Cyber Japanesque 四国・九州編

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●高知県:

 ★★★☆☆ 一の又温泉郷

 期待が大きい分、少々ミスマッチを感じた一の又温泉。

 高知市から土佐を越えさらに南に下り、清流 四万十川の優しい流れに沿って山間に入っていく。
道が所々一車線分しか無くなり、うっそうとした杉林の中という、秘湯らしくなっていく。

道の奥に、一の又温泉の小さい門が左手に見え到着。

門を入り少々苔の生えた道を下り旅館に入る。入るとログハウスのスキーヒュッテという、明るい雰囲気。
訪問した有名人の写真と色紙がベタベタと多数貼られているところは少々マイナス。

温泉は二箇所あるが、旅館奥にある方は暗いので翌朝行ってみる事を勧められる。
"タオルを浴槽につけない事""浴槽の窓を開けっ放しにしないこと"等最初に注意されるが少々くどいか。

部屋の中は和風。(私の泊まったのは本館だが、別館も川向こうにあるので、全体が和風かどうかは不明)
建物の雰囲気はちょっと変わっていて、前述のスキーヒュッテ風と書いたが、外観もその感じ。
ウッディな階段を上がると最上部には、洒落た子供のプレイルームと、そしてシャンデリアの光と白いソファが美しい談笑スペースがある。
他にも川を渡る橋の間中に白いベンチとテーブルが置いてあったり、そこら辺の洋風の趣味は良い。
部屋や温泉や従業員の雰囲気とは少々ミスマッチ。

風呂は、旅館内のものも、渡り廊下を暫く行った所にある第二温泉とも、露天風呂では無い。窓からは川のせせらぎと深緑が眺められる。
露天風呂にすると虫が多いせいかもしれないが、少々もったいないか。
お湯は無色透明。味は、祖谷温泉ほど硫黄臭は無いし、ほんの僅かに苦味が残るだけ。

    (2002/8/28宿泊。ほぼ満室のよう)

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●徳島県:

 ★★★★☆ 道後温泉

 熱海に代表されるような都市型(?)施設の中で、風格ある道後温泉本館のみがアイデンティティとなっている温泉街。いや、しかし巨大な高層ホテル群は凄いの一言。まあ、逆にそのようなホテルに予約の電話を入れたら、夏休み期間中の特別割引プランが適用され、意外と安かったはGood。街の中も、ホテル毎の浴衣を着て、皆ぞろぞろ歩くので、どこに泊まっているかが一目でわかる。ううむ、道後温泉本館パワーがどこまで通じるのか・・・はやく環境や雰囲気保護をしないと、別府や熱海のようになりかねないぞ!

 とはいえ、道後温泉本館の異次元度は凄い。まるで、テーマパークにエンターテイメントを楽しみに来た如くである。まず一階の"神の湯"へ。夕方に行ったが、混んでいる。左右で同じ配置の浴室が二つあるのが不思議。とりあえず両方入る。湯はなかなか熱いぞ。

 翌日早朝、6:00に太鼓が鳴るのは聞きそびれたが、今度は2階の"霊の湯"へ。ここは休息室もデフォルトでついているので、まず荷物を置き、浴衣に着替え、そして浴室へ。なんと"霊の湯"は貸切状態であった。ここに来るのは観光客ばかりであろうが、"霊の湯"の方にも寄ることをお勧めする。石造りの浴室に、一人つかるのもおつなもの。まるで高貴な人になったような気分。休息室にもどり、お茶を飲み、おまけで天皇が3回使用したという、普段は使用されない来賓室へ。うんちくを案内のおじさんが語ってくれる。滅多に見ることができないものだから、こんなおまけも楽しめる。トイレまで見せてくれるのには苦笑。夕刻から夜の本館の光景も風情があるぞ。確かに"坊ちゃん"の世界へトリップだ。

 と、帰ってから松田忠徳さんの本を読むと、地元の人は"椿の湯"という外湯を用い、ここが良いらしい・・・ショック!

 (2002/8/29宿泊。巨大ホテル群はお客争奪も激しそう)

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●徳島県:

★★★★★ ホテル祖谷温泉

 自然を存分に用い、かつサービスは現代風な洗練も持ち込んでおり、最高の場所である。感激! 箱庭的な完璧な空間である。

 四国では道後とこの祖谷だけが自噴式の温泉だそうであるが、道路脇の旅館から、旅館専用の15人乗りのケーブルカーにのり200m下の露天風呂へ。
一番前に乗っているお客さん自らが、"下る"のボタンを押すと急な勾配を下っていく。まるで、遊園地のジェットコースターの感覚である。
そうジェットコースターのスリルが身についていると、いつ急にスピードアップするかドキドキものである。(もちろん、ロープが切れることが無い限り、そんなスピードアップはしないのであるが)
これは、脳の記憶の中にジェットコースターに乗った時の怖さが、本能的なリスク回避の為に原体験として強く残り、このケーブルカーに乗った際にそれが呼び出される故であろう。

 露天風呂の湯は、基本は無色透明であるが、湯の花が少々漂っていることと、勢い良く湯が風呂に注がれる際に気泡を発することにより、白く濁っているように見える。
もしかしてこの気泡は、自噴して初めて空気に触れることにより出るのではないか。風呂からお湯はジャブジャブと惜しげもなく横を流れる川に流れ出でる。周りを見ると、遥かなる高い山並みに取り囲まれ、緑の奥底にいる。うーむ、感動のシチュエーションである。

 夕食もおいしい。華美ではないが、品数、そしてこの近辺で取れた食材をふんだんに使っている。

宿の人と話をすると、"コストが他の旅館の2倍かかっているので、大変ですよ"とのことであるが、素晴らしい空間である。
ここまで作り上げて維持する姿勢と賢さは、箱根の天山を思い出させる。

是非わが道を行き、手作りの良さと自然をきちんと残して生きつつ、繁盛して欲しい温泉である。

                                           (2002/8/27宿泊。満室とのこと)

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*四国旅行のおまけ:

2002/8/26 生見(高知県)  サーフィンで有名な海岸にて

 ちょうど行っていた8/26は西日本のサーフィン選手権の予選〜準決勝、27は決勝の日であった。泊まったのは隣の白浜であったが、白浜は全く波が立たない砂浜、そして生見は波が非常にきれいに立つ二箇所ほど岩が出た砂浜と、好対照である。
生見で波乗りをするが、まるで"ラムネ"の中で戯れるかの様な感覚。さすが湘南よりも全然水が綺麗である。感動である。
26日は早朝波に漂い荘厳な日の出を見て、7時より大会がはじまるというので海に向かって左側のポイントに移り、そして夕方 灯台に灯が入るまで波に漂う。うーむ、悦楽である。
生見は、湘南でいえば由比ガ浜の如く下がなだらかな砂浜なのだが、きれいに海岸近くで波が割れる。実はちょっと沖の下は、岩だとも推測される。
とはいえ、26日はダラダラの波を選んで乗るという程度で、これ位なら湘南でもあるさという感じであった(涙)。夕方 大会の終わった後に、少しずつ波がサイズアップし、翌日への期待を持たせた。

 27日は、台風15号でできたウネリが入って来たのであろうか、前日のタラタラとは打って変わった高い波。
波と格闘できた。台風13号の時には、地元の稲村ガ崎の沖で死にそうになったが、それよりは岸近くできれいに波が割れる。
早朝 一時雨が降っていたが、それも止み、波に乗っている間に雲の合間より太陽が出てくる。波が来るまでの一瞬、きれいに太陽の光が波の上でつながる。
美しい格闘であった。確かにこういう経験をしてしまうと、多少のリスクは合っても、波乗りはやめられませんなぁ。
(この日の夕方には、生見のポイントは、波が身長の2倍の高さ近くまでいった為(頭〜頭ダブル)、サーフィンはクローズされてしまった。朝 乗れてラッキー)

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●熊本県:

★★★★☆ 菊池温泉 笹乃家

 仕事で九州 熊本に行った時に、お客様が取って下さった旅館と温泉。熊本空港に着いて菊池温泉に向かうが、タクシーの運転手によると、SONYなどの半導体工場や、HONDAの二輪工場があるらしく、悠々とした土地に先端製造業が一緒にある豊かさに感心。ある意味で、地域経済成功の一つのモデルであろう。阿蘇山からの豊かできれいな””がポイントらしい。温泉も期待できそう。

 宿の温泉に入ると、屋内のお風呂に入った瞬間に、濃い硫黄の良い香り。そして、露天風呂に入ると、無色透明だが、ヌルリとした泉質。聞くと、ここの温泉は源泉が46度という温度であり、加温もせずに、かけ流しのまさに天然そのままの温泉。”わかさず、ぬるめず、循環させず”ということらしい。

 露天風呂からまわりの景色が見えないのは、少し残念。なぜか露天風呂には、大理石の銅像あり。

 やわらかい天然温泉のせいか、顔にあったにきびが綺麗にとれ治癒した。温泉は素晴らしい!


                          (2007/12/12宿泊。平日のせいか余裕有)
 

 

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