴き出しただけ」です。
もう一度、「あんたは何で芸術とかやってんの?」と問われたならば、カート・ヴォネガット
の「炭鉱のカナリア」論への賛同を返答すると思います。
商売にならないド素人が芸術で何かをやる理由があるとしたら上記だけです。

今の私は製造業のオッサンで20年以上芸術がらみは発表してないよ。
と述べた上記紹介文の対面の壁に
左図の3枚の組写真を置きました。
写真は当HP既出のものです。
( 中央 →  )
( 左右 →  )

文と対峙する、作品を発表していた
頃の若かりし私。

ギャラリールームの入り口を入ってすぐの壁に、今回の展示の個人的背景となった様々な
事態を記した序文を置きました。

電子部品実装機の大手企業を
工場移転で辞めた後、渡り歩いた
中小企業で体験した様々なことを
深くは触れずに書いた文章です。
退職した私のことを心配してくれた
大学美術部先輩のNさんに宛てた
メールを基にしています。

   序文 (全文を表示)



 ギャラリー展示作品の配置と番号、および冊子

展示室(ギャラリー)内の各壁ABCDに
展示した作品の配置を示します。

「A1」、「B3」など番号は、各作品を
示す呼び番号です。

私の作品名は非常に長い場合が多く、
いちいち記述するのが面倒なので、
番号を付けました。
IAF運営側に提示した個展企画書でも
同様の番号を使っています。

■ タイトル冊子について

上述のように本展の作品のタイトルは長すぎる場合が多く、作品の下にタイトルラベルを
置く通常の展示方法には問題を感じました。
(長すぎるけど、説明不足)

そこで、作品に付帯する情報や文章、画像などをまとめた冊子を作成し、壁ごとに配置
し、手にとって自由に読めるようにしました。
こうすれば、読みたい人は読むし、作品優先の人は無視出来るし、自由で良いかと。
以下の紹介文では各作品の紹介とともにタイトル冊子のPDFデータも載せています。


  壁A 「 みんな死んじゃえ。 」

■ 作品番号 A−1

  作品名:

  「 栄光に至る王の道はただ一つであり、
    道をたどれるのは彼ただ一人である。

    彼の様に生きなければ、何事も成し遂げられないが、
    彼は何人にも真似し得ない、唯一無二の存在である。

    彼は有ると無しとで記述される全てのものを産み落とした。
    全ての鼠の父であり、全ての橋を渡し、全ての井戸を掘り、
    河原の柳の葉より魚を放った。

    彼が全てを形作り、他の誰も何一つ作らなかった。
    彼は全てを成し遂げた。あなたは何も果たさなかった。
    彼のみが価値ある存在である。あなたに何の価値もない。 」




■ 作品番号 A−2

  作品名:

  「 中央の金色は失われたが、
    我らは再びここに集う
    我らの血と彼らの肉を塗り込めて、
    我らの気をもて社を築く

    金色を称える我らの信心は、
    喪失以前より遙かに倍加し、
    我ら血と肉と気の神殿は、
    彼らを梃子に膨れあがる

    金色の実体は喪失したが、
    その気は遙か巨大に膨れ、
    信徒の口のみに甘露を与え、
    我らと彼ら、全ての者どもに君臨する 」





■ 作品番号 (A-1) + (A−2)

  作品名: 「 みんな死んじゃえ。 」

前出の作品(A−1)、(A−2)はペア作品です。
よって単独での作品名に加えて、ペアとしての名称も持ちます。





■ 冊子 「 みんな死んじゃえ。 」

上述の作品A-1、A-2の「長すぎるタイトル」を記載
するための冊子です。
作品に付帯する文章や画像などや、作品の製作年、
素材などを載せています。

左の画像をクリックすると表紙画像が別ウィンドウ
で開きます。
開いたウィンドウ一番上の 「クリックでPDF版を
開く」 をクリックするとPDFファイルが開きます。

■ 作品番号 A−3 (追加作品)

  作品名: 「 種子を胎む。土は無い。 」

本ホームページでは既出の作品です。( 既出の掲載ページへ →  )

壁Aに倉庫の入り口のドアが有った為、ドア開き時に作品A−1とドアが衝突することを
恐れて急遽追加出展しました。
よって冊子に本作品についての記載はありません。

本作を描いていた頃、私はある企業に求職中でしたが、3.11の大地震により、その
会社の求人も硬直。再就職は流れてしまいました。

本個展で語られる物語りの一つの区切りとして、このエピソードも意味を持つと考えます。



  壁B 「 浮いたり 沈んだり 」

■ 作品番号 B−1

  作品名:

  「 私たちは上昇する。
    まぐわいたいから。 」




■ 作品番号 B−2

  作品名:

  「 殻を重ねて私を隠す。
    その肉は既に硬さを失う。 」




■ 作品番号 B−3

  作品名:

  「 Mind drived benefit generator (Prototype 1949) 」




■ 作品番号 (B-1) + (B−2) + (B−3)

  作品名: 「 浮いたり 沈んだり 」

前出の作品(B−1)、(B−2)、(B−3)は三点組作品です。
よって単独での作品名に加えて、三点組としての名称も持ちます。





■ 冊子 「 浮いたり 沈んだり 」

上述の作品B-1、B-2、B−3の「タイトル」を記載
するための冊子です。
作品に付帯する文章や画像などや、作品の製作年、
素材などを載せています。

左の画像をクリックすると表紙画像が別ウィンドウ
で開きます。
開いたウィンドウ一番上の 「クリックでPDF版を
開く」 をクリックするとPDFファイルが開きます。

 壁隅 AB

■ 作品番号 AB

  作品名: 「 すみっこで死んでいるよ。 」

作品製作の過程で余った材料を
A、B壁の間の隅に置きました。
白い人糞状の塊(紙粘土)と
蝉と蝿の死骸のアルコール付け。

写真を撮りそこねたので動画から
切り取りました。


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