更新記録と日記

Home

以前の更新記録と日記はこちらへ

2009/12/24

CAON3GHX.JPG - 80,748BYTES 今日は12月24日クリスマス・イヴです。最近存在を知った大阪中崎町の「珈琲舎・書肆 アラビク」へ行ってきました。「アラビク」とは中井英夫「虚無への供物」の始まりとなるバーの名前です。勿論店主は中井英夫ファン。初めて訪れたにもかかわらず1時間近く相手をして頂きました。店の佇まい店内ともに昭和の香り高く本好きには落ち着く空間です。ドミニク・ヴィスの武満徹が流れる中こだわりのコーヒーを飲みながら古書談義に花を咲かせる事ができるとは思いもよりませんでした。是非また訪れたいお店です。

 ジョン・オグドンの弾くスティーヴンソン「DSCHによるパッサカリア」のレコードが到着。以前にカタログで見たことがあるのですが1万円以上していたので諦めましたが、今回は半額以下で購入。併録はティペット「ソナタ1番」オグドン「主題と変奏」。「主題と変奏」はアシュケナージに捧げられているそうです。

2009/12/8

 今年も残すところ1ヶ月を切りました。

 2010年1月29日に阪急服部の「ノワ・デコルデ」で演奏会を行います。プログラムは
 ベートーヴェン ピアノソナタ 作品27(「幻想曲風」「月光」)
 ドビュッシー 喜びの島
 ヨーク・ボウエン バラード2番 作品87
 リスト メフィストワルツ
 となっております。

 「ノワ・デコルデ」で12月3日寺神戸亮さんのヴァイオリンソロのリサイタルに行きました。バッハの「シャコンヌ」を最後におき、それに至るバロックのヴァイオリンソロの作品を配したプログラム。中でもビーバーの「パッサカリア ト短調」ビゼンデルの「ソナタ イ短調」は興味をそそりました。バッハ「無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータとソナタ」はビゼンデルのために書かれたのではないかと推測されていますが、ビゼンデルの作品は技巧的でそれも頷かれます。

 11月末加古川ピアノ会の演奏会があり私はリスト「メフィストワルツ」「雪かき」を演奏。

2009/11/14

 ながらく更新滞っております。パソコン買い換えの混乱がまだ続いています・・・。

 10月30日の演奏会無事終了しました。アンコールはリスト「愛の夢第3番」ショパン「練習曲 作品10−1」でした。ご来場いただきました皆様に感謝します。

 所用で東京に行ってきました。レコード屋にも行きましたが江戸前橋の「Piano Passage」で古いベヒシュタインやペトロフといったピアノを試弾させていただきました。共鳴の少ないきわめて軽い音色のピアノでドビュッシーのあの長いペダル記号もこの楽器を元に書かれたものであると再確認しました。ベートーヴェンの長いペダルや、ドビュッシーのペダルは楽器から由来するものが多いです。原点版至上主義であってもその響きのバランスを当時の楽器で聴き、現代のピアノでどう鳴らすかを再考するのは無駄なことではないでしょう。

 東京駅そばの丸善の上で鳥鍋を食す。丸善といえば今はなき京都の丸善に「檸檬」が置かれる椿事は年に数回あったそうですが、今ではそういう酔狂な遊びもなくなったのようです。

 東京からの帰り道、新幹線の中で母からメールでクロード・レヴィ・ストロースが亡くなったことを知りました。構造主義という「科学的」方法を用いた社会分析は一世を風靡しました。存命中に既に伝説の人となり(サルトルの論客であった!)おそらく未だその評価の定まらぬ「過去の思想家」の一人でしょう。あの美しい「野生の思考(La Pensee sauvage)」を読み返してみましょうか。
 ご冥福をお祈りします。

2009/10/25

 さて、パソコンを起動するとマウスポインタは表示されるものの真っ黒な画面のまま…。とうとうパソコンがだめになったようでこの数日間は大変でした。バックアップをとってあったものの、失われたものも多くまだしばらく混乱が続きそうです。新しいパソコンになって動作は非常に軽くなりましたが気は重いです(^^; 

 今週金曜日(30日)はイタリアのピアノ作品による遊音堂で演奏会があります。お時間のある方は是非お越しください。

2009/10/19

 久しぶりの更新となりました。目下10月30日のコンサート及び他企画の調整などに時間が費やされます。こんな時マネージャーでもいてくれたらとも思いますがまだまだ分不相応な身と一人でナントカしておりHPの更新も全く滞っておりご迷惑をおかけしております…。とりあえず近況を。

 某日、中崎町、某Barで東京からの(現在)官僚、と民間企業の友人を囲み酔っ払った私の「そこまで言って委員会」。上京の際にもよく顔を合わす方ですがやはり話は面白く「なるほど」と思わせることろも多し。反面「こういうのが我々の仕事でもあるのです」としたたかな面も。まぁその頃には私は酔っ払ってましたので御安心を。

 某日、神戸で調律師、オタッキー氏、若きクラシックディレッタントを交えての会合(飲み会)。話は専らオーディオに進んでしまい「ブラインドテスト不要論」「1音源3枚の法則」「機材のリペアの確保」「オーディオは80年代中盤、90年代中盤が最期の残り火」などなかなか危ない話をしておりました。実際最近機種と往年の機器の聴き比べ記事などをみると結局問題になるのが消耗部品の問題です。電解コンデンサは劣化します。50年前の名機がそのままの部品で良いのかどうかは議論別れるところですが電気的には電解コンデンサは寿命を迎えているはずです。そこで部品を交換するわけですがこれがなかなか難しい。やれこのコンデンサが良い、いやこのビンテージコンデンサがよいと侃々諤々とても修正するだけで一項目出来てしまいブラインドテストまで至りません。すなわち新製品とかつての名機を比較するのは意外に難しい壁があるわけです。 
 ところで「ブラインドテスト」でわかることはなんなのでしょうか?私はオーディオ(主に再生機)を買う時はほとんど一発です。つまり「これは好きか嫌いか」。自分の中に明確に「好きな音の傾向」あれば、「高音部はいいけ低音部はちょっと」なんて意見は出ません、自分が良いと思った瞬間、それがすべてです。(余談ながら私のピアノ選考も非常に速いです。ほとんど直感で「これ」と決まってしまいます)。
 問題はその選択された機材の価格であって高けりゃ検証され、ひくけりゃ馬鹿にされるというだけの事です。私はオーディオファンというにはあまりにいい加減過ぎるようです。
 最近でたティアックのCD-P1260のプレーヤーは3万円代ながらどんな音がするのか是非試聴してみたいですね。「ダメかもしれないしイイかもしれない」ではなく「好きかもしれないし嫌いかもしれない」これがもっとも大事な事ではないかと最近思います。好きで値段が高いのはちょっと苦しいですが…。どちらにせよオーディオ(そして演奏にも)に最も必要なことは自分がどのような音を志向しているのかということを自分自身が知ることです。
 志向のない演奏ほど面白くないものはありません。

2009/9/26

 一ヶ月ぶりの更新となってしまい申し訳ありません。仕事と夏バテで最近ほとんどネット活動をしておりませんでした。とりあえずschduleのほうから。

10月30日(金)
18:30開場 19:00開演 於遊音堂
ジュゼッペ・マルトゥッチ没後100年
イタリア・ロマン派ピアノ作品

ピエトロ・マスカーニ
キアーヤの海岸にて
間奏曲

ジャコモ・プッチーニ
アルバムの一葉
小さなタンゴ
小さなワルツ
電気ショック
アダージョ
ピアノ小品

オットリーノ・レスピーギ
甘美なワルツ
夜想曲

ジュゼッペ・マルトゥッチ
カプリッチオ 作品2
カプリッチオ 作品3
タランテラ 作品6
メロディア 作品16
二つの夜想曲 作品70

入場料3,000円(前売り2,500円)

と、なっております。あまり演奏される事のないイタリアオペラ作曲家のピアノ作品と器楽作品の復興を担った作曲による演奏会です。曲調はイタリア人らしく明朗なものが多いです。マスカーニの「間奏曲」のちに「カヴァレリア・ルスティカーナ」の有名な間奏曲に生まれ変わり、プッチーニの「小さなワルツ」は「ボエーム」で官能的なアリアとなります。 19世紀のイタリア音楽の一断片を切り取る事が出来ればと考えています。チケットはこちらまで。

 微分積分法の解説本、村上春樹氏の「青春三部作」、藤子不二雄全集と本の方は相変わらず滅茶苦茶な読み方。私の中ではそれなりにリンクしているのですが…。

2009/8/22

 夏と云えばホラー。「films」にジョージ・ロメオ、スティーヴン・キングによる「クリープショー」を追加。

 先日大手量販店のオーディオコーナーをぶらつきました。意外と真空管アンプが並んでいるのでビックリしました。ほとんどはプッシュプル構成です。ノイズに強く大出力であるならばプッシュプルに成らざるを得ません。音がいいと云われる2A3のシングルアンプでは出力3W位ですから商品としては少々きついものがあるのでしょう。そのあたりにアマチュアのつけ入る所があるわけでメーカー製では絶対ありえないような回路や構成で作る事できる訳です。中には送信管に1000Vもの高電圧をかけるようなものもあります。音はすごくいいらしいですがさすがに1000Vは怖いです。下手したら死にます(^^;

2009/8/15

 こちらもものすごく久しぶりに「books」を更新。最近テレビで心霊特集が少ないので書いてみました。といっても心理学の本です。

 2009年も半分終わりましたが私の仕事はまだまだやり残した事が多く、しかも今年中に片付けられないことも多そうです。2009年のメモリアル作曲家として是非取り上げたいのがジュゼッペ・マルトゥッチ(没後100年)とマルセル・ランドフスキ(没後10年)。マルトゥッチは19世紀イタリアオペラ最盛期に1作もオペラを残さず管弦楽曲、器楽曲を作った作曲家。ランドフスキはその華々しい来歴もあり作曲家としての評価も未だ定まりませんが私は結構好きな作曲家です。何とか演奏会で取り上げたいものです。

 非常に暑い日が続き海にでも行きたいですが行く時間も行く相手(?)もなく、専らひとりでビールを飲んでいます。最近読んだ村上春樹の「風の歌を聴け」では一夏の「僕」の経験がカラリとした文体で描かれますが作中ビールを飲むシーンが多く、読んでいると飲みたくなってきます。夏はやはり海かビアガーデンでビールですが村上作品のようにバーでビールと云うのも悪くありません。

 アメリカの真空管、電気部品屋からカタログが到着。頼んだわけではないのですが以前に購入したので送ってきてくれたのでしょう。私は無精なものでアンプを作るといっても1年に一つも作りません。今もEL34で何時できるとも判らないアンプを抱えています。しかしカタログを見ていると手ごろな値段で真空管が記載されており欲しくなってしまいます。送信管811Aなどは中国製で20ドルと大変安価です。勿論製作はなかなか大変(ヒーターが6.3V 4Aとかなり大がかり)そうなのですがネットを見ると聴いてみたくなるものです。ここからはあくまで私個人の感想で全く根拠のないものとして読んで頂きたいのですが市販のメーカー製の真空管アンプの音を聴いて真空管とはこんな音だとは判断出来ません。それは回路や実装の違いもあります。6BM8という自作アンプでは初心者向けと云われる真空管があります。メーカー品ではまづ使われないものでしょう。しかしこの球でも最大音量にしても全くノイズのないクリアなアンプを作る事が出来ます。何も数万円するヴィンテージ真空管、高価な部品を使うだけが自作アンプではありません。2万円ほどで数十万するメーカー品に匹敵する音を作れるのが真空管アンプの魅力でもあります。尤も自作というのは愛着がありなかなか冷静な判断が出来ないものなのですが…。

2009/8/4

 ものすごく久しぶりに「My favourite disks」を更新。

 最近伴奏の仕事でイタリアオペラ、ヴェルディやベッリーニなどを聴く機会が増えています。私が一番聴くことのなかったジャンルなのですが実際に聴くと大らかでなかなか魅力的ではあります。ピアノではリストをはじめとするオペラのパラフレーズが有名ですが原曲の雰囲気も大切だと思いました。ピアノでは超絶技巧に目がいってしまいがちですが元のオペラの大らかな雰囲気がなければやはりいけないように思います。ところで19世紀に絶大な人気を誇ったオペラ作曲家マイアベーアですが今日完全に忘れ去られています。しかしリストの編曲を見ると「悪魔のロベール」「ユグノー教徒」など特別に難しいリストが「本気」を出した作品が並んでいます。リストの力の入れ具合をみても相当な人気があったものと思われます。マイアベーアにもピアノソナタやピアノ協奏曲があるそうですがどんな作品なのでしょうか?

2009/8/1

 イグナツ・ブリュルピアノ作品集が発売されました。古きウィーンの雰囲気を伝える作風でアンコールに持ってこいの作品ではないかと思います。

 JEUGIAピアノコンサート終了。アンコールはブリュルの「メロディー」作品53−2でした。ご来場いただきました皆様に感謝します。

 藤子・F・不二雄大全集の第1回配本「ドラえもん」「パーマン」「オバケのQ太郎」を購入。最初期の今では見れない過激なドラえもんを読む事が出来ます。単行本未収録であった2編の「最終回」も収録。科白も可能な限りオリジナルに近づける配慮がなされ「タケコプター」が「ヘリトンボ」に表記されるなど編集の並々ならぬ情熱を感じさせるものとなっています。

2009/7/16

 ついに藤子・F・不二雄大全集の刊行が始まります。「オバケのQ太郎」の待望の復刊、「ジャングル黒ベエ」も目を引きますが「ドラえもん」も畏るべき内容。3回存在する「最終回」、初期にわずかに登場したドラえもんのライバル「ドラえもん対ガチャ子」などが収録され、まさに「事件」と云っていい内容です。3巻に収録予定の「クルパーでんぱ」もファン垂涎の作品。編年体による完璧な全集を目指すそうです。

2009/7/15

 村上春樹氏の「1Q84」読了。第2巻は翌日が午後から仕事ということもあり一晩で読んでしまいました。それほどこの作品は面白い作品であったと云えます。と同時に果たしてこの作品の終り方で満足しない読者も多いのではないかとも思われます。私個人の感想ではこの作品は完結していると思い、例え続篇が書かれたとしても所謂「続き」ではないと考えます(ただ題名からして4部作に発展するのではないかという気もするのですが)。しかし作中起こる事件、特に第2巻は極めてサスペンス性の高い内容になりますがこの「事件」はほとんど何も解決しないまま文字通り「投げ出されて」しまいます。私もそういった点が気になると云えば気になりますが元々村上春樹氏の本にそういったものを求めて読んだわけではないので別に構いません。
 圧倒的な迫力のある作品です。主人公二人の孤独、それは作中人物すべてでもあるのですが、の深さに深い感銘を受けました。実は今月号の「文学界」で加藤典洋氏が書いているようにあまり「感想を言いたくない」タイプの作品です。それぞれに思いがあるようにそれは極めて個人的なことです。その個人的な感動をあまり軽々と書きたくない、否書ききれないと云うのが正直なところです。「いい小説」かどうかは是非読んでください。もし「つまらない小説」と感じてもそれはそう云う感じただけです。別に悪いことも何もありません。文学とはそう云うものであると私は思っています。

2009/7/9

 個性的なレパートリーの楽譜を出版されているプリズム社より私の編集、解説のよるイグナツ・ブリュルのピアノ曲集が発売されることになりました。ブリュルについては以前に少し書きましたが、ブラームスの友人で古きウィーンを偲ばせる作風です。技術的にもそんなに難しくないものが多いので気軽に楽しめる曲集ではないかと思います。7月下旬発売予定ですがAmazonでは予約が始まっているようです。興味ありましたら是非ご覧下さい。

 楽譜と云えば最近グルダの「ゴロウィンの森の物語」をよく弾いています。オーソドックスなワルツの編曲が続きますが途中からジャズ風になって盛り上がるところは弾いていて気持ちがいいです。

2009/7/6

 一ヶ月ぶりの更新となってしまいました。この一ヶ月、特に後半はかなり仕事が重なっていました。なんとか乗り切りましたが、重なる時は重なるものです。8月の予定などスカスカなのですが・・・(^^;

 JEUGIAピアノコンサート終了。今回「展覧会の絵」は途中で何回か解説を入れながら演奏しました。これがなかなか大変な作業で私はお喋りなくせに人前で一方的に喋るのはどうにもうまくなく、演奏とトークとのテンションの差があり苦労しました。よくこういったトークコンサートで別に司会者を立てて行うのもよくわかります。
 ホールの時間の関係で今回はアンコールはなし。ご来場いただきました皆様に心より感謝します。

 村上春樹氏の新作「1Q84」を読んでいます。実は私は村上春樹氏の本は初めてです。母がファンなので家にほとんどの作品があるにも関わらずです。敢えて避けていた訳ではないのですが私はどうも「現代文学」というのが苦手で一昔前の作品や古典文学の方が馴染みやすいのです。今回読みはじめたのは新聞での評が高かった事とネットでたまたま批判的な評を読んだためです。勿論ベストセラーになっているの大きな理由です。
 私には村上氏の作品をどうこういう資格はないのですが、この「1Q84」を読んだだけでも氏が相当に卓越した文学の読み手であると思いました。また「〜のように。」としめられる比喩も一見「感覚」と「感性」だけで書かれているようでありながら実に緻密に計算されています。それが決して「文学作品」として読み手の重圧にならない筆致は実に見事で爽快ですらあります。おそらくバッハの「平均律」に準えられた24章からなる章立て(単行本も「上巻」「下巻」ではなく「BOOK1」「BOOK2」)も読者を引き込みます。カフカの小説は普通の現実世界から始まり不穏な予兆とともに「今までとは違う世界」へ一気に入って行きます。その点では村上春樹氏の本作も読みはじめて2ページもしないうちに「今まではとは違う世界」に撒き込まれて行きます。しかしカフカのような息詰るような雰囲気はありません。尤も作中人物のドライさという点ではよく似ていますが…。
 面白い小説であると私は思いますが、時間が取れないのでほとんど電車の中で読んでいるのなかなか進まないのがつらいところです・・・(^^;

2009/6/6

 JEUGIAピアノコンサート無事終了しました。「月の光」という題材故ベートーヴェン(尤も本人の命名ではありませんが)を除きどれも静謐、神秘的で少々動きの少ない作品が集まってしまったように思います。しかしながら各作曲家のイメージがピアノという楽器を通じこれほど広がるのは音楽の不思議な点であり面白い点でもあります。中でもデュコーの神秘的な響きは全曲の中で突出していたように思います。ドビュッシーの天才性は云うまでもありませんが「ベルグマスク組曲」中の「月の光」という初期の作品ですらそれを感じる事が出来ます。アンコールはショパン練習曲10−1でした。ご来場いただきました皆様に心より感謝します。

 JEUGIAハービス大阪店閉店に伴いこのシリーズも後2回となってしまいました。次回は「ロシアピアノ音楽」、ムソルグスキーの「展覧会の絵」等を演奏します。最終会はバッハの作品を演奏します。
 2009年7月24日(金)午後6時開演
 J.S.バッハ イタリア風協奏曲 フランス風序曲
 F.ショパン 英雄ポロネーズ
 このシリーズの最後の作品としてショパンの中でも最も有名なものの一つである「英雄ポロネーズ」で締めくくりたいと思います。やや唐突な感じですが…。

2009/5/28

 本箱が到着。薄型なので圧迫感もありません。本を収めるのが結構重労働なのですが…。

 旧版三島由紀夫全集を購入。評論の巻が3冊欠けているので驚くほどの安値で買う事が出来ました(欠巻は別に古書店で補充)。決定版三島由紀夫全集の方が資料的価値も高いのですが最近出版されたものなので高価です。そして何より私が旧版全集の方が好きなのはこちらは旧字旧仮名使いで編集されている点です。決定版全集は新字新仮名遣いです。この差は非常に大きいように思われます。字面の与える印象は作品そのものの雰囲気、印象をも左右するものです。三島しかり泉鏡花、日夏耿之介といった作家は旧字旧仮名使いで読まれる事を前提に書かれています(鏡花は新字新仮名遣いは知りませんでしたが)。日夏耿之介は新字新仮名遣いの本が家に届くと川に捨てて「新字新仮名が流れていく」と言ったそうです。そこまで極端なことは出来ませんが私にとって三島由紀夫全集は旧版の方が好きなのです。
 梱包を解くと欠巻があるとはいえ33冊もあります。装丁も美しいです。

2009/5/25

 関西は新型インフルエンザ騒動で大変な事になっています。私個人の考えは政府の対応と報道に少々問題があったのではないかと思っています。少しましになりましたがはじめの頃は新型インフルエンザにかかればどうなるのか…と言わんばかりでありました。勿論、感染拡大を止めるために発病された方の隔離、学級閉鎖、などは必要であると思います。しかし一般人は冷静に予防と対策、かかった時の対応を考えればこれほど「マスクが売りきれる」ような自体には至らなかったのではないでしょうか。関西の商業はパニックと言ってもいい状態です。私のような弱小ピアノ教師家業も同じくです。
 とはいえ私のような軽佻派は街中の人がマスクをしている見て大いにその奇異な光景に目を奪われました。不謹慎ですがこれほどの異化を味わった事はありません。
 まぁ私の馬鹿な感想はともかく、冷静な判断が必要であると思います。

 自室を片付け模様替えの最中。どうにも本とレコードの数が増えたので本箱を導入すべく無理やり部屋の家具をパズルのようにしてスペースを開けました。片付けてみるとレコードもいつの間に増えたのか結構な量です。最早レコードラックには収まり切らないのでディスクユニオン製の段ボール箱に収めましたがこれも山積み状態(写真)。買うのを控えているつもりなのですが…。
 本箱は「スライド式」とか妙に奥行きがあるものが多かったのですが最近は厚さ僅か16センチの薄型本箱があり値段も手ごろだったのでこれを購入しました。部屋の一角に山積みになっている本が納まれば少しは部屋が片付くはずです。
 これを機にオーディオのセッティングも一新。高価なオーディオラックはありませんが(私は常々オーディオラックのセンスの悪さはどうにかならないものかと思っているのですが)なんとか収まりました。メインの位置(?)にパワーアンプを置いてセッティングを始めたのですがどうにも配線が上手くいかないのでメインの位置にプリアンプを置くとうまくいきました。「コントロールアンプ」と云われるだけあって入力数の多さから考えても中心になるのはプリアンプのようです。私は何故かプリアンプが好きでパワーアンプは一生のうちで後2台是非とも作ってみたいものがあるのですが、プリアンプはあれこれ作ってみたいものがあります。「音を作るのはプリアンプ」などと云われますが私にはよくわかりません。しかしプリアンプがあるのと無いのとでは明らかに違います。別に高価なプリアンプで無くてもOPアンプを使った簡単なプリアンプを一度使うとプリアンプ無しでは落ち着きません。これもオーディオオカルト信者の妄言であると思いますが…。

2009/5/23

 ほぼ1ヶ月ぶりの更新になってしまいました。月1回のコンサートが大変なせいもありますが、未だにブログではなく手打ちの日記と云うのも更新が滞る理由でもあります。「じゃあブログにしろよ」と突っ込まれる訳ですが、ギリギリまで手打ちで頑張っていきたいと思います。何故か私はブログの「お手軽感」が好きになれないのです。勿論ブログで素晴らしい内容のものもあります。しかし「書いた」という実感が沸かないのですね…。

 遊音堂でのリサイタル終了。アンコールはショパン「マズルカOp.63-3」でした。ご来場頂いた皆様に感謝します。

 JEUGIAライヴ7月31日の情報をscheduleにアップしました。「ロシアピアノ音楽選」としてムソルグスキー「展覧会の絵」などを演奏します。

 新しい真空管アンプの部品はほとんど揃いました。初段2SK30の選別も済み、次段5687、出力管EL34も手元にあり、最もコストのかかるトランス類も揃いました。しかし作る時間がないという…。ケースはお決まりのアルミシャーシを加工する訳ですがこれがどうにも大変なのです。ケースが出来ないと配線もへったくれもありません。例えば1日10分と決めて作業を始めれば1週間で1時間10分になり2ヶ月もあれば完成するはずです。しかし時間は無常に流れるものです(^^;気長に取り組むしかないようです。


以前の更新記録と日記

更新記録と日記 2009年上半期

更新記録と日記 2008年下半期

更新記録と日記 2008年上半期

更新記録と日記 2007年下半期

更新記録と日記 2007年上半期

更新記録と日記 2006年下半期

更新記録と日記 2006年上半期

更新記録と日記 2005年下半期

更新記録と日記 2005年上半期

更新記録と日記 2004年下半期

更新記録と日記 2004年上半期

更新記録と日記 2003年下半期

更新記録と日記 2003年上半期

更新記録と日記 2002年12月

Home