■時期
ピークは9月20日〜10月10日
◇毎年同じ近辺に生える
マツタケは、毎年同じ次期、同じ場所に出てきます。落ち葉などの下に埋もれていて、慣れないと見つけにくいでしょう。地元の人は出る場所を知っているので、その近辺を探します。また、ニオイが強いので、近くに行くとマツタケの香りがただよってきます。
神淵のマツタケは、なかなか立派なものが採れました。いつだったか1m近い開きが見つかって、新聞に載ったこともあります。写真のような傘がひらいていないものが、いちばん良く、傘の裏の幕が破れていません。
まる・・・・・いわゆるつぼみで、一番商品価値が高く、香りも長持ちします。 はんびら・・完全に開いてはいないが、裏の幕がやぶれてヒダが見えるものです。 ひらき・・・・開いてしまったマツタケのことで、日に日にどんどん香りが失われます。
◇時期の終わりはねごけ
マツタケなどのキノコのことを、神淵では”コケ”と呼びます。まつたけの時期が終わりに近づくと、ネゴケが目立つようになります。松の根っこや岩にじゃまされたりして、ぐにゃぐにゃ曲がって出てきたものをネゴケと言います。みつけにくく成長したものが見つかるので、傘が変形していたり曲がっていたりで、形がとても悪く、商品価値があまりないので、家で食べてしまいます。 また終わりに近づくと、そうな(ホウキタケ)が生えてきます。ほうきたけは、歯触りがとてもよく、大好きなキノコです。
◇保存はヒバで
マツタケの保存は、直射日光をさけ、風通しのいいところで保存します。冷蔵庫での保存は良くありません。昔から写真のようにヒバにくるんで保存しています。ヒバとは、ひのきの葉のことです。
マツタケ(キシメジ科)
マツタケが主に生育する場所は、樹齢30年以上のアカマツが生えている山です。水はけが良く、風通しや日当たりが良い場所です。これって、よく手入れされた山ということで、落ち葉がいっぱい積もっているような自然の山ではないことを意味します。手入れが滞った荒れた山には生えないということですね。 条件が合えばアカ松に限らず、黒松などの下に発生することもあります。マツタケの生長は3〜4日と言われていますが、雨がたくさん降った後は2日もかからず大きくなります。
伊勢湾台風以来、山がどんどん荒れていて、それがマツタケの収穫量の落ち込みにつながっているようです。