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最終日 2/3(水)

■宿を去る

 遂にイギリス最終日。今日は8時に部屋を空けないといけない.。6時に起きて荷物をまとめ、部屋の撮影大会。あでりーは機内で食べる弁当を作ってくれた。これがまた機内の楽しみになる。
 冷蔵庫や棚の中など、最終チェックをして、8時前に出発。北園さんに聞いたとおり、鍵は部屋の鍵穴に差していく。これで廊下の扉を閉めるともう入れないので、忘れ物がないか慎重に確認をし、外に出る。

 お世話になった北園ハウスの見納めをし、歩き出す。重たいスーツケースを転がし、ノーベリーの駅に着く。今日もワンデー・トラベルカードを買う。この駅も、とりあえずこれが最後だ。名残が惜しい。たった一週間の滞在だったけれど、宿も、このノーベリーの街も大好きだった。
◆使い勝手の良かった共同キッチン ◆最後までテンションの高いあでりー
◆北園ハウスの外観。大きな木が目印だった。
 電車に乗り、スーツケースを別の場所に置いて、バラバラに座る。今日は通勤時間帯だから、人が一杯だ。
 今日はまず、ヴィクトリア駅で荷物を預ける。この前確認に来たときには、一人4ポンド、と書いてあると思いこんでいたのだが、これは2日目からの料金で、1日だと一人8ポンド、二人で16ポンド(約2,400円)だと判明した。ちょっと高いが、持ち歩くわけにもいかないので、意を決して預ける。


■タワーブリッジ、三たび

 これで身軽になり、楽になった。地下鉄で昨日のマーケットに向かう。途中、ロンドン塔のあたりを通るので、ここで一度降りることにした。
 今回、初めて間近でロンドン塔を見た。やはり大きくて迫力があり、おどろおどろしい雰囲気たっぷりだ。ここから歩いてタワーブリッジのふもとまで行く。遊歩道に従って進むと、橋の裏側のたもとに出た。これまであまり見たことのない方向だったので、新鮮だった。こちらからの眺めもなかなかにいい。最後の日に大好きなタワーブリッジを見られて、幸せな気持ちになる。あでりーは、タワーブリッジの紋章やマークを見られて満足そうだった。
◆ロンドン塔を背景に
◆ロンドン塔からタワーブリッジへと進む。鮮やかなライトブルーが目に眩しい。


■今日もマーケット

 リバプールストリート駅に移動する。駅を出ると小さなアーケード街になっていた。郵便局で両替をしようと思い、近くの人に聞いてみたが、ないらしい。それじゃあ両替屋さんは、と聞くとすぐそこにあったので、最後の両替を済ませる。オーガニックのバジルの種を売っている店があったので、あとで買うことにした。近くには、「ともだち」という名の怪しげな日本料理店がある。

 マーケットを目指し、国鉄のリバプールストリート駅を通り抜ける。ここは、外観は古風なのに中は超近代的な感じなのが印象的だ。
 駅を出たあたりでもう一度道を尋ねる。サラリーマン風の男性が、忙しいながらも親切に教えてくれた。お礼を言って別れたあと、もう一度彼は振り返って、「2〜3分で着くよ」と教えてくれた。うーん、紳士だ。
◆地下鉄「リバプールストリート」駅前
◆こちらは国鉄「リバプールストリート」駅の構内
 ようやくマーケットに到着。10時過ぎだが、まだ店はこれから開き始めるようだ。とりあえずトイレに行きたかったのだが、昨日行ったトイレはなぜか閉まっていて使用できず、もう一つのほうに行くと修理中で30分くらいは使えないとのこと。困ってしまったが、しばらくして最初のトイレに行ってみると使えるようになっていた。これで安心。

 昨日ネットで調べたところによると、水曜日はデリの店が多く出るという。そのことを何人かに確認したところ、みな一様に首を振り、ここにデリの店なんか出ないよ、という。みんながそう言うのだから間違いはなさそうだ。ペチコートレーン・マーケットのほうに少しある、ということなので、そちらに行ってみることにした。途中、昨日入ったオーガニックの食材店で、パン、オリーブ、チョコバーなどを買う。
 ペチコートレーン・マーケットにはだいぶ店が出ていたが、こちらも服が中心だった。それでもしばらく歩くと、一角に固まって食事の屋台が出始めていた。店の人に聞くと、12時くらいに始まるというので、いったん最初のマーケットに戻り、お茶の店などをぶらりとしたあと、12時前にふたたび戻ってきた。
◆ペチコートレーン・マーケット
◆食事の屋台が並ぶ一角。日本食もある
 10軒くらいの屋台があり、順番に見ていく。パスタの店でミートボールを試食する。美味しい。いちばん端の店でも、丸いコロッケのようなものを試食する。「ファラフェル」というものらしく、ベジミート(豆などを使った肉風の食材)を使ってあるようで、こちらもいける。とりあえずファラフェルを注文し、作ってもらう間にあでりーは中華料理の屋台へ野菜春巻きを買いに行く。店の人に聞いてみると、ファラフェルとはヨルダンの料理らしい。店の主人は、「だから僕、今朝ヨルダンの家を出てここまで来たんです」とジョーク。
 ファラフェルは、野菜などと一緒にマヨネーズ風のソースをかけ、クレープのような薄皮の生地にくるんでできあがり。一個がなかなか大きい。
 さらに、イタリア料理の屋台で、トマトパスタも購入。ミートボールをどうするか聞かれ、1個だけ、と言うと、店の人は変な顔をして1個入れてくれた。値段を確認すると、どうやらミートボールはサービスしてくれたらしい。

 近くにあったテーブルに陣取り、食べる。どれも美味しくて感激する。たくさんあると思ったらぺろりと食べてしまい、タイ料理屋台の野菜炒めを追加購入。一つ前の2人組の客がたくさん買っていたせいでしばらく待たされる。ようやくできあがり、食べてみると、これもなかなか。下にライスが敷いてあってボリュームもたっぷり。これでしっかりおなか一杯になる。
◆ファラフェルのサラダロール ◆野菜春巻き
◆トマトパスタwithミートボール ◆野菜炒めwithご飯
※ここで食べた「ファラフェル」を二人ともすごく気に入ってしまい、帰国後にいろいろと調べてみた。作り方は、ひよこ豆にスパイスを混ぜてから揚げる、という感じ。ヨルダンには他にも野菜や豆を使った料理が多く、東京に一軒、ヨルダン料理の店があって、あでりーが行って食べてみたところ、すごく美味しかったらしい。その後、レシピを調べて家でも作ってくれたが、本当に美味しかった。この旅行のあと、俄然ヨルダンに興味が沸いてきた。


■空港へ

 リバプールストリート駅に戻り、オーガニックバジルの種を購入する。その後地下鉄に乗り、ヴィクトリア駅に戻る。通い慣れたこの駅も今日が最後だ。でも、きっとまた戻ってくる。だからこれは、しばしのお別れだ。

 構内や周辺をぶらぶらと歩き、写真を撮る。構内に戻り、有料トイレに交代で入る。近くに文房具屋を見つけたので入る。僕はノートをようやく購入。その後、預けていたスーツケースを受け取り、地下鉄の乗り場へ向かう。
 荷物が多いのでエレベーターを探すが見つからない。どうやらこの駅にはないようだ。転ばないよう注意しながら階段を下りる。
 サークル&ディストリクト線でサウスケンジントンに行き、そこでピカデリー線に乗り換える。地下鉄の駅はエレベーターもエスカレーターもないところが結構あり、あでりーは至るところで通りがかった人に荷物を運んでもらっていた。ロンドンは総じてバリアフリー化は立ち後れているようだ。
◆ヴィクトリア駅の外観
◆毎日のように通った、ヴィクトリア駅の構内
◆荷物預かり所
 今朝買ったトラベルカードはゾーン3まで(ロンドン中心部からの距離に応じてゾーンが設定してある)なので、ぎりぎりの駅「ノースフィールズ」でいったん降りる。あでりーに荷物を見ていてもらい、僕はあでりーのトラベルカードを持って改札を出る。ヒースロー空港までのチケット2枚を購入し、いったん一枚を使って中に入り、もう一枚のトラベルカードでまた出てからもう一枚のチケットで入る。ホームに戻ると、ちょうど列車が来たので慌てて乗る。あでりーは写真を撮影しているところだった。

 以前地下鉄で空港に向かった時は満杯だったが、今日はすごくすいていて、ずっと座っていることができた。これは楽だった。
 空港に着くと、出発2時間前を切っていた。余裕を持って行動していたはずが結構時間が過ぎていた。チェックインをし、窓際の2列を、と頼むともう席がないという。遅れたのでしかたがないのだが、チェックイン開始が予定よりだいぶ早い気がする。さらに、マイレージもチャージできないと言われ、そんなことはない行きの便ではできたから、と反論すると、スタッフ同士が何やら話し合っている。どうやら知識がないようだ。お粗末な対応にあきれてしまう。

 何はともあれスーツケースを手放すと楽だ。さてどうしようか、いうと二人とも同じ意見で、「お茶を飲みに行こう!」となる。
 出国ゲートをくぐり、その先にあるカフェを探す。なるべくエスプレッソ系ではないところを探し、中に入る。あでりーは紅茶とマフィン、僕はココアとパン・オ・ショコラを注文。とりあえず一服。ココアもパンも甘かったが、疲れた身には美味しく感じる。
◆空港内のカフェ
 15分ほど休むと、もう行くべき時間だ。搭乗口にはたくさんの人が集まっている。ふと搭乗券を見ると、二人の席が離れていることが判明。チェックイン時には何もそんなことは言われなかったのに、やってくれるなエアチャイナ。
 とにかくなんとかしなくては、と善後策を練る。やはり席を代わってくれるように頼もう。座席番号から判断し、どの席の人に代わってもらうかをあらかじめ考えておく。

 17時25分に搭乗が始まり、飛行機の中に入る。事前に思っていたのと席の構成が違う。飛行機は何故か、席番号のアルファベットの途中が抜けているのだ。中央4席の、あでりーが一番右端、僕は1席をはさんで右から3番目。さらに左には男性が既に座っている。僕はとっさの思いつきでこの男性に、あでりーと席を替わってもらえないか頼んでみた。通路側に面しているという意味では、あでりーの席と条件は変わらないからだ。
 もしよろしければ、と丁寧にお願いすると男性は、もう上に大量の荷物を入れたから、と断ってきた。それでも、僕らが全部移動させますから、と言うと案外すんなりと同意してもらえた。男性が上の棚から荷物を出し、僕はそれを反対サイドのあでりーに渡し、あでりーが収納する。これを繰り返す。たしかに大量の荷物だったが、作業が終わると、男性はすぐに席を替わってくれた。
 良かったー! あでりーと二人、胸をなで下ろす。席の件が判明してから、二人ともすごくナーバスになっていた。これくらいのことでこんなに動揺するんだ、と改めて思い知る。ひとまずこれで落ち着く。

 18時05分、飛行機が動き出す。長らく楽しんだイギリスともこれで離れる。名残惜しいが、またきっと来ることができる。そう思う。
 2回の機内食は、行きよりもさらにまずかった。少しずつ口をつけたあと、用意してきた弁当を食べる。カレー最高。たくさん食べてしまう。帰りはもうずっと寝ているかもと思ったら、二人とも意外に元気で、2時間ちょっとある映画「ぐるりのこと。」もしっかり鑑賞。夫婦のことをつづった映画で、今の二人にちょうどいい題材だった。そうこうしているうちに北京に着く。
◆持参した弁当の中身
イギリス周遊 TOP 1/21(木) 1/22(金) 1/23(土) 1/24(日) 1/25(月) 1/26(火) 1/27(水) 1/28(木)
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