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私たちにとって「食」と「農」とは

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吉田信威

農村風景(田植機で田植えをした後の補植作業)

この文章は、自分なりに食物やその背景にある食文化、そして農業について思うところを十数年前に書き始めたものです。気分が乗らないと書けないという性格もあり、遅々として進んでいません。このため、主要食糧としての米についても以前の食管法の時代に書いたもので、今となっては全面的に書き直さなければならないとは思っていますが、なかなか思いを果たせないでいます。このようなこともあり、必ずしも現時点の状況とは一致しない部分もあります。また、項目だけたてて内容がまだ書けていないものや文章もまだ中途半端な部分もかなりあります。御了承願いたいと思います。


(注)目次の記載内容のうち、@がついているものは、一部又は全部が未執筆のものです。



**目次**

まえがき

第一 食糧の特質

食糧は生きるために必要な基礎物資である食糧というものの性質食糧の安定的な確保が必要食糧の自国供給は国の自立にかかわる

第二 農業の特質

農産物は自然の営みから得られる恵みである農業は動けない農業における生産性向上国々の農業に対する意識の違い農業は環境を保全する産業である本来的には自然界の循環を考えた農業でなければならない農業の有する諸機能

第三 農業と文明の歴史

文明の源となった農業の発達食物と食文化ヨーロッパにおける農業の発達近世における経済発展と農業開発途上国における農業新大陸の農業

第四 「米」について

日本文化と米日本の気候風土食物、食糧としての米日本人の米に対する思い入れ平成の凶作と米騒動食管法とその問題点新食糧法あるべき食糧制度

第五 畑作物について

みかけか味か旬がなくなった流通の問題、そして消費者の意識

第六 畜産について

わが国における食生活と畜産物わが国の畜産の歴史大規模な工業的畜産輸入飼料に依存する畜産ふん尿の問題国内の飼料資源を有効に使う家畜の育種について

第七 有機農業について考える

本来は有機農業手間がかかる農業の進歩と農業技術へりくつと規制収量についてどう考えるか有機農業にどう接するか有機農業の未来

第八 バイオテクノロジーとバイオビジネス

バイオテクノロジーの果たした役割農業におけるバイオの限界バイオテクノロジーとバイオビジネスの問題点どのように推進するか

第九 農産物貿易について

農産物貿易を論ずる前提食糧をどのように確保するか@/ 食糧、農業の独自性に対する無配慮貿易自由化は輸出国優先の考えである貿易自由化は企業優先の考えである他の国々に対する配慮地球環境に対する配慮自由貿易は絶対善か輸出国・強国の論理不毛な国内政治あるべき農産物貿易農産物貿易自由化後の農業・食糧

第十 農業を巡る社会情勢

現代における「食」農業を知る人が少ない経済万能の考え方−経済学の問題点目先の効率優先日本の産業発展の問題点踊らされる消費者わが国の品格が問われる農業施策の硬直化

第十一 農業経営の問題

農業経営の特質畜産経営の特質農山村の問題都市農業の問題

第十二 農業の健全な発展を

基礎的食料の国内自給農業に対する束縛を解き放て…農業者のための農業施策をあるべき農政の姿農業の担い手農村内部の改革食糧・農業の正当な評価をあるべき産業の姿国民世論の醸成を

第十三 どのようにして食べるか 身近な問題としての食

ハレの食、ケの食美味しいと思って食べる見栄としての食事グルメ番組と食通舌は三代旬のものを、近くのものを私たちの食が農に通じている

あとがき、参考文献

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