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ガタゴトという馬車の車輪の音が聞こえてきて目を覚ます。
馬車には私の他にノルドの男が一人拘束されていて、自分も同じように拘束されている事に気が付く。
ノルドの男レイノフは、なぜ捕まったのか聞いてくるので「スカイリムに入ろうとして国境で帝国軍に拿捕された。」と答えておいた。(※1)
レイノフは現在のスカイリムが内戦状態にある事を教えてくれる。
おおまかに言うとスカイリムを帝国から独立させたいストームクロークと、それを鎮圧して帝国領として維持したい帝国軍が戦っている。
どちらに付くかはっきりした態度を示していない首長もいるらしい。
そんな話をしているとヘルゲンという砦に到着して馬車から下ろされる。
私たちは処刑されることになって、ひとりずつ帝国軍によって殺されていく。(逃げ出して殺される者もいた)
外国人(※2)である私がストームクロークの関係者なはずがないと言ったが、運が悪かったんだとかなんとか言われる。
帝国軍の隊長ハドバルは申し訳無さそうに「死体はハイロック(ブリトン人の故郷)にちゃんと送るから」などと言う。
そしてついに自分の番が来たとき、遠くから咆哮が響き、突風が吹き荒れる。
見上げると巨大な黒いドラゴンが飛び回り、ヘルゲンを焼こうとブレスを吹きかけてくる。
ヘルゲンは大混乱に陥り、その中でレイノフが「こっちに来い!」と呼びかけてくる。この隙に一緒に脱出しようというわけだ。
帝国軍隊長ハドバルは、拿捕した人々を処刑するのは帝国の法によってであって、ドラゴンに殺させるわけにはいかないと保護を申し出てくるが、さっきまで自分を殺そうとしていた相手に従うなどできるわけがない。
というわけでレイノフと一緒にヘルゲンを脱出する事になった。
レイノフと二人で逃げ延びたあと、レイノフの姉を頼ってリバーウッドという村を目指すことになった。
道中レイノフが色々教えてくれる。
リバーウッドで、レイノフの姉ジャルデュルに会うと色々良くしてくれた。
さらにヘルゲンでドラゴンに襲われた話をすると驚き(※3)、ホワイトランの首長バルグルーフにその事を報告してほしいと頼まれた。
疲れ果てていた私たちはジャルデュルの家で一休みさせてもらう。(やっとベッドで眠れる)
目が覚めるとレイノフが食事を取っていたので、私もテーブルに付くと、彼からストームクロークに加わって帝国と戦って欲しいと誘われる。
現状どちらかに加担するか決められるほど情報がないので、適当な返事で誤魔化しておくが、レイノフからストームクロークのリーダー、ウルフリックはウィンドヘルムの首長なので仲間になりたければウィンドヘルムに来てくれと言われた。(※4)
リバーウッドののどかな雰囲気もあって、やっと人心地付いた気分だ。冷たい川の水で垢や煤を洗い流す。
ホワイトランに行くという目的はあるものの、少し村の中を見て回るくらいはいいだろう。
道の真ん中でびくともしないニワトリや、器用に柵の上に立つ牛を観察したり、なぜか子供と追いかけっこしたり、鍛冶屋の仕事を手伝ったりしていると、フェンダルという狩人に声をかけられた。
どうもカミラという女性をスヴェンなる吟遊詩人と取り合っているらしく、スヴェンを貶める手紙をカミラに渡して欲しいという事らしい。
くだらない事だが、つい手紙を受け取ってしまったので仕方なくカミラを探す。
村の中でカミラに会えたので「フェンダルがスヴェンを貶める内容の手紙をあなたに渡せと言ってきた。」と正直に話した。
(この件で後にフェンダルから文句を言われたが、気にするほどの事でもない。)
ヘルゲンから脱出するときに拾ってきた要らないものを処分しようと雑貨屋に行く。
店主ルーカンから盗まれた金の爪を取り戻して欲しいと頼まれた。
要らない物を処分して得た金で弓と矢を購入する。途中拾ったものを合わせると、両手斧に弓矢、革鎧とフードだが胴体だけは帝国軍鎧を流用するという装備になった。
金の爪を盗んだ盗賊は村外れのブリーク・フォール墓地に逃げたらしい。
追って中に入ると、蜘蛛の巣だらけで、予想通りジャイアントフロストスパイダーが現れた。
扱いなれていない武器では上手く命中させられず苦戦した(※5)が、拾った魔道書を読んで習得した"火炎"の魔法が役に立って何とか倒せた。
「助けてくれ」という声がするので蜘蛛の巣を覗いてみると、蜘蛛の糸に絡め取られて動けなくなっている男がいた。
どうやらこいつが件の盗賊らしい。
"火炎"で蜘蛛の糸を焼き払ってやると、盗賊は「ばかめ!」と吐き捨てて、墓地のさらに奥へと逃げ出した。
走って追いかけたが、突然ドラウグルというアンデットが2体(3体いたかもしれない)現れて戦いになり、2対1では勝ち目がなく一旦逃げもどる羽目になってしまった。
再挑戦。
やはり武器の扱いにはなれてなく戦いにくいので、拾った古代ノルドの剣を片手に持ち、もう片方の手は"火炎"呪文を準備した。
起き上がってきそうな死体には"火炎"を当ててみるという慎重さで進む。(これは実際有効だった)
少し進んだところで、盗賊の死体を発見した。
近くにドラウグルがいたので、こいつらに殺されたのかもしれない。
盗賊の死体を探ると目的の『金の爪』があった。
この墓地にはまだ奥があるようだったが、一旦引き上げる事にした。
村に戻ってルーカンに報告すると『金の爪』はその金銭的価値よりも、墓地の秘密に通じるものとして興味があったらしい。
墓地をさらに探検して結果を知らせて欲しいというので、『金の爪』はそれまで預かることとなった。
墓地の探検は、正直ドラウグルが強くて時間がかかりそうだったので、より緊急の問題であるドラゴンの件を優先する事にした。
一路、ホワイトランを目指す。
道中、道の真ん中に数人の男が立っているので盗賊かと警戒したが襲ってくる様子はない。
ただの酔っ払いで、一緒に飲もうと言うので承諾したらハチミツ酒をもらえた。
さらに進むと、今度は武装した人間が前方からやってきた。
慌てて武器を抜くと、巡回中のホワイトラン衛兵だった。少し警戒しすぎかもしれない。
道沿いにホニングブリューハチミツ酒醸造所という場所を発見した。さっきの酔っ払いたちが言っていたハチミツ酒を作っている場所だろう。
丘の上に立つホワイトランの街に入る道を探して歩いていると、荒野で狩りをしている集団に出くわした。
加勢する必要は一切なさそうで、あっという間に終わってしまった。
何をしていたのか話を聞くと、彼女らは同胞団という集団のメンバーだそうで、戦士の集団とのことだ。
本拠地はホワイトランにあるらしい。
ホワイトランに到着すると、門の前で衛兵に呼び止められたが、こちらの目的を告げるとすんなり通してくれた。
帝国軍とは大違いだ。
街の中に入ると夕暮れ時だったので、宿屋で一泊する。
吟遊詩人の歌を聞いたり、店主から噂話を聞いたり、台所を借りて料理したりした。
翌日、首長のいるドラゴンズリーチまで行き、首長バルクルーフと面会した。
ドラゴンの件を告げると、内戦だけではなくスカイリムに何かが起こりつつあると感じているようだった。
首長に仕える宮廷魔術師ファレンガーと話して欲しいという事なので、彼の部屋に行く。
また首長からは、興味があればお尋ね者の賞金首や盗賊団退治など仕事はあるという事だ。
魔術師ファレンガーによると、ドラゴンの事を知るためには古代に作られたドラゴンストーンが必要だという。
ドラゴンストーンはブリーク・フォール墓地の奥にあるので、取ってきてほしいと頼まれた。
この報告が終わったらリバーウッドに戻り、墓地を探検するつもりでいたのでついでだと思い、承諾した。
ファレンガーからは他にもいくつか魔道書を売ってもらったり、付呪や錬金術について教えてもらう事ができた。
魔法を使う才能があるようだから、ウィンターホールドにある大学に行ってみてはどうかと薦められる。
ウィンターホールド大学については覚えておくことにしよう。
ホワイトランを発って、一路リバーウッドに戻る。(※6)
再びドラウグルのうろつく墓地に入り、奥を目指すことになった。
さすがに少しずつ慣れてきて、例えば隠密をしていれば誰かに気づかれた事にこちらも気づける事(※7)や、そうしたら起き上がってくる前に"火炎"で先制すれば楽な事、片手剣の間合いも徐々に慣れてきた。
重装鎧を着ているので本気で隠密するつもりはないものの、隠密状態で移動しつつ、片手剣と魔法で戦うというのがここでの戦闘スタイルになった。
このスタイルが後々メインになっていくのだが、この時はまだ両手斧にロマンを感じていたので持ち歩いてはいたし、時々使ってもいた。
墓地の最深部へ続く扉では『金の爪』を鍵として使うギミックがあって、そのヒントは爪自体をよく見れば分かる。
そして最深部では強力なドラウグルが待ち構えていてかなりの苦戦をした。
なんとか倒した後、頭に響く謎の声がするほうに近寄ると言葉が自分の中に吸収されていく(としか言いようがない)奇妙な体験をする。
目的のドラゴンストーンは入手できたので、「あれはなんだったのか?」と思いつつ帰路についた。
ちなみにホワイトランに戻る前にリバーウッドへ立ち寄り、ルーカンに『金の爪』を返して冒険譚を語って聞かせた。
なので今は、リバーウッドの雑貨屋のカウンターに金の爪は飾られている。
ドラゴンストーンを持ち帰り、ファレンガーに見せる。
ドラゴンストーンは何かの場所を記した地図のようなものだという。
そこへ、ドラゴンズリーチへと伝令が駆け込んでくる。
西の監視塔付近にドラゴンが出たというのだ。
首長の護衛イリレスが指揮を執り、ドラゴンと戦う事になったようだ。
私にも同行して欲しいという。
伝説のドラゴンを倒すことなどできるのだろうか……と不安がる兵士たちにイリレスは活を入れて出陣する。
西の監視塔に行くと、情報どおりドラゴンが襲ってくる。
ドラゴンを見るのは二度目だが、空を飛び回り炎を吹いてくるドラゴン相手に上手く戦えない。
弓も、ブレスの瞬間を狙って1発当てるのが限度で、飛んでいるドラゴンにはとても当てられない。
ファレンガーから購入した魔道書で覚えた"ファイアボルト"も弓同様、狙って当てられるものではない。
ドラゴンが地上に降りてきたときを狙って剣で切りかかるが、爪の一撃で大ダメージを受けてしまい、離れた隙に飛び上がってしまう。
なんとかしなければ、と闇雲に放った矢がドラゴンに命中した。
その時、声が聞こえた。ドラゴンの声なのだろうか。
私に向かって言っているような気がする。
その事について考える余裕はなく、ひたすらに弓を撃ったり、"ファイアボルト"を放ったりしているうちに、ついにドラゴンを討ち取る事が出来た。
倒れたドラゴンに近寄ると、ドラゴンから光の奔流が溢れて自分の中に流れ込んできた。
流れ込んできた力は、自分の心に刻み込まれていた言葉に力を与えた。
何が起こったのか分からず驚いている間に、ドラゴンは骨を残して燃え尽きてしまった。
その光景を見た兵士たちが「ドラゴンボーンだ……!」と驚異を見るような目で私を見てきた。
ホワイトランのドラゴンズリーチに戻り、首長バルクルーフに事の顛末を伝えると、ドラゴンボーンとはスカイリムの伝説に登場する英雄の事だと教えてくれる。
ドラゴンを殺す事ができ、邪竜アルドゥインを倒すことのできる唯一の人間だという。
バルクルーフと話している時、突然「ドヴァーキン」という声が鳴り響いた。
これは自分以外にも聞こえたらしく、人々は驚き戸惑っている。
声の主はグレイビアードと呼ばれる連中で、声の力を持つ者が現れた時に、その者を召集するのだという。
ここ数年無かったことだが、きっとお前が呼ばれているのだろうとバルクルーフは言う。
バルクルーフはグレイビアードの居場所について教えてくれたが、詳しい事は知らないようだ。
ただ、ドラゴン討伐の褒美は必要だろうということで、私をホワイトランの従士に任命し、家を買う権利と、従者を一人付けてくれるというのでありがたく頂いた。
それ以外にもホワイトランの斧と盾、いくらかの金貨をくれた。
ドラゴンズリーチを出ると、リディアという武装したノルド女性が駆け寄ってきた。
従者として私に仕えるということだ。
ホワイトランに家を買って街での生活を始め、人々のちょっとした頼みなど解決しつつ旅の準備をする。
街中で口論している人物を目撃し、話を聞いてみると、グレイメーン家とバトルボーン家の対立があるようだ。
ソラルド・グレイメーンという人物が行方不明になっていて、バトルボーン家の者が何か知っているのではないかと疑われている。
その件について街の人に話を聞いてみたが、決定的な情報はなかった。
あとはバトルボーン家に忍び込んで探ってみるか、だが、そこまでの隠密技能はないため一旦諦めることにした。
街の通りで見慣れぬ装束の人間に声をかけられた。
彼らはレッドガードという砂漠の民で、はるばるサーディアという女を捜しにきたという。
サーディアといえば酒場で働いていた給仕かな、と思ったが、ここではシラを切っておいた。
酒場に行って、サーディアにその事を話すと「ここでは話せないわ」と彼女の部屋に連れて行かれる。
彼女は砂漠の故郷から逃げてきてホワイトランに隠れ住んでいたらしい。
ケマツという男が自分を殺すためにやってきていて、その男達はケマツの手下だろうという。
ケマツ達が二度と自分を追い回さないようにしてほしい、と彼女に頼まれた。
調べてみると、ケマツは街から西に行ったところにある『詐欺師の隠れ家』と呼ばれる場所にいる事がわかった。
荒野で狼に襲われたり、マンモスを放牧?している巨人たちを見かけたり、砦があるので近寄ってみたら山賊が根城にしていて追いまわされたりしながら『詐欺師の隠れ家』に到着した。
堂々と歩き回るには危険な世界だとわかったので、基本的には隠密状態で慎重に歩く事にする。
内部に入ると、ケマツたちにはすぐ発見されてしまったが、戦いにはならなかった。
ケマツは、私がサーディアにそそのかされて来たのだろうと言い、サーディアこそが詐欺師なのだと言った。
ケマツらはサーディアを逮捕し、裁きにかけるために来たのだと言う。
ケマツが嘘をついている可能性はもちろんあったが、詳しい話を聞くと、その内容には信憑性があった。
私はケマツを信じる事にして、サーディアを引き渡す約束をした。
一路、ホワイトランに戻りサーディアと話す。
街外れの馬小屋まで彼女を連れ出すと、そこに潜んでいたケマツたちに突き出した。
サーディアは罵声を浴びせながら逃げ出そうとしたが、これだけの人数の男に囲まれて逃げられるはずもなく拘束された。
ケマツは協力に感謝して、サーディアを引っ立て故郷への帰路についた。
武器の扱いを学んでおく必要がある、とここまでの冒険で実感していたのでホワイトランに来るときに出会った『同胞団』を訪ねてみた。
リーダーのコドラク・ホワイトメインと話せ、というので彼に話すと、短いやり取りのあと実力を見てくれることになった。
メンバーの一人ヴィルカスと軽く戦ってみろという事で、必死に剣を振り回す。
どこが良かったのか分からなかったが、どうやら認められたようで、同胞団の仲間になることが出来た。
同胞団に入ったあと、ベッドが与えられた。
案内してくれたファルカスが、引き受けている任務の一つを手伝ってくれないかという。
ヴァルヘイムの塔にいる山賊を退治する仕事だそうだ。
一人では不安だったので、従者のリディアを連れて現地に向かった。
出発前に馬を買ったので、馬上での旅となった。
(途中、見つけた洞窟に入ってみたらトロールの巣で、あっさり殺された事は無かったことにします。)
現地での山賊との戦いは厳しいもので、リディアがいなければ勝てなかったかもしれない。
とにかく複数の敵に囲まれてしまうと簡単に追い詰められてしまう。
なるべく有利な位置から攻撃する事も大切だが、そのためには身を隠す術をもっと学ばなければならないだろう。
隠密行動するためには、重装鎧は邪魔だ。
重装・軽装ごちゃまぜの適当な装備も、そろそろ考えたほうがいいのかもしれない……。
同胞団に戻ってファルカスに報告すると、今度はスコールと話すように言われる。
スコールからはウースラドという伝説の人物についての話があり、ウースラドが持っていたという両手斧の一部が『ダストマンの石塚』にあるらしいので探して欲しいと頼まれる。
一人では危険なのでファルカスと行けという事で、二人で行く事になった。
ダストマンの石塚にはドラウグルがうろついていたが、ファルカスと二人で倒して進んでいくと罠にかかって私だけ閉じ込められてしまった。
ファルカスが罠を解除する仕掛けを探してくると言ってくれたが、その彼を背後から複数の人間が襲い掛かる。
絶体絶命と思えたが、なんとファルカスがワーウルフに変身して敵を皆殺しにした!
驚いているうちに、ファルカスが罠を解除してくれる。
襲ってきた連中は、ワーウルフを敵視している組織の人間だということだ。
同胞団のメンバーのほとんどはワーウルフで、その力を祝福と考えているらしい。
また、ファルカスもワーウルフに変身したが知性や判断力を失っていたわけでもなく、きちんと私を助けてくれた。
嫌悪感がないとは言えなかったが、彼らが悪人とは思えないし、ワーウルフであることは秘密にしておくことにした。
ダストマンの石塚からウースラドの遺物を持ち帰ると、同胞団の秘密(ワーウルフであること)を改めて明かされた。
彼らはその力を名誉あるものと考えているらしい。
話が終わって解散になったところで、コドラク・ホワイトメインに呼び止められた。
二人きりで話がしたいという。
コドラクも若い頃はワーウルフの血を名誉ある力と考えていたのだが、年を経るにつれ、ノルドが信じる死後の世界ソブンガルデにはワーウルフは行けないのでないかと不安になってきたということだ。
もし旅の中で、ワーウルフを"治療"する方法やその手かがりを得たら教えて欲しいと頼まれた。
キナレス聖堂のダニカが困っているというので訊ねてみると、聖堂のシンボルであるギルダーグリーンの木を復活させるため協力して欲しいと言う。
まずはネトルベインという剣を、オーファンロックに住むハグレイヴンから奪い取ってきて欲しいとの事だ。
ハグレイヴンは危険な魔物と聞いていたので、従者のリディアを連れてオーファンロックに向かう。
視界の悪い場所での戦いになり、魔法による遠距離攻撃と罠に苦戦したものの、なんとかハグレイヴンを殺してネトルベインを奪った。
つづいて、エルダーグリーム聖域へと行き、樹液を取ってきてほしいと頼まれる。
このエルダーグリームの木々は通常の手段で傷つけることはできないが、ネトルベインであれば可能ということだ。
また、聖堂にいたモーリスが同行したいと願い出てきた。
危険は承知とのことなので、気が進まないが同行させることにした。
エルダーグリーム聖域への旅は、長旅となった。
道中にいるのは山賊や、危険な生き物ばかりで、モーリスはかなりの足手まといになっていた。
エルダーグリーム聖域までもう少し、というところでドラゴンの襲撃に遭った。
飛び回るドラゴン相手に必死の戦いとなり、なんとか倒すことができた。
しかしなぜドラゴンが自分を襲ってくるのだろうか。
ドラゴンを殺す事のできる人間、ドラゴンボーンだから、なのか。
発見したエルダーグリーム聖域は、まさに聖域と呼ぶにふさわしい場所だった。
木々や花々が生い茂り、清らかな小川の流れる美しい場所だ。
モーリスは聖域に到着するやいなや、その美しさに歓声をあげて走っていってしまった。
いかに美しい場所とは言っても、何がいるか分からない。
私は慌てて追いかけたがモーリスを見失ってしまった。
聖域には他にも、数人の人間とエルフがいた。
彼らは聖域での滞在を楽しんでいる様子だが、どこか魅入られたようにも見える。
確かに美しい場所ではあったが、目的を忘れるわけにはいかない。
樹液を得るため聖域の中心にある大木へと近づく。
すると、まるで木を守るように根が張り出し壁を作ってきた。
剣や魔法では、根の壁を破る事ができない。
そこでネトルベインの存在を思い出し、手にとって切りつけると、根の壁は恐れたように引っ込んだ。
根の壁をネトルベインで突破し、木の下までやってきた。
樹液を得るために、ネトルベインでわずかに傷つける。
途端、聖域の様子は一変した。
美しい夢が悪夢へと変わったかのようだった。
スプリガンと呼ばれる植物のような生き物が出現し、聖域にいる人間やエルフを見境なしに攻撃し始めたのだ。
それは木の防衛行動だったのだろうか。
ほんの少し傷つけるだけならと思ってやった事が、こんな結果をもたらすとは……
こうなれば戦うしかない、と"火炎"呪文とネトルベインでスプリガンを倒しつつ聖域からの脱出を目指す。
自分以外の誰かを助ける余裕は無かった。
道中に転がる死体が誰かを確認する事もできず、聖域から逃げ出した。
聖域の外までスプリガンが追ってくることはなかった。
樹液はなんとか取ってくることができたが……そういえばモーリスはどうなったのだろう。
聖域の外で体力の回復を待ってから、恐る恐る聖域に戻ってみた。
命に溢れていた聖域は、いまや生気を失っていた。
木々は枯れ、スプリガンに殺された人々の死体が横たわっている。
モーリスを探してみたが、聖域にもはや動くものはなく、モーリスの死体すら発見する事ができなかった。
彼はどうなってしまったのだろうか……(※8)
ホワイトランに戻ってダニカに樹液を渡すと、とても感謝された。
今では、復活したギルダーグリーンの木をホワイトランで見ることができる。