→総目次
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根源的な定義 |
【根源的な定義】 「y=f (x)は点x0で微分可能」とは、 y=f (x)に点( x0, f (x0) )で接する「y=f (x)の接線」 y = f (x0)+A(x−x0) を ただひとつ引けることをいい、 この接線の傾きAを、「点x0における f (x) の微分係数」と呼ぶ。 ※y = f (x0)+A(x−x0)で表されない接線(例えばy軸に平行な接線)を 引けることもあるが、 ここでは、このような接線を接線から除外して、 y = f (x0)+A(x−x0)で表される接線のみを接線と呼び、 y = f (x0)+A(x−x0)で表される接線を一本だけ引けることを、 微分可能と呼ぶ。 [→杉浦『解析入門』例12 (p.86)] |
(例) 下図のy=f (x)は点x0で微分可能。 ![]() 点x0でy=f (x)に接する 「y=f (x)の接線」は 一本しか引けない (例) 下図のy=f (x)は点x0で微分可能。 ![]() 点x0でy=f (x)に接する 「y=f (x)の接線」は 一本しか引けない |
(例) 下図のy=f (x)=|x|は点x=0で微分可能でない。 ![]() 点x=0でy=f (x)=|x|に接する 「y=f (x)の接線」は、 いろいろ引ける。 (例) 下図のy=f (x)=x1/3は点x=0で微分可能でない。 ![]() y軸が、点x=0でy=f (x)=x1/3に接するが、 y軸はy=f (x0)+A(x−x0)のかたちで表されない ので、接線としてカウントしない。 |
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【二つの操作化】 ところが、 上記の 「y=f (x)は、x=x0で微分可能で、x=x0における微分係数はAである」 ということの根源的定義 〜 y=f (x)に点x0で接する「y=f (x)の接線」を、ただひとつ引け、 この接線の傾きはAであるということ 〜 は、 二通りのやりかたで数式化可能であり、 ここから、 2タイプの「微分可能・微分係数の数式化された定義」が生じることになる。 その第一のタイプは、高校で習う定義であり、 x0からΔxだけxを動かした時のy=f (x)の平均変化率 Δy/Δx = { f (x0+Δx)−f (x0)}/Δx の動きに着目する。 このタイプの定義は、 多変数関数について定義される偏微分のベースとなる。 その第二のタイプは、 x0からΔxだけxを動かした時の 「y=f (x)」と「x0を通る直線y=h (x) 」との間の誤差 f (x+Δx )−h (x+Δx ) の動きに着目する。 このタイプの定義は、 多変数関数について定義される全微分のベースとなる。 もちろん、いづれのタイプの「微分可能・微分係数の数式化された定義」も、 同値となることは、言うまでもない。 |
操作化1 |
第一のタイプの微分可能・微分係数定義は、 x0からΔxだけxを動かした時の y=f (x)の平均変化率 Δy/Δx = { f (x0+Δx) − f (x0)}/Δx の動きに着目して、 「y=f (x)に点x0で接する『 y=f (x)の接線』をただひとつ引け、この接線の傾きはAである」 ということを操作化したもの。 操作化は、次の手順で行われる。 step1:右から(Δxがプラス値) step1-1: x0からΔx (>0)だけxを動かした時の y=f (x)の平均変化率 Δy/Δx = { f (x0+Δx)−f (x0)}/Δx (Δx>0) を求める。 これは、 xをx0からΔx(>0)だけ増やした際の、 y=f (x)の f (x0)からの増分Δy=f (x0+Δx)−f (x0)が、 「Δx」1単位あたり平均で、どれだけあるか、 を表し、 点(x0, f (x0)), 点( x0+Δx , f (x0+Δx) )を結ぶ直線の傾きとして、グラフに図示される。 ![]() step1-2: x0からのxの増分Δxを狭めていく。 このΔx (>0) の削減に対する y=f (x)の平均変化率Δy/Δx = { f (x0+Δx)−f (x0)}/Δx の反応を 追跡する。 ![]() step1-3: x0からのxの増分Δx>0を限りなく0に近づけたときの、 y=f (x)の平均変化率 Δy/Δx = { f (x0+Δx) − f (x0)}/Δx (Δx>0) の極限を求める。 * このとき、 Δx>0を限りなく0に近づけても、Δx=0としてはならない。 これを数式で表すと、 ![]() ![]() ![]() step2:左から(Δxがマイナス値) step2-1: x0からΔx<0だけxを動かした時のy=f (x)の平均変化率 Δy/Δx = { f (x0+Δx) − f (x0)}/Δx (Δx<0) を求める。 これは、 xをx0から|Δx|だけ減らした際の、 y=f (x)の f (x0)からの増分Δy = f (x0+Δx) − f (x0)が、 「Δx」1単位あたり平均で、どれだけあるか、 を表し、 点(x0, f (x0)) 点( x0+Δx , f (x0+Δx ) )を結ぶ直線の傾きとして、グラフに図示される。 ![]() step2-2: x0からのxの減分|Δx|を狭めていく。 この|Δx|の削減に対する y=f (x)の平均変化率Δy/Δx = { f (x0+Δx) − f (x0)}/Δx の反応を 追跡する。 ![]() step2-3: x0からのxの減分|Δx|を限りなく0に近づけたときの、 y=f (x)の平均変化率 Δy/Δx = { f (x0+Δx) − f (x0)}/Δx (Δx<0) の極限を求める。 * このとき、 Δx<0を限りなく0に近づけても、Δx=0としてはならない。 これを数式で表すと、 ![]() ![]() ![]() step3: 「y=f (x)に点x0で接する『y=f (x)の接線』をただひとつ引け、この接線の傾きはAである」は、 step1で求めた x0からのxの増分Δx>0を限りなく0に近づけたときの、 y=f (x)の平均変化率 Δy/Δx = { f (x0+Δx ) − f (x0)}/Δx (Δx>0) の極限 と、 step2で求めた x0からのxの減分|Δx|を限りなく0に近づけたときの、 y=f (x)の平均変化率 Δy/Δx = { f (x0+Δx)−f (x0)}/Δx (Δx<0) の極限 が、 ともに値Aで一致すること、 すなわち、 ![]() として、表現できる。 したがって、「y=f (x)は、x= x0で微分可能で、x= x0における微分係数はAである」は、 ![]() と、定義できる。 二つの極限 ![]() ![]() ![]() ![]() が一致しない場合は、 y=f (x)に点x0で接する「y=f (x)の接線」をいろいろ引けてしまうので、 「y=f (x)はx0で微分可能でない」といわれる。 ただし、 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
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操作化2 |
「y=f (x) に 点 x0 で接する『y=f (x)の接線』をただひとつ引け、この接線の傾きはAである」ということの操作化の第二タイプは、 Step0: 点(x0, f (x0))を通る傾きAの直線 y= f (x0) + A(x−x0)をひく。 Step1: ・x0からΔxだけxを動かした時の Step2: Δxを限りなく0に近づけていくと、 Step3:
「y=f (x)に点x0で接する『y=f (x)の接線』をただひとつ引け、この接線の傾きはAである」とは、
これを数式で表すと、 |
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微分可能 |
y=f (x)は、x=x0の近くで定義されているとする。
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【文献】 松坂『解析入門1』4.1-A (p.119); 青本『微分と積分1』§2.1-b(p.59): 差分商 高木『解析概論』13微分導関数(p.35-37. );
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※ |
「有限な極限値 |
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微分係数 |
f (x)が x= x0で微分可能であるとき、 ※「 f (x) が x= x0で微分可能であるとき」とは、 |
[類概念] ・2変数関数の偏微分係数/n変数関数の偏微分係数 |
※ x= x0 におけるxの増分x−x0 を凅、それに対応するyの増分y−y0を凉と書くと、 |
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[意義] |
1変数関数の微分可能の定義1を、そのまま使って、 |
[文献] 高木『解析概論』p.35-37.; 吹田新保『理工系の微分積分学』pp.36-37; 小形『多変数の微分積分』pp. 44-46; 小平『解析入門』§3.1(p.108) 杉浦『解析入門』命題5.1(p.118) 杉浦『解析演習』U章§1-1.3(p. 86) 笠原『微分積分学』定義2.1(p.38);命題2.2(p.39) 青本『微分と積分1』§2.1-b(p.60):表現4 [一般化] ・2変数関数の(全)微分可能 ・多変数関数の(全)微分可能 ・ベクトル値関数の(全)微分可能 |
[定義] |
「y=f(x)は、x0で微分可能で、x0における微分係数はA」は、
「y=f(x)は、x0で微分可能で、x0における微分係数はA」とは、
* これは、
* これは、
* ランダウの記号o (Δx)は、 [表現4]
* ランダウの記号o (Δx)を使わずに、表現3を述べると、こうなる。 |
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[解説] |
・以上のように定義された「y=f(x)は、x0で微分可能で、x0における微分係数はA」は、 y=f (x)に点x0で接する傾きAの接線y=h (x)=f (x0 )+A(x−x0)を引けること を表している。 「y=f (x)に点x0で接する傾きAの接線y=h (x)=f (x0 )+A(x−x0)を引けること」を { f ( x )−( f (x0 )+A(x−x0) )}/(x−x0) →0 (x→x0) [→表現1] と表せることを、ここで確認する。 Step1 命題Q:y=f (x)に点x0で接する傾きAの接線y= f (x0 )+A(x−x0)を引ける とは、 命題Q':x0付近でxをx0に限りなく近づけていく過程で(ただし、xをx0に一致させないことにする)、 点xにおける「《点(x0, f (x0))を通る傾きAの直線y= f (x0 )+A(x−x0) 》と《y=f (x)》との誤差」 f ( x )−( f (x0 )+A(x−x0) ) が、 点xにおける「任意の《A以外の傾きA'で点(x0, f (x0))を通る直線y= f (x0 )+A'(x−x0) 》と《y=f (x)》との誤差」 f ( x )−( f (x0 )+A' (x−x0) ) に比べて、 速く0に近づく (∀A'≠A) ( { f ( x )−( f (x0 )+A(x−x0) )}/ {f ( x )−( f (x0 )+A' (x−x0) )}→0 (x→x0) ) …(Q'-1) ということである。 ![]() Step2: (Q'-1)の分析 三つのケースに分ける。 (ケース1) x0付近でxをx0に近づける過程で(ただし、xをx0に一致させないことにする)、 点xにおける「《点(x0, f (x0))を通る傾きAの直線y= f (x0 )+A(x−x0) 》と《y=f (x)》との誤差」 f ( x )−( f (x0 )+A(x−x0) ) が、常に0。 →このケースでは、命題Q'は常に満たされており、 したがって、命題Qも常に満たされているといえる。 つまり、このとき、《点(x0, f (x0))を通る傾きAの直線y= f (x0 )+A(x−x0) 》は、y=f (x)に点x0で接する接線であるから、 y=f (x)に点x0で接する傾きAの接線y= f (x0 )+A(x−x0)を引けるといえる。 (ケース2) x0付近でxをx0に近づける過程で(ただし、xをx0に一致させないことにする)、 点xにおける「《点(x0, f (x0))を通る傾きAの直線y= f (x0 )+A(x−x0) 》と《y=f (x)》との誤差」 f ( x )−( f (x0 )+A(x−x0) ) が、0になったり、ならなかったり。 →もっとx0に近い位置から、xをx0に近づけるようする。 そうすることで、ケース2は、ケース1か、ケース3のいずれかに還元できる。 (ケース3) x0付近でxをx0に近づける過程で(ただし、xをx0に一致させないことにする)、 点xにおける「《点(x0, f (x0))を通る傾きAの直線y= f (x0 )+A(x−x0) 》と《y=f (x)》との誤差」 が、0になることがない、 すなわち、xをx0に近づける過程で、常に、f ( x )−( f (x0 )+A(x−x0) )≠0 …(Q'-2) →このケースでは、命題Q'は満たされる場合もあれば、満たされない場合もある。 命題Q'が満たされる条件を、探っていこう。 { f ( x )−( f (x0 )+A(x−x0) )}/ {f ( x )−( f (x0 )+A' (x−x0) )} ={ f ( x )−( f (x0 )+A(x−x0) )}/ {f ( x )−(f (x0 )+A(x−x0))+ f (x0 )+A(x−x0)−(f (x0 )+A' (x−x0) )} ∵−(f (x0 )+A(x−x0))+ f (x0 )+A(x−x0)=0 を、分母に加えた。 ={ f ( x )−( f (x0 )+A(x−x0) )}/ {f ( x )−(f (x0 )+A(x−x0))+ f (x0 )−f (x0 )+A(x−x0)−A' (x−x0) } ∵分母の後ろのほうで括弧をはずし、足し引きの順番をかえた。 ={ f ( x )−( f (x0 )+A(x−x0) )}/ {f ( x )−(f (x0 )+A(x−x0))+A(x−x0)−A' (x−x0) } ∵分母の後ろのほうのf (x0 )−f (x0 )を消去した。 ={ f ( x )−( f (x0 )+A(x−x0) )}/ {f ( x )−(f (x0 )+A(x−x0))+(A−A')(x−x0) }} ∵分母の後ろのほうのA(x−x0)−A' (x−x0)を分配則にしたがって(A−A')(x−x0)と書き換え。 ![]() ∵(Q'-2)より、分子分母を、ともに{ f ( x )−( f (x0 )+A(x−x0) )}で割る ![]() となるから、このケースでは、(Q'-1)は、次のように書ける。 ∀A'≠Aにたいして、 ![]() 以上、すべてをまとめると、 命題Q'は、次の命題Q''と同値になる。 命題Q'': f ( x )−( f (x0 )+A(x−x0) )=0 または ∀A'≠Aにたいして、 ![]() Step3: (Q''-1)の分析 1/z→0 となるのは、z→+∞か、z→−∞か、のいずれかに限られるので(∵)、 「1/zを0に収束させること」と、「zを限りなく大または限りなく小とすること」とは、同値。 だから、 「1/z(x)→0(x→x0) 」 と「z(x)→+∞またはz(x)→−∞ (x→x0)」も同値。 こういう次第で、(Q''-1)は、次の(Q''-2)と同値。 ∀A'≠Aにたいして、 ![]() Step4: (Q''-2)の分析 (Q''-2)で、x→x0としても、1とか、(A−A')は動かないから、 (Q''-2)は、次の(Q''-3)と同値である。 (x−x0)/ (f ( x )−( f (x0 )+A(x−x0) )→±∞ (x→x0) (Q''-3) Step5: (Q''-3)の分析 1/z→±∞ となるのは、z→0のときに限られるので(∵)、 「1/zを限りなく大または限りなく小とすること」と、「zを0に収束させること」とは、同値。 だから、 「1/z(x)→±∞(x→x0) 」 と「z(x)→0(x→x0)」も同値。 こういう次第で、(Q''-3)は、次の(Q''-4)と同値。 (f ( x )−( f (x0 )+A(x−x0) ) /(x−x0) → 0 (x→x0) (Q''-4) Step6: まとめ 以上、すべてをまとめると、 命題Q''は、次の命題Q'''と同値になる。 命題Q''': (i)x0付近でxをx0に近づける過程で(ただし、xをx0に一致させないことにする)、f ( x )−( f (x0 )+A(x−x0) )=0 または (ii) x0付近でxをx0に近づける過程で(ただし、xをx0に一致させないことにする)、f ( x )−( f (x0 )+A(x−x0) )≠0 かつ (f ( x )−( f (x0 )+A(x−x0) ) /(x−x0) → 0 (x→x0) (Q''-4) 命題Q'''は、次の命題Q''''と同値。 命題Q'''' :(f ( x )−( f (x0 )+A(x−x0) ) /(x−x0) → 0 (x→x0) なぜなら、(i)のケース「f ( x )−( f (x0 )+A(x−x0) )=0」ならば、命題Q''''「(f ( x )−( f (x0 )+A(x−x0) ) /(x−x0) → 0 (x→x0)」 だから、下図のようになっているため。 ![]() |
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表現3による微分可能の定義を、多変数関数に拡張。 |
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[文献] 杉浦『解析入門』命題5.1(p.118) 吹田新保『理工系の微分積分学』pp.36-37; 高木『解析概論』p.35-37.; 笠原『微分積分学』命題2.2(p.39) 小平『解析入門』§3.1(p.108) 杉浦『解析演習』U章§1-1.3(p. 86) :証明略 青本『微分と積分1』§2.1-b(p.60):証明略 |
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・[定義1-表現1]⇒[定義2-表現1]の証明:笠原『微分積分学』命題2.2(p.39) ・[定義2-表現1]⇒[定義1-表現1]の証明:笠原『微分積分学』命題2.2(p.39) ・[定義1-表現2]⇒[定義2-表現3]の証明:杉浦『解析入門』命題5.1(p.118) ・[定義1-表現2]⇒[定義2-表現4]の証明:高木『解析概論』p.36.; 吹田新保『理工系の微分積分学』定理1(p.36); ・[定義2-表現4]⇒[定義1-表現2]の証明:高木『解析概論』p.36.; 吹田新保『理工系の微分積分学』定理1(p.36); 小平『解析入門』§3.1(p.108) |
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・[定義1-表現2] ⇒ [定義2-表現4]の証明: |
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・[定義2-表現4]⇒[定義1-表現2]の証明: |
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f (x)が点x=x0で微分可能ならば、f (x) は点x= x0で連続である。 しかし、f (x)が点x=x0で連続であっても、f (x) はx= x0で微分可能だとは限らない。 つまり、連続性は微分可能性の必要条件だが、十分条件ではない。 「 f (x) が点x=x0で微分可能」⇒「 f (x) が点x=x0で連続」 |
[文献]
・『高等学校微分・積分』p.47; |
【なぜ?】 ・「 f (x) が点x=x0で微分可能」⇒「f (x)が点x=x0で連続」 ・「 f (x) が点x=x0で連続」⇒「 f (x) が点x=x0で微分可能」の不成立 |
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が存在するとき、「f (x)は、x= x0で右微分可能である」という。
この極限値を「右(方)微分係数」と呼び、「f ’ (x0+0)」「f ’ + (x0)」 などと書く。
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![]() ![]() ![]() ![]() が存在するとき、 「f(x)は、x= x0で左微分可能である」という。 この極限値を「左(方)微分係数」と呼び、 f’(x0−0)、 f’−(x0)と書く。 |
※類概念: 1変数関数の微分可能・微分係数/左連続/左極限 |
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x0によって変わってくるから、x0の関数。
・x0をxと書き直したI上の関数 f ’ (x) を、 f (x)の導関数と呼ぶ。 【記法】 |
【一般化】 |
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・「 f (x)は区間Iで連続微分可能」 |
【文献】 ・小平『解析入門I』p.126. 【一般化】 ・1変数関数のCn級 ・2変数関数のCn級/2変数関数の連続微分可能性 |
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関数y=f(x)について、 xの微分differentialとは、xの増分dx=Δxを指し、 yの微分differential は、dy=f ' (x)dxを指す。 ※yの微分dyは、 yの増分Δy=f(x0+Δx)−f(x0)とは異なる概念であることに注意。 |
[文献] 和達『微分積分』69-72; Chiang , Fundamental Methods of Mathematical Economics 188-193;308. |
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※類概念: 2変数関数の微分differential (全微分 total differential ) |
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