本谷は、室兼(むろがね)にあります。谷沿いに室兼林道がのびていますから、それに沿って奥へ行くことができます。林道口というバス停が目印です。入り口には小さな道しるべがありますが、注意していても見逃すくらいです。 室兼から国有林入り口までの本谷林道は、最初だけは舗装されていますが、すぐに切れて舗装もされていないクネクネした細い道が続きます。対向車が来たらなかなか大変です。カーブミラーはありますが、ほとんど約にたっていません。ガードレールもなく、片方は谷だったりするので、運転は注意が必要です。ケータイは入らないので簡単に助けが呼べません。
◇秘密のプール
子供のころ、よく泳いだり魚を捕ったりしたところです。川幅は狭いのですが、深さが3m以上あって20mくらいの長さがありました。ただ、台風などの影響で、毎年浅くなったり深くなったりします。泳げないと、その先まで行けません。先にも深場があって天然の飛び込み台になっていました。 道の上から見ると、右の写真のように樹木がおおいかぶさっていて、泳げるような場所があるとは思えません。ちょっと下った脇からこのガケの下へ降りることができます。下に降りると、開けたところがあり、ここでキャンプをする人がいます。昔はそのまま飲むことができるくらいキレイでしたが、夏の時期、さらに上流でキャンプするひとがいるので・・・・そのまま飲むのはやめましょう。
◇ウェットスーツがほしくなる冷たさ
夏になるとここでキャンプをする人もいたりする、知る人ぞ知る天然の美と憩いの場です。ただし、夏でも水はとっても冷たく、5分も泳いでいたら、唇はつまび色です。水温をはかったら18℃でした。 毎年、深さが上下します。台風の後は、どうなったか楽しみですが、このところ、石というか泥がたまる傾向にあります。落ち葉などが堆積して、泳ぐとニゴリが出るようになってしまいました。かつては、岩肌が底まであって、キレイだったのですが・・・・ということでずいぶん浅くなってしまいました。
◇淡水ダイビングしてみました!
タンクなど、スキューバダイビングの機材を持ち込んで、潜ってみました。海とは違って、深い緑が幻想的です。一見、そんなに深そうには見えませんが、潜ると写真のような深さがあります。途中、休むところがないので、一気に川上まで泳ぐ必要があります。途中の岩は、コケがあったりしてかなり滑りやすくなっていることがあり、つかまえ損ねると危ないです。
◇「空ふたがり」
林道は、美しい流れの谷川と切り立った岩の間を縫うように続いています。林道の入り口からおよそ2kmくらい進むと、途中には、「空のふたがり」と呼ばれる岩と岩の間を通ります。ここで上を見上げると、細い空を見ることができます。 秘密のプールから少し上がった三叉路を橋を渡って右に進むと、片方が岩壁、片方が谷という道がつづいています。ここをしばらく進むと「空ふたがり」があります。 「空ふたがり」からさらに進むと、ゲートにぶつかります。ここからは七宗国有林なので、一般車は入れません。
◇七宗森林鉄道 跡
その昔、室兼から七宗国有林を結んでいた森林鉄道1935〜1957がありました。その名残を見ることができます。