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Ginkgo

銀杏(イチョウ)

銀杏の出てくる短歌(和歌)や漫画をご紹介しています。

イチョウイチョウ科の落葉高木

〔別名〕ちち(知智) ※異説あり 〔花期〕4月頃 

中国から渡来。葉は扇状で中央部に切れ込みがあり、秋に黄葉する。雌雄異株。街路樹や公園樹としても植えられ、寺社の境内などでもよく見かける。

 

 

 

<短歌(和歌)>


防人が別れを悲しむ心を述べる歌一首

大君の 任けのまにまに 島守に 我が立ち来れば ははそ葉の 母の命(みこと)は み裳の裾
摘み上げかき撫で ちちの実の 父の命(みこと)は たくづのの 白ひげの上ゆ 涙垂り
嘆きのたばく 鹿子じもの ただひとりして 朝戸出の かなしき我(あ)が子…

(よみ人しらず/万葉集)

金色の ちひさき鳥の かたちして 銀杏ちるなり 夕日の丘に (与謝野晶子)

<漫画>


佐々木倫子 『動物のお医者さん 12』 白泉社

漆原教授(獣医学部)の気まぐれにつき合わされ、銀杏を拾いに行くことになったハムテルと二階堂たち。
途中で菱沼がお弁当を食べたいと言い出したため、漆原教授が車を止めさせたお店からお弁当をかっぱらうのを手伝わされてしまう(お店は教授の実家)。
しかも、折り詰め(葬式用だった)を食べている最中に、お店の人たちが大学で銀杏を拾っていたことをハムテルが思い出し、とんぼ返りするはめに。

次の日の早朝、お店の人たちより早く銀杏を拾ったハムテルたちだが……。