米食品医薬品局(FDA)2009年6月3日
FDA長官が言明
ビスフェノールAを安全とする決定を見直す
情報源:Food and Drug Administration June 3, 2009
Bisphenol A (BPA)
http://www.fda.gov/Food/FoodIngredientsPackaging/ucm166145.htm
訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会)
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/
掲載日:2009年7月2日
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http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/research/FDA/090603_FDA_Revisit_BPA_Decision.html
BPA(ビスフェノールA)は、ある食品接触材料に使用される化学物質であり、1960年代の初期にFDAによって初めて承認された。
近年、BPAの安全性に関する懸念が提起されている。
2008年8月、FDAは、BPAは食品接触材料で使用されても安全であるとする報告書案を発表した(
訳注1
)。
2008年10月31日、FDAの科学委員会は、FDAのレビューは入手可能な最新の科学的情報を適切に考慮したかどうかについて疑問を提起した(
訳注2
)。
2009年6月3日、FDA長官マーガレット A. ハンバーグ博士が議会下院エネルギー・商業委員会健康小委員会で証言した(
http://www.fda.gov/NewsEvents/Testimony/ucm164186.htm
)。
BPAについての質問に答えて、ハンバーグ博士はBPAに関して起されている疑問について彼女は非常に真剣にとらえていることを強調し、FDAの新たな主席科学者ジェシー・グッドマンがBPAの科学について新たな目で見直すためにFDAの科学者らとともに作業を行っていると述べた。
FDAは、このレビューの結果を夏の後半か秋の初めに説明するつもりである。
訳注1:FDAのBPA 評価レポート関連情報
米食品医薬品局(FDA)2009年6月3日/FDA長官が言明 ビスフェノールAを安全とする決定を見直す
BPAの安全性評価に関するFDAのウェブサイト
DRAFT ASSESSMENT OF BISPHENOL A FOR USE IN FOOD CONTACT APPLICATIONS
(FDAによる食品へ接触する製品に使用されているBPAの安全性評価書草案(原文))
C&EN August 25, 2008 FDA Calls BPA Safe
EXECUTIVE SUMMARYの日本語全訳(ビスフェノールA安全性研究会)
ビスフェノールA安全性研究会/ニュース
訳注2
ビスフェノールAに関するFDA 科学委員会小委員会2008年10月31日/食品接触用途のためのビスフェノールA 評価草稿の科学的ピアレビュー/エグゼクティブサマリー
訳注3:BPA関連情報
JSOnline 2009年12月29日 FDAは BPA裁定に関する3度目の期限も守らない
EHN 2009年7月7日 更なる証拠:BPA がプラスチック・ボトルから滲出し人の体へ
米食品医薬品局(FDA)2009年6月3日 FDA長官が言明 ビスフェノールAを安全とする決定を見直す
ワシントンポスト 2009年5月31日 BPAの使用禁止を阻止するための戦略を産業界が練っている
FDA 声明 2009年2月9日 ビスフェノールA含有材料の製造者と使用者との調整会議
ビスフェノールAに関するFDA 科学委員会小委員会 2008年10月31日 食品接触用途のためのビスフェノールA 評価草稿の科学的ピアレビュー
NYTimes.com 2008年10月30日 FDA科学委員会 プラスチック中の化学物質は安全であるとするFDAの姿勢を非難
EHN 2008年10月30日論文解説 ビスフェノールAに関する FDAの決定案には重大な欠陥がある(解説:ジョン・ピーターソン・マイヤーズ)
EHN 2008年9月16日論文解説 ビスフェノールAはヒトの糖尿病と心臓疾患に関係がある(解説:マーラ・コーン)
EWG ニュース リリース 2008年8月15日 FDA のビスフェノールAに関する決定はカリフォルニア州の議員に影響を与えることを意図している
C&EN 2008年9月8日 カリフォルニア州 化学物質法案採択 連邦政府の TSCA への行動の前兆となるか
SB 1713:有害物質フリー幼児と赤ちゃん法(Toxin-Free Toddlers and Babies Act)ビスフェノールAの哺乳瓶等での使用禁止を求める下記法案は8月29日に否決
AP Aug 15, 2008 FDA says chemical found in plastic bottles is safe
米化学会2008年7月17日ウェブ掲載記事紹介/ビスフェノールAに関する国家毒性計画(NTP)概要草稿 異なる意見の入り混じったピアレビューを受ける
Our Stolen Future (OSF)による解説 2008年4月6日/ビスフェノールA 欠陥あるレビューは安全を保証しない
ビスフェノールAに関するNTP概要草稿に対するNTP 科学諮問委員会(BSC)の勧告 2008年6月11日
CBCニュース 4月15日/カナダ保健省 ビスフェノールAを危険物質と分類 発表間近
EWG 2008年1月/国立健康研究所(NIH)はBPA暴露影響に関する欠陥報告書を見直す
米化学会 C&EN 2007年9月3日/ビスフェノールAの悩み 二つの政府諮問委員会が健康リスクに関しほとんど正反対の結論
EHN 2007年8月10日による論文解説/チャペルヒル ビスフェノールA専門家委員会合意声明メカニズム、動物での影響及び現状の暴露レベルでのヒトの健康への潜在的な影響の統合
国家毒性計画会議概要 2007年3月8日/ヒト生殖リスク評価センター(CERHR) ビスフェノールAに関する専門家委員会評価 2007年3月5-7日
EWG プレスリリース 2007年2月28日/化学産業コンサルタント会社が連邦政府の生殖健康機関(CERHR)を運営
化学物質問題市民研究会
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