Cyber Japanesque

 ここでは、私の居している鎌倉にての生活について記します。観光案内とは異なる、生活者としての視点で記しますので、地もティーとして、徐々にDEEPな情報も提供していけるでしょう。

今週の鎌倉 四季彩々  

  年末年始:長谷寺での新年鐘つき
  
年末年始:由比ガ浜での初日の出
  
1月:坂ノ下での船おろし
  
1月:祝成人 寒中神輿
  2月:節分会
    3月:鎌倉 アートピア
  
6月:2つの紫陽花寺
  7月、8月:鎌倉 市営プール
  8月:鎌倉花火大会
  
8月10日:長谷寺 四万六千日大効徳日 & 鎌倉花火大会
  
8月:八幡宮での鎌倉夏祭
  9月18日:面掛行列
  10月:極楽寺・稲村ガ崎アートフェスティバル
  
10月:鎌倉宮でも鎌倉薪能
 11月:湘南キャンドル
  
11月:宝物風入れ at 円覚寺
  12月:長谷寺 ライトアップ
  12月:三崎まぐろ祭

 
 鎌倉七福神
 新江ノ島水族館

 葉山沖 名島 龍神宮
  長谷子供会館
 ちんや食堂
 ドイツ料理 シー・キャッスル
 
北大路魯山人館
 
鎌倉古陶美術館
 
鎌倉文学館
 お好み焼 津久井

 観光にお勧めのお寺 光明寺
 
秘密の匂いのする・・・覚園寺
 
姥が谷植栽小苑
 
曼陀羅堂(まんだらどう)跡
 
瀧乃湯
  [番外] (江ノ島洞窟と繋がっているという伝説のある)富士山のふもとの"鳴沢氷穴"

 鎌倉関連のTV放送
   湘南スタイルmagazine
   Hanako 2000/10/11 No.609


★★★★☆ 鎌倉七福神 

 お正月の余韻も残る1月。鎌倉七福神+江ノ島弁財天を、山を走るトレイルランで走るというOSJ鎌倉の企画で、駆け巡った。

 
 本覚寺の恵比寿さん。商売繁盛・漁業の神様。異邦より訪れる外来の神で、海の向こうからやってくる水の神さまだそうです。七福神めぐりの団体が賑やかだった。
  妙隆寺の寿老人。健康・長寿の神様。酒を好み赤い顔をした長寿の神様だそうです。酒は百薬の長か!?
 宝戒寺の毘沙門天。病魔退散、財宝富貴の神様。ヒンズー教の神クーベラが仏教に取り込まれてヴァイシュラヴィアナとなり、毘沙門となったそうです。靴を脱ぎ、厳かなお寺の中へ。お線香の香りが心身を清める。
 鶴岡八幡宮の弁天様。ヒンズー教のサラスヴァティーが仏教に取り込まれて弁財天になったそうです。
 浄智寺の布袋尊。不老長寿・家庭円満の神様。中国 唐に実在した僧で、常に袋を背負っていたのでこの名がついたとのこと。北鎌倉から一歩入り、山の雰囲気が素晴らしい浄智寺で、布袋さんのお腹が擦れます。
浄智寺から長谷寺までは、トレイルコース。瓜ヶ谷のやぐらを通り、裏大仏ハイキングコース、そして大仏切通しへ。大仏切通しは、ジェラシック・パークのような、緑深い古代森林の力を感じた。

 長谷寺の大黒天。出世・開運・五穀豊穣の神様。ヒンズー教のシヴァの憤怒の化身で、破壊と豊穣の神。実際に大黒天に触れ、ご利益も自分の好みの場所にありそう。
  御霊神社の福禄寿。幸福・財産・長寿・智恵の神様。中国三大宗教である道教の、福(幸福)、禄(財産)、寿(長寿)の三徳を具現化したそうです。鎌倉の七福神はこれにて完了。次は極楽寺から広町へトレイルで抜け、江ノ島へ。
 江ノ島神社の弁財天。江ノ島も観光客とお参りの人が溢れていました。

 以上 鎌倉七福神は、色紙や朱印帳を買って、朱印をもらうとなお福が積みあがる気分。一箇所300円。JRと江ノ電を使えば、山を走らなくとも回れる。歩き回って健康にも良く、鎌倉の一日のお勧めコース。 (2010/1/16)



★★★★☆ 湘南キャンドル 11月

   

 ここ何年か開催されている”湘南キャンドル”というイベントに、2009/10/30に初めて行った。4,000個の蝋燭を江ノ島灯台があるサムエルコッキング園に飾るというもの。

 眩い光で心をホッとさせてくれる、人と船のホットステーション”江ノ島灯台”

 
夜に訪れ、風が強かったため、人生初めて”エスカー”に乗る。島を貫くエスカレータであるが、確かに楽であっと言う間についた。少し”ブレード・ランナー”のような未来都市の雰囲気。今まで脚で登っていた苦労は何だったのであろう(苦笑)。脚の弱い方やワクワク感をたまには味わい方にはお勧め。

 夜の灯台の七色の光も綺麗。そして4千の蝋燭は幻想的。蝋燭がハートマークだったり、色々な形も楽しめる。少し肌寒い空気の中で、蝋燭は心を暖かくしてくれます。まるで、落ち着いたバーのカウンターに、鮮やかなカクテルが並ぶような気分。そんなことを考えると、酔いそう(笑)。

 そして、驚いたのは、江ノ島から見る湘南の夜景の美しさ。ピンと張り詰めた空気が、光のシャワーをさらに眩く光らせる。函館も綺麗だろうが、くびれた橋から広がる湘南の光も綺麗だ。キャンドルイベントが無くても、週末は20時まで灯台から夜景を見られるのでお勧め。(2009/10/31)



★★★★★ 長谷寺 ライトアップ 11/末〜12/中旬

 紅葉に合わせて、鎌倉の長谷寺がライトアップされた。以前は17時までライトアップしていたが、ここ5年ほど19時まで延長し、そして17時〜19時は、拝観料が無料という太っ腹。さすがに、イベント好きの長谷寺、頭が下がります。

 池に映る紅葉を見たときに、私は極楽と地獄の美の世界に引きずり込まれた・・・

 一歩境内に足を踏み入れて、池に映る紅葉を見たときに、背中がゾクリとした。まるで極楽浄土か、京都の嵯峨野か。紅葉が綺麗のみではなく、その姿が池に淡く映ると、現世と過去と、過去と未来と、極楽と地獄と、様々な二つの世界を思い起こさせる。

 12/4の台風並みの強風で、天辺にある黄色のイチョウの葉は、全て散ってしまったとのこと。あなたも、東京の傍、鎌倉の地にて、極楽浄土を見ると良い。(2004/12/12訪問)

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★★★★★ 面掛行列

 鎌倉 坂ノ下の御霊神社(権五郎神社)にて行われる、県の無形文化財に指定されているお祭り。9/18と決まっていて、今までは平日だったので私は見られませんでしたが、今年(2004年)は土曜日だったので、見ました。というか参加してきました。今まで周りの人からは、とても面白く勧められていたので、ワクワク。祭り自身は、源頼朝が、近くの村の娘を好きになり、その一族がお面をかぶって頼朝を守ったところから来ているとのこと。→詳しくはこちら。

 やはり、祭りは参加すると違う! 面白さ倍増!

 祭りそのものは、天狗を彷彿とさせるなりの男に続き、由緒ある10人のお面や、 最後に神輿が静々と着いていくというもの。その合間に、裃だったり、半被だったり、幟だったりの人々が変化を添える。京都の時代祭りほどではないだろうが、鎌倉 坂ノ下の路地を練り歩く。そして、湘南らしいのは、サーフショップの前を通ったり、列の向こうに海が見えるところだろうか。京都に規模で負けても、いろいろな意味で海の香りのするところは、誇れるかな・・・笑。

 そして、子供を連れて行き、顔を見知った近所の人たちがたくさんいましたので、急遽半被を借りて、行列に参加。私も横で一緒に歩く。こうして見ると、随分と観客が多いな。アテネオリンピックのマラソンの沿道よりはるかに多いか(笑)。そうして、一眼レフのシャッターの嵐。確かにここ数年のシニア層の写真ブーム × お面という異形の集団であるから被写体にぴったりというテーマ性が、カメラマン&カメラウーマンの撮り心を刺激するのだろう。祭りの行列と一緒に歩くと、普段観客として一箇所で視るよりも、視点が異なり、これは面白いぞ。しかも近所の人も多い安心感もあるし、実は歩いている最中は、近所の人と世間話をしていた・・・苦笑。そとから見ると厳かな無形文化財も、中にいると近所の人とのコミュニケーションなんですね。確かに京都の祇園祭りも、やっている人たちが準備の時に和気藹々と楽しそうだったな。

 ということで、来年はお面を被って、沿道の観客を笑わせていたりして・・・苦笑。 皆様、来年は必見ですぜぃ。

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★★★★★ 新江ノ島水族館

 名物の江ノ島水族館が4/16に新装開店をした新江ノ島水族館。色々と工夫が凝らされ、一度ならず何度も訪れようという気持ちになります。マーケティングの見地からリピーター作りのポイントを解説。

工夫1: 年間パスポートが、2回分の入場料で購入できます。顔写真付の立派なものです。確かに水族館は入場者一人一人に動力、電気等の費用がかかるわけではないし、閑散としているよりも"賑わい"を演出した方が東京では人がさらに来ますものね。 (東京では、人が並んでいると、昔の麻布のホブソンズを例に取るまでもなく、さらに好奇心と耐久心で人が並ぶ。大阪では、人が並んでると"そな、別の店行こ"と避けられてしまうそうです・・・・笑)

工夫2: メインキャラクタは、"ミナゾウ"。みなみぞうあざらしの"ミナゾウ"。本来は毎日ショーがあったのだが、いつのまにか体調不良の日が多くなり、なんと土日祝はショーは無くなってしまいました。稼ぎ時に休むという強気な戦略。しかも、このミナゾウショーがおもしろいらしい。(私もまだ見られず・・・涙)。 土日来た人には、ティーザー広告効果ですね。リピートせざるを得ません。

工夫3: 海洋堂&荒俣宏の立体生物図鑑に、実は"新江ノ島水族館版"が18種類ある。マスコットのミナゾウは2種類あり、単体でバケツを持つものと、ミナゾウとタイヘイというアザラシ2頭のもの。しかも、元々は館内の2階の売店にあったが、あまりの人気に品薄になったので、ガチャポンマシンが入り口に移動して、そこで逃すと買えないという貴重なもの。皆様、入り口でお見逃し無く。ガチャポンで1つのボールに2個しか入っておらず、普通版18種、水族館版18種を得るまで、何度も買いに通わなくてはいけない。売店で麦酒を買うために並んでいる時に、そのガチャポンボールを持っていたら、知らないおば様に話しかけられました。「どこで買ったの? セブンイレブンのとどこが違うの? 私はXXXを持っていて・・・・」と世間の海洋堂人気に唖然としました。でも、私は垂涎の"ミナゾウとタイヘイ"を持っています(苦笑)。

 ということで皆様も是非お楽しみあれ。

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 ★★★★☆  極楽寺・稲村ガ崎アートフェスティバル (2003/10/4〜10/13)

 2003年で第七回を迎える、江ノ電沿線の極楽寺から稲村ガ崎に広がる、個人宅・ギャラリー・お店を開放して、アートスペースとしたり、コンサートや実技指導を行う、アットホームな企画。私が訪れたトムモリス邸では、英語で陶芸体験教室や、外人が見て撮った鎌倉の寺社、そしてそれに奥様がバリの染物を添えるというような、ユニークな作品展示。そして、スペース無何有では、渡辺喜久代さんという方の江戸時代等の古い藍染めの布をきれいにして、その上から丹念に丹念に刺繍をするという、非常に手の込んだ作品の展示。商業ベースではできないような、個人の想像力と時間をかけた作品や催し。是非、期間中に訪れると良い。

(下の写真は、前半4枚:トムモリス邸にての陶芸展とオコナー展、後半4枚:スペース無何有にての藍そして未晒しの白展)

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★★★☆☆ 富士山のふもとの"鳴沢氷穴"

 江ノ島の岩屋洞窟を訪れた時に、"・・・この洞窟は富士のふもとに繋がっているという伝説がある・・・"という説明がなぜか心に残っていた。稲村ガ崎あたりからは、よく晴れた日には並んで寄り添う"江ノ島"と"富士山"。そんな両者をつなぐ伝説。 ということで、富士の麓まで調査に行ってまいりました。

 山中湖や河口湖から、西湖に行く途中に、その"鳴沢氷穴"があります。230円なりを払って緑に覆われた入り口の階段を下りていくと、本当にヒヤリとする冷たい空気に包まれます。この真夏に、想像を絶する冷気。心地よいやら、歌舞伎で"四谷怪談"の髪すきを観た時のようなゾクリと冷や汗の流れる冷たさ。

 急な階段を下っていくと、氷の国が現れた。21メートルの地下とのことだが、氷の通路に、氷柱の壁。スイスのグリンデルワルドで、アイガー北壁を登っていく登山電車の頂上駅を降りて歩いた、氷の国を思い出す。まあ、こちらはスケールは少々小さいが・・・。

 そんな富士の雫を凍らせた洞窟の中で、暑さの中で多くの人々が水と戯れる江ノ島を懐かしく思った。

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★★★★★ 鎌倉海浜公園水泳プール (通称 市営プール)   7/1〜9/15 9:00〜17:00  坂ノ下34−5

 私が非常に好きな、"ちょっと鄙(ひな)びた懐かしいプール"。 この、観光客が大挙押し寄せる海の、すぐ横で地元の人々の温かい憩いの場が素晴らしい。とは言っても、50メートルプールに、25メートルプール、七角形(?)子供用プール、幼児用プールと、4つもあり、それほど盛夏でも混まないで泳げる。去年からは、地元高校生の味わいのある絵も壁を飾る。下の写真にもあるが、さすが湘南の高校生センスあるぞ。 そうしてプールの背景にある断崖と野生のままの草木もまたいい。

 私は密かに裏のむき出しの断崖を、ハワイ ワイキキのダイアモンドヘッド に似ていると思っているのだが・・・本当かどうかは、是非あなたの目でお確かめあれ。

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 ★★★★★ 三崎まぐろ祭 ビッグセール

 ちょっと鎌倉からは離れていますが、凄くインパクトのあるイベントでしたので、ここにレポート。

 いやぁ、まぐろ(鮪)の洪水、トロの洪水でした! アメ横以上の活気がここにありぃ! 

 2002年は、12/28〜30 8:30〜16:30の3日間。どうやら毎年やっているようだ。あまり期待をしないで車で行ったのだが、近づくにつれ、"三崎まぐろ祭"の看板が、やたらと出ている。そして、その駐車場が意外と巨大なのに、びっくり。会場も、建物が五箇所に分かれている。まず、今年ブレイクした"お魚のうた"(正式名がわかりませんが、頭の中をジングルが流れる・・・苦笑)が威勢良くかかっている、「さかなセンター」に入る。レンガのようなトロの塊が、ごろごろと転がっている。トロに中や大のランクがあるのは知っていたが、"本マグロ" "めばちマグロ" "インドマグロ"など種類があるのはあまり意識していなかったが・・・よく分かりました。(鮨好きから言わせると、だから回転寿司のトロと、美味しい鮨屋のトロは、値段も味も違うんだと、怒られそうですが)。

 ということで、場内のマグロ汁も200円とリーズナブルで美味だったし、来年からは年末もここに行こうと心に決めた次第です。

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★★★★★ 鎌倉花火大会 

 毎年この鎌倉花火大会(地元では 由比ガ浜の花火大会)の日は、結構地元の人たちは仕事を休んで、朝から場所取り、昼は海、そして夜は花火と過ごしていると、私は推測する。事実今年はついに私も仕事を休みにしてしまったが(苦笑)、結構昼間知り合いに会いました。

 まず朝9:00にはビニールシートを持って、浜辺で場所取り。さすがにこの時間だと良い場所が取れるが、他にも既に場所取りはちらほらされている。この際に注意することは、1)満潮でも水没しない場所を選択・・・(笑ではなく、結構これで失敗する人もいるらしい)、2)強い海風でも飛ばされぬよう、しっかりとシートを留める。

 さて、午後3時頃には、オオーッ、既に由比ガ浜の浜辺は人で一杯だぁ。(驚き)。皆、海水浴に来て、そのまま場所をとり、夜までいて見るのですね。由比ガ浜の沖合いに、遠く"海上ヘリポート"のような巨大ブイが姿を見せている。

 午後7時、いよいよ花火の開始。花火のアナウンスが泣ける。市民から出資を募って 「××ちゃん 愛しているよ。YYより」なんていうコメントがつくものだから、会場からクスクスと笑いが漏れる。うーん、ローカルで良いねぇ。

 花火自身は本格的。下の写真にも海面が花火に照らされて波が見えているが、まさに花火と波の両方が楽しめるところが素晴らしい。海上で障害物が無いので、尺玉もどんどん上がるし、"水中花火"が海面から次々に上がる。結構色々な花火大会を見てきたが、確かに"東京湾大華火"に比較すると、少々腹に響く音圧は低い感じがするが、それ以外ではここの花火が最高であると思う。隅田川 他の東京の花火大会に比べれば、ゆったりと座って見られるし。視界は、ちょうどきれいな湾となっていて見渡せるし、高い建物が無いし。

 今年は風の流れもはやく、煙に埋没することなく、非常にくっきりときれいに花火が見られた。来年も期待大である。感動! (2002/8/13実施)

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 2003年の花火も、雨かと心配されたが、無事華やかに行われた。NHKの朝の連続テレビ小説"こころ"でも、浅草の花火師が出てくるから、観客もより花火に親しみを持っていたかな。何度見ても、海面で炸裂する水中花火も良いし、何と言っても海面に空中の閃光が映るのが味わい深い。空よりも、波を見ているのも、幻想的でよろし。やはり、水没するリスクはあるが、波がきちんと見えるように、前を確保するのがより美しく見るコツか。

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★★★★☆ 葉山沖 名島(菜島) 龍神宮

 天気の良い気持ちの良い朝は、鎌倉から車を駆って葉山のデニーズに行くことがたまにある。まさに海に面していて、テラスがあり気持ちよい。そこで以前から気になっていたので、はるか沖にある"紅い鳥居"であった。手前に白い灯台があり、そのまた先に鳥居は鎮座しているのであった。

 今回初めて鳥居を船で訪ねる事ができた。私は葉山漁港から船に乗ったが、一番近いのは森戸神社からで、750メートル位陸地から離れている。島とはいえ、平らな岩が隆起した天井敷きとでもいうのだろうか、水の中から岩が顔を出しているので、水も縦横無尽に運河の如く入り込んでいる。小さな野球場くらいの広さであろうか、お弁当を広げているグループも2組ほどいる。そして、紅い鳥居には、"龍神宮"という名前がついていた。

 夏になると、ここに渡し舟が出て、一般の人も訪れることが可能とのこと。昔は海の家もできていたそうだが、今は夏も特にできないらしい。大潮の満潮時には、結構島が水没してしまうらしい。

 とても爽やかな風が吹き抜ける、清々とした鳥居と島である。

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★★★★☆ 長谷子供会館 (旧諸戸邸)

 鎌倉文学館と甘縄神社の間小さな公園があり、横に小さな瀟洒な洋館が建つ。その明治41年に建てられたというギリシャ様式の柱を持つグリーンと水色の洋館は、以前からその中の様子が気になっていた。なぜならこの洋館は、なんと"子供会館"なのである。この様な洋館といえば、横浜の大倉山記念館を思い出す。あそこの中は、あそこの中はコンサートホールがあったり、ギャラリーがあったり、カルチャー教室に開放されていたり、文化の香りに満ちていたなぁ。

 さて、子供会館なので子供と一緒の入場でなければいけないし、入れる時間も子供に合わせてあるのだが、やっと入れた。公園側の横の入り口から入る。子供会館の入り口で、子供の名前を書く。入り口付近は、ちょっと色々な玩具や道具と建物が少々傷んでいるが、逆に実際に親しまれ使われているという雰囲気も伝わる。中に入ると、写真のように外の光が柔らかく入り、子供の本や玩具が並びとても暖かい印象。(元々の入り口が、長椅子でバリケードされていたのはご愛嬌か・・・笑)。素敵なシャンデリアと白い壁は良くマッチしている。落ち着いているのは、二階の中学生の勉強室。うーむ、こんな落ち着いた洋館の古い木の机で勉強すると、ステッキにシルクハットに片メガネなんて、似合いそうですね。それとも、ホームズとワトソン君の世界か・・・!?。

 文学館に行かれ、もしお子様が同伴でしたら、このなんとも言えぬ不思議な空間に、是非足を踏み入れてくださいな。まさに生きている洋館としてお勧めです。

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長谷子供会館 長谷子供会館


★★★★★ ちんや食堂

 紹介するのは、長谷より大仏前を通り、藤沢へ向かう"長谷通り"の常盤口交差点にある中華料理屋"ちんや食堂"。黄色い太陽の塔の如くのモニュメントもあり一見して"怪しい"店構えであるが、内容は"医食同源"を舌で感じさせ、"美味求真"を体現しているお店である。そっとしておきたいので、あまり人には教えたくないが・・・・。

お勧め1:"餃子"

 ここの餃子は、今まで私が食べたどの餃子よりも美味い。口に含んだ瞬間に、とろりと中身がとろけるのである。大ぶりで、中はどろりと擦りつぶされているが、きちんと旨味あり。秘密を聞いたところ「醗酵させ・・・」と言っていたので、ちょっと他とは作り方が違いそう。

お勧め2:"タンメン"

 しょっぱさのギリギリ手前で踏み留まるそのスープの味。鶏がらが豊富に使われているものと思われる。透明なスープと野菜と麺が、ちりちりの非常な高温で暖められ、心まで暖まる。

お勧め3:"中華丼"

 とろりと甘みのある具が、温かいご飯に絡む。こ、こっれは美味い!秘密は「お肉だけで、普通のお肉、モツ、レバー、そしてハムと四種類も使っているのよ」とのこと。甘さが嫌味にならない、絶妙の味。


今年で創業31年とのこと。店のオヤジさんは、自分でも絵や字を書くし、空手も教えるという、ただ者ではない風流な料理人。ということで、少々鎌倉中心より離れているが、食べにいって損はないお勧めの店=ワンダー・ランドである。 定休日は日曜日。夜は18:20頃 ラスト・オーダー。

  

 


★★★★☆ ARTPIA KAMAKURA at 旧華頂宮邸

  ほぼ毎年行われている地元芸術家による催し。浄明寺近くの昭和4年に建てられた歴史的な建造物 旧華頂宮邸にて行われる。この旧華頂宮邸は、庭は通年で公開されているが、内部は年に2回か4回ほどしか公開されない。鎌倉文学館(旧前田公爵邸)をちょっとだけ小ぶりにした雰囲気。しかし、多くの部屋に大理石のマントルピースが配置され、なぜか三島由紀夫の世界を思い出してしまいますね。和室も適度にあるのが御愛嬌か。天気の良い日でしたが、差し込む光が各部屋の中を美しく照らすさまは素敵でした。

 芸術品の展示も、各部屋の雰囲気と配置を上手く生かし、水彩画から写真、陶芸まで小品をいろいろと楽しめました。私が気に入ったのは、萌 春留加さんの書 "日本-JAPAN-"というテーマで、「幻」と「響」と書かれた作品の自由奔放さと、島田洋子さんの水墨画で"こころ"というテーマで「雪月花」を描いた幽玄さ。入場は無料ですが、皆寄付金箱にお金をいれていたのは、大英博物館を思い出す。邸内におられた運営している方々も、出展されている方々も、品が良さそうで、和やかな古きよき鎌倉のコミュニティを感じました。 (2002 ARTPIA in KAMAKURA。2002/3/23に訪れました)

  


★★★★☆ お好み焼 津久井

 鎌倉の西口からすぐの小路を入ったところにあるお好み焼屋さん。実は縁あって、大学時代から毎年新年明けに来ており、既に20年ちかくなろうとしている。今回お正月以外に初めて訪れる。日曜日の18時頃行くが、1階は満杯。初めて2階にあがった。二階は個室形式となっており、私が入ったところは二卓あり、木造の部屋。でも、本当は小じんまりとした日本庭園が見え、部屋も味がある一階がお勧め。とにかく、同じ西口並びの"瀧乃湯"に通ずる、時代がとまったようなレトロな雰囲気が、なぜかほっと落ち着き心地よい。
 料理は、定番は魚介類と肉が混ざった"津久井天"。私の焼き方であろうか、生地のせいであろうか、少々やわらかめのトロッとした食感がおいしい。ジューシーなのは、手羽先餃子。油が勢い良く跳ねる音は、シズル感たっぷり。お勧め。あと、今回は食べなかったが、唯一店員さんがその場で料理してくれる"豆腐焼"は、鮮やかな手つきで豆腐に、薄い玉子焼きの皮を巻きつけていくパフォーマンスが楽しそう。
 時代は流れても、西口 津久井、ここにあり。ええのぉ、とため息の出る、昔の白黒映画に出てきそうお店である。


   

 前回行った時に隣の席で、お店の方が鮮やかに作っていた"豆腐焼き"が気になっていた。今回は迷わず頼む。まず、津久井天で腹ごしらえをし、"豆腐焼き"を作ってもらうようお願いをする。まず、豆腐、野菜を焼く。豆腐は周りを十分に焦がし、お醤油をたっぷりとかけ、さらに焼く。香ばしい香りが漂う。豆腐の半分は、お醤油焼きの状態に野菜を添え、できあがり。

 次に鉄板の上に卵を落とす。薄く薄く伸ばし、卵の皮を作る。その薄い皮を破らぬよう上手に操り、醤油焼き豆腐を包んでいく。見事に、一口分の卵皮の豆腐焼きができあがり。

 味は、お醤油焼きの野菜添えは少々しょっぱすぎる。しかし、卵側の醤油焼きは、口に含んだ瞬間、ホワッととし、香ばしいが卵のせいでしょっぱさは直接的ではなく、美味い美味い。聞けば、この料理は津久井の主人の創作であるという。ハワイあたりのパフォーマンス付の鉄板焼と似ているが、この情緒ある開業30年のお好み焼屋にて、素敵なおばさまに作っていただく豆腐焼きは格別なり。味も技も楽しめる。

  





★★★★★ 8月10日:長谷寺 四万六千日大効徳日 & 鎌倉花火大会

 8月10日は、朝は4:00から長谷寺へ四万六千日大効徳日のお参り、そして夜は長谷 坂ノ下で水上花火大会を見るという、充実した一日が過ごせる。遠方から来られる方は、長谷寺入口にある大成館に泊まると、ぐっと和風で良いと思う。

 さて、この日は、朝4:00から8:00までは長谷寺に入場料無しで、かつ立派な門から入れる。清々しい朝、自転車を飛ばして行く。おお、なんと自動車の駐車場も無料開放しているではないか。そしてお寺の庭を上のほうに行き、まず阿弥陀如来を拝みました。朝日の中で神々しく金色に光られているゾ。そして、いよいよ楠でできている木造では日本一の大きさ 身長10メートルの十一面観世音菩薩の建物へ行く。なんと 入口で四万六千日大効徳日の日にお参りをした証として、きちんとした印入りの菩薩の絵を配っているではないか。ただでさえ、この日にお参りをすると46,000日分の効果があるというのに、ああ、なんといういうあり難いことであるか。通常でもその建物や仕掛けの多様性で満足度の高い長谷寺であるが、今日のこれでもかというサービス精神には感涙ものである。巨大菩薩を従えるかのように前にいる、小ぶりの少し古めかしい菩薩像が気になる。あれは、どういういわれがあるのか。菩薩の横では、お経を唱える声が、館内に残響として響き、素敵な雰囲気を醸し出す。カンタベリー大聖堂で聞いたコーラルソングの美しい響きを思い出す。しばらく菩薩の前に座って、声に聞き入り、菩薩のお姿に見入る。

  

 さて、今度夜は、生まれて始めてではないだろうか、会社を定時に脱走する(笑)。横須賀線に乗り、鎌倉の家へ急ぐ。ううむ、東京からは花火客らしい人はいない。横浜でもいない・・・。大船でやっと乗ってきた。鎌倉の花火は始めてみるのだが、隅田川の花火や東京湾大華日の大混雑が頭にあったので、少々拍子抜け。やっぱりローカルな花火大会なのですね。花火開始時間の19時に鎌倉駅に着くが、江ノ電にも飛び乗る事ができた。確かに鎌倉駅は混んでおり、鎌倉駅から海の方に歩く人並みは続いているようだが。さて、家に寄り、浴衣をはおり、頭のモードを仕事から花火に切り替え、坂ノ下に急ぐ。浜におり、空いている場所を探す。徐々に満潮になっていく時間帯であるが、浜の前の方で見ている人は、砂を自分の前に積上げ、砂の壁を作っている。大人が必死に砂を積上げる姿も、微笑ましい。花火は写真の如くまさに海から打ち上げられる。光りが広がるたびに、打ち寄せる波が映し出される。空高く上がる花火は他でもあるが、水面より炸裂する花火は珍しいだろう。しかも、ピーク時は二箇所の海面から火柱があがる。素晴らしい、素晴らしい。波の音も絶え間無く、心地よく耳に残る。う−む、近所の人達は8月10日は毎年仕事を休むらしい。私も来年以降はそうすることを、固く心に誓うのであった。

  


 ⇒ 続きは 鎌倉2へ

・・・以下、今後も鎌倉住人の胃袋を満たす食材の店 あの市場や鎌万水産をはじめ、地域密着の情報を取材提供していきますので、ご期待を!


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