Cyber Japanesque 温泉・ 信州・関西編

関東・中部編 東北・北海道編 西日本編

北海道も温泉が多いが、首都圏から少し足の伸ばした長野県近隣も温泉が多い。そこにはアルプスの山々という骨格がある。

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●兵庫県:
 
 ★★★★☆ 有馬温泉 ねぎや陵風閣

 有馬温泉は、道後温泉、白浜温泉とならぶ日本三古湯らしい。有名になったのは、奈良時代に行基が温泉寺を建立し、その後 豊臣秀吉、千利休らが訪れたとのこと。”金湯” ”銀湯”というネーミングも秀逸。神戸から近いのもありがたい。ただし、全体的に少々値段はその分、高いと感じる。

 今回泊まったのは、有馬温泉駅からすぐ近くの”ねぎや陵風閣”。リーズナブルな値段だが、温泉旅館らしいし、アットホームで良かった。特に料理が、味付けが薄めだが、品数もあり、情趣もあり美味しかった。
 
 温泉は2つあり、どちらも”金湯”。湯につかり、舐めてみると、これがとてもしょっぱい! 海沿いの温泉でしょっぱいのはあるが、山の中で、金色の泥のような色をしていたので、まさか塩辛いとは予想だにしていなかったので、驚いた。新鮮だった。

 ということで、山のフィトンチッドを吸い込みながら、金色の豪華さを味わい、湯を楽しんだのだ。ネーミング上手し。 

        (2007/8/初 お湯は空いていました) 宿は楽天トラベルで取りました → 

 




●長野県:

★★★★☆ 葛温泉 仙人閣

 これも"日本秘湯の会"。松本から白馬の方に向かい、信濃大町より山に入って行き、中部山岳国立公園へ。大町ダムの横を通り、仙人閣へ到着。夜だったので周囲が見えない。早速温泉へ。内風呂を素通りして露天風呂"仙人風呂"へ直行。真っ暗な中で足元を確かめながら進む。千人は無理であろうが、そこそこ広い。香りは少々硫黄臭がし、味は少々すっぱいような苦さがある。特徴は、露天風呂の男女の竹塀の仕切りが途中で切れ、男女ご対面可能。これは、山並の視界を広くとるためであろう。明日朝の景色が楽しみにして、就寝。

 翌朝起きて窓の外をみると、なんと白銀の世界。おいおい、車にチェーンなんて積んできていないぞ、とあせる。1センチ以上積もっている。さて、天からの素晴らしい贈り物を楽しまねばということで、雪見風呂へ。頭寒足熱の最たるものですね。頭はクールに冴えている一方、温泉の中は天国でありました。山の景色も、杉の木(?)に雪が積もり、樹氷のような光景。いと美し。なお、露天風呂の周りに配された奇岩は、女性側の方がダイナミックですね。

 残念だったのは、朝食後にもう一度お風呂を楽しもうとしたら、9:00以降は清掃にはいっていたこと。もう一組のお客さんも、風呂場の前で呆然としておりました。チェックアウトまでは、お風呂は保証して欲しい。(2001/12/3&4 宿泊客は2組のみ)

 *なお、地元の人によると、オリンピックを契機にできた大町温泉、穂高温泉は、道路から便が良い分、源泉からかなりの距離お湯を引っ張ってきているそうな。

  


★★★☆☆ 下諏訪温泉 湖畔の湯  0266-28-0054

 仙人閣にて食後に温泉に入れなかった欲求不満をかかえて高速に乗る。どうしても温泉を身体がもとめるので、諏訪インターで下り、下諏訪温泉へ。諏訪湖の湖畔よりすぐの所に、ちょっと怪しいピンクの建物出現。なんとここは、220円!銭湯より安し。中は健康ランドになりきれない小ぎれいな銭湯というところか。しかし、内湯は湯気がもうもうで視界悪し。窓を通した太陽光線がチンダル現象(?)・ハレーションを引き起こし、ちょっと東ヨーロッパの風呂のよう。(いや、行ったことがないので、想像の話。)外のお風呂は、ちょっと中庭にお風呂を作ってみましたという雰囲気。でも、打たせ湯は高さ3.5メートルくらいの所からのお湯が心地よし。

 ここの温泉について驚くのは、平日の夕方訪れたのにもかかわらず、地元の人と思われるお客さんがひっきりなしに入りに来ることである。男湯で15名位は入っていた。220円という価格のせいか、お湯の効能のせいか、わからないが、価格を低くしてもきちんと経営がやっていけるという実証としてはおもしろし。貴重な事例だと思う。

  


★★★★★ 崖の湯 薬師平温泉

 "日本秘湯を守る会"のパンフに載っており、中央高速より近そうであったので、電話で場所を尋ね訪れる。塩尻インターより車で20分程。"崖の湯 薬師平温泉"の崖の湯という名前は凄いが、特に崖(がけ)は無い。お風呂に行き、服を脱ぎ風呂場への扉を開けた瞬間に、飛び込んできたアルプスの光景に絶句する。内湯とガラス越しの露天風呂とその先にある雪をかぶったアルプス。夕日を浴びたその光景は、忘れられない。見下ろすと松本平と雲海が眼科に見える。檜作りであろうか、1.5畳ほどの露天風呂で、決して広くないが、木の感触が柔らかく心地よい。

 泉質は、なめてみたが無味無臭。肌は、滑りが止まる系。"硫酸"カルシウム、マグネシウム、アルミニウムと硫酸関連の含有量が多いので、肌の表面が微妙に溶けるのか!?神経痛、胃腸病に特に効くらしい。

 ロビーも落ち着いた民芸品とアルプスの光景と、低く流れるクラシックが最高である。

 あまりにも夕日の中の光景と温泉がすばらしかったので、結局用事を足した後に、この宿に戻り一泊してしまいました。
(2001/12/2入泉 他の客無し)


★★★☆☆ 白骨温泉 (野天風呂)

 中央高速道を松本インターで下り、上高地に向かう道を進む。途中スーパー林道に入りクネクネとした道を進む。目的地の"泡の湯旅館"に駆け込むが、なんと日帰り入浴は15:00迄だと断られる。無念。そこでもう少し進むと、温泉の集積地に出る。ここは細い道に、人と車が多く雑然。時間も無いので、そこの"野天風呂"に入る。門をくぐり、川底へ下りていく。500円を自動販売機で買い、おじさんに券を渡す。少々味気無し。男性風呂は、若い人が多い。旅行客が殆どだが、車で来るのだろう。お湯に白さは、期待が大きかったせいか、思った程は白くなく、透明度35センチメートルと言ったところか。温度は47度と書いてあったので低い。

 今回の"野天風呂"だけで判断するわけにはいかないが、名前が良い事とお湯に白さという特徴があることから、人気が出て少々俗化されているのが残念。 (2001/9/9入泉)

  


★★★★★ 中房温泉

 砂利道は無いが、30分間もほとんど一車線の道が続き、秘湯イメージを高める。台風15号が来ているので、心配で事前に電話した時に「まだ道は大丈夫です」の"まだ"の意味を知っていれば・・・。でも行って本当に良かった。源泉も多いし、本当に温泉天国である。私の時には、台風のため、宿泊者が他にもう一組という少なさも、良かったのかもしれないが。一つ一つの温泉については、写真と共に記すとして、台風の関東上陸に伴い、下山の道は通行止めとなる。今年四回目らしいので、宿の人は平然としているが、明日は仕事の私はあせる。結局17:30に解除となった。その分、宿泊の夜だけではなく、翌日日中も温泉三昧を決め込んだ。(2001/9/10〜11入泉。台風15号が11日に鎌倉に上陸した)

 

 

  

 ★★★★★ 不老泉: 屋外と岩場でつながっており、この木造の浴槽はなんとも言えない。2年前にできたそうである。混浴だが女性の時間あり。

  ★★★★☆ 御座の湯: 昔ながらの温泉。二人入ると一杯。口に含んだ味は、この温泉の中で一番濃いか。馴染みのお客さんに人気のある湯とのことである。

 ★★★★☆ 大湯: 山と滝が窓から見える。実は、この下の階にも湯船があるが、浴室に入ると蒸気で一杯であり、足を踏み入れられなかった。源泉パワー恐るべし。

 ★★★☆☆ 岩風呂: お湯を張り替えた直後で、熱くて入れず。写真にも良く出るが、私が見た感じは、少々人工的に造った感じを受け、今一つである。

  ★★★★☆ 大浴場: 変哲が無い浴場と言われるとそれまでであるが、私が入った時に貸切状態であったせいもあるが、広くてGood。混浴であるが、女性専用時間が21時〜翌8時と長い。雲のかかった山を開け放った窓から望んで味わいあり。

  ★★★★☆ 滝の湯: フロントで鍵を借りて入る露天風呂。左右で2組が入れる。決して広くは無いが、安い宿代で泊まって、家族が心置きなく一緒に入れるのは素晴らしい。感謝。お湯の位置が前後する打たせ湯もあり。

  ★★★★★ 菩薩の湯: これもよく写真に出てくる。宿から駐車場を通って少し下る。でも宿泊者専用。最初は強烈に熱かった。お水を混ぜて、意地で入る。湯の中でじいっとしていると、硫黄の香りに交じり、森の香りもする。素敵である。道祖神のような菩薩がかわいい。虫が浮かんでいるのはご愛嬌。

 ★★☆☆☆ 月見の湯:ここは雨水でぬるく入れなかった。湯船小さく、少々無理をして造ったという印象を受けた。

  ★★★☆☆ 白滝の湯: ここは川のせせらぎを耳にして入る湯。まだお湯をためている時で入れず。

 ★★★★☆ 温泉プール: ここは雨水によりぬるくて入れず。水深1.1メートルとのことであるが、意外と広くすばらしい。自然の中で自然のままに泳ぐのは気持ち良さそうである。

  ★★★★★ 焼山: 番外であるが、フロントでジャガイモは無料、手作りソーセージ800円、おやき300円などを買って、ハイキングで。15分ほどでこのミニ地獄谷へ着き、自分で穴を30センチほど掘って埋めて、15分じっと待つ。ソーセージのジューシーな肉汁のおいしいこと。絶対にお勧めである。

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