戒道 幾巳(かいどう いくみ)

   マモル君のクラスメイト。謎多き人物として登場当初から一部の注目を集めていた。無口で(実際番組序盤では声優が誰かも決まっていなかった)無表情。ゾンダーシャトルが上空スレスレを飛び去っても微動だにせず、目線だけでピッツァを撃退し、靴と一体化したズボンをはくなど、不審な挙動が多くみられた。ちなみに教室での座席は窓際の列の最後尾。末男少年の左隣、華ちゃんの後ろの席にあたる。
   幼いころ阿蘇山にて拾われ、のちに戒道家の養子となっている。EI−01戦を境に行方不明となっていたが、機界31原種によるGGGベイタワー基地襲撃の際に第二の浄解者として覚醒しアルマと名乗って再び登場した。浄解時は頭上に「J」をかたどったリングを戴き、孔雀の尾のような6枚の翼を持つ姿となる。肌身はなさず持っていたペンダントが危機に際してアルマとしての覚醒を促した。
   その正体は「緑の星のラティオ」のデータを基に、サイコキネシス能力を付与して造られた生態兵器「赤の星のアルマ」である。
   浄解の呪文は「テンペルム ムンドゥース インフィニ トゥーム レディーレ」
   マモル少年のそれと同様に浄解の呪文はラテン語で不完全ながらも訳が可能。
   テンペルム=templum 「聖域、神殿」
   ムンドゥース=mumdus 「秩序正しい宇宙」
   インフィニ=infinitio 「無限」
   トゥーム=tum 「それから、直ちに」
   レディーレ=redire 「帰る」となる。
   育ての母親や華ちゃんに対して思うところがあるらしいが、現在はソルダートJ、ペンチノンことトモロ−0117とともにゾンダークリスタルを集め続けている。機界31原種と戦うGGGの前に幾度か姿をあらわし、その度に原種核を回収していた。その目的は故郷「赤の星」を機界昇華した機界31原種の本体「Zマスター」の破壊にあった。
    ZX−06の隕石降下作戦、機界最強7原種オービットベース襲撃、メキシコのゾンダーメタルプラント撃滅作戦と幾度かGGGとの共同戦線を展開している。長く暮らした地球という星にいくらかの愛着は存在するようだ。  
   木星に向かった機界31原種を追って罠にはまったジェイダーを救助するためGGGに協力を要請。共同作戦をとり、囮役を務めるが、作戦を逆用され、危機に陥る。Zマスター体内への潜入作戦ではキングジェイダーと共に、心臓原種の内部に侵入。ザ・パワーの光の中でマモル少年への感謝の言葉を最後に消息を絶つ。
   2007年、奇跡の帰還を果たしGGGに宇宙収縮現象の発生とソール11遊星主の脅威を報告、そのままGGGの三重連太陽系調査、および天海護少年とJアークの探索に同行している。だが、彼も全てをGGGに告白したわけではなく、まだいくつもの秘めた情報を有しているようだ。
   無口で硬質な感じを与える少年だが同じ浄解者であるマモル少年をさり気無く庇ったり、気遣ったりすることの出来る優しさを秘めている。
 双子座のAB型。声優は紗ゆりさん。