鳩待峠には登山口が3ヶ所あり、左側が至仏山の登山口、中央が尾瀬ヶ原:山ノ鼻への登山口、右側が鳩待通りの登山口です。
010:鳩待峠〜横田代〜小田代
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鳩待通り登山口 |
アヤメ平・富士見峠に向かう鳩待通り登山道は鳩待山荘の右手から始まり、いきなり急な階段を上り、約15分〜20分ほどブナ・ダケカンバなどの深い森の急坂を我慢して登って行くとやがて、
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平坦な木道 |
木道の敷かれた平坦な個所に出て、苦しい登りの連続から開放され、
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木道も濡れて |
ほっと一息ついて進んでいくと
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木道の無い山道 |
木道のない山道も出てきて、やがて深い森の中の左手に最初の標識:1km標識が見えてきます。
標識によると鳩待峠から1km進んできて、富士見峠までは4.7kmとのことです。ここまでに出会った花は、マイヅルソウ、ギンリョウソウ、コミヤマカタバミ、ツタウルシ、ゴゼンタチバナ、平地から進出してきたオオバコなどです。
登山道は相変わらず深い森の中、明るい笹原の中を交互に通っていて、悪路の個所もあり
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沢のような登山道 |
沢のように登山道の中央が抉れた所も出てきますが、いつの間にか標高を上げていて、やがて前方に標識:2km標識が見えてきて、
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2km標識 |
鳩待峠から2km進んできたのが分かります。20分〜25分ほど先に進んで行くと、
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横田代 |
前方に一際明るい個所:横田代が見えてきます。
横田代は鳩待峠から3.7kmの距離にあり、富士見峠までは2.6kmで、これで半分以上の距離を歩いたことになります。
横田代の標高は1,860mあり、鳩待峠からは約270mの標高を上げたことになります。
横田代という名の湿原は、同じ尾瀬でも遠く離れた燧裏林道にもありますが、両方とも傾斜湿原で、
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池塘の数も多い横田代 |
数多くの池塘もあり、似たような感じの湿原です。横田代にはベンチが設置されていますが、鳩待峠から初めてのベンチゆえ、シーズンには多くのハイカーで占領されています。
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ハイカーでいっぱい |
横田代の右手:南側にはイワカガミが多く、モウセンゴケ、ウラジロヨウラク、チングルマ、イワショウブ、キンコウカも数多く生えていて、尾瀬ヶ原に比べて10%以下のハイカーしか通らない、隠れた花の名所ですから、
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イワカガミ |
ベンチにリュックを降ろして、じっくりと花の観察したいですね。横田代を通る木道は緩やかに上って行き、
やがて針葉樹中心の林の中を通るようになり、その先の右手には2002年の晩秋に新たに設置されたと思われる新しいベンチが、古いベンチと並んでありました。
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新旧のベンチ&テラス |
そこから先の登山道は少し下り、笹原が広がった尾瀬としては変わった景観の個所に出て、振り返ると至仏山・笠ヶ岳・小笠などが見えています。
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右:至仏山、左:笠ヶ岳 |
左:笠ヶ岳、右:小笠 |
先に進むと急激に上る個所があり、そこを上りきる途中から、尾瀬では珍しいベニサラサドウダンツツジ・他のツツジ類が背丈より高いツツジ林となっています。
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ツツジ林 |
そこからの緩やかな上りの木道を進んで行くと、やがてまた湿原が見えてきて、その湿原を小田代(こたしろ)と呼びます。ここには斜面の途中にベンチがあるので、
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段違いベンチ |
そのため2段となっていて尾瀬では珍しい段違いベンチとなっています。
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