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フェルメールを求めて 2/1(月)

■初・半日オフ

 昨日は本当に盛りだくさんのすごい一日だった。ここまでの疲れもたまっていたので、今日の午前中は北園ハウスでゆっくりすることにした。思えば今回の旅ではあまり休憩をとっていないのだ。9時くらいまで、布団の中でごろごろと過ごす。
 起床後、宿からプリペイドのテレフォンカードを使い、僕の実家に電話をかけた。今回もまた父親が出て、とりあえず元気に過ごしていることを伝えた。あでりーも実家に電話をかけていた。

 その後、周辺をぶらりと歩くことにする。散歩の準備をし、外に出た。リュックを背負っていないので、すごく楽だ。ノーベリーの駅を過ぎ、クロイドン方面に歩く。すぐに郵便局に着いた。まずはサンダーランドでの駐車違反の罰金を支払う。ピカデリーサーカスの嫌な店員がまったく対応してくれなかったのに対し、こちらではスムーズにやってくれた。何も問題はなかった。これで胸のわだかまりがひとつ、解消した。ずっと気になっていたのだ。
 ついでにT/Cを現金化する。あでりーは切手を購入し、手紙を投函。僕は残り少なくなった日記帳の代わりを探すも、いいものが見つからない。
 郵便局を出て、そばにあった店でお水5Lを買う。一緒に、100%オレンジジュース(あでりーはイギリスに来てからこれにはまっていた)、あでりーのお父さん用のビール2種類等購入。
 帰宅後、ゆっくりとお昼ご飯をとる。野菜炒め、ちりめんキャベツの味噌汁、サラダ、温めた玄米がゆ。デザートはパン各種。ほとんど全てあでりーが用意してくれた。しっかり美味しくいただく。
◆散歩時に買ってきたもの ◆本日の昼食

 
■ケンウッドハウス

 午後になり、充電できたところで、でかけることにする。まずは宿のオーナー、北園さんのオフィスに出向き、料金精算の方法、帰国日に荷物を預かってもらえるかの件などを聞く。料金は金額を計算して部屋に持ってきてくれるらしい。荷物の預かりはできないことはないが、帰国時刻に在宅しているかの保証がないため、いつもお断りしているんです、と北園氏。それはもっともだ、と納得。ただ、代わりに、ヴィクトリア駅にある荷物預かり所を教えてもらう。
 別れ際に北園さんから、「今日はいい天気ですよ、でかけないといけませんよ」と笑顔で言われ、これからでかけるところなんです、と答える。本当にずっとよく晴れている。

 ノーベリー駅で、Oysterカードのチャージをおこなう。1日最大3ポンドのはずなのに、何故かそれよりも大幅に多い額がなくなっていて、よくわからない。マイナスの値になっていることもあって、ますますわからない。とりあえず残り3日分の9£ずつが入っている状態になるようチャージ。
 ロンドン西のはずれにある、ハムステッド・ヒースに向かう。最初にロンドンに来た時から一度行ってみたかったところだ。高台に公園が広がっていて景色が素晴らしいとのこと。そしてここにある「ケンウッドハウス」に、なんとフェルメールの絵が一枚展示してあるという。これを見に行くのが今日一番の目的だ。

 国鉄でヴィクトリア駅につき、荷物預かり所を探すと、すぐに見つかった。24時間以内なら、一人4ポンドらしい。思ったほど高くないので安心。
 地下鉄に乗り、ノーザン線の「ゴールダーズ・グリーン」駅で降りる。ここからバスに乗るのだ。
 バスステーションがすぐに見つかるも、乗りたい路線が見あたらない。近くにいた人に確認すると、ステーションから少し離れたバス停だという。移動して確かめると、確かにそこにあった。
 しばらく周囲を撮影しているとバスが来た。Oysterカードを機械にかざし、乗り込む。バス停が「ケンウッドハウス」となっているかはわからないので、注意して外の景色を見ていた。どんどん高くまで登っていき、なんだか山の中に来たような風景になる。閑静な避暑地といった風情。車内の表示に「ケンウッドハウス」が出たので、「止まる」ボタンを押す。

 バス停から少し歩くと、ケンウッドハウスへ向かうゲートが見えた。中に入ると、すぐに山道のようになる。森の中を歩くようで気持ちがいい。宿から遠いと思っていたら、意外に早く着けた。こんなに近いところに、ロンドン市内とはまったく違う景色が見られることが驚きだった。
◆ケンウッドハウスへ向かうゲート
◆ゲートを抜けて歩く。ロンドン市内なのに、山道のよう!
◆ケンウッドハウス外観
 案内にしたがってしばらく歩くと視界が開け、芝生が見えたかと思うと、建物が現れた。立派な建物で、入り口にはローマ式の円柱が建っている。周囲には広大な公園が広がっている。
 建物の中に入る。親切な受付の人が応対してくれ、荷物を預かってもくれた。ゆっくりと展示スペースを見て回る。
 いくつか小さな部屋を過ぎ、お目当てのフェルメールが見つかった。そっけないくらい普通に飾られていた。この絵に出会えたことに感謝をする。レンブラントの絵もあるが、あとは知らない人の絵が多い。建物内部の雰囲気もすごくいい。展示施設としてはごく小さいため、ときおり休みながらゆっくり鑑賞しても、それほど時間はかからなかった。
 納得したところで、もう一度フェルメールを見てから、外に出る。公園をすこし見てみるが、今日はじっくり歩くことはせずに引き返す。ここにはまたゆっくりお弁当でも持って来てみたい。


■ナショナル・ギャラリー、ふたたび

 来た時と同じバス停からバスに乗り、「アーチウェイ」駅まで行く。ここからまたノーザン線でチャリングクロス駅まで一本。このあとどうしようかと考えたすえ、もう一度ナショナルギャラリーに行ってみることにする。ここにあるフェルメールの絵2枚のうち、1枚しか見ていないことに気づいたからだ。

 ナショナルギャラリーでは別行動をとることにした。僕はピサロを中心に印象派近辺をじっくり見てからフェルメール方面に向かった。このあたりかなというところで、あでりーとばったり出会う。あでりーは案内でしっかり聞いてきてくれたらしく、フェルメールのもう一枚はすぐに見つかった。また会えたという感激。これでロンドンで3枚のフェルメールを見たことになる。
 満足し、すこしミュージアムをのぞいてから外に出る。夕焼けの時間帯だった。ナショナルギャラリーの入り口からトラファルガー広場に向けて広がる景色がオレンジに染まっていた。前は気づかなかったが、ここからビッグベンがしっかり見えるのだ。たくさん写真とビデオを撮る。
◆トラファルガー広場の夕景
◆上の写真を拡大したもの。ビッグベンがあんなにきれいに!
 ふたたびチャリングクロス駅からベイカールー線に乗り、オックスフォードサーカス駅で降りる。セントラル線に乗り換え、一つ先のボンドストリート駅で降りる。ここから歩いて、有名デパートのセルフリッジに向かった。この中に、昨日の昼に入った「daylesford organic」の別店舗があるのだ。ここのデリで夕食用の惣菜、サラダ、パスタ、バゲットなどを購入。さあ帰ろうか、と思ったところであでりーが、巨大なチョコレートケーキを追加で購入する。ずっと気になっていたらしい。確かにおいしそうだ。

 デパートを出て帰り道を歩いていたら、焼き栗を売っているのが目に入った。小さな紙袋に入ったものが、1パック1ポンドらしい。看板には「WALNUTS」(くるみ)と書いてあるが、どう見ても栗だ。「マロン?」と聞いてみるが、売り子は看板を指さし、「ウォールナッツだ」と言ってきかない。
 さっそく買って食べてみる。やっぱり栗だ。素朴な味で、ほこほこしていて美味しい。あでりーはこれが夢だったらしい。僕も嬉しい。寒いなか焼き栗を食べながら歩くと、幸せな気持ちになってくる。
 その後、2品目から半額になるお得な店「Holland&Barrett」の別店舗をみつけ、ベジタブルベーコンを購入する。
◆ボンドストリート
◆地下鉄構内の壁面は、それぞれデザインに特徴があって面白い。
 左がチャリングクロス駅、右がオックスフォードサーカス駅。
 ヴィクトリアから国鉄に乗り、ノーベリーに戻る。改札を出る際にOysterカードの残額が表示されるのだが、残り僅かとなっていた。やっぱりどう考えてもおかしい。おかしいが、考えてもよくわからない。
 北園ハウスに帰着後、ベジタブルベーコンを焼き、パンを切り、サラダを作る。昨日の残りの味噌汁、野菜炒め、オリーブ。それからアップルジュースも開ける。デリで買った惣菜も含め、本日も豪勢な夕食。
 食後に今日は豆乳カフェオレを作り、添えられたるは巨大チョコケーキ! やはりかなり甘いが、味はこれまでで一番だった。パンと一緒に食べるとちょうど良かった。
◆ベジタブルベーコン ◆オーガニックのアップルジュース
◆巨大なチョコレートケーキ ◆本日もデザートで完了。ふー ……
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