10年ぶりに船形山に登った。船形山は宮城県と山形県の県境に位置し、山形では御所山と呼ばれている。宮城からの眺める船形山は船の形に見えることからこの名がついたという。前に登った時は山頂に一番近い大滝キャンプ場からであったが今回は旗坂キャンプ場登山口から升沢コースで頂上を目指した。標高は1500m。秋晴れの朝日に輝くブナの登山道、歩く距離は約7.5キロと少し長いが急な登りも少なくとても気持ちのいい山登りとなった。(2009.10.23)

蛇ヶ岳付近から見上げる船形山の雄姿。頂上の避難小屋が小さく見えます。
ブナ林の登山道を進む
朝7時50分に旗坂キャンプ場の登山口を出発。今日は風もなく朝日に輝くブナ林の登山道はとても気持ちがいい。一時間も歩くと暑くなってきたので上着を脱いで登る。まもなく右方向から小荒沢の沢音が聞こえてくる鳴清水を進む。


写真:(左上)旗坂キャンプ場を出発 (右上) 朝日に輝くブナ林の登山道
(左下)沢の音だけがが聞こえる鳴清水付近 (右下)朝日に輝くモミジ
三光の宮でしばし休憩
ブナの落ち葉のジュータンを踏みしめて2時間ほどで三光の宮に着く。三光の宮には日、月、星をまつる石碑が立ち、信仰登山が盛んなころはここからご来光を仰ぎ、船形山の山頂を拝んだという。しばらくはパノラマを眺めながら休憩。

写真:(左)「三光の宮」の石碑・背後に船形山の山頂がそびえる
(右)遠く仙台平野とその向うに太平洋が見渡せる
升沢避難小屋から沢のせせらぎを聞きながら登る
瓶石沢付近のゴロゴロした大きな石を跨ぎながら進むと突然赤い升沢避難小屋が目に入る。ここでチョット一休み。飲む水が腹にジーンとしみるほど美味しく感ずる。更に進むと今度は水が流れる沢にさしかかる。しばらくはきれいな水の流れる音を聞きながらゆっくり足元に気をつけて沢登りをする。とても爽快な気分だ。

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写真: |
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(左上)升沢避難小屋 |
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(右上)心地よい沢の音を聞きながら進む |
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(左下)澄みきった沢の流れ (沢の音は実際に収録した音です) |
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千畳敷からの大パノラマを楽しむ
沢沿いの登山道を抜けると一気に視界が開き、振り返ってみると大パノラマが広がる。山に登ってなんと言っても360度パノラマが一番。山頂まであと700m。一休みして最後の踏んばりだ。
写真:千畳敷からのすばらしい眺めに満足
船形山頂上に立つ
登山開始して4時間チョットの11時55分、ハイマツ帯を抜け出て山頂に到着。ゴロゴロした岩に立つ船形山の標識と白い山小屋が澄みきった青空に浮かぶ。頂上からは360度の大パノラマが広がり、遠く栗駒山などが見渡せた。思わず「すばらしい!!」と。

写真:船形山頂上

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写真:(左上)山頂に立つ
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写真:(左下)360度大パノラマ 遠く栗駒山を展望する
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蛇ヶ岳から草原コースをたどり下山
頂上で30分ほど昼食をとって12時30分に下山を開始。帰りは千畳敷から蛇ヶ岳に進み草原コースをたどる。草原はあまり広くはないが池塘のある湿原は木道になっているので歩きやすい。瓶石沢からは往路に合流し、無事15時50分に旗坂キャンプ場登山口に戻る。暗くなって来たが近くの台の森温泉で汗を流し疲れを癒す。

写真:(左)池塘のある湿原が疲れを癒す
(右)斜面の草原を進む。
