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- 体にウイルスや病原菌が入るとそれを殺すために,体が反応して熱を出します.
体温を上げることによって免疫力,抵抗力を高めウイルスや病原菌の活動を抑えることができるのです.
熱そのものが,脳やそのほかの臓器の障害の原因となることはまずありません.
まずまずの元気があり,水分もとれていれば,熱がでてもほとんどの場合あわてる必要はありません.
- 解熱剤には病気自体を治すはたらきはありません.
- むしろ急激に体温が下がると,体に負担をかけることになり,低体温,ショック,けいれんを起こすこともあります.
- 感染症のときの熱は人間が長い間に獲得してきた防衛反応ですから,むやみに解熱剤を使わない方が良いのです.
- そのほかにも解熱剤は副作用の出やすいくすりです.
- もし使うときも比較的安全性の高い解熱剤(アセトアミノフェン)を必ず医師の指示どおりに使用してください.
- 当院でふつう,こどもたちに処方するくすりには,解熱剤は入っていません.
- (頓服や坐薬でアセトアミノフェンを処方することはありますが,そのときはきちんとお話しします.)
- 熱の上がり始めで手足が冷たく寒気があるときは,とりあえず暖め,熱が上がりきったら,こんどは,薄着にして頭や体を冷やし体温調節を助けます. また,熱があると大量の水分が失われ,食欲の低下にともなって飲水量は不足し,脱水が心配です. 小児用イオン飲料などで十分に水分補給をしてください(これがいちばん大切).
- つまり
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薄着にする
アイスノンなどでからだを冷やす
十分な水分補給をする
- というのが,副作用のない,良い解熱法といえるのです.
ほとんどの場合はこれでうまくいきます.
- 以上のように,ただ熱があるということだけではあまり心配はないのですが,次のような時は重症の感染症を合併している可能性があり,精密検査の上,対処が必要となることがあります.
3日以上続く高熱(38.5℃以上)があるとき
不機嫌で,嘔吐があり,頭痛を伴い水分補給ができないとき
けいれんを伴うとき
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