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40.誰も逃げられない

私は黙ってシドナ鉱山へ投獄された。
ソーナー・シルバーブラッドの筋書きは、私に鉱山内でマダナックを始末させるというものだ。
こんな茶番のためにエルトリスは殺されたのだ。

鉱山内では、まずマダナックに近づくため囚人たちと話をし、いくつかの要求に応え信頼を得た。思ったよりすぐにマダナックと会える事になった。
マダナックの部屋に向かう通路の途中には鉄格子の扉があり、それが脱出するためのトンネルである事はすでに分かっている。
そのカギはマダナックが持っているはずだ。

通路の奥の小さな部屋でマダナックは机に向かい作業していた。その無防備な背中は、ここが絶対安全という自信の表れか。
私は隠密でこっそり近付いているので、まだ気付かれていない。
そっと、採掘用のつるはしを取り出して構える。
そのまま不意打ちに、つるはしをマダナックに振り下ろした。

マダナックの死体から脱出用のカギを入手し、一人でトンネルに入った。
私がマダナックを殺害した事はすぐに連中の知ることになるだろうから、のんびりしてはいられない。
トンネルはドワーフの遺跡に通じていて、そこを抜ければマルカルスのはずれに出られる。

ドワーフの遺跡を抜けると、どうやって嗅ぎ付けたのかソーナーと彼に従う衛兵が待っていた。
マダナックが死んだ事に喜び、私の装備を返却し、報酬としてソーナー家の指輪を渡してきた。
私が手早く装備を身に着け終えた時、ソーナー達の一団はマルカルス市内に向かう道を下っていくところだった。
私は受け取った指輪を投げ捨て、弓を引き絞り、ソーナーに狙いをつけて矢を放った。

ソーナー・シルバーブラッドは私の放った矢に喉を貫かれて死んだ。
彼に従っていた衛兵たちが向かってきたが、全て返り討ちにした。

私は、これが正義とは思っていない。
ただ、ソーナーとマダナックの陰謀劇に巻き込まれ殺されたエルトリス親子の仇を討つ事はできただろう。

41.消えた探検隊

マルカルスの街にはそれほど変わった様子はなかった。手配されてしまうのも止む無しと思っていたのだが。(※1)
当初の目的を果たすため、宿屋に待たせていたリディアを連れて要塞に向かう。

※1 関係者が全員死んでますしね


念のため首長に挨拶してから、カルセルモの研究室に向かう。
ファルメルについての研究成果が展示されている博物館に入りたいと言ったが、信用がないので断られてしまった。
しかし交換条件として、遺跡の入口に住み着いた大蜘蛛を退治してくれたら入れてやると提案されたので、承諾した。

遺跡の入口までは特に障害もなく、大蜘蛛を二人がかりで退治する。
どうも大蜘蛛の犠牲になったらしい帝国兵の遺体があったので調べてみると、遺跡を調査する研究者チームの護衛だったらしい。

遺跡を出てカルセルモの元に戻り、大蜘蛛を退治した事と、研究者チームの護衛が死んでいた件について報告した。
彼によると、その研究者たちは犠牲が一人出たくらいでは引き返さないような連中だったらしい。
遺跡に入って彼らを探すなら、探してもいいという事だったので、私は遺跡に入ってみる事にした。

内部はドワーフの遺跡らしく立体的な作りになっていて、やたらと広く、ファルメルが住み着いていた。
案の定、一人ずつ遺体となって発見される研究員たち。
彼らは遺跡の自動防衛機能を復旧させてファルメルを撃退しようとしていたようだが、結局、そのスイッチまで辿りつけなかった。
彼らの遺志を継いで、私はスイッチまで行き、自動防衛機能を復旧させることに成功した。

42.ファルメル語の資料を盗む

遺跡から戻ってカルセルモに報告した後、許可を得ている私は堂々と博物館に入った。
館内には衛兵が巡回していて、展示物をどうにかされないように見張っている。
展示物の中には目的の資料がなかったので、さらに奥の研究室まで捜索せねばならないが、さすがに鍵がかかっている。
ここからは盗賊の出番というわけだ。
リディアにはここまでで良いと告げ、家に戻るように指示する。

衛兵の目を盗んで開錠し、研究室に入り込む。
内部も警備の目が厳しい。

物陰に隠れたり、矢を飛ばして気を引いたり、影の石碑の力で透明化したりと、苦労して進む。

結局、資料は見つからないまま外壁上の通路まで出てしまった。
狭い通路なので見張りがいたらアウトだったが誰もいない。
階段の先には部屋があり、どうもそこが最奥のようだ。

部屋に侵入して、目的の資料を発見したが持ち運べるようなものではなく、大きな石版だった。
近くの炭と紙を使って写し取ると、突然入口の扉が開いて衛兵が入ってきた。
侵入がバレているようだ。
狭い部屋の中では見つかるのも時間の問題である。

今回は盗賊ギルドの流儀を守り、衛兵を殺すような事はしたくない。
私は最後の手段にと取っておいた透明化の薬を飲んで姿を消し、入口を固めている衛兵の間を通り抜けて脱出した。

通路まで出て、博物館に戻ろうと思ったが侵入がバレている以上、警戒は厳しくなっているだろう。
透明化の薬ももうないので隠れて脱出は難しい。
あとはこの吹きさらしの通路から飛び降りるくらいしかないが……眩暈のするような高さである。
しかし、いつ左右の扉から衛兵が出てくるか分からない。あまり迷っている時間はない。
私はうまく行く事を祈って、シャウト"霊体化"によって霊体化し、外壁の上から飛び降りた。

こうして首尾よく資料を手に入れた私は、逃げるようにマルカルスを出て、一路ウィンターホールドを目指した。

43.厳しい答え

ウィンターホールドまで無事に戻ってきた私はエンシルに会った。
手に入れた資料を見せると「ここじゃアレだから」というわけで地下室に案内される。
地下室にはカーリアも来ていて、少し驚いた。エンシルに匿ってもらっていたというわけか。

エンシルはガルスの日記を解読して、内容を教えてくれた。
ガルス・メルセル・カーリアの三人は"ナイチンゲール"と呼ばれる、影の女神ノクターナルの信徒だった。
ナイチンゲールは"黄昏の墓所"と呼ばれる場所を守護する役目を持ち、その代わりに特別な加護を受けているらしい。
しかしメルセルは、盗賊ギルドの資金を着服していたのみならず、この黄昏の墓所からノクターナルの秘宝を盗み出そうとしていたようで、その事をガルスは追及するつもりだったようだ。

問い詰められたメルセルはガルスを殺害、その罪をカーリアに着せたということだ。
今頃、盗賊ギルドでは私はカーリアに殺された事になっているか、もしくは彼女の仲間だったという事になっているのだろう。

事件の全容は見えた。
後はメルセルを追い詰め、真実を明らかにするだけだ。

44.追跡

カーリアと共にリフテンの盗賊ギルドに戻る事になった。
ガルスの日記を使って、盗賊ギルドのメンバーに真実を伝えるためだ。

リフテンに到着し、盗賊ギルドに向かうとブリニョルフはじめメンバーの全員が武器を構えて詰め寄ってきた。
メルセルから「カーリアがガルス殺害犯」と聞かされていて、そのカーリアに同行しているのはどういう事だと問い詰められる。

カーリアは日記について明らかにし、もしガルスが書き残したとおりなら盗賊ギルドの宝物庫は今頃空になっているだろうと言う。
簡単には信じてくれないギルドメンバーに剣で突かれながら、我々は宝物庫に向かった。
中を確認すると……そこには空箱しかない。

ギルドメンバーたちは唖然とした後に怒り、そして私達を信じてくれた。
メルセルの自宅を探る事になり、侵入方法でアドバイスを受ける。
まず裏口を守っている衛兵ヴァルドはメルビンに貸しがあるらしい。そこを解決できれば押し入らずに済むとのことだ。
ただ、ブリニョルフは「邪魔するやつは皆殺しで構わない」とまで言うほどに怒り心頭である。

事態は一刻を争う場面だが、ここは盗賊ギルドの流儀を守りメイビンと交渉してみる。
前回の件もあってかメイビンも話に応じてくれて、ヴァルドがなくした魔法の羽ペンを見つけてきたらヴァルドを放免しても良いとの約束を取り付けた。
(ただし二度とリフテンに姿を見せるなとの条件付きで。一度のミスにどこまでも容赦のない人だ)

羽ペンは、それを輸送する船を岩礁に乗り上げて沈没させてしまったために失ったという事で、リフテンの港から続く湖を探すことに。
メイビンをあそこまで怒らせるくらいなら湖に潜ったほうがマシだと思うのだが、ヴァルドには見つけられなかったのだろうか。

とんだ寒中水泳になってしまったが、水中呼吸の魔法があるので多少マシだ。
湖の底に沈んでいる船の残骸を探して回り、やっとの事で羽ペンを見つけ出すことができた。

メイビンから放免された事を証明する文書をヴァルドに見せると、彼はメルセル邸の鍵を残して逃げるようにリフテンから去って行った。

メルセル邸には裏庭からタラップを伝って二階に上がり侵入できる。
タラップを落とすスイッチに矢を当て、タラップを落とす。

家の中には傭兵がまだ数人いて、メルセルと家を守っていた。
彼らに見つからないように家を捜索するのは、今となっては苦ではなかった。
隠し扉を見つけて地下に入ると、そこが本当の意味でメルセルの家、プライベートなエリアのようだ。
彼の戦利品や宝物などがいくつか残されていたが、メルセル本人は見つけらなかった。

代わりにメルセルの計画書が机の上に置き去りにされている。
この部屋までは見つからないと思ったのか、それとも罠か……

その他に、立派なケースに入った魔法の剣が安置されていたので、ケースをこじ開けてついでに頂いていく。
この剣が"チルレンド"と呼ばれる有名な一振りである事は、この時点では知らなかった。(※2)

※2 敵を凍りつかせて行動不能にする追加効果があり非常に強いです。防御の難しい二刀流だとこの追加効果に救われる事も多々ありました


盗賊ギルドに戻って、メルセルの計画書をブリニョルフに見せると彼は内容について説明してくれた。
メルセルは今まで集めた金品と、それ以上の価値がある"ファルメルの目"を持ち出してスカイリムを脱出するつもりだ。

"ファルメルの目"はイルクンサンドの遺跡にあるようだ。
すぐにメルセルを追わなければ……しかしその前にカーリアは秘密の話があると言って、私とブリニョルフを街の外に呼び出すのだった。

45.三人衆復活

メルセルを追い、仕留めるためには追う側である私達にもノクターナルの加護が必要、つまり私とブリニョルフにもノクターナルの加護を受けて欲しいという話だった。
"ナイチンゲール"の存在自体が噂話レベルのものだったのでブリニョルフも半信半疑という感じだったが、カーリアによってノクターナルの間まで案内されれば信じないわけにはいくまい。

ナイチンゲールは影の女神ノクターナルに使え、その加護を得るが、その誓約は死して後もノクターナルに仕えるというものだ。
また、メルセルは"不壊のピック"というノクターナルの秘宝を持ち逃げしており、それを黄昏の墓所に取り戻す事こそナイチンゲールの使命だと言う。

ノクターナルの間にて、カーリアがノクターナルを呼び出した。
カーリアは、ナイチンゲールとしての使命を果たせず秘宝を持ち出された事を詫びて、取り戻すチャンスを与えてくれるように願った。
ノクターナルはそれに応えて"不壊のピック"を取り戻せばカーリアの名誉は回復されると約束した。
また、三人衆ナイチンゲール復活のためにノクターナルとの誓約を求めた。

ブリニョルフは盗賊として、影の女神の加護を得られることは願ってもないことだろう。すぐさま求めに応じた。

私は……少し迷った。
"不壊のピック"のような力が人の手にあるべきではない。メルセルを追う理由が保身や復讐でなくなっている事を否定はできない。
死後もノクターナルに仕えるという事がどういう事かは私にはまだ分からないが、この使命に何か運命的なものを感じてもいた。
私は誓約を受け入れ、ナイチンゲールとしてメルセルを追う事となった。

46.ブラインドサイド

イルクンサンドで合流する事になり、私は一路ホワイトランの自宅に戻った。
今回の旅でいくつか魔法の装備品を手に入れていたので、必要な組み合わせだけ残して置いていくためだ。
経験上、遺跡の探索は身軽になって行ったほうが良い。
できるだけ必要最小限の装備にして、私はリディアを残しイルクンサンドの遺跡を目指した。

イルクンサンドの遺跡まで来ると、入口前は山賊の根城になっていた。(よくある事だ)
先に到着しているはずのメルセルはどうしたのか分からないが、騒ぎを起こして到着を知らせる事もないので遺跡まで忍びこむ事にした。

遺跡内部はメルセルが来た痕跡が所々にあり、その後を辿るように進む。
地上部分を抜けてさらに深部へと進む途中でブリニョルフとカーリアに合流。
遺跡に元々あった罠や仕掛けが再度セットされているようで、それらに多少苦労しながら進んでいく。
また多数のファルメルが住み着いていて、すべてやり過ごすのは不可能だったため戦いながら進むことになった。
遺跡探索やファルメルとの戦闘は、これまでの冒険でだいぶコツを掴んでいるし、二人のナイチンゲールの仲間も頼りになる。

やがて最深部"イルクンサンドの聖域"まで辿りついたが、突然通路が崩落してしまい二人とはぐれてしまう。
遺跡のこのあたりはだいぶ崩壊が進んでいるらしく、長居すると危険かもしれない。

奥に進むと、巨大なスノウエルフの像(※3)と、その眼にはめ込まれた巨大な宝石を取り出すメルセルの姿があった。

※3 ファルメルはスノウエルフの退化した種族と言われています


この状況でもメルセルは不敵な様子で、私と問答する余裕すら見せた。

結局私達は戦いになり、メルセルは透明化と瞬間移動を使って不意を突こうとしてくる。
見えない相手との戦いなら私にも経験があった。メルセルの透明化はシャウト"オーラウィスパー"や"生命感知"の魔法までは欺けないようだ。
"生命感知"を使いながら剣で戦い、力が溜まり次第"オーラウィスパー"をシャウトして二刀に切り替える戦い方で、どんどんメルセルを追い詰め、ついに討ち果たした。

突然、遺跡が揺れて壁面が崩れると、大量の水が流れ込んできた。
"ファルメルの目"を外したために作動した罠なのかもしれない。すぐに水中呼吸の魔法を準備しながら、メルセルの懐を探って"ファルメルの目"と"不壊のピック"を取り出す。
その時点ですでに水位は天井すれすれになっており、魔法を唱えて間もなく部屋は完全に水没した。
脱出できるのか……と思っていると、水に流れがある事に気が付いた。どこかに流れ出ているようだ。
水中呼吸の魔法が続く事を祈りながら、天井の穴を見つけて流れに身を任せた。

水流に運ばれて出た先はブロークンウォーター洞窟だった。
ブリニョルフとカーリアも脱出してきている。
あとは約束どおり不壊のピックをノクターナルに返さなければならないが、ブリニョルフは盗賊ギルドが心配だと言い、カーリアは不壊のピックを守れなかった自分は聖域に入れないと言う。

仕方が無いので私一人で行くしかあるまい。
カーリアから場所だけ教えてもらい、私は黄昏の墓所を目指した。

47.ダークネス・リターンズ

黄昏の墓所へ向かう山中で帝国兵の一団と遭遇した。
「通行税を支払え」と小銭を要求してくる。
どうも怪しいとは思ったが、面倒を避けたかったし、大した金額でもなかったので金を渡す。

すぐ近くの開けた場所に帝国兵の死体が転がっていた。
殺されてからあまり時間は経っていないようで、装備を奪われている。
さっきの連中の仕業だろう。

帝国兵に成りすますとは大胆な連中だな、と思いながらその場を離れた。

黄昏の墓所に到達して中に入ると、入り口で亡霊と出くわす。
不壊のピックを奪われた罪により現世に留まっているという亡霊は、メルセルに殺されたガルスだ。
入り口はメルセルによって壊されてしまったので、墓所の中の聖域に向かうには"巡礼の道"という試練のための道を行くしかないようだ。

巡礼の道は、謎解きや罠などの仕掛けを解いて進むようになっていて、間違えば命を落とすほどの仕掛けもある。
途中で犠牲者の亡骸などを発見しつつ、聖域の入り口まで進むと、不壊のピックが反応して扉が開いた。

聖域に入るとノクターナルが姿を現した。
不壊のピックを返す事が私の目的だったので素直に渡すと、ノクターナルは約束どおりカーリアの名誉を回復し、ナイチンゲールとしての能力を授けると言った。
ガルスの罪も許されてノクターナルの世界に行く事になった。
ノクターナルがそうしたのか私には分からないが、カーリアも聖域に現れ、ガルスと現世での別れを交わすことが出来た。
死後も共にいられる事は二人にとって最大の祝福だろう。これは一時的な別れに過ぎないのだ。

全てが終わり、カーリアは私に感謝の意を述べた。
私のほうこそ命を救ってもらったのだから、お互い様だ。
ナイチンゲールの能力は3つから選ぶことができ、この聖域で変更も可能だと説明してくれた。

私は"シャドウクローク"の能力を選択し、リフテンへの帰路についた。(※4)

※4 1日1回、120秒間の効果時間中に隠密すると透明になる能力。戦闘中でも隠れられる能力と合わさると、とても強力です


48.おいつめられたネズミ(完了)

リフテンに戻った私はさっそく盗賊ギルドを訪れた。
ラグド・フラゴンに見慣れない女がいて、新入りかなと思いつつ奥に向かうと、背後から女がナイフで襲ってきた。
私が何かする前にギルドの仲間が殺してしまったので、素性の分かるものはないかと懐を探ると、どうやらサルモールに雇われた暗殺者だったらしい。

大学での件か、ソリチュードの件か、ノースウォッチ砦の件か……心当たりが多すぎるな。

ブリニョルフに会うと、盗賊ギルドの新しいマスターとして私を推薦したいと言う。
しかし私はエズバーンの情報を得るためにここに来たのだ。
ギルドマスターの件は、ブリニョルフのほうが向いているよと辞退させてもらい、ここに来た目的について話す。

エズバーンはラットウェイの奥に隠れ住んでいると教えてくれた。
秘密を守るため盗賊ギルドに金を払っていたようだが、私に秘密にする理由はないと言ってくれた。

私はブリニョルフに感謝して、さっそくエズバーンの住処に向かった。
下水道では、おそらく私と同じ目的で、捜索しているサルモールの兵士がいた。
いまさら容赦する必要もないので、始末して進む。

エズバーンのところに行き、盗賊ギルドの者だと言って開けてもらう。
そしてデルフィンの事、自分の事、ドラゴンの事を話す。

私の話にエズバーンはとても驚いた様子で、すぐにデルフィンと話す必要があると言い、旅の準備を始めた。
扉の外から不穏な気配がするのでエズバーンを急がせたが、外に出た所でサルモールの兵士と鉢合わせになる。
問答無用で襲い掛かってくるので、こちらも問答無用で倒す。

ラグド・フラゴンにある盗賊ギルドの抜け道を使い、リフテンの墓場に出る。
さすがにこの抜け道まではサルモールの手も及んでいないようだ。それでも長居は無用と、私達はリバーウッドを目指して出発した。

49.アルドゥインの壁

リバーウッドの隠れ家でデルフィンとエズバーンを再会させる。
しかしエズバーンによると再会を喜んでいる時間はあまりないらしい。

ブレイズは元々、ドラゴンキラーの集団であった。
ドラゴンは殺しても復活するので、完全に殺せるのはドラゴンボーンだけである。
伝承にはやがて邪竜アルドゥインが復活し、世界を飲み込む。それを阻止できるのはドラゴンボーンだけとあるらしい。
ドラゴンボーンが現れた事と、ドラゴンの復活は無関係ではないのだ。

より詳しい内容を知るために、古代ブレイズのアジト、スカイヘイヴン聖堂に行く事になる。
デルフィンは戻ってくるつもりがないらしく、宿屋をオーグナーに譲渡した。

旅の途中ホワイトランに寄ってリディアに付いて来てもらう。

スカイヘイヴン聖堂は山の高い位置にあり、その山の麓には現在フォースウォーンが野営地を築いていた。
突破するしかないか……と岩陰に隠れて考えていると、大きな影が頭上を横切った。
ドラゴンである。

ドラゴンは私を見つけたわけではなかったが、フォースウォーン達はドラゴンを見つけると攻撃を始めた。
両者が争っている隙に突破しようとしたが、そう上手くも行かず三つ巴の戦いになってしまう。
私たちは激闘を制して、スカイヘイヴン聖堂を目指し山に入った。

スカイヘイヴン聖堂の遺跡は、いくつかの仕掛けによって守られていた。
特に最後の扉を開くのがドラゴンボーンの血だったので、古代のブレイズにはドラゴンボーンがいた事が分かる。

聖堂の中は荒れて、埃まみれだったがいくつかの武器や道具は残っていた。
エズバーンの目的だった"アルドゥインの壁"と呼ばれている壁画も無事だ。
壁画にはアルドゥインと戦うドラゴンボーンが描かれている。
アルドゥインの復活を予言した伝承と、今のスカイリムの情勢は似通っている。

ドラゴンを復活させていたあの黒いドラゴンがアルドゥインなのだろう。壁画に描かれた姿によく似ている。
アルドゥインはドラゴンに生を与え、ドラゴンボーンは死を与える事ができる。対極に位置する存在に思える。
ドラゴンボーンはアルドゥインの暴走を止めるために存在するのかもしれない。

壁画の中ではシャウトを使ってドラゴンを地上に縛り付けているように見える。
空を飛ぶドラゴンを倒すのは困難、というのは実体験として知っているので、もしそんなシャウトがあればかなり有利に戦えるようになる。

シャウトについてはグレイビアードに聞くのが良いだろう、という事で私はさっそくハイフロスガーに向かう事にした。
デルフィンとエズバーンは聖堂を再びブレイズの拠点とすべく、ここに残った。



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