納古山(のこやま)
◇木和谷(こわたに)林道から
納古山山頂へのルートはいくつかあります。木和谷コース(初級、中級)、木作谷コース、大牧谷コース、西尾根、納古谷(納古口)コースなど。もっともポピュラーなのが、七宗町からの木和谷コースです。山頂で下る方向を間違えたり、途中の分岐を間違えるとると、川辺町や三和町に出てしまいます。木和谷林道への入り口は、ちょっとわかり辛いですが、41号線からだと踏切を渡ったすぐのところにある製材所横の道を上がります。道路にはデカデカと「納古山登山口」と書かれています。道に入って正面、10mくらい行くと地元の諏訪神社があります。
木和谷林道の砂利道(一部舗装)をどんどん上っていくと、途中、初級コース入り口にかけて駐車場が4つほどあります。林道のどんずまりが、初級コースの入り口です。ひとつあたり5〜6台止められますが、路肩が広いところがけっこうあるので、先客でいっぱいでもまあ適当に停めてしまえます。 中級コースから登って、初級コースで下る周遊の場合は、第2パーキングに停めないと、中級コース入り口から初級コース入り口まではけっこう距離があり、林道登りを歩くのは大変です。 ちなみに、案内のある最初のパーキングと第2駐車場の間には、親猿の滝(左写真)やノコリン岩と名付けられた岩があります。
◇林道の終点が初級コース入り口
楽なのは、一番奥の初級者コース入り口まで車で行って、初級コースをハイキングするのがいいでしょう。中級コースも、ほとんど大差ないくらいですが、一部鎖とロープで登る岩場が難所です。小さいお子さん連れの場合は、中級はやめておきましょう。初級コース入り口から頂上まで1時間ちょいといったところですが、子連れなら少なくとも1時間半は見ておいた方がいいでしょう。一応、トイレもありますよ(左写真)。
山水が飲めるように、コップがおいてある水場があります。行きに飲み過ぎるとバテますし、なにせ谷の山水なので、おなかの弱い人はどうでしょう・・・・帰りにここで、顔を洗うと気持ちいいです! 最後の水場を越えると、登山道は谷川を離れ、本格的な登りとなります。そして、だんだんと傾斜がきつくなっていきます。足場が悪いので、初級コースでもけっこうきついと思います。
◇石の境界標
途中、尾根をやや下ったところ、道の真ん中に石標があります。「武儀郡神渕と加茂郡下麻生」とあり、明治41年10月と石に彫られています。その昔は加茂郡下麻生村と武儀郡神渕村だったことがわかる、境界標です。
山頂手前にも展望の良い岩場があります。山頂が混み合っているときは、こちらで休むのもいいでしょう。 ちなみに「天空岩」と呼ばれるところは、中級コースから登った途中にあります。
◇山頂は360度の大展望
納古山の山頂は、本当に見晴らしがいいところです。632mと、それほどでもない高さなのですが、まったく低さを感じさせません! 山頂には三角点、山頂標識、石碑、石仏、ベンチなどがあります。昔はなかった方向や山の名前がわかる方位板は、 ボランティアの手によって設置されたものだと思います。記念に下のケースに入っている登山者ノートに記帳しましょう。 晴れていれば霞つつも白山と乗鞍が望めます。御嶽山と中央アルプスはけっこうきれいです。眼下には、飛騨川の様子がうかがえます。