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藤井寺市の文化財マップ
地図・藤井寺市の文化財マップ
〈 凡  例 〉
 周知の埋蔵文化
 財包蔵地
 ※ページ末で説明
 遺跡等  現存古墳  消滅古墳
 窯跡  寺院跡  周知の埋蔵文化財包蔵地であり遺構の保存を積極的に図る範囲  
 東高野街道  長尾街道  古代大津道  竹内(たけのうち)街道
 指定・登録文化
 財  その他
 国指定史跡  国宝・重要文化財  大阪府指定有形文化財  藤井寺市指定有形文化財
 国登録有形文化財   池・川・水路   市域境界   おもな道路 
藤井寺市の文化財マップ」について
(1) 埋蔵文化財包蔵地の各表示については、『藤井寺市文化財分布図2020
(藤井寺市教育委員会 2020年8月発行)に準拠している。
(2) 同分布図では古墳の表示形式はすべて同じであるが、上の分布図では現存古墳と消滅古墳に分けてある。また、古墳名
 は現存の主要古墳だけを表示している。
(3) 各指定・登録文化財については、2020年以降に新規指定・登録されたもの、指定解除されたものについて、加除修正を
 行っている。
(4) 色彩表示については同分布図に準拠しているが、一部の色表示を改変し、色調・線幅等を適宜補正している。

 藤井寺市の文化財 『藤井寺市文化財分布図』より
《 遺  跡 》
太田遺跡 大正橋遺跡 津堂遺跡  小山平塚遺跡  小山遺跡  陵東遺跡
北岡遺跡 春日丘遺跡  葛井寺(ふじいでら)遺跡  はざみ山遺跡  青山遺跡 野々上遺跡
藤の里遺跡 小山藤美遺跡 五反並遺跡 西大井遺跡 御舟(みふね)遺跡 西古室(こむろ)遺跡
沢田遺跡 川北遺跡 船橋(ふなはし)遺跡 林遺跡 国府(こう)遺跡 古室遺跡
土師(はじ)の里遺跡     ※ 太田遺跡(八尾市)・大正橋遺跡(同)・陵東遺跡(羽曳野市)・野々上遺跡(同)は、それぞれ隣接他市の地名に由来する名称。
《 古  墳 》
こんだごびょうやま
誉田御廟山古墳
  (応神天皇陵)
なかつやま
仲津山古墳
(仲姫皇后陵)
岡ミサンザイ古墳
   (仲哀天皇陵)
いちのやま
市野山古墳
(允恭天皇陵)
のなか
野中ボケ山古墳
  (仁賢天皇陵)
丸山・平塚古墳
 (雄略天皇陵)
はかやま
墓山古墳
つどうしろやま
津堂城山古墳
のなかみややま
野中宮山古墳
こむろやま
古室山古墳
おおとりづか
大鳥塚古墳
はざみ山古墳
はちづか
鉢塚古墳
からとやま
唐櫃山古墳
いなりづか
稲荷塚古墳
あおやま
青山古墳
みやのみなみづか
宮の南塚古墳
ばんしょやま
蕃所山古墳
いぬいづか
衣縫塚古墳
じょうがんじやま
浄元寺山古墳
なかやまづか
中山塚古墳
やしまづか
八島塚古墳
なべづか
鍋塚古墳
ひがしやま
東山古墳
のなか
野中古墳
すけたやま
助太山古墳
わりづか
割塚古墳
ののうえ
野々上古墳
まつかわづか
松川塚古墳
せきめんやま
赤面山古墳
サンド山古墳       ※ 誉田御廟山古墳・丸山・平塚古墳・墓山古墳の現存部分は、羽曳野市域に所在する。
     ※ 一覧の古墳名は、上の分布図内の現存古墳だけを表記している。古市古墳群全体の古墳については、当サイトの別ページ「古市古墳群の
       分布と一覧」を参照のこと。
                    「古市古墳群の分布と一覧」
《 窯  跡 》
土師(はじ)の里埴輪窯跡群 土師の里南埴輪窯跡群 下田(しものた)池瓦窯跡
《 寺 院 跡 》
葛井寺(ふじいでら)     船橋(ふなはし)廃寺     拝志(はやし)廃寺     衣縫(いぬい)廃寺     土師寺跡 
   ※「葛井寺」寺院跡は、現葛井寺境内を含む古代寺院葛井寺の旧伽藍を示す。「土師寺」跡は、江戸時代前期までの旧道明寺伽藍の範囲を示す。
「藤井寺市の寺院・神社」
《 街道その他 》
《 古  道 》 長尾街道 古代大津道 東高野街道 竹内(たけのうち)街道 「藤井寺市の昔の街道」
《 遺  構 》 古市大溝(古代水路) 古代に運河または灌漑水路として築かれたものと推定されている。築造年代についてはまだ定まっていない。
《   橋   》 玉手橋(国登録有形文化財) 昭和3年に大阪鉄道が玉手山遊園来園者のために架橋した吊り橋。現役の歩行者自転車専用橋。
            ※ 竹内街道は羽曳野市域を通る街道であるが、有名な古道であり、野々上遺跡に掛かっているので掲載している。
《 国指定史跡 》
《 遺   跡 》 国府遺跡  
《古市古墳群》 古室山古墳 赤面山古墳 大鳥塚古墳 助太山古墳 鍋塚古墳
城山古墳 墓山古墳 野中古墳 鉢塚古墳 10 はざみ山古墳
11 青山古墳 12 蕃所山古墳 13 稲荷塚古墳 14 東山古墳 15 割塚古墳
16 唐櫃山古墳 17 松川塚古墳 18 浄元寺山古墳 19 応神天皇陵古墳外濠外堤
  20 仲姫命陵(なかつひめのみことりょう)古墳周堤(分布図には表示なし)    
             ※「城山古墳」は指定史跡名。古墳名は「津堂城山古墳」。
《 国指定文化財 》




乾漆 千手観音座像(本堂安置) 彫刻 葛井寺



木造十一面観音立像(伝菅原道真作) 彫刻 道明寺
木造 十一面観音立像(本堂安置) 彫刻 道明寺 木造 聖徳太子立像 附像内納入品 彫刻 道明寺
伝菅公遺品
 銀装革帯  牙櫛  牙笏
 犀角柄刀子  伯牙弾琴鏡
 青白磁円硯
工芸品 道明寺天満宮
笹散蒔絵鏡匣
笹散雙雀鏡
(鏡面に金泥の種子あり)
工芸品 道明寺天満宮
葛井寺四脚門(切妻造、本瓦葺) 建造物 葛井寺
水鳥形埴輪(城山古墳出土) 考古資料 藤井寺市
重要無形文化財  琵 琶  保持者  奥村 和美(芸名 奥村 旭翠)
登録有形文化財   藤本家住宅(主屋ほか9件)  藤井寺2丁目  個人
  藤野家住宅(主屋ほか8件)  藤井寺2丁目  個人
 玉手橋  道明寺3丁目〜柏原市石川町・玉手町  柏原市
 伴林氏神社(本殿ほか4件)   林3丁目   伴林氏神社 
《 大阪府指定文化財 》
石造 燈籠 工芸品 葛井寺 長持山古墳石棺 考古資料 藤井寺市
金銅宝塔 工芸品 葛井寺 北岡遺跡出土金銅五鈷杵 考古資料 藤井寺市
脇差 銘秀光 工芸品 道明寺天満宮
《 藤井寺市指定文化財 》
天神縁起絵扇面貼交屏風(室町) 絵画 道明寺天満宮 国府遺跡出土けつ状耳飾り 考古資料 道明寺天満宮
聖観音菩薩立像(平安) 彫刻 葛井寺 国府遺跡出土装身具(5点) 考古資料 藤井寺市
地蔵菩薩立像(平安) 彫刻 葛井寺 国府遺跡出土けつ状耳飾り及び縄文土器 考古資料 藤井寺市
阿弥陀如来及び二十五菩薩像  彫刻 葛井寺  唐櫃山古墳石棺 考古資料 藤井寺市 
石灯籠 康元二年銘(鎌倉) 工芸品 道明寺天満宮 土師の里8号墳出土円筒棺及び鉄製品 考古資料 藤井寺市 
石灯籠 建徳三年銘(室町)  工芸品 黒田神社   岡古墳出土銅鏡及び船形埴輪  考古資料 藤井寺市
藤井寺市サイト「藤井寺市の指定文化財」  

文化財の種類
 国内の各地には様々な時代の様々な種類の文化財が存在しますが、文化財の管理・保護を行う行政上の定義として、「文化財保護法」で
はいくつかの種類が定められています。これらの文化財のうち、重要なものを国が指定・選定・登録し、重点的に保護しています。
 『広報ふじいでら 2020年8月号』の連載シリーズ『ふじいでら歴史紀行
163号で、「藤井寺の文化財A−文化財とは何か〜指定・選定
選択・登録される文化財−」が掲載されています。わかりやすく紹介されているので、引用・紹介させていただきます。
(前略) 文化財は6つの区分に分かれます。それぞれの区分の文化財について、“重要”又は“保存と活用が特に必要”と判断されたもの
は、国から指定、選定、選択、登録されます。これが、皆さんがよく耳にされる重要文化財、史跡、名勝、天然記念物などにあたります。
これらのうち、“特に重要”と判断されたものは、国から国宝、特別史跡、特別名勝、特別天然記念物として指定されます。
 ここで、有形文化財について少し詳しくみてみましょう。全ての文化財のうち、建造物や美術工芸品が「有形文化財」にあたります。こ
の中で、保存と活用が特に必要と認められたものは「登録有形文化財」に登録されます。これとは別に、重要と認められたものは「重要文
化財」に指定されます。さらに、「重要文化財」の中でも、特に価値の高いものは「国宝」に指定されるのです。
 このように重要なものに対して指定などを行うことにより、例えば遺跡や建築物であれば現状を変更しないようにし、モノであれば日本
国外に輸出しないようにすることで、文化財を守るための制限を行っているのです。一方で、指定などを受けることで、保存修理や防災施
設の設置などに対しての補助など、文化財を守るための援助を受けることができることもあります。この表では国が行う文化財の指定など
について挙げていますが、都道府県や市町村でも条例を定めて独自に指定などを行い、保護や活用に努めています。
(中略) 
文化財分類表
『広報ふじいでら 2020年8月号』掲載の表に準拠して作成。一部表記を省略のうえ、着色加工。色文字の文化財名は本市の例。
 市内には現在、国指定の国宝3件、重要文化財5件、重要無形文化財の指定1件及び保持者の認定1人(いわゆる人間国宝)史跡2件、
国登録有形文化財
24件、府指定の有形文化財5件、市指定の有形文化財10件があります。これらの文化財以外にも、日本遺産に認定され
た西国三十三所の一つである葛井寺をはじめ、たくさんのお寺や神社もあります。さらに、藤井寺市は、現在分かっているだけでも市域の
うちの約
65%が遺跡であり、地面の下にも昔の人の生活の痕跡や土器などの遺物といったたくさんの文化財が眠っています(これを埋蔵文
化財
と呼びます)。このように、藤井寺市は小さな市ではありますが、とてもたくさんの文化財を有しているのです。(後略)
             ※『ふじいでら歴史紀行163号の記事内容のうち、その後の指定・登録の追加・解除による数の変更等、文の一部を修正している。
                                          文化庁サイト「文化財の紹介」

周知の埋蔵文化財包蔵地」について
 上の分布図でわかるように、藤井寺市内には大変多くの埋蔵文化財包蔵地が存在します。と言うよりも、埋蔵文化財だらけ
と言った方が早いでしょう。未調査の区域にも埋蔵文化財が存在する可能性は高く、市域のほぼ全域に埋蔵文化財が分布して
いるのが藤井寺市であると言えます。
 「埋蔵文化財包蔵地」は、公式の行政用語としては「周知の埋蔵文化財包蔵地」と言い、埋蔵文化財を包蔵する土地として
周知されている土地のことを表します
(文化財保護法第93条)。これは、石器・土器などの遺物や貝塚・古墳・住居跡などの遺
跡が土中に埋もれている土地であって、そのことが地域社会で認識されている土地のことです。この区域内で土木工事や建設
工事をおこなう場合には、事前に届け出て市教育委員会と協議することが義務づけられています。必要な場合には発掘調査が
行われることになります。藤井寺市域の大部分が周知の埋蔵文化財包蔵地に該当しており、市内では頻繁にどこかで発掘調査
が行われているような状況です。
 「埋蔵文化財包蔵地としての国府遺跡」は、国府台地のひとまわり外側までが範囲となっています。国府遺跡の全体像はま
だ明らかになっていませんが、国府台地上に展開していることはほぼ確実だと見られます。一般に紹介される「国府遺跡」の
場合には、国史跡として指定されている区域辺りを指すことが普通です。
 「船橋遺跡」は、藤井寺市周辺の埋蔵文化財包蔵地の中では最も範囲の広い遺跡ですが、区域の中には柏原市域の部分も含
まれています。ここの場合も、一般に言う「船橋遺跡」は、船橋廃寺推定地を中心とする区域を指すのが普通です。
 このように、一般に用いられる呼称「○○遺跡」と埋蔵文化財包蔵地としての「○○遺跡」では、その表す範囲に大きな違
いのあることもあり、注意が必要です。

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