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ウィンターホールドを発った私は一路イヴァルステッドを目指した。
山のふもとにある簡素な村だが、グレイビアードたちが住むハイ・フロスガーへの巡礼者が立ち寄る場所だ。
ハイ・フロスガーに行くならついでにグレイビアードたちへ食料を届けて欲しい、と頼まれたのでそれを受け取って山登りを始めた。
一応階段はあるので、そこを上ればいいのだが、スカイリム最高峰というだけあってどんどん気温が下がり雪深くなっていく。
道中では、狼やフロストスパイダーやトロールや氷の生霊やらと出くわす。(※1)
7000段あると言う階段を上りきると、修道院のような建物があった。
目的地のハイ・フロスガーである。
中に入って雪と風と寒さから逃れる。
ハイ・フロスガーにはアーンゲールという人を筆頭にグレイビアード達が住んでいる。
彼らはシャウトという声の力を学んでいるという。
シャウトとは"力の言葉"であり、彼らはそれを学んでいるがその力は強大なため、下界には関わらないのがルールらしい。
ドヴァーキンとはドラゴンボーンの事で、その出現を彼らの長パーサーナックスが感知し、ここに呼び寄せたのだろうということだ。
グレイビアードたちはドラゴンボーンにシャウトについて学ばせ、協力するように言われているという。
ドラゴンボーンはドラゴンの力を持った人間の事で、ドラゴンと同じくシャウトを使う事ができるのだそうだ。
また、単にドラゴンを倒せる者というだけでなく、倒したドラゴンの魂を吸収して"殺す"事ができる者であると聞いた。
その力をもって何を成すかはドラゴンボーン自身に委ねられており、グレイビアード達のルールに従う必要もないとの事だ。
シャウトとドラゴンボーンについて話を聞いた後、彼らにいくつかのシャウトと使い方を学んだ。
また、シャウトを鍛えるために一つの試練を課すとの事で、グレイビアード達の創始者"ユルゲン・ウィンドコーラーの角笛"を取ってくるように言われた。
突然、自分が特別な存在だと言われ困惑しつつ、その意義だとか運命だとかについて考えながら、アーンゲールに教わったウステングラブの遺跡まで旅した。
ウステングラブの遺跡の中はシャウトを使う事で突破できる罠などもあり、明らかにシャウトの使い手を試すような作りになっている。
とはいえ安全面で配慮されているわけではないので、余計な事を考えていると命を落とす危険性はある。
当面の目的に集中して遺跡を進み、その最奥に到達したが台座の上に角笛は無かった。
代わりにメモが一枚置いてある。
開いて見ると「リバーウッドの宿屋スリーピング・ジャイアントで屋根裏部屋を借りろ」と書いてある。
なんのことやらさっぱりだ。
これもアーンゲールの仕組んだ事なのか。
とにかく私にはメモに従うしか選択肢はないように思えた。
なんだか懐かしさを覚えるリバーウッドの村に到着した。
メモに従って宿屋に入り、主人に「屋根裏部屋を借りたい」と告げる。
主人は一人の女性(夫婦で宿屋をやっているのだと思っていた)を呼び寄せ、その事を話した。
その女性、デルフィンは驚いたように目を見開き、そして「本当にいるなんて……」とつぶやいて私を部屋に案内した。
クローゼットを開くと、さらにその奥が開き地下への階段が現れる。
「早く」と急かされて、その隠し部屋に入った。
デルフィンは自分がブレイズの一員である事を明かし、ドラゴンボーンが現れたという噂を確かめるために角笛を先回りして奪い、メモを残してきたのだそうだ。
グレイビアードがこの試練を課す事を事前に知っているなんて……と驚いていると目的の角笛をくれた。
現在ブレイズは白金協定によって解散させられていて、それ以来、影でサルモールと戦ってきたらしい。
アルドメリ自治領と帝国の戦争は白金協定によって終わったが、結果的にそれがサルモールの活動を許し、影から帝国を弱める事になっているようだ。
皇帝と帝国を守りたいブレイズとしては、それは許せるものではないのだろう。
スカイリムではストームクロークが反乱を起こして帝国から独立しようとしているが、今回のドラゴン騒動も併せてサルモールの仕業と疑っているようだ。
だからドラゴンを殺す事のできる人間、ドラゴンボーンと接触したかったと彼女は語った。
彼女は各地のドラゴンの古墳からドラゴンが蘇っているという情報を掴んでいて、その犯人を確かめるのに力を貸してほしいと頼んでくる。
自分に何が出来るのか、何をすべきなのか見極めなければならない。私は協力することにした。
近くの古墳に向かう途中、一人の女性が悲鳴を上げて走ってきた。
古墳にドラゴンが現れたと言う。
急いで現地に向かってみると、今まさに巨大な黒いドラゴンが古墳から仲間を蘇らせているところだった。ヘルゲンを襲ったのと同じヤツだと私は確信できた。
黒いドラゴンは飛び去ったが、復活したドラゴン"サーロクニル"はこちらに気づいて襲い掛かってきた!
サーロクニルを倒し、その魂を吸収するのを見てデルフィンは私が真にドラゴンボーンであると信じたようだった。
ドラゴンを復活させていたのはサルモールではなかったようだが、デルフィンは、あの黒いドラゴンとサルモールに関係があるのでは?との疑いを捨ててはいない。
それを確かめるために引き続き協力してほしいと頼まれ、スリーピング・ジャイアントの隠し部屋で落ち合う事になった。
私はひとまずハイ・フロスガーへと戻り、アーンゲールに角笛を渡した。
今後はアーンゲールが各地に刻まれた"力の言葉"の波動を感じ取って場所を教えてくれるという。
シャウトを鍛えるのだ、とアーンゲールは言ったが、何のために、との問いには答えなかった。
約束どおりデルフィンの隠れ家に戻ると、次の計画について話をしてきた。
ソリチュードにあるサルモール大使館に潜入して情報を得るため、近日開催されるパーティーに招待客として潜入するというものだ。
デルフィンは顔が知られているため、私にその役目を頼んできた。
ソリチュードに行くのは初めてだったので、ホワイトランまで出てから馬車で向かうことにする。
現地でデルフィンと合流する。
彼女はすでに手筈を整えおり、パーティーの料理と酒を受注している酒場の主人マルボーンに協力してもらい、ちょっとしたものを持ち込んでもらうことになっていた。(※2)
ダガーと魔法のブーツだけマルボーンに渡した後、デルフィンの指示でパーティー用の衣装と招待状を受け取り、馬車で大使館に向かう。
このパーティーに招待されるような人物は徒歩で向かったりしないのだ。
丸腰で敵地に潜入するのはぞっとしないが、私には魔法があるので、その点少し気が楽だ。
門番のハイエルフに招待状を渡すときはバレないかと緊張したが、すんなりと中に入れてもらえた。
パーティーにはスカイリムの有力者が数名招かれていた。
ちょっとした騒ぎを起こして、その隙にマルボーンの手引きで会場から抜け出す計画になっている。
騒ぎを起こすと行っても自分が注目されてはいけないので、さてどうしたものかと会場を見回すと、入り口近くのベンチに座っているラゼランという男と目が合った。
かなり酔っていて、酒癖の悪さも有名なのか、これ以上飲まないようにと言われているらしい。
酒をくれたら、少しの間皆の注目を集めてやるというので、この交換条件を飲んで酒をこっそり渡した。
ラゼランが騒ぎ始めたのを見計らって会場を脱出する。
脱出した所にある酒樽に渡したものが入っているとマルボーンが言っていたので、そこからダガーと魔法のブーツを回収して装備する。
今までの経験から隠密はかなり得意になっていたが、周囲を警戒しているハイエルフに見つからないよう動き回るのは難しい。
結局中庭で見つかってしまい騒ぎになってしまった。
サルモール大使の部屋に忍び込んで、本国への報告書を盗んだ。
内容をゆっくり読む時間はなかったが、ざっと見るとこんな内容である。
・スカイリムの内戦の状況。ウルフリックとサルモールにはかつて繋がりがあったという事実(!)
・デルフィンがスカイリムにいるのは分かっているが居場所は特定できていない。
・ドラゴンについてはサルモールも分かっていない。
つまりサルモールは、今回のドラゴン復活と直接的な関係はないという事だ。
途中で鍵を手に入れていたので、地下室に下りる。
地下室には二人のサルモールがいて、牢屋にいる誰かを尋問(拷問)している。
様子を見ていても良かったが、やり過ごすのは難しそうだったので、忍び寄ってサルモールを始末する。
拷問されていたのはエチエンという人物で、助けてくれというので話を聞いてみると、サルモールがリフテンの街で誰かを探しているらしい事が分かった。
近くにテーブルには報告書があり、それによるとエズバーンという元ブレイズを探しているらしい。
エチエンを助けてやると、死体を捨てる穴が近くにあるからそこから逃げようと言う。
ちょうどその時、サルモール兵士に拘束されたマルボーンが連行されてきた。
手引きをしたのがばれてしまったらしい。
兵士はこちらを見つけると、その場でマルボーンを斬り捨て、私たちに向かってきた。
サルモール兵を倒したものの、マルボーンはすでに絶命していた。
エチエンは早く逃げようと言い、それはそのとおりなので、仕方なくマルボーンの遺体はそこに残して穴から脱出した。
外に出たところでエチエンと別れ、デルフィンと合流して預けていた装備を返してもらう。
大使館の中で知り得た事を話すと、デルフィンはエズバーンの名にひどく驚いた。
エズバーンはブレイズの文官で、特にドラゴンの伝承について詳しく調べていた人物だという。(※3)
すでに殺されているとデルフィンは考えていたようで、そのためエズバーンを探す事は考えなかったそうだ。
リフテンに行き、サルモールより先にエズバーンを保護して欲しいとデルフィンに頼まれ、私はリフテンに向かう事となった。
長旅の末、やっとのことでリフテンまで来た。
入り口の衛兵からは「大学の魔術師がこんな所で何をしてるんだ?」と声をかけられ、私も有名になったものだと思ったのだが、考えてみれば大学のローブを着ているので当たり前である。
リフテンの街での注意点をいくつか聞かされた後、許可を得て門をくぐる。さてどうしたものかと通りを歩き出したところ、突然見知らぬ男に声を掛けられた。
男の名はモールといい、私の身のこなしを見て"隠密が得意なやつ"に頼みたい仕事があるのだという。
話の内容からも盗賊ギルドの関係者らしかった。
「エズバーンは地下に隠れているはず。そこを根城にする盗賊ギルドと接触を持つと良い」というアドバイスを思い出し、私はモールの話に乗ることにした。
モールに言われてビー・アルド・バルブという店の前まで来た。
この先は一人のほうが都合が良さそうだったので、従者のリディアにはホワイトランの自宅まで帰ってもらう事にした。
リディアは私を守るためなら相手が衛兵だろうが、街中だろうが、大立ち回りをやってしまうので、この仕事には向かないと考えたからだ。
店内に入り、ブリニョルフという男に会う。
ブリニョルフのことをしつこく嗅ぎ回っているブラン・シェイという男にその危険性を分からせるため、一週間くらい牢屋に入ってもらう計画があり、それを実行して欲しいという話だ。
具体的には、盗んだ品物をブラン・シェイのポケットに突っ込み、衛兵に逮捕させるというものだ。
秘密裏に始末(殺害)しろという話なら全面的にお断りだが、それくらいならまぁ……仕方ない。
無実を叫びながら衛兵に連れて行かれるブラン・シェイを見送っていると、ブリニョルフが「よくやった」と報酬を渡してきた。
もっと仕事が必要ならラットウェイにあるラグド・フラゴンに来い、と言われた。
ラットウェイと呼ばれている場所は下水道を含む地下通路だった。
探索してみたが、エズバーンの手かがりは無かった。
やはり簡単に見つかるわけがない。
エズバーンを発見できないまま、ラグド・フラゴンまで来てしまった。
地下貯水地のほとりにある酒場で、盗賊ギルドのたまり場のような所だ。
よそ者は歓迎されないが、ブリニョルフが私の事を話してあったらしい。
ブリニョルフに会うと、盗賊ギルドに正式加入させるにはもう一仕事してもらいたいと言われる。
ラットウェイにアジトを持つ彼らならエズバーンの情報を持っていそうなので、信用を得るために仕事を引き受けた。(※4)
盗賊ギルドはかつて大きな組織だったのだが、現在は落ちぶれてしまっている。
その理由は、盗賊の神に見捨てられてしまったからだという者もいる。
理由はなんにせよ、そういうわけでナメられてしまっていて、借金を返さないやつらがいるらしい。
無実のブラン・シェイを陥れるよりは気分的に楽な仕事だ。
ブリニョルフは借金の取立てに当たって、殺しだけは駄目だと念を押してきた。
彼ら盗賊ギルドの信条として殺しで解決するのは、それが本当に必要なときだけだと説かれた。
もちろん、私もそのつもりである。
三人の債務者には、盗賊ギルドを怒らせると困った事になるぞと"交渉"して、きっちり返済してもらった。
(大事なものを隠したり、弱みを握ったり……)
結果、その手並みを評価されてブリニョルフから盗賊ギルドのメンバーとして認めてもらう事が出来た。
ブリニョルフに案内され、メンバーを紹介してもらう。
皆、一癖も二癖もありそうな連中で、大学のメンバーとは違う意味で個性的だ。
盗賊ギルドの装束一式も貰い受けた。
そこで話は終わらなかった。
リフテンの有力者メイビン・ブラックブライアの財源であり、リフテンの主要産業でもあるハチミツ酒醸造についてと、その原料を供給しているゴールデングロウ農園が最近態度を変えたという話が続く。
そこで農園に忍び込んで農園主アリンゴスを"説得"しようとしたのだが、メンバーの一人ヴェックスが失敗してしまったのだそうだ。
ヴェックスが言うには情報不足で、農園に行ってみれば武装した傭兵が8人はいたので仕方なく撤退したという事だ。
その仕事を引き継いでやってほしいと頼まれる。
メイビンはリフテンの有力者で、盗賊ギルドとしては協力関係を維持したいようだ。
ヴェックスに詳しい話を聞いてから、件の農園に行ってみる事にした。
養蜂園のハチの巣に火をつけてやれば傭兵たちの注意はそちらに向くんじゃないか、というヴェックスのアドバイスに従いハチの巣に火をつける。
これは魔法で簡単に出来る事だ。
傭兵たちが火事に気づいて騒いでいる隙に、私は屋敷に忍び込んだ。
大学でいくつか作っておいた透明化の薬を使いながら、屋敷内の誰にも(農園主のアリンゴスにさえも)気付かれる事なく"ゴールデングロウ農園譲渡書"を金庫から盗み出した。
また、見つけた手紙によるとアリンゴスはメイビン以外の誰かに農園を譲渡しようとしていたようだ。
そうなればメイビンの収入源は大打撃を受ける。
私がギルドに戻ると、今日の騒ぎが話題になっていた。
リフテンの街からもゴールデングロウ農園の炎が見え、痛快だった、と。
私はブリニョルフに屋敷内で知ったことを報告した。
メイビンに一つ貸しが出来た事も喜んでいたが、ゴールデングロウ農園で上がった炎は盗賊ギルドの復活の灯火に感じられたようだった。
ラグド・フラゴンで一夜を過ごした後、ブリニョルフに会って話そうとすると、先に用件を話されてしまった。
メイビン・ブラックブライアが私を寄越すように言ったというのだ。
リフテンの影の支配者と言っても過言ではない彼女の"ご指名"だから、すぐに言ったほうがいいと言う。
私は仕方なく、指定されたビー・アンド・バルブに向かった。
メイビンは一階の酒場ではなく、二階の奥まった所にある小さなテーブルに座っていた。
監視のためか店番のタレン・ジェイが後ろに立つ。
メイビンは権力者然とした態度で、私に仕事を頼んできた。
ゴールデングロウ農園のことは、彼女の敵からの攻撃であり、その反撃の手伝いに盗賊ギルドを使うという事らしい。
ギルドとは今後も良好な関係でいたいものです……と、暗に脅してくるあたり、交渉術では勝ち目がなさそうだ。
そんなわけで私は一路ホワイトランに向かい、酒場バーナード・メアで指示どおりマラス・マッキウスという男と会った。
彼と密談して計画について説明を受けた後、ホニングブリューハチミツ酒醸造所へ向かう。
メイビンのハチミツ酒の商売敵を破滅させる計画のためだ。
帝国軍衛兵長が参加する試飲会があり、その試飲会で出されるにハチミツ酒へ異物を混入させるという作戦だ。
あまり気分の良い仕事とは言えないが仕方ない……
ホニングブリューハチミツ酒醸造所のサビョルンから、蔵のネズミ退治を依頼されたので引き受ける。(この辺はマラスの手引きだ)
ネズミが大発生しているのは事実で、それらを退治しながら抜け道を通って醸造棟を目指す。
この抜け道の途中、穴が広くなっている場所に人がいたので驚いた。
盗賊ギルドで本格的に学んだ隠密技能を使って忍び寄り、持ち物などを盗み見すると、どうやらウィンターホールド大学から追放された魔術師のようだ。
頭がおかしくなったのか、元々おかしいのか(おそらく元々だろう)分からないが、ネズミを繁殖させて手下にし、自分の帝国を作り上げる計画らしい。
アークメイジとしては、放置できない。
私は隠密をやめて暗がりから出て、この男(アムリンというらしい)に声をかけた。
アムリンは驚き、錯乱した様子で妄言を吐きながら攻撃してきた。
なんとか落ち着かせようとしたが無駄だった。
であれば、人に害を成す魔術師を放置はできない……私はアムリンが二度と人に迷惑をかけることがないようにした。
仕込みを終えて醸造所に戻ると、試飲会が始まるところだった。
ハチミツ酒を飲んだ帝国の衛兵長は不調を訴え、サビョルンが毒を盛ったのではないかと疑われて衛兵に逮捕されていった。反乱罪という事らしい。
リフテンに戻りメイビンに顛末を報告すると、彼女は今回の働きを認め、シーフギルドとはこれからも協力したいと表明した。
その事をブリニョルフに告げると、メイビンとの協力関係を維持できた事に安堵していた。
また、現在のギルドマスターであるメルセル・フレイが私を探していたと教えられる。
「待たせないほうがいいぞ」と背中を押され、私はまたもエズバーンの事を聞きそびれてしまった。