クリープショー 1982 |
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監督 |
ジョージ・A・ロメロ | |
製作
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リチャード・P・ルビンシュタイン | |
脚本
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スティーヴン・キング | |
出演
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エド・ハリス スティーヴン・キング E.G.マーシャル ジョー・キング |
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私が小学生の頃テレビのCMで突然ゴキブリが大写しになった。女性の声で「見に来てね」と言うや否や白手袋が搏殺する・・・。虫嫌いの私はゾッとしたが、それが本作「クリープショー」のテレビCMであった。今では考えられないCMだ。 オムニバスホラーの本作はなんといってもCMにもなった第5話のゴキブリ大逆襲のグロテスクさ、悪趣味度の高さに目がいってしまうが改めて見直すと80年代に量産されたホラー映画の中でも傑作の一つである。 出演者も「裸の銃を持つ男」でブレークする前のレスリー・ニールセンの「真面目」な演技やキングの「アホ」な演技、果てはキングの実子、トム・サビーニまでが見られる。特筆すべきはやはり第5話のE.C.マーシャルで、単身ゴキブリの大群と奮戦している。初見の際「役者は大変だなぁ」と思ったものである。公開時のパンフレットによるとマーシャルの上にゴキブリを這わせないという契約であったという。掲載されているシーンもよく見ると作りもののゴキブリである。しかしマーシャルは現場でゴキブリを見ると「私はニューヨークの人間だよ。ゴキブリなんかそこら中にいるさ!」と言ったという。なんせ3万匹も集めたというゴキブリ軍団は有無を言わせぬグロテスクさである。そのゴキブリ達は撮影後毒ガスで処理されという。少し可愛そうな気もする。 傑作には間違いないが問題の第5話のおかげで「試聴要注意」であるのが残念な作品である。 |