Cyber Japanesque 関東・中部編

 日本人である良さを感じる時に、"温泉"にのんびりとつかっている瞬間がある。私の訪れた温泉を抜粋掲載。皆様のホッとする時の参考になれば幸い。

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 日経新聞 プラス1温泉大賞  (日経新聞 2002/9/7より)

大賞 黒川
行ってよかった賞 草津
行ってみたい賞 由布院

部門賞 泉質 別府、白骨、登別、四万、三朝、野沢
あこがれ 乳頭
湯治 玉川、酸ヶ湯
街づくり 有馬、道後、城崎、指宿、下呂、修善寺、層雲峡、小野川
歴史保存 銀山、法師
国際 箱根、白浜、洞爺湖、雲仙
特別賞 注目株 長湯、熱海
プロジェクト 日本温泉協会・新天然温泉表示制度

読者調査の総合順位

温泉地 都道府県 得点
1 草津 群馬 1641
2 由布院 大分 1584
3 黒川 熊本 1057
4 別府

大分

1028
5 白骨 長野 734
6 乳頭 秋田 647
7 有馬 兵庫 606
8 登別 北海道 545
9 道後 愛媛 543
10 指宿 鹿児島 454

 ちょっと古いデータですが、秋になり書店にも"温泉"書籍や雑誌特集が並び始めたので、松田忠徳さんも書かれている日経のアンケート結果を載せてみました。「行きたい・・・」や「ベスト・・・」はよくあるが、「街づくり」とか「国際」という切り口は、ちょっとユニークか。 でも、最近鎌倉でもとても悲しく感じるが、例えばマンションが増え、古い趣のある家が取り壊されている。そして、新しいマンションは、建ぺい率一杯に立てるので、緑がほとんど無く、昔のりっぱな松の木をとても惜しく思う。こういう事は、街づくりをきちんとしたコンセプト、そしてそれを行政や法制度、相続税を含めた税制面等、ゆるやかな現実化をサポートする運営という両輪がきちんと働くことが大切だと思う。そしてそれを、観光というビジネス面と文化保護面で、実行しようという地道な定着活動が、大切だと思う。

★★★★★ "温泉教授の温泉ゼミナール" 松田忠徳 光文社新書

 この本は、非常に各種の示唆に富み、今年読んだ中でも 和風的そしてビジネス的にもお勧めの一冊である。今まで、私はなんと表層だけを見て温泉を判断していたのかと反省を促し、真に大切な"温泉力"について事実を基にぐいぐいと直球を投げ込んで来る。

 まず公共の温泉でレジオネラ菌による死者が出ているという複数の事実か、目の前に突きつける。しかし、意図するのは、1.逆に"循環湯"が豊かな温泉と思われやすい事実、2.公共の立派な施設の温泉が構造的に真の温泉を駄目にする事実、3.外湯こそが温泉街には大切であるし、復興の一案である事実、を理解させること。あの城之崎温泉の外湯が、湯が枯渇し循環湯になっているという、風情ある街の表情ではわからない事実と歴史は衝撃。本来授業であると本よりもさらに丁寧にその理由を解き明かしていくらしいのであるが、的確に例示がされていくのは見事。湯布院の別府のアンチテーゼを宿屋の主人達が守ってきた成功の歴史と、それが外部の"資本の論理"により、素朴さが侵食されていく無念さ。一方、さりげなく自然木を植えるなどして温泉街を作ってきて、かつ狭いゆえに資本から守られている黒川温泉の存在。

 いやあ、この本は例えば私の住む鎌倉という存在が、どう歩むべきかの参考にもなる。湘南と古都の中途半端なアイデンティティーと、資本の論理にまさに蹂躙されかけている街が、結果的にどうなりそうなのか想像がついてしまう。長期のビジョンを描き、まさに住む人と企業が動かねばならない。それに行政が法という武器で、そっとサポートするというイメージか。

 とにかくこの本は、日本の貴重な財産に関しての、壮絶なる戦いの記録と、未来への戦略の端緒を示す、意欲的な作品である。気軽に読めるので、あなたも一読を!(2001年12月)


素晴らしい温泉とは?

 例えば、良い温泉の基準に関して、日経新聞 2001/10/6のNikkei プラス1に温泉学教授"松田忠徳"さんは、こう定義している。

基準1:温泉そのもの。要するにお湯そのもの。

基準2:温泉地なり宿の歴史性や品格。温泉街、建造物、料理、接客などからなる"温泉文化"。

そして、豪華な浴槽に大量のお湯が注がれている風景を、ろ過・塩素殺菌され沸かしなおされた循環風呂であるのはホンモノでは無いと、一刀両断に切り捨てる。

 私も幾つか温泉をまわる中で、最近徐々に自分の好みが出てきた気がする。最近は★も下記の基準が中心の総合的判断でつけている。

基準1:ダイナミックな自然。これは岩でも森でも海や川などの眺めでも良い。これとの対比で、温泉の建物や浴槽は豪華でなくて結構。ひなびているほうが好きです。

基準2:明確に普通のお湯と違いのわかる泉質。ここは、化学が弱いせいか、新旧の泉質表と実際の泉質が今ひとつ結びつかない。色・味・肌触りに強い個性があると、私もわかる。ここは、まだまだ修行要。

基準3:地元の落ち着いた客か、またはお客がいないか少数による雰囲気。落ち着いた、まったり感が必要。人が少なく、自然な混浴ができる雰囲気が最高か(笑)。

 ちなみにダイビングだと、私が好きなポイントの基準は、1.ダイナミックで光の陰影深い地形(ex.グアムのグロット)、2.大物か群れをなす魚類(ex.パラオのドリフトダイビング)、そして加えて 3.そこでしか味わえない非日常な空間と時間(ex.ポナペのホテル"ヴィレッジ"で夕日を見ながらクールなJazzを聞く)、であったと分析できる。

 好きな温泉の基準は、さらに良い温泉を見ると変化するかもしれませんね。たまに、基準を見直すことにします。 (2001/10/7記)


●大磯温泉:

★★★☆☆ ロングビーチを見ながら 大磯プリンス

 夏休に大磯プリンスに泊まった。目的は大磯ロングビーチなのだが、プリンス内に温泉があったので、喜び勇んで入った。露天風呂からは、海とロングビーチのプールを見ながらという、趣向の変わった風景。でも、大海原を見ながらの温泉は気持ちが良い。

 舐めると強烈にしょっぱい。感覚的には、普通の海よりも塩辛く、死海につかっているような気分にも。でも、温泉1kg中に、7597mgのナトリウムイオンと表示があるので、普通の海が10gくらいだろうから、普通の海よりも塩は薄いのかな。

 大磯ロングビーチは、ウォータースライダーや流れるプール(なんと600m!)はもとより、10mの本格的な飛び込み台、シンクロ用プール、波の出るプール 等と施設は充実して楽しい。一日フルに遊べる。 (2006/8/23、24入泉。温泉は意外と空いていた。ロングビーチは、平日にもかかわらず凄い人だったが・・・苦笑)

 


 ●麻布十番温泉:

★★★☆☆ 都内ど真ん中 麻布十番温泉:

 20年ほど前の学生の頃より一度行ってみたいと思っていた念願の麻布十番温泉に行ってまいりました。チューブ型の都営大江戸線に乗って、麻布十番で降りる。大通りに面したところに出るが、そこから商店街をゆっくりと登っていく。商店街には、僅かに、美味い物屋や和風の土産屋や呉服屋が点在し、仄かに和風の香りを漂わせる。いざ温泉に着くと、そこはビルであった・・・ガーン。せめて、銭湯をイメージしていたのだが、まあ地価の高いところであろうからしょうがないか。 

 階段をあがり温泉へ。入り口から覗く、懐かしい雰囲気の舞台はいいね。厳かな赤い緞帳と、金色に輝く文字が、小学生の学芸会を思い出させるねぇ。いいぞ、こんな所から、下町の玉三郎でも団十郎でも出てくると、味わい深いか。梅沢富美男を観た事は無いが、そんな感じかな・・・(梅沢さんは、メジャーだから、もっと大舞台か・・・失礼)

 温泉は、地下500メートルから湧水するという重曹泉。色は黄褐色で、よく大田区にある温泉と同じかな。でも、味は僅かに甘い味がするらしい。(他の男性がいたので、舐めませんでした・・・笑)。3m ×2m位のこじんまりとした湯船。けっこう熱かったが、首までつかると身体の芯から温まる感じがした。

 大人1,260円(子供 630円)、午後六時からは大人940円(子供 410円)。火曜日定休。

 まあ、ロケーションと宴会場が目玉かな。外見はともかく、末永く続いて欲しいぜぃ。

  


●山中湖平野温泉:

★★★☆☆ 石割の湯

 山中湖よりすぐ。まあ、観光客向けの施設でしょう。しかし、なんと12月なのに雪が積もった。一面の銀世界、そしてここは北海道か・・・。凍てついた湖畔の姿も、透徹した美しさ。

 こういう雪景色になると、温泉の評価は一ポイント上がるような気がします(笑)。

 建物は明るい木造り。入るといきなり土産物屋。休息コーナーは広くていいぞ。温泉は、アルカリ性単純温泉で、効能の第一番目に"美肌"があるのも、何かなぁ・・・。温泉の温度は低いので、沸かしているようだし、ところどころ塩素臭もある、循環湯。

 でも、外の横長の桧風呂はぬるくて気持ちよかったなぁ。ゆったりとつかって、頭寒足熱で雪を見ていると、風流であった。帰りに見た白い富士山が、凍てついた空気の中で、これはまたきれいなのであった。 (2002/12/23入泉。けっこう人はいましたよ)

 

 

★★☆☆☆ 紅富士の湯

 山中湖畔の温泉は、"紅富士の湯"と"石割の湯"がある。二つは山中湖をはさんで反対側にある。

 結論: 富士山が見えるときに富士山を見るなら"紅富士の湯"。でもお湯自身は"石割の湯"。

 客層も、石割の湯には、地元のお爺さんも多数来ていた。露天の湯船で、悠々と何か語りながら、つかっている。翌日の自分の肌も、石割の湯は、まだ温泉の素の粉感が残っているという感じ。案内で見ると、"日本最高級の高アルカリ性温泉"とあり、Ph(水素イオン濃度) 10.0である。ちなみに、紅富士の湯はPh 9.7。

 いかにも地元振興で作ったというような施設であるが、なかなかお湯もよろし。お勧めである。(2007/2/10)


●富士山温泉:

★★★☆☆ 富士の日帰り温泉 "天恵"

 久々に東名を走る。御殿場でおり、山中湖へ。湖畔で遊んで、帰りに天恵へ。そうか、基本水着着用なんですね。下の写真は水着着用ゾーン。レンタル水着もありますが、私は露天風呂へ一目散。内湯&露天風呂は人が閑散としており、ゆったりと入れました。露天風呂も、通常の露天風呂に加え、寝湯というのでしょうか、頭を載せる用に檜の丸太が一本置いている湯船もあり。そこの寝湯からは、きっと晴れると富士山が全面見られるのではないかと思われますが、この日は曇っており残念。視界に電柱が入るのは、ちといただけないか。湯も源泉だが、38度程度と低い為、長くつかれます。味は、いかにも箱根系という、わずかに硫黄の香りがし、ミネラル分の多そうな味がしました。これで晴れて壮観な景色が広がれば、星がもう0.5個増えるのですが。富士の周りで遊んだ帰りに、立ち寄るを最適。なお、天恵のサイト上に割引券あり。(2001/6/17入泉 お風呂ゾーンは他に5〜6名のお客あり)

 


●熱川温泉:

★★★☆☆ 高磯の湯

 結構強い雨風であったが、最近マイブームである葉山の星山温泉ばかりであるので、思い立ち伊豆熱川まで出発する。熱海から熱川まではスーパービュー踊り子号を使い時間を短縮する。スーパービューは一番前の車両が車両の前方もガラス張りで眺望良さそうであり気になっていたのだが、一番前の車両はグリーン車であり乗れず。各入口にスチュワーデス(今はフライトアテンダント?)の様な車掌嬢がおり、旅の気分を盛り上げる。
 伊豆熱川駅で降り、海に向かい歩く。途中の"お湯かけ弁財天"の木作りの尖塔が立つ源泉より、沸々と勢い良くお湯と煙が湧くのは、雨の中で心を温める。海に出ると波が高い。砕ける波の中で、サーファーが遠くに10人ほど見える。駅より10分ほど歩くと、海に面したプールの向こうに温泉の建物が見えてくる。プールの入口でお金を500円払い、温泉入口へ向かう。先客一人。脱衣所には屋根があるが、内湯は無い。ダーンと海の横に石を組み合わせ温泉を引いたという豪快シンプルな作りが良し。お湯につかる。ここの温泉は結構熱いと聞いていたが、この日は雨水で薄められたか、調度良い。長くつかってられる。しかし、露天風呂につかっていて、これほどの波が砕け散る音を聞いたのは初めて。打ち寄せ、そして砕け散る波の音・・・最高のBGMである。
 シチュエーションは最高、お湯の濃度は少々薄いかもしれない。ちなみに帰りには熱川のバナナ・ワニ園に寄る。三箇所もあったので、結構見ごたえ有。雨の日はお勧め。 (2001/10/28入泉。大雨。最初は他の客1名、最後は8名)
 


 



●熱海温泉:

★★☆☆☆  南明ホテル

 会社の旅行で熱海の南明ホテルというところに一泊。典型的な熱海の団体客向けの、熱海らしいホテルでしょうか。"ひのきの湯"という大浴場+こじんまりとした露天風呂と、"光彩"という明るい露天風呂。夜と昼で男女の風呂を入れ替えていたが、夜に"ひのきの湯"に入ったときには、随分と塩っぱく感じた。循環湯だろうが、塩っぱさの中に、仄かな苦味あり。それが翌朝"光彩"に入った時には、それほど塩気を感じなかったので、これは源泉が二本あるのか、時間によりナトリウムの濃度が変わるのか、気になる・・・。

 ちなみに、熱海は法人団体客の減少に対して、ファミリー他の一般消費者対象に力を入れているが、冬の花火の他に、サンセットクルーズを500円でやっていた。これは中々リーズナブルでお勧めかもしれない。

 (2003/11/21、22入泉)

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★★★★☆ 走り湯

 ついに踊り子号で熱海へ日帰り。熱海駅でおり、海沿いを40分ほど歩く。なにやら"走り湯"なる看板あり。ええい、ままよ、と温泉かと思い脚を進める。海岸に向け道を下ると、海沿いに"走り湯"あり。"うみのホテル 中田屋"の中に温泉はある。露天風呂は無いが、小奇麗で広い浴室に、熱めの湯が涌き出る。口に含むと、海の近くのせいか、非常にしょっぱい。苦いほど塩気がある。肌がしっとりとする感じが、出た後も長持ちする。ホテルから出ると、裏手に洞窟内に"走り湯"あり。洞窟内は、上部のみ湯煙が充満し、遠くにトーチカが点灯する。幻想的である。中では、ブクブクと源泉が不気味に涌き出ている。

 なお、走り湯というのは、源頼朝が所領の寄進を約束したことでも知られる由緒あるお湯とのこと。日本三大古泉らしい。(2001/5/20入泉 途中貸切状態。前後で一人ずつ他客有り)

   


●湯河原温泉:

★★☆☆☆ 薬師の湯 龍泉

 湯河原駅より奥湯河原行きバスに乗り「病院入口」で降りる。とことことUターンしている坂を登って行く。病院や公共の宿を通りすぎると、やがて普通の家に並ぶ温泉が見えてくる。

 入口は普通の家のよう。1000円を払い風呂へ向かう。この日は男湯が1Fの"かめの湯"。内湯は無色透明。ビニール暖簾をくぐり外へ出ると露天風呂あり。周りが柵で囲まれており眺めは無し。お湯は薄い薄い茶色。それほど熱く無いのが、空梅雨で蒸し暑い日には心地よい。長くゆったりとつかれる。

 パンフレットを見ると、"つるの湯"の方が露天風呂も広く、十国峠も見え、見晴らし良く広そう。残念。脱衣所に張ってあった"ペット貸切風呂"が怪しげで心をそそる。お犬様と一緒に訪れる人がいるのだろう。東丹沢の"七沢荘"には屋外に行水ができるコンクリートの桶がペット温泉であった。ここはどのような湯船なのだろうか。聞きそびれたのが心残るであるのぅ・・・。(2001/7/8 16:00入泉。他に5名お客あり)

   

 

★★★★☆ ゆとろ嵯峨沢の湯

 湯河原駅よりタクシーで8分。駅からここに行くバスは、路線バス、コミュニティーバス(?)とも本数が多く無いので注意。ああ、そうそう湯河原駅にここの一割引券付きの緑の案内の紙が置いてあるので、それをお忘れなくもらうこと。神奈川で唯一飲料温泉として承認されているとのことで、まず入って飲泉コーナーで一杯。口の中でホワッと広がるその旨味が・・・というのは昨晩飲んだ古来製法の日本酒であったが、温かな中に僅かな塩味他ふくよかな味を感じました。

 ここは露天風呂からの海と真鶴半島と東海道線の眺めが素晴らしいですね。湯船は外に、3.5mの滝壷一つ、泡風呂一つ、岩で段差をつけたものが二つと、変化に富んでいます。森の香りも漂ってきます。日量400t涌き出ているおり、タクシーの運ちゃん曰く「神経痛やリューマチに効くのではなく、治ってしまうんだよ」とのこと。アルカリ性イオン泉ですが、この気候の良さとも重なり、効果が高いのでしょう。

 一週間毎に男女の湯を変えているらしく、私が今日入ったのは"ささはなの湯"の方。もう一つは"こちょうの湯"。今日の男湯の方で小学生らしき男の子が「洞窟があると聞いたのに無い。無い・・・」とうめいていましたが、女湯の方にあったらしい(笑)。かわいらしい光景でした。今日のささはなの湯は、湯温も湯船により異なり、それほど高くなく長い間つかることができましたし、青い海の眺めも爽やかですし申し分ありません。新しく作られた日帰り温泉場としては、箱根の"天山"も素晴らしくこちらより少々高級感がありますが、こちらは周りの景色が勝っています。ううん、なかなか爽やかな温泉を見つけて満足であります。(2001/5/6 15:00入泉)

 再び訪れたのですが、露天風呂に時計が掛かっておりました。日帰りで、特に電車で訪れる人には、こんな心遣いもうれしいものです。(2001/6/24 15:15入泉)

  


●奥湯河原温泉:

★★☆☆☆ 山翠楼

 会社の社員旅行で行きました。仕事を終えてから新幹線で熱海へ。うーむ、熱海は凄い人だ。同じようなスーツ姿の人々の波。このような団体旅行も、それなりに健在と認識。そして湯河原へ向かう。

 山翠楼はネットを見ると、京ゆばが売り物らしい。一泊8万円の部屋もあるぞ。タクシーの中では、"山翠楼は、パック旅行でも料理の質は落さないから。"と言われる。高まる期待。

 着いてまず温泉に向かう。広い内湯と、四畳半ほどの露天風呂。うーむ、露天風呂は、少々塩素の匂いがするぞ。いかにも循環湯だしなぁ。あと、残念ながら、露天風呂が道路側にあるので、自動車が通り過ぎる音も聞こえる。人に対して少々狭いし・・・。ということで、温泉は残念であった。

 夕食は懐石で、途中で料理人さんが、ゆばを作る道具一式を持ち込んでのパフォーマンスあり。まず、両手をついての丁寧な挨拶。そして畳の上に紅い敷物を敷き、その上で組み立て。いいねぇ、この道具を鮮やかに組み立てていく段取りは、期待を盛り上げるねぇ。ゆばを作っている液体の温度は100度らしい。でも沸騰はしないとのこと。丁寧に楊枝のような棒で、四角に端を切り取り、すくい取る。このくらいになるには、最低2年はかかるとのこと。楊枝ごとお椀に入れてくれ、すぐ配られ食す。不思議な食べ物である。味は無いが、食感だけで立派に成り立つオリジナリティ。 あと、山芋から作った"養老豆腐"も、仄かな味わいが美味しかったな。うーむ、薄味の懐石料理がこんなに美味しく感じられるなんて・・・。

 ということで、温泉は期待しないで、料理を期待して行くのならいいでしょう。 (2002/12/13訪問 満館とのこと)

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●網代温泉:

★★★★☆ 網代 平鶴

 箱根ももちろん良いけれども、鎌倉から出かけるには乗り換え回数の少ない伊豆方面の方が日帰りには時間的に良いことに最近気づき、今日は網代へ。網代の駅を降りると、駅の前はシーン。微かに磯の香りが漂う。駅周辺の案内情報も、駅舎内には見あたらない。この有名温泉どころに比較した鄙びた感は新鮮。浮ついた人がいなくて良い良い。

5分程で海岸へ至る。閑散としていて、ゆったりと海を堪能できる。海沿いの公園を訪れた後、目的の"平鶴"へ。入り口の中にいきなりハーレーが鎮座まします。うーむ、ちょっと異次元だ。お金を払って温泉入り口へ。解放的な明るい浴室。中のお風呂は熱め。そしてそして、いよいよ海横の露天風呂のガラス引き戸を開ける。感動だ!まさに海と一体となっている。高さは海の水面より150センチほど高くはなっているが、打ち砕かれる波は露天風呂の中でかかりそうであるし、波にの音も絶え間無く耳に心地よく響く。嗚呼、海と一体になった安息感を感じるのだ。温度も外は熱すぎずぬるすぎず調度良い。

 昔々、カルメンマキが"空へ"という曲を歌っていたが、そうだ今気分は"海へ!"と母性愛に包まれるような心地良さであるのだ。(2001/6/3 14:00入泉。 他に2人客あり)

 


●河津温泉:

★★★☆☆ 今井浜東急リゾート

 ハワイのリゾートを模しているホテル。エントランス外の壁が、溶岩塊を用いて作られており、一歩ホテルに入ると、広々とした明るい開放的な空間が広がる。部屋からテラスへ出ると、海と眼下に白の枠にクリアブルーのプールが広がる。英語圏が醸し出すゆったりしたしかしリズム感は無いが、ハワイリゾートの如くの施設と雰囲気作りの精度はかなり高い。季節のせいか、やはり場所が東京から遠すぎるのか、決してゴミゴミしていないのが良い。ハワイと言っても、ワイキキなどではなく、荒っぽいハワイ島が似ている。

 さて、肝心の温泉はというと、プール&温泉専用のエレベータで一階におり、温泉を目指す、途中で薔薇が一輪飾ってある洒落た休息所を越えると、24Hのトレーニングルームの前に入り口がある。引き戸を開けると、小奇麗な脱衣所が広がる。内風呂は、サウナとジェットバスそして普通のお風呂。外の露天風呂は、海からの距離は波の音が聞こえるともなく耳に入る程度。椰子の背の高い木が、頭で理解する露天風呂とはかけ離れており、湯につかっているだけで新鮮な刺激となる。

 和風好きとしては、南国露天風呂は、ちと風情に欠けるか。でも、宿泊客専用なので、昼も夜も好いているのはゆったりできる。ホテルの門を一歩入ると、日本の中でのリゾート完成度は高いと思う。そして、電車一本なので手軽に行ける。そして価格はリーズナブル。ふと旅だって、潮風に吹かれ、異色の露天風呂で和む、というのには良いところか・・・。

  


●箱根湯元温泉:

★★★★☆ 北条早雲 足洗いの湯 "和泉"

 箱根湯元を過ぎ、早川を越えてすぐの所、左手にある。まだここは塔ノ沢ではなく箱根湯元温泉のようだ。正直言ってあまり時間がなかったら目についたここの温泉に飛び込んだだけであり、入口の大人1200円というのに少々怯んだが、いや入って正解でした。充実していた! パンフレットを読むと、最近 宿泊部門を閉鎖して、日帰り専門にしたとのこと。3時間単位での個室利用は、部屋代を出せば可能。石造り系の"早雲の湯"と木造り系の"権現の湯"の二つがあり、男女交互にしているようだが、この日は男が"早雲の湯"。どうやら、権現の湯よりも早雲の湯の方が当たりらしい。まず内湯は写真二枚目の円形の湯舟。写真には写っていないが、湯船の左側に洗い場と遮る斜めのついたてがついており、なんか構造物として、ちょっとアバンギャルドか。露天風呂は広くない。奥にある写真三枚目の洞窟風呂(つづみの湯)が良いのだ。ここはお湯温度もぬるめであり、円形ドームのようなくりぬいた洞窟の中で、天井に波が光りに映し出され、これは異次元へトリップですよ。そして打たせ湯は二本あり。天井からの湯に背中や頭を打たれ、そして足も湯につける。少々落下速度は物足りない面もあるが、長く当れる。横の剥き出しの岩肌に手の平をあてながら、自然と一体になる。

 湯からでて、無料休憩室が、またオーセンティックで良いのである。何の変哲も無いソファが並び、古い大きな柱時計と千石船(?)の絵がゆったりとした時間を醸し出す。ちなみに、ロビーには昔は岩盤を横に掘って源泉を求めたようで、56メートルにもなる横穴の入り口が静かにたたずむ。

 ということで、外観は妙に新しいが、"早雲の湯"と休憩室はお勧めである。アクセスも良いので、一度味わい給え!

   

★★☆☆☆ 弘法の湯

 湯河原駅手前の交差点を奥湯元の方に曲がり、しばらく行き左手にある赤いダルマの看板のある建物。一階に駐車場あり。車をおり裏手に回ると四国八十八箇所のお寺の砂を集めた小さいが立体的な庭あり。弘法大師の像もある。橋の紅色が目に飛び込む。女湯と男湯は完全に建物が別れている。私の時には男は"天水の湯"であり、内湯は真中に蓮の花が鎮座している。女性の"弘法の湯"の方が新しく露天風呂が広そう。露天風呂は細長い長方形であり、頭をのせる木の台があり、泡が背中を刺激してくれる。露天とは言え、屋根がせり出しその下にいることと(雨の日は便利だが)、大きい岩とツツジで前は遮られ、すぐその上は道路(横浜新道?)になっているので、視界が狭いことより圧迫感あり。蓮の花から湯が滴り落ち、うっすらと湯気をあげる様は中々趣深いが、全体的には散漫な印象を受ける。ガイドによると、以前はもっと趣ある建物と庭だった模様。残念。

  

 

★★★★☆ 天山  (写真は借り物です。本当は撮影禁止とのこと)

 いやあ、良く出来ています。ほぼ完璧でしょうか。誰がプロデュースしたのか、優秀なコンサルタントでも入ったか(笑)というくらい、考えられています。湯船が男の方で7つあります。そして全て源泉とのこと。専用3本、共用2本の計5本の源泉を引き、全く水の追加をしていないとのこと。入ると左手に雰囲気の良さそうなコーヒーショップが目に入ります。まだ新しい木造の建物。廊下を進むと、広い畳みの休息所。ここは、なぜか皆横になっていて、昔の青函連絡線で、皆四角いスペースにきれいに縦になり横になって眠っている姿を思い出してしまった。箱根登山・散策帰りのせいか!?階段を下りて、温泉の入り口へ。浴衣も貸し出しているらしい。脱衣所から既に外に向けて解放されている。ガラスの仕切りも無い。2ヶ所ある洗い場も、壁無しで、開放感あり。浴槽の温度は様々。岩の階段を登って行くお風呂もあり。湯船が多く、変化に富んでいるので、熱くなれば別の浴槽へと、順順に入っているだけで時が自然にたつ。ただし、熱すぎて私には入れない湯船も有り。

 凄いと思ったのは、建物、温泉、そのパンフレットも素晴らしいが、"はごろも"という宿泊施設も始めたらしいのだが、一泊目:8000円、二泊目:5500円、三泊目:4500円という料金が低下して行く点。連泊を勧める点、そして実際には一泊の方が多いのだろうし、この価格設定の合理さにはまいってしまいました。是非、使われない地方高速を安く、永遠の低速道路である首都高を高く、というように無駄が多く硬直化している公共事業系にも、この柔軟性と合理性を見習って欲しいものである。

 洗い場の桶が懐かしい"ケロリン"で、お土産売り場に7000円の檜の桶が売っていたのは、ご愛嬌か!?

 ★★★★☆ 天山 一休

 お正月に箱根 芦ノ湯に日帰りで出かけたのだけれども、宿泊客が多いためその日はお断り。楽しみにしていたのに涙・・・ということで、久しぶりに"天山"に行ってきました。松田忠徳さんの本を読んだ後でしたので、あまりにもメジャーなところは心配でしたが・・・。

 今回は、敷地内の向かって右手の方にある"一休"という方の温泉を選んだのですが、これが素晴らしい。ここ一年間 秘湯をめぐり東日本を駆け巡りましたが、その結果としても、ここは素晴らしいです。この人口の多い関東圏の人を迎え入れる民間施設で、かつ新しいというのに、良くできている。感動しました。

 素晴らしいポイント:

 ・天山のメインの温泉に比べて、人が圧倒的に少ない。ただし、休息所と食事どころはありません。男女で来ると、廊下の椅子で待ち合わせとなります。

 ・オープンな男湯の入口をくぐると、まるで能舞台の様なお風呂構成が目に飛び込む。檜作り(?)で太い柱で囲まれた四角い舞台の中に、大きい湯船があります。そして、この能舞台からは夜空が開放的に見えます。下には川が流れている。私が行ったのは夜だったので、昼間の景色は保証できませんが、少なくとも夜は薪能の雰囲気で素晴らしい。ポスターでは、この能舞台から満月が見えている。両脇に小さい風呂あり。

 ・注がれているお湯を、竹の柄杓で汲み、口に含んでみました。梅干のシソの葉をお湯に入れたお茶の様な、ミネラル分豊富な味。

 ・パンフレットが素晴らしいというか、正直にディスクローズしている。2種類の源泉があること、源泉を汲み置きしていないこと、毎日張り替えていること、そして濾過装置を休祭日のみ使用していることも明記されている。この人が多いときの濾過装置使用は、ここの人気を考えると、止む無しであろう。安心信頼して入れる。

 ということで、この日も駐車場に入るところから道路の上で待ち行列ができている盛況ぶりでしたが、本当に基本が良くできている愛すべき温泉施設です。なお、この一休内には食事処はありませんが、施設内にはおいしく、ちょっとモダンなお蕎麦屋さんがありました(下の写真右)。 (2002/1/3 18:00入泉 他に7人程お客さんがいた)

 

 天山の思い出  (友人Fよりコメントいただきました。この素朴さがうらやましい・・・)

  「私が大学生の頃、サンマリオにいた友人のNから紹介されて行き始めました。当時1983年だったと思います。サーフィンしてから「風呂に入ろう」と思っている時になど、友人のアパートの風呂が沸くのを待つより車で走ったほうが早い位でした。(道路が混雑していなかったんですね)

 で、今とは違い左奥にだけ「天山」があり、座敷(軽い食事、昼寝)と数個の風呂だけ。建物はボロボロでわざわざ入るような酔狂な客は少なく、大抵空いていました。(特に夜は)

 ※鉄板焼きやお好み焼きがあって、川面を見ながら自分勝手に過ごせたんですね。

 料金も300円くらいで、話しに聞くと「湯治客は来ないで、旅館で働いている人が仕事の後に入りに来る」といった趣であったようです。ですから、夜の1時を回っても入れましたし、夜桜や月見をしながらダラダラと入り続ける事ができたのです。イメージで言うと、昔の侍映画の温泉場の感じです。貧乏くさいというか、本当にボロだけど入ればそれも関係ないという感じですね。入り口以外にも勝手に出入りできる構造だったし、商売っ気が感じられないところが良かったです。

 いつものパターンでは、4〜5人で車を走らせ天山の駐車場に止めます。当時は係員もいたりいなかったりでノンビリしたものでした。で、一路駅方面の居酒屋へ行き酒を飲みます。この店も今は無いと思いますが、「太鼓持ち」の現役のおじさんがいて、座敷がかからない時など酒を飲んでいるのですが話しが面白いのなんの。
 ひとしきり酒を楽しんだら、いよいよ風呂です。夜中の10時頃から12時頃まで入ってましたね。景色は山方向にしか開口部がなかったのでまぁたいしたものではないのですけど、ノンビリできたのが最大のポイントでした。途中に風呂掃除のオバチャンが来たりするのもご愛敬。

 で、酒も抜けて幸せ気分で帰路につくというものです。風呂代や酒代や交通費を入れても一人3500円もあれば余裕でした。(運転している人間以外は寝てたりしますけど)
 夜の西湘バイパスを月を右斜め上に見ながら走るのも結構雰囲気があってよかったと思います。個人的には夏より冬の平日の夕方から出かけるのが好きでした。かなりの回数を通ったと思います。自分の露天風呂の原点のようなものですね。以後、各地に出張すると温泉が段々と目に付くようになりましたね。

 現在の建物に変わる少し前から、客筋が「東京からわざわざ来た」風の遠方客が増え始めてニーズが変化してきました。料金は前の建物の時代に2回上がり、食事のメニューも増加。「これは商売方向に向かうぞ」と思うまもなく建て替え。新しくなった時は、左の建物だけでしたがコンクリート打ちっ放しで「あーあ、昔のほうが良いなぁ」と少々寂しくなったのも事実です。

 結婚、転勤と少しずつ行かなくなってしまいました。新しくなってからは10回くらいでしょうかね。

 そんな事を思い出したので書いてみました。 」


 ★★★☆☆ ひめしゃらの湯 

 箱根湯元の駅を右手に入り、北原さんのおもちゃ博物館の先。比較的すいている。箱根湯元から送迎バスが定期的に出ているので、雨の日でも安心。箱根登山鉄道の塔ノ沢駅より歩いても良い。

 露天風呂も広く、外で肌を冷やしながら何度もつかれる。天山に比べると空いているのがGood。

 16:30以降は安くなり、また会員証を発行しており5回行くと記念品をくれるそう。インターネットの割引券もありました。


 ★☆☆☆☆ カッパ天国

 箱根湯元の駅裏にありますが、バラックの様な脱衣所、そして少々清潔感に欠ける湯船&洗い場ということで、駅近くという事以外はお勧めできません。ここならば、ひめしゃらに行くべきであります。


●塔之沢温泉:

★★☆☆☆ 塔ノ沢 上湯温泉浴場

 箱根登山鉄道の塔ノ沢駅から階段を国道に向け下り、国道を右手に少し行くと、共同浴場である"上湯温泉浴場"がある。ガラガラと引き戸をあけると、左手に番台。普通の銭湯の料金で温泉に入れる。しかし、建物は倒れそうである(笑)。下げてあるバスタオルをくぐると脱衣所であるのも、怪しげ(笑)。脱衣所の会話が、普段通っているローカルな人たちっぽい。3人が上がったところでした。浴室はシンプル。東丹沢のかぶと湯とそっくり。お湯は、無色無臭。うーん、銭湯代わりの鄙びた温泉という所か。すぐ並びに一の湯、福住楼などのりっぱな由緒ある温泉旅館があると、やはりそちらに行きたくなってしまうのが、旅人の人情か・・・。(2001/4/15 15:00頃 入泉)

 

 

★★★★★ 箱根 塔ノ沢 福住楼

  以前一度泊まったことがあり、その素朴だが面々と歴史を積み重ねてきた重厚さと、真円の温泉湯船が心に留まり、再度訪れる。

 明治23年に柳橋にいた女将さんが開業し、明治43年に現在の場所に構えたとのこと。引札という現在の広告を福沢諭吉が記したそうであり、島崎藤村川端康成等々の文人に愛された宿。たまにサライや旅の雑誌にも出ているので、ご存知の方もおられるであろう。夫々の部屋に、ここを訪れた文人や画家の掛軸や色紙が、何気なく飾ってあるのだが、落ちついた部屋に融け込んでいる。光りの陰影も美しい。

 温泉は、岩風呂と檜造りの大丸風呂、そして家族風呂もある。昼夜で岩風呂と大丸風呂は男女で交代する仕組み。今は男性は夜 岩風呂なのだが、こちらは年季は入っており謎のシャワーはあるが、少々暗く今一つであり。やはり極めつけは、早朝 窓からさんさんと陽光の差し込む中で、檜・大理石・銅でできている真円のお風呂につかることだ。以前と異なり、大きい円と中くらいの円の2つのお風呂が並んでおり、両方に朝入れる。お風呂の中には、お湯につかることを楽しんでもらうために、シャワーも設けていないというこだわり様である。誰もいない浴室で、円の浴槽につかり窓の外の目に染み入る緑を見ていると、なぜか銀河系からさらに外の宇宙空間を見ながら自己の存在に思いを馳せる、という感覚に捕われる。

 きちんときりっとした着物で、無駄の無い立ち居振舞いでお世話をしてくれたちょっと岸田今日子似の女中さんも、文句なし。(ただし、翌朝 同じ方がいかにも用務員さんのような宿のユニホームで現れたので、改めて着物と日本の明りの陰影の素晴らしさを認識。)

 あの円は、宇宙なのか、輪廻なのか、子宮なのか・・・。あなたの身体と脳で確認して下さいな。

  


●強羅温泉:

★★★☆☆ 玉樹

 箱根登山鉄道に乗っているときから小雨模様になってくる。終点強羅について、駅裏の玉樹に向かう。隣のとんかつ屋さん(?)は、さすがにGWのせいか、外まで6人位の待行列ができている。玉樹に入るとふっと落ちつきの空間。入浴のみを告げても快く案内される。湯に他に人はいず、貸切状態でした。極微少に白濁しているようですが、熱く心地よい湯です。湯船は檜造りか、お風呂の中に木の香りがうっすらと漂います。湯船の脇に置いているイノシシ(?)の埴輪がお茶目。心を和ませます。本当は竹造りの露天風呂があるはずなのですが、どうも案内を見ると、玉樹には3つのお風呂があるようなので、今回は小人数できたので、ここの小作りの湯だったのでしょうか。竹造りの露天風呂に、一度入りたいものです。しかし、GWにこれだけ静かで心和むのは有り難いことでした。(2001/4/29 14:00入泉 貸切状態)

  

 

★★☆☆☆ 勘太郎の湯

 箱根登山鉄道のスイッチバックに身を任せ終点 強羅へ。まず、箱根餃子センターで昼食。いきなりずばりの店名の勝利か、店の外に待ち行列。寒さに震えながら待つこと暫し、拡声器で名前を呼ばれ入店し2階へ。納豆餃子、サラダ水餃子など変わり餃子に舌鼓を打つ。腹を満たして宮城野へ下る。国道沿いをとぼとぼと歩くと、温泉へ。外見は箱根湯本の達磨の湯のよう。中は、屋内は屋根も一部ガラス張りのテラスになっており外光サンサン。外には東屋造りの露天風呂。そして、露天大理石風呂。この日は、突如雪がちらついたのですが、大理石風呂に行った際の白い明るい輝きが印象的でした。泉質は、塩化物・硫酸塩泉とのこと。いわれは、勘太郎というおじいさんは、夢枕に現れた不動明王にお告げを受け御湯を掘り当てたとのこと。入浴料は730円とリーズナブルだが、休憩料を830円取られるのは少々せこい印象。インターネットの割引券があります。

 帰りには大文字橋という工事中の橋を渡り、"花詩"という和菓子屋さんの所から延々と続く急階段を登り、強羅駅の裏に着きました。花詩さんで、柚子の香りのする御餅の和菓子が美味でありました。そして、小学生が普段登下校に使っているという階段ではありましたが、その急さに足に心地よい負担がありました。


●箱根小涌谷温泉:

★★★☆☆ ユネッサン

 約2年ぶりに3連休最後の日の体育の日に訪れました。

 13時以降入れる割引を利用し、人数がいると結構お得でした。しかし、雨の日なのに混んでいた。前回よりも、湯ーとぴあエリアの25mプールが混んでいたような気がします。ディズニーランドのように激混みではないですが、それなりの混み方で、経営的にリピーターも含めて、上手くコントロールされているのでしょう。素晴らしいことです。

 温泉としては、湯ーとぴあエリアの、"緑茶風呂"、"珈琲風呂"、"ワイン風呂"は、2年前よりも本格化度を増していたと思います。私の一番のお気に入りは珈琲風呂かな。一日3度、本当の珈琲豆を、温泉で低温抽出するそうです。香りもなかなか香ばしく、良かったです。

 緑茶風呂は、地元名産の足柄茶を使っているとのこと。ワイン風呂は、一日数本入れるアトラクションもあるらしいでしょうが、うーむ、余興かなというとことでしょうか。珈琲と緑茶は、ここでしか味わえない濃厚さと珍しさで、癒し度も高いと思います。お勧めです。

 あと、ユネッサンエリアの滑り台、"ロデオマウンテン"は、相変わらずプールの滑り台としては、私の経験した中では一番楽しいです。あの柔らかいゾル状の軟体滑り台に、あちこちぶつかりながら飛び出しそうになりながらの滑り心地は最高です。もし、スピード不足と感じられたかたは、寝転がって着水面積を増やしてトライしてください。滑るほうも、見ている方も、スリル満点です。

 是非ネットか携帯での割り引きも利用し、たまにはテーマパーク的な温泉も楽しいでしょう。 (2005/10/10)

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 3連休の最終日にユネッサンを訪れてみた。9時開場で20分過ぎて着く。ディズニーランドの様に長蛇の列かと思ったが、意外とすんなり入れた。チケット購入の列も、一列で10分位かな。でも、窓口は5箇所ほど開けていたし、オペレーションはスムーズで良く考えられているなと感じた。中の飲食も全て腕につけるブレスレットで行う。(下記写真参照)その精算も複数人分できるし、さすがに新しい施設はこういうところは合理的だ。

 水着で遊べるところは、以前からあった湯ーとぴあエリアと、新しいユネッサンエリアに分かれる。ユネッサンエリアは、全体的に地中海イメージ + 外の洞窟&滑り台。まぁ色んなお風呂を廻るのも良いが、一番のお勧めは"ロデオマウンテン"という滑り台。これが大人が滑っても結構迫力があるのですよ。滑り台自身が多少柔らかい素材でできているので、お尻も痛くないし、結構スピードもつき、コースから外れるのではというスリルも味合わせてくれます。3本あるコースのうち、向かって左のコースは、カーブが急で、滑っても、滑っている人を見るのも面白し。滑り降りて温泉に飛び込むと、脳天までお湯が入ってくるような感じあり。

 湯ーとぴあエリアは、真面目にも泳げる25mプールと、和風露天風呂。黄葉がちらほらで美しい。せり出すような大きい岩も、上手く配されている。あと酒風呂。とても狭いのだが、なぜか引き寄せられ、ずっと入っていたくなる(苦笑)。もう少しお酒の割合を多くすると、大人向けにさらに良いかも。

 ということで、よく言えば、和と洋、静と動の両方が上手く配備され、かつ仕組みも最新。各種割引券や前売り券も駆使して行けば、十分費用対効果のある楽しみ方ができるし、再度訪れたくなる施設。温泉というより、温泉アミューズメントか。しかしなぜだろう、新しいユネッサンエリアよりも、落ち着いた湯ーとぴあエリアの方が、ゆっくりと長く浸かりたくなるのは。(2003/11/24 入泉 三連休だが施設が大きいせいか、混雑感はそれほど無し・・・比較がディズニーランドや夏の湘南という観点だが・・・)

1124_YUNE.JPG - 22,369BYTES1124_YUNE.JPG1124_YUNE.JPG1124_YUNE.JPG1124_YUNE.JPG1124_YUNE.JPG 湯ーとぴあエリア

1124_YUNE.JPG1124_YUNE.JPG1124_YUNE.JPG1124_YUNE.JPG1124_YUNE.JPGユネッサンエリア  1124_YUNE.JPGおまけ

 

●東丹沢温泉:

★☆☆☆☆ "七沢荘"

 よく駅の看板でも見た事があったが、東丹沢温泉 2番目の訪問地として七沢荘を選ぶ。温泉は、箱根のカッパ温泉を思い出させる。男湯で4つの湯船があり、湯温が夫々異なるところは良い。というか、良いところはそこだけであった。洗い場があり石鹸やシャンプーも置いてあるので、湯が濁っている。湯の濁りの原因は、訪れる人が多い故かもしれない。

 パンフレットを見ると、なんと船井総研の船井幸雄の言葉や"エヴァ"なるキーワードも見うけられる。"気源石"なる「温泉から出る癒しの波動を小石に転写することに成功!」とあるが、皆目理解に苦しむ。残念ながら、経営者が勘違いをしており、自分一人でのみ盛りあがっている。温泉評価の反面教師として参考になったという所か・・・。(2001/4/21 15:00頃 訪泉)


★★★★☆ 東丹沢温泉郷 "かぶと湯温泉 山水楼"

 事前に山水楼に電話して日帰り入浴を確認すると、泊まりのお客さんがいるから入浴は15時までとのこと。快晴の空、適度な波、という日であったので、思わず鎌倉から平塚へシーサイドドライビングし始めたのだが、渋滞にハマル。進まない。やはりこれからの季節、晴れた日はR134は避けるべきと再度胆に命じる。北上し始めてからは快調に進む。R16号線の様な事はないので安心。伊勢原を過ぎてから"七沢温泉"への道路標識が表れ誘導してくれる。七沢温泉を越してしばらく行くと、"かぶと湯"への標識有り、左折。

 山水楼はかぶと湯で一軒の宿。良い感じでくずれている"山水楼"ののれんをくぐる。ダルマ、剥製の鹿、鎧兜などがいきなり入り口に飾られている。このタイムトリップ感ある怪しさが良い。宿の人に案内されお風呂に。温泉といっても、タタミ1.5畳程度の浴槽一つである。誰も入っておらず、透明な浴槽に、きれいに陽光がさし込んでいる。露天風呂と広い浴槽と整備された温泉も良いが、この様にシンプルで他の人がいないひなびた温泉も良い。ガラスに貼ってある"泉質が強いので滑りますから注意"というコメントも、期待感をそそる。

 いざ浴槽につかると、心なしかピリッとした刺激があったようにも感じる。もしかしたら熱さのせいやもしれぬ。わからん。しかし、たしかに底はヌルッとしていますね。かぶとを形どった岩からお湯と水がコンコンとでる様は、なかなかしゃれている。他に人がいないと、思う存分ゆったりとつかれる。身体をあらうが、おそらく温泉の湯をそのまま使っているのだろう、石鹸が落ちているのかどうかがわからん。

 上がってから、確かに肌はスベスベになりますね。強アルカリ泉は、"美人の湯"と言われるそうであるが、その通りである。箱根湯元の温泉より、肌に対する効果は強力である。気に入った。また他の湯も含めて、東丹沢温泉に来たいと思う。(一時貸切、前後で客有り)

   


●葉山温泉:

????? 葉山温泉

 横浜横須賀道路を逗子で下り、逗葉新道に入り、料金所を過ぎる。いよいよ海も近づく頃、左手に"葉山温泉"の大きな看板あり。左手手の草むらの中にそれらしい建物有り。すかさずハンドルを切り、温泉に向かう。今まで見たことが無かったぞ、と思いつつ。さて、ダートをちょっとだけ走ると、緑のかわいらしい建物。ガソリンスタンドのような施設も左に見える。建物も真新しい。「入れないんですか?」と聞くと、「お湯を売るのみです」との答え。20L 100円、簡易ポリ容器300円で、火傷、切り傷、慢性皮膚炎(アトピー)に効き、手をつけると"ぬるぬる"し、乾くと"すべすべ"するらしい。写真の粋なおじいさまが、"チューブは肩で抱えて・・・"とお湯の入れ方を指導されていました。20L 100円でビジネスしてやっていけるのか心配ですが、サーファーの人たちが海に入る前に寄って買っていくと、便利&お肌に良いかもしれませんな。 私は入れなかったので、買っておらず、泉質はコメントできませんので、悪しからず。

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●大楠温泉(三浦半島):

★★☆☆☆ 大楠温泉

 時間が無いこともあり、そしてHanakoで取り上げられていた事もあり、鎌倉より車で30分ほどの秋谷海岸近くの大楠温泉へ向かう。鎌倉〜葉山〜横須賀を結ぶ道路より一本入ったところにあるが、道が狭い。入口の狸が愛嬌か。中は、タイムスリップしたような、温泉旅館風。鎌倉 瀧之湯系か。湯船は一つ。泉質は、硫化水素泉とのこと。口に含むと、錆びたような独特の味がする。少々湯は熱い。湯上りに、なぜか思わず瓶入りの牛乳やイチゴ牛乳を飲みたくなる雰囲気。不思議空間という所か。海を訪れた帰りの、少々変化球デートに良いかも。少し前まで泊まれたらしいが、今は中止中。(2001/5/26 入泉 他に3人程客あり)

  

●星山温泉(葉山):

★★★★★ 稲龍(いりゅう)神山スポーツランド (0468-78-8377 水曜日休み)

 "灯台下暗し"とはまさにこのことであったのか・・・。凄いワイルドな温泉が、なんと地元にあったとは・・・驚きである。

伊豆か箱根に足を運ぼうとインターネットで探していると、葉山に温泉とあるのを見つける。なになに、コメントを読むとけっこう秘湯の雰囲気が漂うらしい。紙とインターネットの地図を探すが、住所の指すところは山の中で道が無い。電話で道を聞き鎌倉を旅立つ。鎌倉より長柄交差点で県道311を南下し、葉山大道を湘南国際村の方向へ左折。一色を越え、水源池交差点を右折。しばらく行き、二車線から一車線に変わったところで左折し、坂を上っていく。行き止まり手前で右折し坂を下り、最後に左折し、非常に急な砂利道を下っていく。最後はダートになってしまうワイルドさ。私は三度も道を電話で聞いてしまった。

 いざ着くと、下の写真のように森の中にバラックが幾つか建っているが、森林の香りが濃い。スクーターに乗った髭のおじさんが、一人で切り盛りしている。「お風呂は二組待ち。食事は無いから持ち込んで欲しい」と言われる。食事は持ち込み・・・と驚くが、気を取り直して一度下山し、コンビニで食料を調達して戻る。さて、お風呂に入れることになったが、バーベキューの間を通り、たんなる掘立小屋の中に家庭の風呂桶が一つ。壁の富士山と江ノ島の鮮やかな絵が、ちょっと異空間をかもし出す。しかし、身体を沈めると、身体がスベスベになる感じがすぐさま伝わってくる。水は超軟水というのであろうか、手をパシャパシャと湯につけても抵抗が非常に少ないのだ。摩擦係数が低いというか・・・。味はついていなく、無色無臭であるが、これほどサラリ感とトロリ感のブレンドされた濃いお湯は経験が無いぞ。湯から上がって所有者のおじさんに話を聞くと、単純アルカリ泉を薪で温めているだけだが、元々鉱泉で温度が低いため、冷ますためにも源泉を水として入れるため、濃度は濃く保たれるとのこと。なるほど、なるほど・・・。

 なお、"スポーツランド"とあるが、フィールドアスレチックスの道具があったがやる人が少なくなったのでかたずそけたのと、裏山への上るためのロープもつけていたが、小学生4人が蜂に刺されたため取り止めたとのことで、スポーツは全くできない(笑)。なお、おそらく正式に温泉を登録していないせいか、留守電では「温泉は営業いたしておりません」と流れ、あくまでもおじさんの新倉さんの私的なお風呂に入らせてもらうという体裁を取る!? しかし、この効能はお奨めである。なお、車の底と横が、地面や木でこすって傷がついてもめげないように。

   


 ●泉温泉 (横浜):

★★★☆☆ 葛の湯

 秋の気配が感じられ、少々風邪気味でもあったので、身体を温めに横浜の温泉を探す。鎌倉の近くで、横浜の泉区に一つリーズナブルな温泉を見つけた。原宿の交差点で曲がり、かまくらみちに入り、"湯あそびひろば 泉温泉 葛の湯"に着く。入浴料は、大人 400円、お風呂の種類が増えるロイヤルコースは、大人 600円。良心的な価格である。

 浴場は外光が十分に入り明るい。たくさんの種類のお風呂があるが、2Fの露天風呂は2つ浴槽がある。夫々温度が異なっているところが良い。そして、大仰な鍵を用いて、ハリーポッターの地下室に行くようなドアを開け、1Fに向かう。1Fはロイヤルコースなので、サウナや庭園風呂がある。露天風呂で、外で身体を洗えるところが、新鮮で気持ちよい。太陽の光を燦々と浴びながら、身体を清めるのがこんなに気持ちが良いのかと、改めて思う。少し箱根の天山を思い出した。でも天山に比べて祝日でも、空いているのでGood。あと、"電気風呂"というのはあり、低周波電気を流してある浴槽があったのだが、これは浸かると身体がビリビリとして、筋肉が自然と収縮する。痛いくらいに刺激がくる。電気風呂には初めて入ったが、ゆったりと浸かっている人もいて、あなたも是非チャレンジして、自分の身体の反応を試してくださいな。 (2004/11/3 文化の日 快晴)

 

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 ●オマケ 鎌倉(銭湯):

★★★★★ 瀧乃湯 ←残念ながら閉鎖されました

 2001年2月下旬に鎌倉の激震が走った。(ちと大袈裟ですが・・・笑)。鎌倉駅西口御成通り沿いにある"瀧乃湯"が閉鎖されるというのだ。私はそれまでこの御成通りを歩くたびに崩れそうな(失礼!)建物に気が惹かれていたのだ。しかし、私が通るのは仕事帰りで江ノ電終電後の深夜であり、その実態がわかるはずもなかった。そうしたら、新聞に"瀧乃湯閉鎖"という見出しと共に、富士山の浴場の絵が載っていたのである。この直球勝負の真摯な富士の絵は私の心を捉えた。3月に入り行かねば行かねばと思いつつ時は流れ、3/31も後悔しながら会社に行ったのであるが、なんと4/1の朝日朝刊には"瀧乃湯 継続営業"との報が!さっそく4/1 本日行きました。3,642名の嘆願署名が効をそうし、鎌倉市が地主を説得し、少なくとも1年の延長に同意したそうである。くー、鎌倉市も粋なことをするねぇ。

 17:10瀧乃湯ののれんをくぐる。いきなり番台におばあちゃんが座る。番台の先に、女湯の脱衣所が見えそうで見えないチラリズムがそそるねぇ。男の脱衣所の中は電球がぶらさがり、磨き込まれた床とロッカーが鈍く光る。他に既にあがった客が2人いるが、浴室には誰もいない。貸切だぜぃ!残念ながら男湯は川と松の図柄であり、富士は女湯であった。日によって男女の入れ替えはあるのかしらん。桶も風呂屋の定番である、しっかり黄色いケロリンだ。その桶と椅子が、きちんと富士山型に丁寧に重ねて置かれてるのも気持ちが良い。湯は濃い赤茶色であり(おそらく 薬草であるじっこうエキスが入っていると思う)、湯温も熱い。湯船の中で身体を伸ばし、極楽極楽である。風呂からでると、一本100円の瓶入りいちご牛乳を飲む。

 うーん、USJがなんだ、この瀧乃湯の完璧にTypical銭湯ぶりは、今となっては貴重だし、楽しいぞ。レトロだ、癒しだ、極楽だ。1年はあるが、その先はわからぬというのだから、皆 タオルを持って、鎌倉散策の後は、瀧乃湯に寄るべし!!!

  

 

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