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雪道走行レポート( ダンロップST1 

 はじめて履いたST1で、雪道をいっぱい走ってみました。ダンロップのページを見る限り、降雪道路での性能についてはあまり触れられていないので、半信半疑でしたが、4WDでABSがあれば、このスノータイヤは(アイスバーンには無力でしょうが)雪道にはとても効果があることがわかりました。雪国に住んでいるわけではなく、真冬に東北などのスキーに行くのでなければ、1年中履けてけっこういいと思います。スタッドレスは、雪道以外では燃費は悪いし、足もとがグニャグニャで、タイヤもあれよという間に減ります。東京では、履き替えた後にドカ雪にみまわれたりで、効率が悪すぎると思っています。
 ラジアルタイヤであるST1に履き替えたことで、当然ながら、乗り心地は悪くなり、走行時のノイズが増え、高速での安定性は下がり、燃費も悪くなりました。ただし、タイヤの技術も進んだもので、以前に比べたら静かだし、安定性も265あるからでしょう、高速走行でも不安はありません(タイヤの幅を狭くしなくてよかったかな・・・)。ゴツゴツ感はというと、純正のタイヤの時、サスが柔らかすぎると思っていたくらいで、このくらいゴツゴツ感があった方が、クロカンっぽくて個人的には好きです。タイヤの空気は指定よりちょっと高めの2.2にしました(といっても低いですが・・・)。大きなローリングは、あいかわらずフニャけています。もっと空気圧を上げてもだいじょうぶでしょう。
 以前の5ナンバー2800ディーゼルターボ(ABS付き)+ミシュランXPCに比べ、雪道で止まる距離は長くなりました。車の性能がupしている分、ABSなどの効きが安定してなめらかになり、滑ってもハンドル操作は本当に良く効きます。しかし2.5トンという重さと、タイヤの幅が広くなったことが大きいのでしょう。それに、ABSなどの効きがなめらかすぎて、いつ効いているのか把握しずらくなりました。以前は、あきらかにビビビッという音がして、ブレーキングと解放を繰り返しているのがわかりやすいほど足に伝わってきたものです。ガクガクしますが、この方が人間ABSに近い感じです。

◇MMCSの表示を外気温度に設定

 大ざっぱな目安として、外気温度が0度になったら、要注意! 雪がなくても4WDにしている。このパジェロにはMMCS画面の右上に、街気温を常に表示させておけるような設定ができるので、チェックできます。

◇こんな雪でもばっちり走れた

 乗鞍高原から白骨温泉への峠越えスーパー林道。気温は−2度、新雪がどばっと積もったところにブルトーザーで圧雪された道だった。40km/hは平気で出せる。登りは問題なくスイスイ登ることができた。そして下りも、けっこうブレーキが効くし、滑らせてもハンドル操作がしっかりできた。完全に踏んでしまうと、2.5トンの車体が重いので、制動距離は長〜いのでエンジンブレーキを使おう。おっかなビックリで走っ来る対向車に注意すれば、問題なく走れる。一般的なスキー場への道を考えたらこれ以上悪い雪道はないだろうから、極寒のスキー場でないかぎりST1で行けそうだ。

◇制限速度以上で走る雪道

 整備された積雪のある雪道(実家近くの県道)は、センターと両脇にやや雪が盛り上がっていて、わだちのところが押し固められてテカテカした状態だった。制限速度は50km/hだったが、直線なら70km/h走行ができた。カーブで速度を落とし、対向車があったら速度を落とすというので、問題なく走行できる。ゆるやかな下りでは、前がズルと来る感じがあった。昔だとこのままスピンするかもというところだったが、ちゃんともち直した。まだパジェロでないころ、こんな道で焦ってハンドルで戻そうとして回しすぎ、いきなり畑に突っ込んだ経験がある。これはかなり緊張した運転になるので、雪が走行路面にある場合はやっぱり制限速度以下に抑えておいた方が無難だ。

◇水分をたっぷりふくんだ雪道

 ぐしゃぐしゃ道で、わだちの所はアスファルトが見えるという状態。これってわだちにそって走るとけっこうスピード出して走れてしまうのでなかなか危険。ST1は、水はけがいいようで、おやじのスタッドレスをはいたスバルのレガシーより滑らない感じだ。わだちを外れるとなんとなくズルズル滑ってハンドルを取られっぱなしな感じなので、慣れないと怖いだろう。このパジェロは265とタイヤの幅が広くなったせいで、わだちの影響をとても受けやすくなったようだ。以前のは215だったので、この差は乗れば歴然。

◇朝の凍結した県道

 スノータイヤは、完全に凍った道はアウト! だが、よほど車の通らない道ならいざしれず、実家近くの全面凍結の道というのは、わき水とかが路面に吹き出していて、それが完全に凍った状態というのがあったりする。こうなるとABSもあったもんじゃなく、お手上げ!

◇雪道では登りにメチャ強く下りにメチャ弱い

 雪道を走ることは、とにかく慣れるしかない! パジェロのような4WDは、2WDの乗用車に比べたらはるかに雪道を走る。クロカンが雪でトロトロ走っている車を10数台ゴボウ抜きするようなところを良く見かけるし、雪で50km/h規制とかになった高速の追い越し車線をいつものように走ったりすることは、たまに自分でもやったりする。というように4WDの威力は強力で走れてしまうから怖い。ところが滑り出したらみんな同じで4WDも2WDもない。むしろ重量が大きい分止まらないし、おまけに他車よりスピードを出してしまっているからなお悪い。ということで、雪道ではクロカンは登りにはメチャ強いが、下りにはメチャ弱い。ゴボウ抜きはゆるやかな登り坂のまっすぐな道に限っている。じれて運転し続けるのは精神的に良くないし、なにより車間距離がついつい詰まるし後ろからは詰められので前も後ろも危険。後ろに10台以上連なったら、普通の神経ならば譲るだろうに、法律をたてにいじわるをするやからに腹を立ててもしょうがないので、自分の車を信じよう。
 このくらいだいじょうぶそうに見えて気がゆるむゆるやかな下りが一番危ないと思っている。パジェロは2WDと4WDの切り替えがあるが、4WDでも基本はFRが主のハズなので、チェーンをつけるなら(もちろん4輪がいいに決まっているが)後輪に付けるべきだろう。下りが弱いわけだから、下りで尻がブレたらスピンしかねない。一応雪道では、スピード標識が最大出せる速度と思うことにしている。パジェロに限らずクロカンは、車高が高いので圧雪されていない道路や、駐車中に大雪に降られた時などから出る時など、簡単にはカメにならないのでいい。しかし、重心が高い分、雪道には不利で、カーブでは2WD乗用車より外にふくらみやすく注意が必要だ。

◇アスファルトにうっすら積もった雪で・・・

ちょっぴりアスファルトに積もったばかりのグチャグチャ雪でした。だいじょうぶだろうと思っていたのですが、やや下りの信号で、ブレーキを踏んだら、え!止まらない・・・・もうちょっとで、信号待ちしている前の車と接触するところでした。これは予想外! 水を含んだ雪は要注意です。


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