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満喫のロンドン 1/31(日)

■翌朝のタワーブリッジ

 8時52分発、ノーベリーからロンドンブリッジ行きの電車に乗る。朝一番でふたたびタワーブリッジに向かうのだ。
 ロンドンブリッジ駅から、昨日と同じ道をたどり、朝日に輝くタワーブリッジに出会う。青空によく似合う威厳あるたたずまいに、ほれぼれとしてしまう。
 今朝は撮影はほどほどにし、あでりーはスケッチに励む。僕は歩いてもうすこしタワーブリッジに寄ってみる。昨夜とはまた異なる顔を見せてくれる。近くの芝生にガンが来ていた。しっかりスケッチをし終えたあでりーがやってきて、近くにいた人に一緒の写真を撮ってもらった。
◆タワーブリッジとは別方向の風景
◆昨日の夜にも見た、格好いいビル


■ナイツブリッジからスローンスクエア

 今日はここからナイツブリッジ方面に向かう。ロンドンブリッジからジュビリー線に乗ろうとしたら、昨日から引き続き動いていない。案内をよく見てみると、元からこの週末は運休の予定だったらしい。しかたなくノーザン線に乗ってエレファント&キャッスル駅で降りる。べーカー線でピカデリーサーカスまで出て、ふたたびピカデリー線に乗り換え、ナイツブリッジで降りた。

 地上に上がるところに両替所があったので、念のため手数料を聞いてみる。5£だと言われてそのまま立ち去ろうとすると、いくらならいいのか、と呼び止められる。郵便局が3£だったので3£だと答えると、それでいいとのこと。驚いた。こういう所でも交渉ができるとは。無事にT/Cを現金に換えることができて一安心。まずはハロッズを目指す。
 しばらく歩くとだんだん姿が見えてきた。最初、外観の色合いが違うように思えたが、僕の勘違いだった。中に入ろうとしたらまだ開いていない。見ると、通常は10時開店だが日曜だけは11時半らしい。それまで待つのは長いので、歩いて昼食の場所に向かうことにする。もともとハロッズは、外観さえ見られればよかったのだ。
◆ハロッズ外観 ◆ハロッズ入り口前
◆スローンストリート。観光地ではないが、こうした閑静な風景が続いていて気持ちがいい。
 スローンストリートという閑静な住宅街をひたすら歩く。思ったより距離があったが、途中の景色がきれいなので、楽しんで歩いた。だいぶ歩いてようやくスローンスクエアという広場が見えた。すぐそばに同じ名前の地下鉄駅がある。そこを過ぎてまた歩き、ようやく目指す場所に着く。「daylesford Organic」という、ロンドン市内にいくつか店舗を持つお店だ。ここにカフェがあり、ランチが食べられる。もちろん素材はすべてオーガニックである。
◆「daylesford Organic」外観
 1階に食材やデリ、パンが売ってあり、2階に雑貨とカフェスペースがある。カフェに陣取り、食事を頼もうとすると、12時からということらしい。先に飲み物を頼んで、待つことにする。あでりーが紅茶、僕はリンゴジュース。紅茶は薄味でさっぱりしている。ミルクもオーガニックなので入れて飲む。リンゴジュースも自然な味でおいしい。かなりの距離を歩いた疲れが急に出てきたので、ゆっくり休憩をとる。

 12時になり、ランチのスープセットと温野菜セットを注文する。純朴そうな店員さんが、スープには肉が入っていると教えてくれたので、キッシュに変更する。さらには、パン。パンにはオリーブオイルとワインビネガーがついていて、これにつけて食べる。食事はさすがにどれもいい素材でおいしい。店の雰囲気もおしゃれだ。ただし値段はお高め。
 食べているとどんどんお客さんが入ってきて、最後は席を詰めて食べることになった。1階2階ともにいろんな物を売っているので、一通り見る。あでりーがトイレに行き、壊れた電灯の代わりにアロマキャンドルが点けてあって、香りがとても良かった、と言っていた。置いてあったハンドソープ、ハンドクリームも良い素材の物だったらしい。
◆ランチの内容。右下は、オリーブオイルとワインビネガーの混ざったもの。パンにつけると美味しい。


■ライオンキングに感動!

 スローンスクエア駅に戻り、サウスケンジントン経由でピカデリーサーカスへ。金曜日にも来たホールフードマーケットで、おみやげ用の食材をたんまり買う。見ていたらどれもこれも欲しくなるが、厳選して購入。二重にした紙袋2つになったものを、外でデイパックに詰め替え、紙袋はお店に返した。
 コベントガーデンに移動し、2品目から半額になるお得な店、「Holland&Barrett」でまたおみやげ購入。この店はロンドン市内にたくさんある。
◆ホールフードマーケット ◆「Holland&Barrett」
 それぞれ満杯にした激しく重いデイパックを背負い、「ライオンキング」の劇場まで歩く。既にかなりの人が並んでいたが、チケットを見せるとすんなり入れてくれた。クロークに荷物を預けようとしたら、座席に余裕があるから置けますよと教えてもらい、そのまま席まで行ってみる。二階席で、傾斜が大きいのでかなり見やすい席である。確かに荷物を座席の下に置くスペースはある。
◆「LYCEUM THEATRE」外観
◆座席から見降ろしたたステージ。これだけでわくわくしてくる。
 先にトイレを済ませ、開演を待つ。僕らはだいぶ前に、日本で一度、一緒に見に行ったことがある。とにかくオープニングの素晴らしさに圧倒された記憶がある。今回、ロンドン版はどうなのか。疲れがだいぶきているものの、気持ちが高まる。

 そしてようやく開演。あのオープニングだ! テーマ音楽とともにいろんな動物たちがステージにやってくる。ここが本当に素晴らしくて大好きだ。涙が出る。
 あいかわらず、動物たちの造形にはうならされる。ライオンの仮面の構造、ハイエナ、イボイノシシ、ミーアキャット、鳥。すべてにアイデアが溢れている。またたくうちに一幕が終わる。しばし休憩し、二幕目。
 このあたりから日本で観たのと少し印象が異なり、とくに男女の愛情を表現するやり方がなんだか奇妙な感じで、興味深かった。
 シンバが立ち上がり、向かっていくシーンからは、息をのむ展開に。エンディングに向かい、どんどん気持ちもたかぶってくる。ムファサが出てくるシーン、顔のパーツがいくつか集まり揺らいでいるところにまた感心させられる。
 そしてエンディング。曲が流れ始めた瞬間、結婚式を強烈に思い出す。あでりーもそうだったらしい。じつは、僕らの結婚式の入退場で使ったのが、「ライオンキング」のオープニング曲とエンディング曲だったのだ。
 そこから終わりまでは、感動のしっぱなし。最後に「ドーーン!」と鳴るしめくくり。会場に響き渡る、大きな拍手。胸にわき起こる爽快感。涙が止まらない。
 この演目にしてよかった。「オペラ座の怪人」もあったが、ロンドンに来てから何故か「ライオンキング」の広告が目についた。僕は旅行前からなんとなくこちらを見たい気持ちがあった。
 終演後、しばらく席に残って2人で感動を分かち合う。この劇場にいること自体がたまらなく嬉しい。人の波が引き、もう一度トイレに行ってからゆっくりと劇場をあとにする。感動に酔いしれ、それをかみしめながら。


■オーガニックパブに感動!

 ここから、夕食のパブに向かう。「Duke of Cambridge」(紹介記事公式サイト)という名で、ロンドン最初の、かつ唯一のオーガニックパブだ。日本で調べていて、ここには絶対に行きたいと思っていた。
 途中の経過駅「キングスクロス」で降り、ハリー・ポッターで有名になった『9と3/4ホーム』を探す。僕は2004年に一度来たことがあるのだが、場所はすっかり忘れている。何回か人に聞いた末にたどり着いた場所は、僕の記憶と少し違っていた。壁にのめりこんだカートなどもできていて、後で確認すると、やはり場所が変わったらしい。お約束とわかっていながら、カートを持って壁に入っていくポーズをどうしてもしてしまう。僕らの前の人もそうだった。
 キングスクロス駅から一駅の「エンジェル」で降りる。途中、ガイドブックを見て気づいたのだが、駅から店までは1キロほどある。普通なら歩けるが、今日は荷物の重さが尋常ではない。かなり疲れてもいるため、タクシーに乗ることにする。
 外に出てタクシーを探すが、それほど大きな駅ではないせいか、なかなかやってこない。二手に分かれ、15分ほど待った末にようやく空きタクシーが通りかかった。ところが場所を説明すると、運転手は行けないという。近すぎるから歩いて行けるよということらしい。それでも引き下がらずに説明を続け、地図を見せ、通りの名前を言い、どうにか運転手を納得させる。疲れているせいもあって、こちらも強引になってしまう。
 途中で通りの名前を確認しながら進む。しばらくして、店の名前が見えた。ここだ、と言うと運転手は車を停めてくれた。最後には笑顔で別れた。

 中に入る。すごくいい雰囲気。久しぶりのロンドンのパブ。しかもここでは全てがオーガニックなのだ。さっそくカウンターに行く。料理の注文をしようとするが、黒板に書いてある文字がなかなか読めない。店員に確認すると、カウンターから出てきて丁寧に教えてくれた。野菜料理が食べたいというと、4品くらいあるとのこと。単語を聞いてもよくわからずさらに聞くと、また教えてくれる。僕らはパスタとクスクスを注文し、さらにビールを半パイントついでもらった。
 乾杯し、食べる。うまい! 料理もうまいが、ビールもうまい。キンキンに冷えているわけではないのに、旨みが十分に感じられて、これは素晴らしい味だ。付け合わせで持ってきてくれたパンもおいしい。ものすごく気に入ってしまい、別の種類のビールも頼む。こちらもおいしい。僕は酒がほとんど飲めず、飲めばすぐにしんどくなったり頭が痛くなったりするのに、ここのビールはまったくそんなことがない。
 パンがなくなったので、もしかして無料かな、と思い頼んでみたところ、すぐに持ってきてくれた。パンは、あとでさらにもう一度おかわりをした。ビール、料理、店員の対応、お店の雰囲気、なにもかもが最高だった。ここはすごいお店だ。是非また来てみたい。
◆「Duke of Cambridge」外観
◆クスクス ◆パスタ
◆店の雰囲気も店員さんの接客も最高!
 お店で呼んでもらったタクシーに乗り、エンジェル駅まで戻る。ここから「バルハム」まで乗り、そこから国鉄に乗り換えるという方法をとった。エンジェル〜バルハムは一本でかなり距離があるため、席に座ってしばらく休むことができた。21時45分着。本旅行で一番遅い帰宅となった。疲れはあったが、振り返ればすごい1日だった。


■おまけ 〜本日買ったおみやげと、出会ったペンギンたち〜
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