一日目は桃洞の滝へのハイキング。クマゲラ保護センター脇から桃洞の滝への遊歩道へ入る。
遊歩道を入るとしばらくはブナ林を進む。新緑の樹齢300年以上のブナの大木が木漏れ日を浴びて、とても美しく気持ちがいい。
ブナ林を抜けると桃洞渓谷に入る。黒い火山岩の上を流れる清流は、とても美しく、所々ではイワナが泳いでいた。もちろん禁漁区。
1時間半ほどで、目的の桃洞の滝に到着。足元に注意しながら、前方を見上げると、見事な桃洞の滝が現れる。黒い岩盤の上を白糸の滝となって流れ落ちる。不気味さを感じるほどの眺めだ。
長いバスでの移動と心地よいハイキングで少々、疲れ気味。楽しみの一つ、素敵な山小屋風のペンションでゆっくり食事を楽しみながら、くつろぐ。
二日目は宿から直ぐのところの、阿仁スキー場から、9時、ゴンドラで頂上をめざす。高低差、約600mを12分で一気に登る。途中、登るにつれて、杉林から、ブナ林に変わり、頂上駅に付く頃には低い樹林帯に変わる。
歩きやすい木道を少し入ると、池塘がひろがり、その向こうにはチングルマなどのお花畑が広がっていた。
稚児平のお花畑に到着。チングルマやイワカガミ、ハクサンチドリ等の高山植物が咲きほころび、これまでの疲れを忘れさせてくれる。もう頂上は目と鼻の先。
森吉山へ到着。時間は11時30分。途中、高山植物を撮ってきたりしたので、ゆっくりした行程だった。なだらかな頂上で、遠くかすむ山々を眺めながら食べる、宿から頂いたおにぎりがとても美味しい。
晴れていれば、頂上から八幡平、秋田駒ガ岳、そして岩手山、鳥海山が見渡せるというが、残念ながら、雲にかすんで見えない。しかし、いま登ってきた道をふり返ると、遠く、避難小屋が小さく見える。とても気持ちがいい眺めだ。
帰りに麓の「打当温泉マタギの湯」にしたたり、疲れた体を癒す。まさに極楽気分だ。