イギリス周遊 TOP 1/21(木) 1/22(金) 1/23(土) 1/24(日) 1/25(月) 1/26(火) 1/27(水) 1/28(木)
旅立ちまで/日程 1/29(金) 1/30(土) 1/31(日) 2/ 1(月) 2/ 2(火) 2/ 3(水) 2/ 4(木)
 
 
■ まずは北京だ 1/21(木)

■北京まで

 4時の起床、最終準備、ともに大順調! 早めに家を出て地下鉄の駅に向かう。あでりーは既に写真を大量に撮っている。
 セントレアまでの乗り継ぎも問題なし。電車の改札を出るとすぐに空港ゲートだ。「国際線出発」の表示に、胸が高鳴る。
 7時にカウンターに着くも、チェックイン開始は20分後とのこと。腹が減った。わずかな不安は安心と同居している。

 昨年の秋に、義母(あでりーの母親)が亡くなった。イギリスの湖水地方は、義母も行きたいと願いながら叶わなかった場所だ。昨夜の夢の中にその義母が出てきた。あでりーと一緒に3人でタクシーに乗る夢だ。
「お義母さんが一緒についてきてくれる」
 あでりーにその話をすると、すごく喜んでくれた。義母が一緒に楽しみ、そして僕らを守ってくれている。とても安心で、心強い。

 利用するのは中国国際航空(エア・チャイナ)なので、行き帰り共に北京乗り換えとなる。チェックインでは無事に通路側の2席を確保。その後、銀行で中国元の両替をおこなう。行きは北京市内に出られるので、1万円を両替する。レートは15円。
 椅子に座り、日記を書く。あでりーはハガキを書いている。僕は両親宛のハガキを事前に書いていて、一緒にここで投函する。
 500ml入りの水を持っていたのだが、出発ゲートには持って入れないので、飲んでしまう。出国手続きは問題なく過ぎる。あでりーが1L入りの水を買ってきてくれたので、500mlのペットボトルに移す。すべてはうまくいっている。

 9:45に離陸。いよいよ出発だ。思ったより落ち着いている。二人とも腹が減っているのに、気流の悪いところを通過中とのことでなかなか機内食が出ない。ようやく飲み物が来て、僕はオレンジジュース、あでりーはトマトジュースを飲む。普段は食前にフルーツを食べる習慣なので、代わりにジュースを一気に飲み干す。
 やっと来た機内食は、魚とライス、サラダ、パン、味噌饅頭。味は今ひとつ。お腹の調子が不安なので最初はセーブするつもりだったのだが、空腹に耐えきれずしっかり食べてしまった。あでりーはさらに、持参した玄米おにぎり一個を食べている。最後にはこちらも持参した僕の手作りスコーンを半分ずつ。自分で言うのも何だが、これが一番おいしかった。ジャスミンティーとともに完食。満腹。
 航空券は、名古屋〜ロンドン往復で49,600円、燃料追加分など諸費用合わせて79,770円という破格の安さだった。そのぶん、サービスは値段相応というところ。後部にあったトイレは、3つ中2つが使用不可だった。


■北京着

 定刻に北京首都国際空港到着! 到着口から入国ターミナルまで、無人電車で移動する。初めてのあでりーとの海外だ。心から嬉しくなる。新婚旅行断念以来、この日をどれだけ夢に見、待ち望んできたことか。この2か月ほどを不安に耐えながら頑張ってきたかいがあった。なのに、2人ともなんだか実感が沸かない感じ。それは普段からとびきり幸せだから、だとも言えるか。
 

 空港でも写真を撮りまくるあでりー。どこを歩いても新しくて綺麗だ。天井のデザインが斬新で目をひく。
 荷物をピックアップし、4階のカウンターでホテルの手続き。しばらく待たされたのち、マイクロバスにて移動。空港周辺はまだ開発は進んでおらず、だだ広い感じだが、すっきりしていて好感が持てる。15分ほどでホテルに着く。フロントでデポジット100元を要求されてたじろぐ。さっそく市内に行こうとタクシーを頼んだら、30分ほどかかると言われ、部屋で休息をとる。乗り継ぎの都合による宿泊のため、費用は航空会社持ちである。無料で泊まれるにしてはゆったりしていて、いい部屋だ。


■天安門へ

 タクシーの運転手さんは、陽気でおしゃべりなおじさんだった。当初は、地下鉄の駅まで送ってもらうつもりだったが、このおじさんが「120元で天安門まで連れていってやる」としきりに勧めるので、まあいっか、と提案に乗る。おじさんは英語がまったくできないらしく、紙に漢字で書いてやりとりをし、なんとか意味が通じたようで車は出発する。
 おじさんは紙に、「高速」と書いてくれた。高速道路を使う、という意味かと思っていたらそうではなく、単に高速で行きますよということだったらしい。確かになかなかのスピードが出ている。運転席から休むことなく話しかけてくるのだが、全部中国語なのでさっぱりわからない。適当に相づちだけ打ち、暗に言葉が通じないことを伝えているつもりだが、おじさんはひるむことなく延々としゃべり続けて止まらない。それでも時折ぽこん、と地名らしきものが言葉に見つかると嬉しくなってしまう、愉快なおじさんだった。きっちり天安門のそばにつき、笑顔で見送ってくれた。

 天安門まで歩く。歩道が日本の車道なみの広さだから、観光客で一杯なのに気にならない。やはり定番、毛沢東の肖像の前で写真を撮る。そばに立っている警察官の服装がかっこいい。僕は向かいの広場のほうに行ってみたかったので、地下道を通って反対側に出る。こちらはさらに広く、不思議な感覚に包まれる。言葉や写真では伝えられない、その場に立った者でしか共有できない感覚だ。

 もう一度地下道をくぐる。天安門に入ろうとすると止められてしまった。もう閉まっているらしい。しかたなく隣の故宮博物院に入る。ところどころに雪が固まって残っており、小さな水路はすっかり凍っている。日が傾き、寒さが身にこたえる。到着時、マイナス7度くらいだったので、日が落ちてきた今となっては、マイナス10度くらいかもしれない。手袋を二重にはめていても手が凍える。
 雪の間をぴょんぴょん跳ねながら移動する鳥がいる。ヒヨドリくらいの大きさで尾が長い。タクシーの中からも、電線などにとまっている姿が見えた。どうやら日本でも見られるオナガらしい。ここにはたくさんいる。
 庭園を奥へ進んでいくと、カラフルな建物が顔を出す。日本では見られないような配色が面白くてかっこいい。さらに奥へと進む。地図上で見た奥行きの半分ほど歩いたあたりで、このくらいにするか、と引き返す。手がかじかみ、体の芯まで冷えてきた。
 


■ジャージャー麺、うまうま

 夕食にジャージャー麺を食べようと、事前に調べた店を探して歩くが、見つからない。さらにそのまま歩いていると、屋台街が見えてくる。ここも事前に調べていて、来る時にタクシーから見えた、「東華門美食坊夜市」である。地図で見るとかなりの距離を歩いたことになる。さらに屋台街のすぐそばに、「老北京炸醤麺」と書いてあるお店を発見。(後で確認すると、「大碗居」というお店だった。ちなみに「炸醤麺」=ジャージャー麺。)北京では是非ジャージャー麺を、と二人して思っていたので、ここに入ってみることにする。
 写真入りメニューを一通り見る。二人とも基本的には菜食なので、ジャージャー麺と、青菜(油麦菜)炒めを注文。ジャージャー麺は、うどん程の太さの麺に、特製みそと、各種トッピング(カブ、ネギ、セロリ、モヤシ、豆)を入れ、かき混ぜて食べるものだ。店員さんが手際よく混ぜてくれた。食べてみると、想像どおり、うまい! 青菜炒めも、塩加減が抜群でおいしい。中華というと化学調味料と油が山盛りというイメージがあるが、それは日本で食べる中華料理、ということなのかもしれない。この店で食べた二品は、化学調味料の嫌な感じはなく、油ぎとぎとでもなかった。二品を二人で食べてけっこう満足する。これで28元、日本円にして420円ほど。店員さんの態度もさわやかで、気持ちがよかった。

 外に出て屋台が並ぶ通りを見渡すと、二人ともテンションが上がってくる。ガイドブックで見たとおり、サソリやヘビが串に刺さって並べてある。各種麺類も豊富。とりあえずギョーザを1個ずつ食す。ふむふむ、なかなか。その後は一通り店を見て端まで歩き、戻りながら気になったものを注文。何か麺類をひとつ、と思って担々麺を買う。トッピングがいろいろと追加できて、店の人の言うままに選んでいたら、一杯で40元にもなってしまった。さっき店に入って食べた料金を超えている。しかも味はそこそこぐらい。
 さらに、揚げバナナ、サータアンダギー風お菓子を買う。どちらも砂糖たっぷりで僕らには甘すぎた。持ち帰りのギョーザを買って終了。心底満腹。
 

 空港まで地下鉄で帰ることにする。地下鉄乗車の際、手荷物のX線検査機を通らされる。天安門の地下道でもそうだったが、オリンピックからの厳重警備体制が続いているのだろうか。
 空港へ向かう路線に乗り換えようとすると、さらにそこから料金が一人25元かかることが判明。ガイドブックではもっと安かったのに。これならタクシーに乗っても変わらないと思い、地上に出る。運転手さんと交渉し、130元で話がつく。行きはホテルから天安門まで120元だったから、もう少し安く済ませたかったが、しかたない。まあこれでいくか、と乗り込む。無事にホテルに到着。さっき腹一杯だったのに、なんとなくまた食べたくなって、自作スコーン&パンを食べる。うまい。
 
イギリス周遊 TOP 1/21(木) 1/22(金) 1/23(土) 1/24(日) 1/25(月) 1/26(火) 1/27(水) 1/28(木)
旅立ちまで/日程 1/29(金) 1/30(土) 1/31(日) 2/ 1(月) 2/ 2(火) 2/ 3(水) 2/ 4(木)


旅行記TOPに戻る ホームへ戻る