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■ いざ、ロンドンへ 1/22(金)

■北京を去る

空港ホテル「北京金航線国際大酒店」
 昨夜は22時過ぎに就寝。しっかり眠って、6時に目が覚めた。
 MP3プレイヤーを取り出し、ふとんの中でサイモントン療法のCDを聞く。サイモントンの詳しい説明は省くが、肉体的・精神的な疾患をイメージ療法的に治療する、代替療法の一つである。これが旅行前の不安を収めるのに非常に役立った。MP3プレイヤーには他にも、好きな番組のポッドキャストなどが入れてある。
 7時になり、体操をはじめる。これも健康法の一つで、西式体操と呼ばれるものを毎朝続けて数年になる。そのうちあでりーも起きた。お互い、目覚めはばっちり。部屋の写真やビデオを撮る。

 荷物をまとめてフロントに行く。バスが来るまで、ホテルの外観やロビー回りなどを撮影。外は寒く、マイナス10度くらいだろうか。オナガがこのあたりまでやってきている。
 バスが来る。助手席もすべて使い、定員ぎりぎりまで乗せて空港へ行く。以前ならこうして人が密集している状況が嫌でたまらなかったのに、今はそれほど苦痛ではない。サイモントン療法やガイア思想に傾倒した影響で、人と人とは共存しているのだという感覚が強くなっている。

 空港には出発2時間半前に到着。既にチェックインが始まっていて、望む通路側の席は取れなかった。チェックイン開始が早すぎる気がする。
 身軽になったので空港内を散策。飲食店などを見て歩く。早めに出発ゲートをくぐり、途中にあったベンチで休憩をとる。他に座っている人はいない。あでりーと二人で、旅行だけが特別なのではなく、普段の生活からして楽しいんだ、というようなことを話す。
 昨日降りた時と同様、無人電車で搭乗口に移動。周囲を物色しつつ、水を買う。

 搭乗、離陸ともにほぼ時間どおり。席は、機体中央4列の真ん中2つ。僕の隣の人はとても気配りのきく人で、乗っている間じゅう快適に過ごせた。短い北京滞在だったが、嫌な思いはまったくせず、中国と中国人に対してはいい印象だけが残った。
 待ちに待った機内食は、ビーフorチキン! イギリス便だから菜食メニューがあるかも、と期待していたが外れた。チキンを頼むも、おいしくはない。なのに空腹のせいで完食。今日は僕も、持参した玄米おにぎりを追加で食べる。これが美味しいこと! 食後にはコーヒーを頼み、持参スコーンを頂く。これまた格別! 自作が一番だ。
 落ち着いたところで、ノートPCに入れてきた映画「マダガスカル2」を鑑賞。それからは本を読んだり、二人で現地行動の計画を練ったり。湖水地方はここで計画の芯ができた。ロンドンもガイドブックに一通り目を通してイメージを作る。
 二度目の機内食が出る頃には既にお腹がぺこぺこ。ほとんど動いていないのに不思議だ。またもやビーフorチキン、だったが、ビーフはwithヌードルだというので頼んでみる。またもやハズレ。やはり追加の玄米おにぎりとスコーンを食べてしまう。そうこうしているうち、11時間のフライトが過ぎる。


■ロンドン到着!

 遂に到着! 乗り継ぎで訪れた北京とは違い、当初の目的地に到着したという感激は大きい。
 ところで僕のスーツケースがなかなか出てこない。かなり待った末、試しに場所を移動してみる。すると、既に誰かが降ろしていたようで、隅に並んで置いてある荷物の中に発見。ほっと一息。安心して出口に向かう途中、向こうから麻薬犬がにおいをかぎながらやってきた。そういえば、なぜか荷物に麻薬を入れられ、外国で捕まる人もいるんだよなあと思っていると、犬がどんどん近づいてくる。え、まさか、と思うまもなく、係員が僕の前に立つ。犬は僕のスーツケースの匂いをかいでいる!
 係員が、「食べ物はあるか」と聞いてきた。食材はいくつか持ってきていたので、はい、と素直に答える。係員は続けて、「肉はあるか」と聞く。持ってないので、いいえ、と答えると、それであっさり開放してくれた。荷物関連で連続のどきどき体験だった。
 しかしこういう時は焦ってパニックになる。後から考えればそれほどたいしたことではないのに、その渦中ではいらぬ想像ばかりが膨らみ、その想像にもてあそばれる。結局は自分で自分を苦しめているだけなのだ。同じようなことを、この先も何度か経験することになる。

 タクシー乗り場に移動する。外の空気が心地よい。またひとしきり感慨に浸る。
 年配の運転手に、ホテル名と住所を告げる。「OK」と返してくれたので、車に乗り込む。二人ではしゃいで写真などを撮っていると、車の進み方がおかしいことに気づく。止まったりUターンしたりを繰り返しており、どうやら道に迷ったらしい。念のため僕はメーターをチェックし、14ポンドを差していることを確認する。運転手はいったん車を降り、道を尋ねたりしている。メーターはどんどん上がっている。同じ交差点を何度も行き来したすえ、ようやく目指すホテルに着く。メーターが差したのは24ポンドで、運転手は20ポンドを要求してきた。迷った分を差し引いたつもりらしいが、迷い始めた時に14ポンドで、結局ホテルはそこからすぐの場所だった。それに、途中で僕が持っていた地図や写真を見せようかと言ったとき、運転手は断った。そもそも、最初に場所を確認してから走り出すべきだった。僕は堂々と15ポンドを出し、これが妥当な額だ、と言った。運転手は慌てて言い返したが、上述の内容を運転手に伝え、はね返すと、やがて彼は折れた。

 ホテルに入る。フロントの女性が優しく、聞き取りやすい英語で迎えてくれて、心が和む。部屋は二階で、エレベータはない。重い荷物を引っ張り上げ、部屋に入る。英国風の、シンプルだけど優しい感じのする部屋だ。ようやく落ち着き、感激もひとしお。あでりーが本当に嬉しそうにしているのが、何より嬉しい。

 休憩後、夕食も兼ねて外に出てみる。明日は朝が早いので、フロントでタクシーを予約する。通常の朝食タイムより早く出るので、軽食でもいいから用意してもらえないか確認すると、これは無理だとの答え。もちろんこちらのわがままなので仕方ない。最後に、店やレストランのある場所を聞いてから外に出る。うわー、ここはロンドンだーっ、とまた感激。
 小さな店を覗いて歩く。いろんなものを売っていて、見ているだけで楽しくなる。小雨だが気にならない。アラブ系の店が多いらしく、小麦粉や豆などが充実している。水が驚くほど安い。今日は惣菜系のもので済ませることとし、買って帰る物の目星をつけ、先に進む。すこし歩くと大きなスーパーがあった。なんとオーガニック野菜をたくさん売っていて、しかも日本よりがぜん安い。普段から二人ともなるべくオーガニックのものを食べるようにしているので、これはとても嬉しい。バナナと人参を購入。さらに歩くと鉄道の駅があり、周りが小さな繁華街になっている。こちらにも大きなスーパーがあったが、オーガニック野菜がない。逆に、小さな店でオーガニック専門店を発見。野菜サンド、スパークリングジュースを買う。これで引き返し、行きに寄った店で、水5Lと野菜サモサ、野菜フライを購入。

 部屋に戻り、買ったものを並べて夕食。今日はしっかり三度目の食事だが、なぜか腹は減っている。久しぶりの食前フルーツはオーガニックバナナ。うまい! 人参も、サラダがわりに一本を二人でかじる。またうまい! サモサもなかなか。野菜フライはカレー味で、少々塩味がきつかった。持参した自作酵母パンと共に食べ、仕上げはいつも通りスコーン。ごちそうさま。
 食べる前までは元気一杯だったが、食後は二人とも急に眠気に襲われ、早々に風呂に入る。二人で5,100円という安宿なのに、バスタブがついているのが嬉しい。ゆったりとつかり、8時に就寝。
 
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