2月26日(土)シンポジウム/みんなで考えよう「社会的ひきこもり」
 大阪府の財団法人が主催のシンポジウムに行ってきた。
パネリストは大阪府で「関西社会的ひきこもりガイドMAP」を作成された大阪大学大学院のH氏、13年間支援活動をしている「淡路プラッツ」のT氏、「フレンドスペース」のA氏とスタッフのI氏。
 「ひきこもり」の定義は、斉藤環氏が提唱したものが、一般に知られているが、義務教育までは「不登校」と呼ばれ、高校に在籍している間は「不登校」という認識が、在籍しないと「ひきこもり」と呼ばれているのが現状ではないかと思う。その当人の状態は違いはないのに、年齢によって深刻さがちがい、引きこもり始めた年齢が高くなるほど親や周囲の目が厳しくなるので、またそれと連動して、本人の自分自身を責める気持が強くなるので、2次的症状が重くなるのではないかと思う。だから本人に対するサポートも、基本的には不登校と同じと私は思うのだが、やはり「就労」という社会参加のハードルが不登校の「就学」より高いことが、より苦しみを大きくしているのだろう。そのあたりのことを確かめたくて、聞きに行った。(フェルマータ)詳しくはあんだんてレポートへ)


     2月25日(金)うれしい報告
 今日のゆうスペースは、3名の方が参加。行けなくなって、まだ日の浅い方と何年か家で過ごし、自分に合った学校を見つけて今、先生やお友だちにも馴染んで来ていらっしゃる方とが、こういう場で出会えるのは、こうした親の会ならではの良さだと思う。経験者の落ち着いた顔をみるだけでも、ほっと安心されるようだ。親子でつらい状態だった方が、見違えるように元気に明るくなっていかれるのをみて、私たちスタッフも元気をいただいている。この場を創ってよかったとつくづく喜びを感じる。だから、色々あったけどこうして元気でやってます、とおたよりや連絡をいただけるとありがたい。来て下さった方の声が私たちの大きな励みになるし、今の活動をふりかえり、何がよかったか、何を見直すべきかを考える基になるので。
 今日も「今だから」が、途切れずご注文をいただいている。手作りなので、活動日に手分けして製本に精出す私たち。もちろん、手以上に口が動いていたりして・・・。(フェルマータ)


     2月23日(水)京都新聞の記事に大きな反響
 新聞で紹介されたシンポジウムの報告集の注文が続いている。当番2名に加えて応援のスタッフ2名で製本と発送を片付ける。午前中に電話の相談あり。もう少し子どもを休ませてやりたいと思っていながらも、年度末ともなると今後の決断を学校から迫られて、子どもが不安定になりやすい時期である。今、どんなことが大事なのかを周囲が見失うことなく対応していくことが重要だと感じる。
 昼過ぎには、フリースクールの主催者の方から、パサバとシンポジウム報告集の大量注文の電話。「これを読んで元気になってもらえたらいいな」の思いを込めて、発送準備をする。
 午後からは、定通みんなの会のSさんがお越しになる。子どもを支援していくためには、様々な立場にいる大人が、色々な視点を持ちながら利用して関わっていくことが大事だと改めて確認する。緩やかなネットワークを利用しながら、それぞれの持ち味を生かして、息の長い活動をしていきたいと感じた。(momo)


     2月20日(日)不登校とLD、ADHD、高機能 自閉児等に対する支援のあり方
 LD、ADHD、高機能自閉等などいわゆる軽度発達障害については最近マスメディアでも取り上げられていて、去年の夏和歌山で開催された全国のつどいでも関心が高かった。
 不登校の親の会に関わっている人もなにも知らずに対応するということもできない。そういう要望を受けて、登校拒否・不登校を考える京都連絡会でK先生にお話していただき、フェルマータ、さくらと参加した。まだまだ診断できる人も少ないし、診断、治療を受けるにも何ヶ月、何年待ちという状況らしい。日々成長していく子どもを前にどんな想いで待ってられるかと思うと、私たちにできることはやって行きたいと思った。
詳しくはあんだんてレポートへ)


     2月19日(土)SSW(スクールソーシャルワーク)しが研究会
 「今『学校』にソーシャルワークの視点を」第3回支援活動を通して
 去年から月1回、3回シリーズで続いている研究会だが、やっと参加できた。今回は、赤穂市で支援活動をされているH先生が日ごろの実践活動を報告してくださった。(フェルマータ)詳しくはあんだんてレポートへ


     2月18日(金)好青年の訪問で華やぐ事務所
 午前中、大阪のサポート校のA先生が来てくださった。好青年の出現でなんとなく事務所の中がはなやいだ気分。不登校の子どもと関わるにあたり、自分に何ができるかと悩んでおられるので、勉強のために来られたとか。フェルマータが、子どもに何かをしてあげるというより、先生のような方が時間を共有してあげることが大切では、と。それから、まさにA先生とスタッフ3人で時間を共有した。不登校の子をもった経験のある私たち3人3様の話を、始終にこにこと「うん、うん」とうなずきながら聴いてくださいました。いつも、人の話を聞かせていただく私たちだが、いつのまにか立場がぎゃくになっていたみたい。本当にすばらしい支援者だと思う。また、来てください!(コーヒーカップ)

 A先生は、大阪に親の会やフリースクールはたくさんあるけれど、あんだんてのようにネットワーク作りをするところがないので、ご自分がそのような役割ができないものかと、話を聞きにきてくださった。大阪のフリースクールや居場所、ひきこもり支援団体など、精力的にまわっていらっしゃるとのこと。学生時代はメンタルフレンドとして不登校のこどもと関わっていらっしゃったそうだ。そうした経験を仕事の場で活かしてくださることは、とても頼もしい気がする。私たちも応援したい。こんな意欲のある若い方がどんどん来てくださると良いな。コーヒーカップも言うように事務所も華やぐしね。(笑)(フェルマータ)


     2月17日(木)シンポジウム報告集「今だから言えること」印刷
 先日京都新聞に掲載されてから、連日、この本の注文が入ってくる。事務所や自宅のプリンターで印刷していたが、とても追いつかないしランニングコストも高い。そこでユキとフェルマータと一緒に、いつも通信を印刷している山科社協で200部分印刷した。印刷枚数は2400枚。たまに調子が悪くなるこの印刷機。でも私たちの気迫を感じたのか、順調に印刷してくれる。時間内に終わったので、手持ち分がなくなってしまった通信の最新号なども印刷。本の注文が増えると、同封する通信もたくさん出て行く。でも通信を読んで、私たちのことを支援してくださる方が増えればうれしい。
 印刷の合間を縫って、昨日に引き続き「プロン・トン・トン2号」の編集会議も。一番大切なのは情報収集。それも本音の聞ける口コミ情報。今回も「1号」の時と同じように、親や子どものアンケートを実施する。親の会やフリースクールなど、ネットワークを通してご協力いただくことに。また会員さんにもお送りさせていただきますので、できるだけのご協力をよろしくお願いします。(さくら)


     2月16日(水) フル回転
今日は午前と午後にオンリーワンの予約が入っていた。フェルマータにお任せしていたが、夏のシンポジウム報告集「今だから話せること」の注文も続々といただき、製本、発送作業におわれながらも黙ってられないさくらとユキだった。空き時間にはプロン・トン・トン2の編集会議もした。さすがに集中力がきれたせいか、単なる物忘れ?の症状の連鎖が出現した。(爆)(ユキ)

 めずらしく、立て続けにオンリーワンのご相談に来てくださった。ご相談と製本、発送のテーブルにわかれての活動日だった。
 ご相談を受けながら、頃合いを見ては、さくらとユキに話をふっていったが、二人ともいいタイミングで適切なアドバイスをしてくれる。このチームプレーの良さ!ご相談に来られた親御さんが、終わる頃には、「やっぱり今は、休ませてあげないといけない状態なんですね」と自分に言い聞かせるように何度もうなずいていらっしゃったのが印象的だった。頑張りすぎてもうこれ以上無理できない状態なんだとわかっていても、学校へ行けなくなった子どもに、ゆっくり休んでいいよと思えるようになるまでには、親もどんなに葛藤し、苦しい思いをしていることだろう。しんどくなるまでは、元気に楽しそうに学校へ行っていた我が子を見ているだけに、なかなか今の現実が受け入れられない。(フェルマータ)


     2月9日(水)京都新聞の記事に大きな反響
 先週の金曜日に「今だから言えること」を取材してくれた京都新聞が、翌日、早速記事を掲載してくれた(こちら)。結構大きく取り上げてもらったおかげで、反響も大きかった。留守番電話が30件、Faxも入っている。週末もはさんでいたので、何度もお電話くださった方もあったようで申し訳ない。早速住所の確認が取れたところから発送していく。その間にも絶え間なく問い合わせのお電話、また事務所に直接お越しいただく方も。何しろ手作りのこの報告集、大量生産ができないので、スタッフ4人がフル回転で作業を進めていく。それでもとても追いつかないので、来週には社協の印刷機で200部ほど作ることにした。

 また午後からはゆうスペース。スタッフが出かけていくいろんな講演会やイベントで知り合った方も、参加してくださった。遠くは神戸から足を運んでくださった方も、うれしいな。
 この時期は進級、進学のことで学校と連絡を取る機会も増える。また学校を休むようになって日が浅いと、先生によってはかなり積極的に家庭訪問をされるケースも多い。家庭訪問に来てもらうと、先生は何とか子どもに会いたいと思われるようだが、子どもの方は拒否することもあるし、かなり無理をして会っている場合がほとんど。親としても、学校には負い目があり、せっかく来てもらったのだから・・・・、と子どもに無理をさせてしまう。でも本当に大切なことは子どもがまず楽に過ごせるようになること。ここに視点を置いて、学校との距離の取り方を考える必要がある。こちらからは言い出しにくいので、先生が自分の思いだけで動かずに、「どうしましょうか」と声をかけてくれると、親としてはとても助かる。が、こういう先生は少ないようだなあ。管理職の意向も大きく影響するようだし、やっぱりもっと理解が深まってほしいな。(さくら) 


     2月5日(土)京都市教育委員会「不登校フォーラム」&京都子どもと親と支える会
京都市教育委員会 、京都市不登校児童・生徒適応支援連携協議会主催
不登校フォーラム「不登校はいけないことですか?」 〜「不登校」から未来をみつめて〜
藤原勝紀氏講演と分科会

『不登校はいけないことですか?』という表題をみて、「不登校は良い悪いの問題ではなく、にっちもさっちも行かないどうにもならないしんどさ、今現在のこどもの心の現実をみるべき、」という藤原氏の言葉に、当事者と向き合って支援してこられた実感が伝わった。分科会は、くじでグループ分けしたが、参加したテーブルは、不登校の子どもを持つ親御さんが多かった。あと定時制の教師、養護教諭など、しんどい子どもとつきあっていらっしゃる先生だった。(フェルマータ)詳しくは♪あんだんて♪レポートへ

京都子どもと親と支える会
2ヶ月に1回の定例会。今回はスクールカウンセラーのコーディネーターやスーパーバイザーとして活躍されている臨床心理士のMさんを迎え、「ブリーフセラピーのものの見方・考え方」の話を聞いた。参加者は学校の先生、民間や行政で子どもを支えている人たちで、ワークも交えて、相談を受けるときの話の聴き方を学んだ。(さくら)
詳しくは♪あんだんて♪レポートへ



     2月4日(金)京都新聞「今だから言えること」の取材
 お当番でないときも事務所のカギあけにフェルマータ、さくらは早く来てくれている。今日は私がお当番で事務所に着くと続いて登場した。 朝一番の来訪者は京都新聞の記者さん。あんだんて1 周 年イベントシンポジウムの報告集「今だから言えること」を紹介していただけそうだ。 会議に出席できなかったなでしこと小梅が来てくれた。(ユキ)

 不登校経験者シンポジウム報告集を発行してから、PRが行届いてないせいか、あまり注文も伸び悩んでいた所へ、タイミングよく京都新聞の記者さんが来てくださった。本の写真を撮ってもらっているときに、「私たちの顔が写真に入ると、みなさん安心してこちらへ来てくださるみたいです」と暗に撮ってちょうだいと投げかけてみたけど、撮らずに帰ってしまわれた。(笑)やっぱり「‘元’綺麗どころ」ではダメなのかしらん?と笑うわたしたち。 でも、これでたくさんの人に知られて、読んでほっとしていただ けると思うとうれしい。(フェルマータ)

     2月2日(水)ちょっと寂しいスタッフ会議
 先月末からの寒波で、京都市内は4年ぶりの大雪。♪あんだんて♪の前の歩道も踏み固められてツルツル。慎重に歩いて事務所へ。今日はスタッフ会議だが、予定を午後からに変更。それでもこの大雪の影響や風邪などの体調不良、子どもさんの受験、家庭の事情などで集まったスタッフは5名と少し寂しい会議になった。
 会議の最大のテーマは、「プロン・トン・トン」2号のこと。1号はおかげさまで完売してしまい、作成が急がれる。とにかく京滋、そして大阪の親の会にアンケートを送り、情報提供をしてもらうことになった。こういう口コミ情報が、♪あんだんて♪の本の土台になる。ただ、京滋の親の会は今ままでからのネットワークを生かせるが、大阪はこれからだ。まず親の会の情報を集めることから始まる。あらゆる手を使ってリストアップしていくが、何か情報があれば教えてもらいたい。他にもたくさん決めたいことがあったが、通信や本の発送など事務処理もあり、積み残しが出てしまった。この事務処理も効率よく、正確にできるように考えないとね。 

 また、青森や愛媛など遠方からの本の注文が入ってきた。HPを見てくださったのかな?シンポジウム報告集の注文も増えてきた。売れ行きが伸び悩んでいる「PAS A PAS」とともに、どうしたら多くの方に知っ てもらえるのかと、頭を悩ませている。手にすることで、気持ちを楽にしていただける方が、きっと多くいるはずなのだが・・・。
 時折吹雪く中、お母さんが京都市の子どもパトナの紹介で来てくださった。「この雪の中をよく来てくださいましたね」という私たちに、「自分のために来たかったんです」と言ってくださり、少しお話ししたあと、「PAS A PAS」と報告集を買って帰られた。少しでも気持ちが暖かくなっていればいいな。(さくら)


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