学名 |
Pelargonium graveolens |
英語名 |
Rose geranium(ローズゼラニウム、ローズゼラニューム) |
和名(日本語名) |
匂天竺葵(ニオイテンジクアオイ)、蚊連草(カレンソウ、かれんそう)、蚊嫌草、蚊取り草、蚊取草(カトリソウ) |
分類 |
フウロソウ科 多年草 |
原産地 |
地中海沿岸 |
特徴 |
フウロソウ科の多年草で、草丈は40~80cmです。ローズ(バラ、ばら、薔薇)の香りの代表品種です。生育は旺盛で、よく繁茂します。花上がりも良好で、春から夏にかけてがピンクの花の最盛期です。初めて実物を手に取って香りをかいだ時には、本当にびっくりするようないい香りです。
植物としての特徴は、小さなピンク色の花をつけ、葉は先がとがった形で、縁はギザギザしてやや硬いです。少し揉みほぐすと強いローズ(バラ、ばら、薔薇)のような芳香を放ちます。このハーブ(香草、薬草、植物)は多くのゼラニウム精油(ゼラニウムオイル、ゼラニウム油)を持っていることからアロマセラピー(アロマテラピー)としての使用(利用)が多く、ドライハーブ(乾燥ハーブ)としてはあまり流通にのっていません。種子(シード、たね)も販売されておらず、増やし方は挿し木や株分けが中心です。
ヨーロッパ中部の山岳地辺りでは、このハーブ(香草、薬草、植物)を窓辺に飾り、蚊などの害虫を避ける風習があったことをヒントに、日本でも蚊取り草(蚊取草、カトリソウ、かとりそう)または蚊連草(カレンソウ、かれんそう)の名で一躍有名になり、多くの人に親しまれた経緯があります。しかし、今ではそのブームも去り、広く一般に親しまれているようです。 |
成分 |
ゲラニル酸、ゲラニオール、リナロール、メントン、シトロネロール、ミルテノール、テルピネオール、オイゲノール、サビネン等。 |
効能(効果、効用、薬効、作用) |
肌全体の浄化。血液の流れを改善。皮膚のバランスを取り、肌をしなやかに保ちます。華やかな香りが心のバランスを取り戻させる等。 |
使い方(利用法、利用方法、活用法) |
このハーブ(香草、薬草、植物)から採れるゼラニウム精油(ゼラニウムオイル、ゼラニウム油)は華やかで、他のアロマオイル(精油、エッセンシャルオイル)ともなじみが良く、香水の原料や石けんなどの香りづけによく使用(利用)されます。また最近では、アロマオイル(精油、エッセンシャルオイル)を抽出する際に取れる蒸留水も人気で、ハーブウォーター(アロマ化粧水、ハーブ水)として多く使用(利用)されています。その他、ポプリ(ハーブポプリ)やお菓子、飲み物、ジャム、ゼリー等の香り付けに使用(利用)します。また、お風呂に入れるとバラのアロマバス(ハーブ風呂)になります。 |
注意! |
妊娠中(妊婦)の使用(利用)は避けてください。 |
育て方(栽培方法、管理方法) |
栽培は簡単で、乾き気味を好むので、ベランダ栽培でも大きく育てることができます。日当たりに恵まれ、肥えた水はけのよい土で毎年植え替えをして育てます。寒さに弱いので、鉢上げする時は強い剪定(切り戻し)をして室内の窓辺に取り込みます。増やし方は挿し木です。追肥は水やり後にハイポネックス1500倍液を施します。花がらや黄色くなった葉は気づき次第取り去ります。鉢植えの場合は、1年に1回は植え替えをしないと根詰まりを起こして成長も悪くなります。植え替え時期は3月です。 |
ゼラニウム(ゼラニューム、ゲラニウム、ペラルゴニウム、ハーブゼラニウム、センテッドゼラニウム、フウロソウ)のその他の品種(種類)はこちらをご覧ください! |