午前9時、イワカガミ平登山口の駐車場に到着。遥かに栗駒山を仰ぎ、心ははやる。
今回は変化の多い東栗駒コースを登ることにした。
東栗駒コースを登り30分、清らかな沢が流れる徒渉点に達した。まさに自然を感じさせる感激の場である。せせらぎの音を聞きながら100mほど大きな石を飛び越え登る。
徒渉点をすぎて間もなく、一気に視界が開く。ゆるやかな上り坂を越えれば東栗駒山の頂上である。頂上付近は大きな火山岩がごろごろしていてますます、登山気分を感じさせてくれる。
東栗駒分岐をすぎ、お花畑付近(今の季節は枯草だけ)の急なのぼりを越えると中央コースとの合流点となる。振り返ってみると今登って来た登山道が遥か遠くに感じられます。
360度、大パノラマ、天気がいいので遠くまで見渡せた。今日は宮城側からも、岩手側からもたくさんの登山者が登っていた。頂上は風が強く、前日には雪が降ったようで若干、積雪があった。
昭和19年に剣岳の噴火で出来た昭和湖。栗駒山と須川温泉の中間にあり周り一帯はイオウの匂いが強く湖面も乳白色だ。なんとなく神秘的な湖である。
栗駒山宮城側の中腹に世界谷地の湿原が広がる。初夏のころはニッコウキスゲやワタスゲ、そしてサラサドウダンが一面に咲きほころび、二つある湿原からは残雪を帯びた栗駒山が望める。(平成17年6月24日)