JR・京阪「黄檗」駅近くの東宇治コミュニティセンターで、「東宇治『不登校・登校拒否』を考える会」が毎月開催している「空いろの会」。「進路と自立〜親の思い、子どもの思い」をテーマに話をしてほしいという依頼があり、フェルマータと参加した。私はこの会に何度かお邪魔したことがあるのだが、とてもアットホームで暖かい雰囲気の会だ。今日も最初に、世話人さんの子どもさんがギターの弾き語りをしてくれた。自分の息子を紹介するお父さんはちょっと緊張気味だがとてもうれしそう。子どもさんの不登校を、この会のみんなと見守ってこられたご苦労が伝わってくるような気がする。
いつものようにフェルマータが、進路を決める時期を迎え、親としてどう子どもに関わるかを話し、私が具体的な進路の説明をした。フェルマータの話を涙ながらに聞いてくださっていたお母さん。聞くと子どもさんが学校に行けなくなってからまだあまり間がなく、とてもしんどい毎日を過ごしてられるよう。でも「市政だより」でこの会のことを知り、思い切って出てこられた。他にも市が主催する「ふれあい学習会」にも参加されたようだ。ともすれば親もひきこもり、一人で悩みを抱えるケースが多い中、こうして早い時期にいい親の会に出会われると、お気持ちが楽になるのではないだろうか。世話人さんからも、よく出てきてくださったとの声がかかった。
その後、参加者がそれぞれ今の思いを語られた。不安に思われていることには、参加者から自分の経験を元にした、的確なアドバイスがある。この時期に進路以外で気になることの一つが、卒業アルバムの写真。子どもの思いを一番大切にしたいところだが、学校から何とかして撮影してほしいと言われると、親も心が揺れる。でも、写真屋さんや自宅で撮影したケースもあるし、子どもが卒業アルバムに載りたくないと言って取らなかったいうケースもある。いろんなアドバイスを元に、子どもと話し合えたらいいなと思う。
地元ならではの情報もたくさん飛び交い、地域に根ざした親の会の良さを感じながら、時間を忘れて皆さんと話をした。外に出ると日がすっかり暮れて、風が冷たくなっていたけれど、心の中はポカポカしていた。(さくら)