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マムシ

 

◇マムシだけは覚えておこう

 野山を歩く時、唯一気にしなければいけない毒蛇がマムシです。息子にもマムシだけは、しっかり教えておかなければいけません。私が子供のころ、周りもマムシを特別恐れたりはしませんでしたが、注意は必要でした。みんな手慣れたもので、遠足に行った時などは、マムシを見つけては瓶に入れて持ち帰ったものです。

マムシの特徴 ・ずんぐりむっくりのヘビで、頭は毒蛇の特徴と言われるほど三角ではない。
・模様は銭形と言われるように、丸書いて点と覚えておく。他にない模様だ。
・独特の体の曲げ方をして潜んでいる。

◇マムシの毒は出血毒

 マムシにかまれたら、かまれたところを安全カイソリで少し切り、口で毒を吸い出すという、子供の時、友達がかまれたことがありましたが、おばあちゃんがそうしていました。その後、診療所へつれて行き、血清をうってもらいました。マムシの多い地域には血清が用意されています。後から聞いたことですが、キズを広げるだけで、たいして効果はないそうです。噛まれた人を安心させる効果はあると思うのですが、むしろ毒を飲み込んだりしてキケン(口とかにキズがあると悪い)なので、やめろと言われました。
 
腫れてきた時、それを冷やしたりするのもあまり有効ではないそうです。痛みを和らげてはくれますが、組織が崩壊したら意味がありません。毒がまわらないようにと、噛まれた部位を縛るというのも、実はあまり効果がないそうです。酸素欠乏になるととりかえしがつきません。
 マムシにかまれる人は、たまにいましたが、死んだという話は聞いたことがありませんでした。マムシの毒は、言われているほど強力というわけではないのでしょうか? ただし、ほうっておくと2〜3日後に肝不全を起こして死亡するそうです。かまれたとしても病院につれていって処置してもらう時間的余裕は1日以上あるということでしょう。とにかくあわてないことが一番!

マムシに噛まれると、激しい痛みとともに噛まれた部分がメチャクチャ腫れてくる。例えば、指先を噛まれたとすると、その腕全部+かたの後ろまで、ハデに腫れてしまう。腫れない場合や、ほとんど腫れない場合は、噛まれた時、毒を注入されなかったと見ていいので、ひと安心だ。マムシだって全部毒を出してしまうと、その後は無防備になるわけだから、無駄に毒はつかいたくないのだろう。

☆首を噛まれるのはとてもキケン!
 マムシに噛まれると腫れがひどいので、首だと腫れで窒息する可能性があるそうだ。

◇7月のマムシは注意!

 これは経験上の考察なので、真意は定かではありませんが、マムシは7月を除いて、おとなしいです。昼間動き回っていることはなく、草むらや物陰でとぐろをまいてじっとしています。ふみつけない限り、かまれることはありません。
 ですが、7月は注意が必要です。昔おじいちゃんから聞いたことによると、お腹に子供がいる時、とにかく何かをかんで毒を出さないと、お腹の中の子供に影響するということです。だから、噛みに来るという(本当でしょうか? 本とか調べた限りではそんな記述はありません)。実際、7月は子供をかかえたメスを良くみかけます。

 

◇6月は里に下り、夏になると山に帰る

 6月とか、水田の草取りをしていると、水田の中でとぐろをまいています。それが夏休みのころになると、山に帰っていく。秋、きのこ採取にいった時、山の中でマムシを見かけたことがあります。

 

マムシの食べ方

照り焼き 皮をむき、腹をさいて、ミリンと醤油で味付けをしてから、照り焼きにします。マムシは、土臭いような臭いがあるので、素焼きは好きではありません。皮は、乾燥させておくと、やけどやすりきずの時、水につけて貼れば効くそうですが、子供の頃、それを試す機会はありませんでした。
刺身 刺身で食べる場合、どうしてだかシッポ(お知りの穴より後ろ)は食べませんでした。毒があるからだそうですが、本当でしょうか? おじいちゃんは食べていましたが、私は刺身でマムシを食べたことはありません。
マムシご飯
(たきこみ)
1週間ほど焼酎につけたマムシを、炊き込みごはんを作る際、その中に入れて炊きます。マムシは、そのまま炊飯器の中にとぐろをまくように入れます。炊きあがったら、マムシを取り出し、皮をはがし、身をほぐして混ぜれば出来上がりです。背骨は硬く、ままの形で外すという感じですね。
ふりかけ マムシを串ざしにして、囲炉裏の上、壁の上の方にさしておき、カラカラに乾燥させます。もちろん今は囲炉裏がないので、まず腹を割いてから天日に干し、その後、串刺しにして居間の壁にさしておくと、カラカラに乾燥します。それをすり鉢ですりつぶし、これをゴマ塩に混ぜれば、マムシふりかけの出来上がり!

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