平成16年8月9日、二年ぶりの登山を楽しんだ。今年こそはと目標のひとつだった岩手県・早池峰山(1917m)に登った。この時期は午後からは雷が発生し易いため、朝早く登ろうと早朝3時半に仙台を出発し、7時から河原ノ坊登山口から頂上をめざした。幸い天気がいい。沢沿いのごろごろした大きな石を跨ぎながら登ると、石の間には可憐なナンブトラノオや、ハヤチネウスユキソウの高山植物がかすかに咲いてる。小田越コースの下山途中でも、ナンブトウウチソウが風に揺れていた。早池峰山は高山植物の宝庫。大自然を眺めながら時間の経つのも忘れ、何事も考えずひたすら登る。三角点に立った時の達成感は何事にも例えられない爽やかな気分だ。




 

 朝7時、河原ノ坊から正面コースを登山開始。キャンプ宿泊組も含めて、もうすでに20台位の車が来ていた。




 

 登山口を入るとすぐ、コメガモリ沢に入る。朝もやの中をしばらくは大きな石を跨ぎながら沢沿いを進む。せせらぎを聞きながらの徒渉はとても気持ちがよく、楽しい気分だ。




 

 ここまで1時間40分。沢のせせらぎの音も終わり、頭垢離(コウベゴウリ)に着く。一気に視界が開いた。ここからは崩れ落ちそうな岩場の登りで、後ろから登ってくる人のためにも、落石に注意して慎重に登る。




 

 登りはじめて2時間、打石(ぶついし)に到着。角張った大きな奇岩だ。いまにも転げ落ちて来そうで、見上げるとちょっと怖い。山頂まであと700m。もう一息だ。




 

 頂上の赤い屋根の避難小屋が見えて来た。間もなく頂上だ。(小田越コースより見上げる)




 

 登り始めて2時間50分。やっと早池峰山頂上にたどり着いた。もうすでに、たくさんの人が着いていた。今登ってきた河原ノ坊が小さく見える。360度大パノラマ、あいにく雲が多く遠く岩手山などは見えなかった。




 頂上からいま登ってきた方向を振り返ってみる。晴れ渡ってとても気持がいい。




 

 早池峰山の南方にひときは勇壮な薬師岳(1、645m)がまじかに見える。小田越登山口からおよそ1時間半で登れる。




 

 御田植場付近はなだらかなハイマツが一面に広がる、眺めのいいところだ。腰を低くして見ると、ポッカリと頂上が浮かび上がるように見える。





 

 小田越コースの最大の難所、天狗の滑り岩。急な岩の斜面には、鎖と鉄のはしごが2本かけてある。雨でぬれている時には、なお慎重に。




 

 無事、小田越登山口に下山。ふり返ると今登った早池峰山の雄大な姿が見上げられた。ここから30分ほどで河原ノ坊へ戻る。今日はいい山登りが出来たと満足。






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