野山を歩く時、唯一気にしなければいけない毒蛇がマムシです。息子にもマムシだけは、しっかり教えておかなければいけません。私が子供のころ、周りもマムシを特別恐れたりはしませんでしたが、注意は必要でした。みんな手慣れたもので、遠足に行った時などは、マムシを見つけては瓶に入れて持ち帰ったものです。
マムシにかまれたら、かまれたところを安全カイソリで少し切り、口で毒を吸い出すという、子供の時、友達がかまれたことがありましたが、おばあちゃんがそうしていました。その後、診療所へつれて行き、血清をうってもらいました。マムシの多い地域には血清が用意されています。後から聞いたことですが、キズを広げるだけで、たいして効果はないそうです。噛まれた人を安心させる効果はあると思うのですが、むしろ毒を飲み込んだりしてキケン(口とかにキズがあると悪い)なので、やめろと言われました。 腫れてきた時、それを冷やしたりするのもあまり有効ではないそうです。痛みを和らげてはくれますが、組織が崩壊したら意味がありません。毒がまわらないようにと、噛まれた部位を縛るというのも、実はあまり効果がないそうです。酸素欠乏になるととりかえしがつきません。 マムシにかまれる人は、たまにいましたが、死んだという話は聞いたことがありませんでした。マムシの毒は、言われているほど強力というわけではないのでしょうか? ただし、ほうっておくと2〜3日後に肝不全を起こして死亡するそうです。かまれたとしても病院につれていって処置してもらう時間的余裕は1日以上あるということでしょう。とにかくあわてないことが一番!
マムシに噛まれると、激しい痛みとともに噛まれた部分がメチャクチャ腫れてくる。例えば、指先を噛まれたとすると、その腕全部+かたの後ろまで、ハデに腫れてしまう。腫れない場合や、ほとんど腫れない場合は、噛まれた時、毒を注入されなかったと見ていいので、ひと安心だ。マムシだって全部毒を出してしまうと、その後は無防備になるわけだから、無駄に毒はつかいたくないのだろう。
☆首を噛まれるのはとてもキケン! マムシに噛まれると腫れがひどいので、首だと腫れで窒息する可能性があるそうだ。
これは経験上の考察なので、真意は定かではありませんが、マムシは7月を除いて、おとなしいです。昼間動き回っていることはなく、草むらや物陰でとぐろをまいてじっとしています。ふみつけない限り、かまれることはありません。 ですが、7月は注意が必要です。昔おじいちゃんから聞いたことによると、お腹に子供がいる時、とにかく何かをかんで毒を出さないと、お腹の中の子供に影響するということです。だから、噛みに来るという(本当でしょうか? 本とか調べた限りではそんな記述はありません)。実際、7月は子供をかかえたメスを良くみかけます。
6月とか、水田の草取りをしていると、水田の中でとぐろをまいています。それが夏休みのころになると、山に帰っていく。秋、きのこ採取にいった時、山の中でマムシを見かけたことがあります。