定義:Rにおける集合の集積点 accumulating point, accumulation point , point of accumulation  極限点 limit point , cluster point

ビギナー向け「集積点」定義  
厳密な「集積点」定義   
 →集積点の定義ータイプ0:距離のみを用いた表現/開区間を用いた表現/近傍を用いた表現/除外近傍を用いた表現
 →集積点の定義ータイプ1:距離のみを用いた表現/開区間を用いた表現/近傍を用いた表現/触点を用いた表現/閉包を用いた表現 
 →集積点の定義ータイプ2:距離のみを用いた表現/開区間を用いた表現/近傍を用いた表現 
 →数列をつかった集積点の定義 
・厳密な「集積点」定義間の関係
 ・集積点定義タイプ0⇔集積点定義タイプ1/集積点定義タイプ0⇔集積点定義タイプ2/集積点定義タイプ0⇔数列をもちいた集積点定義  
 ・集積点定義タイプ1⇔集積点定義タイプ2/集積点定義タイプ2⇔数列をもちいた集積点定義 
・集積点と他の位相概念との関係
 →集積点と内点・外点・境界点との関係  
 →集積点と触点・閉包との関係  


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数列を用いた集積点の定義─表現1 


・「実数aが『R部分集合E集積点である」とは、

 次の条件を満たす 数列 x1 , x2 , x3 , …が存在すること。

  【条件1】 nN ( xnE かつ xna )
  【条件2】  xn a (n∞)

【文献】
 ・永倉・宮岡『解析演習ハンドブッ ク[1変数関数編]』4.1.9数列を用いた上記の定義と、タイプ0の定義とが同値(p.135)
 ・de la Fuente, Mathematical Methods and Models for Economists,2.4(b)Theorem4.11(p.62)
       "there exists a sequence in E−{a} that converges to a."
 ・加藤十吉『微分積分学原論』系5.1(p.45):「a に収束するE−{a}の数列が存在する 」
 ・黒田『微分積分』定義2.9(p.65):数列の集積値;8.1.4(p.275):Rn一般について。
 ・杉浦ほか『解析演習』第1章[例題]§22.14(p.10):E-{a}の部分列で、aに収束するものがとれる
 ・能代『極限論と集合論7章2定理3(p.130)。タイプ2の定義⇔上記の定義を提示。

数列を用いた集積点の定義─表現2 


・「実数aが『R部分集合E集積点である」とは、
  Eのなかの相異なる点からなる数列x1 , x2 , x3 , …が、n∞のとき一点aに近づくこと。[志賀『位相への30講』第4講(p.26)]
  there exists a sequence 〈xn〉 of distinct points of S such that   xn x0 (n∞) [Fischer,Intermediate Real Analysis, Theorem 3.3(p.211)]]
    
  Eのなかの相異なる点からなる数列・a sequence 〈xn〉 of distinct points of S は、a,a,a,…という数列の排除を狙ったもの。

・「実数aが『R部分集合E集積点である」とは、

  【条件1】 nN ( xnE かつ xna )
  【条件1】 m,nNm≠n ⇒ xmxn )?
  【条件2】  xn a (n∞)

【文献】

 ・志賀『位相への30講』第4講(p.26):数列をつかって定義。
 ・Fischer,Intermediate Real Analysis, Theorem 3.3(p.211).数列を用いた上記の定義と、タイプ0の定義とが同値(証明付)

reference

 
 ・能代『極限論と集合論7章2定理3(p.130)。タイプ2の定義⇔上記の定義を提示。
 ・杉浦ほか『解析演習』第1章[例題]§22.14(p.10):E-{a}の部分列で、aに収束するものがとれる

 ・永倉・宮岡『解析演習ハンドブッ ク[1変数関数編]』4.1.6「実数aEの部分集合Aの集積点」をタイプ0で定義。4.1.9数列を用いた上記の定義と、タイプ0の定義とが同値(証明なし)(p.135)
 ・de la Fuente, Mathematical Methods and Models for Economists,2.4(b)Theorem4.11(p.62):距離空間一般において。タイプ1の定義と同値。「E−{a}のなかに、aに収束する数列が存在する。there exists a sequence in E−{a} that converges to a.
 ・加藤十吉『微分積分学原論』系5.1(p.45)で、タイプ1の定義⇒上記の定義を提示。

 ・黒田『微分積分』定義2.9(p.65):数列の集積値;8.1.4(p.275):Rn一般について。

 ・志賀『位相への30講』第4講(p.26):数列をつかって定義。
 ・Fischer,Intermediate Real Analysis, Theorem 3.3(p.211).数列を用いた上記の定義と、タイプ0の定義とが同値(証明付)



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