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コベントガーデンの1日 1/29(金)

■まずはピカデリーから

 たっぷり8時間ほど寝て、5時に目覚める。だんだん起きる時刻が遅くなってきたが、これくらいでちょうどいい。昨日リュックを背負って町中を歩いたせいか、背中にすこし疲れが残っている。夜にたっぷり肉を食べたせいもあるかもしれない。
 あでりーが起きてきたところで、梅醤番茶を入れる。これは、番茶に梅干しと醤油、ショウガの絞り汁を加えたもので、整腸作用などの効果がある。そして何より、とてもおいしいのだ。飲みながら、今日の予定を話し合う。

 まずはピカデリーサーカスに向かうことにする。昨日と同様、ノーベリー駅からヴィクトリア行きの電車に乗る。予報だと今日は一日雨とのことだが、まだそれほど降ってはいない。
 ヴィクトリアから地下鉄に乗り換え、ピカデリーサーカス駅で降りる。ロンドンの地下鉄のホームは、駅ごとにいろんな工夫がなされていて面白い。ここは、駅名表示のところがレンガ造りのカラフルなデザインになっていて、いくつものパターンがある。すべてを撮影し、あでりーは満足顔だ。

◆ピカデリーサーカス駅の表示各種

◆ピカデリーサーカスにて。中央がエロスの像
 地上に上がると、そこは見慣れた風景だ。エロスの像が地味〜に立っていて、取り巻く道路に沿ってTDKやSANYOの巨大な看板が立つ。ここは、有名な割には、来たときの感動がそれほどでもない観光スポットだが、遂に来たか〜、という感慨はある。

 近くにある郵便局まで歩き、駐車禁止の罰金を送付しようとするが、なぜか断られてしまう。係員は、無愛想な東洋系の男で、こちらが何度説明しても、それは無理、できない、と言ってとりあってくれない。しかたなくT/Cの両替を頼むも、なんだか必要以上に待たされてしまう。こちらが真剣に話しかけても、薄笑いを浮かべるばかりのどうしようもないスタッフだ。前ならこれで激怒していた。窓口を叩いて怒鳴りつけていたかもしれない。今はなんだか許容できてしまい、帰り際に、「サンキュー」と(もちろん嫌みを含みつつではあるが)あいさつする余裕もあった。
 あでりーは切手を買い、ハガキを投函する。僕はメモ帳がほしかったが、いいのがなく断念。

◆コベントガーデン駅の改札
 ふたたび別方向に歩き、裏通りにあるオーガニックスーパーを目指す。途中、ディスカウントチケットの売り場があったので、ミュージカル「ライオンキング」が出ているか確認すると、二日後の15時で安いチケットがあるという。早速購入する。
 雨が強くなってきたので傘をさして歩く。少し迷って、オーガニックスーパーに到着。この店はすごかった。二階までぎっしりとオーガニックの食材で埋め尽くされている。デリがあるので、夕食にも都合がいい。今日の帰りに寄ることにして、店を出る。

 ピカデリーサーカスの駅に戻り、コベントガーデンで降りる。この駅の名物、大型のエレベーターでホームから改札まで昇る。改札ゲートが「ライオンキング」のライオンの形になっているのを見て、テンションが上がる。劇場がこの駅から歩いてすぐの所にあるのだ。写真を撮っていたら、通りがかりの人が親切にも僕ら二人の写真を撮ってくれた。
 今日はこの駅周辺で一日を過ごす。まずはマーケット。映画「マイ・フェア・レディ」でも登場する有名なスポットで、僕も毎回決まって訪れる。土産物になるような小物がたくさん売っているのと、大道芸が見られるのが楽しいのだ。
 平日で小雨が降っているせいか、大道芸人の姿は見えなかった。マーケットの中をすこし歩いてみる。以前よりも店の数が減った気がする。メインの場所から少し離れたところにフリーマーケット風の一角があり、そこを歩いて抜けたあたりで、昼食の場所へ向かうことにする。途中、ペンギンの指人形が売っていたので、即購入。



■満足の昼食

 今回いろいろと調べたうちの一つ、「FOOD FOR THOUGHT」という名のオーガニックカフェが目的地だ。いったん地下鉄の駅まで戻り、通り過ぎて反対側を目指す。店はすぐに見つかるが、まだ開いていない様子。誰も並んでいないので、周りを散策してみることにする。小さなショッピングアーケードがあり、オーガニック系の店も入っていた。時間になったので、カフェに戻る。12時すこし過ぎに店が開く。一階がテイクアウト、地階がイートインのスペースになっている。僕らは地階へ進み、スープセットとキッシュセット、それから全粒粉パンを注文。カウンターでお金を払って食べ物を受け取る。中はかなり狭く、テーブルが数席ほどしかない。僕らが席に収まり、食べかけた頃にどやどやと客が入ってきて、すぐに一杯になる。ナイスタイミングだった。
 スープはカレー味、キッシュはサクサクで、食事はどれも素晴らしく美味しかった。調べてここまで来たかいがあった。量もほどよくて、大満足。

◆「FOOD FOR THOUGHT」外観


 食後、店のすぐそばにオーガニック製品を安く売っている店があったので、チョコレートや蜂蜜などを買う。2個買うと安い方が半額になるという太っ腹な店で、ロンドン各所に店があり、この後も何度かお世話になる。
 その後、マーケットに戻る。14時待ち合わせであでりーと別行動をとり、お互い腰を据えておみやげ品を物色することに。ただ、いろんな店を覗いてみても、ぴんとくるものがあまりない。午後になって大道芸がいくつか出ていたので見物していると、あでりーと合流する。しばらく一緒に見てから、あでりーは紅茶を購入する。その後、大道芸をもう一つ見ていたら、時間が意外に進んでいるのに気づき、途中で抜ける。とりあえずここに来た目的、土産物と大道芸は満喫できた。

◆コベントガーデン前の広場。右側がマーケットの入り口
◆マーケット内部。吹き抜けの地階では、常に演奏がおこなわれている。


■ロンドン2カ所目の美術館

 歩いてコートールド・ギャラリーへ向かう。途中、「ライオンキング」の劇場の前を通る。当初はここでチケットを購入する予定だったが、それはもう済んでいるので、とりあえず場所を確認し、写真をいくつか撮って通り過ぎる。
 コートールド・ギャラリーは、とてもひっそりと存在していた。小さい美術館だが、印象派のコレクションは充実している。ロンドンの美術館なのに5ポンドの入場料がかかるので、ちょっとためらったが、入ってみる。これが大正解だった。
 建物の造りが素晴らしく、展示内容も本当にすごかった。とくに、マネの2作品、「フォリー・ベルジェールの酒場」と「草上の昼食」は圧巻で、しばらく絵の前から立ち去ることができなかった。他にも、ドガの「踊り子達」、ゴッホの耳に包帯を巻いた自画像、ルノアールにモネ。セザンヌも、湖や人物画など、ナショナル・ギャラリーで見た静物画よりも感動が大きい。そしてロートレックもしっかり2枚ある。やはり強く惹かれる。
 この美術館は規模も小さく、座って休めるところもたくさんある。休み休みしながら見ていると、なんだか元気が沸いてきた。しっかり鑑賞し、満足して外に出る。いつの間にか青空が広がっていた。美しい夕暮れの景色を見ながら、地下鉄の駅へと戻る。

 今朝、場所を確認したピカデリーサーカスのマーケットに戻り、さんざん迷った末に、野菜惣菜をいくつかと、パン、ケーキ、マンゴー、バナナなどを購入。今日はこれで北園ハウスに戻ることにする。

◆おみやげに買った、オーガニックはちみつ、紅茶、オーガニックチョコレート各種。
◆買ってきた食材

 帰着後、すぐに料理。ポテトサラダ、野菜サラダ、キャベツ炒め、アボカドクリーム、スープなどを手分けして作る。惣菜やパン、パスタの残りなどを含めると、今日も豪勢なディナーだ!
 食前にマンゴーを食べてみると、まだ固いものの味は良い。惣菜は期待通りの美味しさだが、明日のお弁当にするため、今日はほんの少し食べるだけに留める。今日もすべてが美味しい。……と思ったら、デザートに買ったケーキだけは甘すぎて駄目だった。イギリスのケーキで美味しいものはないのだろうか……。
 ただ、豆乳と湖水地方で買ったココアを使って作った豆乳ココアは抜群のおいしさ! パンもいい。これでもう満足だった。
 なんとか今日は寝る前にバスタブにつかる。あがってからは調べものをし、10時半頃、床につく。

◆本日の夕食
◆4色の人参。右上の写真が、それぞれの断面
◆ポテトサラダ ◆ちりめんキャベツ炒め
◆アボカドクリーム ◆野菜サラダ
◆パン ◆昨日の残りの、チキンのリンゴ煮
◆食後のデザート。落ち着きます……


■おまけ 〜本日出会ったペンギンたち〜

◆コベントガーデンの店。ペンギンのロゴを使用。
 窓枠下部を拡大したのが、下(↓)の写真。
◆コベントガーデンで買ったペンギン指人形

 

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