念願だった東北の最高峰・燧ヶ岳(2346m)に登った。燧ヶ岳は福島県の群馬県堺に位置し、最も高い柴安嵓、三角点のある爼嵓などの5つの峰からなる。群馬県側の至仏山と並んで尾瀬にはなくてはならない存在でもある。梅雨が未だ明けないので天気が気になっていたが、幸い好天に恵まれ、まずまずの登山日和となった。見晴新道の登山道は前日の雨のため岩
肌がすべり、かなりきついコースの登山となったが、三角点に立って尾瀬ヶ原、尾瀬沼を見渡した時や、遥か彼方に会津駒ヶ岳などの山々を望むことが出来た時は、そのきつさを忘れ満足感を味わう。(2009.7.26)

尾瀬ヶ原から燧ヶ岳を望む


見晴新道ルートを登る


 朝5時に山小屋を出発。15分もすると見晴新道登山ルートと尾瀬沼への分岐点にさしかかる。これから3.5Km、燧ヶ岳をめざす。登山道は前日の雨のため、ぬかるみが多く、しばらくは視界のきかない岩がごろごろの急勾配をもくもくと登る。



   
           
  写真:
  (左上)早朝に山小屋を出発
  (右上) 登山道入り口・尾瀬沼への分岐点
  (下段)急勾配の続く見晴新道


柴安嵓(しばやすぐら)に到着


 まもなく柴安嵓(2356m)に到着。樹林帯を抜け出した辺りからは雲の晴れ間から尾瀬ヶ原が見渡せる。思わず歓声。途中雨が降ってきたので雨具を着ての登りとなったが、8時30分、無事、柴安嵓に到着。しばし休憩。


   

写真:(左)柴安嵓到着    (右)雲の晴れ間から尾瀬ヶ原を見下ろす



360度眺望の爼嵓(まないたぐら)


 ついに爼嵓(2346m)に到着。9時10分。柴安嵓より標高が10mほど低いが三角点は爼嵓にある。晴れたため視界は柴安嵓よりはるかにいい。眼下に尾瀬沼がひろがり、また遥かに会津駒ヶ岳、平ヶ岳、そして尾瀬ヶ原越に至仏山が見渡せる。360度パノラマすばらしい眺めだ。


爼嵓頂上からミノブチ岳越に尾瀬沼を見下ろす


   
           
  写真:
  (左上)爼嵓頂上から柴安嵓をふり返る
  (右上)尾瀬ヶ原越に至仏山を望む
  (下段)遥かに会津駒ヶ岳を望む


熊沢田代湿原行く


 下山ルートは御池コースをたどり、燧ヶ岳を後にする。途中に雪渓があったり、岩場の急な下り坂で、気をつけて慎重に下る。1時間もすると広々とした熊沢田代の湿原に到着。ザックをおろし一休みしていると心地よい風が吹き寄せとても気持ちがいい。




   
           
  写真:
  (左上)熊沢田代に到着
  (右上)湿原に吹く風はとても気持ちいい
  (下段)いま下りてきた燧ヶ岳をふり返る


池塘がきれいな広沢田代の湿原


 いろいろな形をした広沢田代の地塘は赤いモウセンゴケに縁取られて美しい。 爽やかな眺めはホットして気持ちが安らぐ。ここまでくると御池まであと一歩。しかし、ここからもう少し、歩きにくい急坂が続くので、気を抜けない。


   

写真:赤いモウセンゴケで縁取りされた美しい池塘



尾瀬御池に無事下山


 無事、尾瀬御池登山口に12時20分下山。足はクタクタでかなり疲れたが、無事下山できた達成感で大変満足。しかし、今回の登山は正直言って体力不足を痛感した。桧枝岐温泉に移動しての露天風呂は正に天国、湯上がりの生ビールがとてもたまらない。


写真:尾瀬御池登山口のロッジ




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