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尾瀬の花図鑑 尾瀬の花 尾瀬自然保護ネットワーク


標準和名 科・属名 漢字表記
ブナ ブナ科 ブナ属 (木偏に無)
九州〜北海道の山地・亜高山に分布する落葉高木。

日本海側の豪雪地帯(尾瀬、白神山地など)を代表する樹木であるが以前は、木材としてあまり使われないことから伐採されて、スギ・ヒノキなどが植林された。

しかし保水力の凄さが森のダムとして見直され、無数に稔るブナの実が野生動物の貴重な食料となることから、植林地をブナ林に戻す試みも各地で行われている。

ブナの幹はブチ模様があり、慣れると直ぐに見分けられる。

若葉も美しいが紅葉時の黄色も素晴らしく、大切にしたい樹木である。

日本海側のブナは問題がないが、太平洋側に分離分布しているブナは幼木が少なく、やがては絶滅すると危惧されている。
人手が入りにくかった尾瀬でも大木のブナがある箇所は限られ、古くは江戸時代からきこりが入っていた群馬県側ではブナの大木は少ない。

ブナの大木が多いのは、段吉新道・尾瀬ヶ原林道(見晴〜白砂峠〜沼尻)・段吉新道・燧裏林道・渋沢温泉小屋に至る3本の道、渋沢大滝へのアルポーチ、そしてブナ平との名称さえある七入〜御池、道行沢(バス停:沼山峠から七入に向かう旧沼田街道)などであり、9月下旬〜10月中旬には素晴らしい黄葉が見られる。