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- すでに終息宣言のでた天然痘,日本で根絶が確認されたポリオについで,WHOがすすめている拡大予防接種計画の最重要の目標が,はしかの根絶です.
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- 欧米では,予防接種を中心とした厳しいコントロールによって,患者数はずいぶん減ってきていますが,日本では未だに年間10万人以上の罹患が推定されています.
- 重い後遺症をのこす脳炎や,重症の肺炎をおこすこともあり,死亡率も2%と高率です. 対症療法以外に有効な治療法がなく,現在でも,こどもにとって最もこわい病気のひとつです.
- この病気に対する最も有効な対策は,予防接種です.
- WHOの調査では世界の主要国では,90%以上の接種率となっていますが, 日本では,70-80%程度にとどまり,個別接種となってからはさらに低下する方向にあります.
- 日本では,その死亡率の高さが認識されず,はしかが軽視されているといわざるをえません.
その一方で,ワクチンの副反応に対する過剰なおそれがあり,ワクチン接種率の低下を招いていると思われます.
- はしかのワクチンでは接種後10日前後に2割程度のこどもに熱発がみられることがありますが, この反応は充分に許容できる程度だと考えられます.
- またこれまでは卵アレルギーやゼラチンアレルギーのあるこどもには,接種をみおくってきましたが,現在の日本のはしかワクチンは卵タンパクの含有量もごくわずかであり,ゼラチンを含まないワクチンも出来ています.
アレルギー専門医が慎重に行えば,ぜんそくなどのアレルギーのあるこどもにも充分安全に接種することができます.
- ”ワクチンさえ受けておけば...”と悔やまぬようにぜひはしかワクチンを受けておきましょう
- 名古屋市では,はしかワクチンは1歳〜2歳に1回目を,小学校入学前の幼稚園の年長の時に2回目をうけることになっています.
- 生後8ヶ月をすぎるころには,お母さんからもらったはしかの免疫はどんどん低下して1才では,ほとんどない状態になっています. はしかにかかってしまうと有効な治療法がありません. 1才のお誕生日がきたら,まず最優先でワクチンを受けてください. 2回目のワクチンもお忘れなく.
- 場合によっては,必要です.
とくにお母さんが,はしかにかからずに済んだというような場合,生後6ヶ月を過ぎるとあかちゃんは,はしかに対する免疫がない状態になってしまいます. もし,運わるく,はしかにかかれば,重症になることも多く,1才になる前の乳児期にもはしかワクチンを受ける価値は十分にあります. 小さいときに受けたからといって副反応が強く出るということはありません. ただし,乳児期に受けたワクチンは効果が長く続かないので,1年後に必ずもう一度追加接種を受けてください.(1才以下のはしかワクチンは任意接種となるので有料です. 追加分については名古屋市の無料接種券が利用できます)
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