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山口椿  豊穣なるその官能の世界

山口椿  豊穣なるその官能の世界 − 公演編

ここでは山口椿さんが行われた過去の公演内容を載せていきます。その官能的な世界を、ネット上で少しでも味あわれぃ・・・!

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 2005/11/5〜12/25まで延長! 「マリアの心臓・美少女展覧会」

渋谷にて、現代人形、古人形、絵画、版画等が展示される”マリアの心臓・美少女展覧会”に、絵画を出展。

山口椿さんは、40代後半から50代初めの頃の面相画を出品

詳細なサイトはこちら


2005/12/18 雪おんな 三弦とひとり語りに幻視する怪談其の二

R・ハーンの「怪談」の中でも最も著名な作品。武蔵国の木こり巳之吉は、厳寒の夕暮れ山から戻る途中、吹雪に踏み迷う。やむなく川辺の渡し守の番小屋で一夜をしのぐが、深夜その枕元に雪おんなが現れ・・・。

妖しく冷たいうつくしさをたたえ、今も多くの人々を魅了し続ける「雪おんな」を、真冬に雪香の細棹と夜語りでお楽しみください。

   photo 西川比呂司

「青柳ものがたり」に寄せて 三枝成彰さん(作曲家)からの批評です

「青柳ものがたり」は、小泉八雲ことラフカディオ・ハーンの名作「怪談」に出てくる、若い侍と、彼が旅先で出会った娘との不思議な交情を描いたストーリーだ。それを山口雪香さんは夏の一夜、細棹の三味線と見事な語りとで、じっくり聞かせて下さった。

日本には古くから、”語り”、の芸を聞いて楽しむ伝統がある。琵琶法師の平家物語しかり、落語や講談、義太夫や浪花節しかり。語りのリズムとシンプルな鳴り物に乗せられて、聴く者はいつしか物語の世界に入り込む。語り手たちは、ある時は凛々しい武士となり、美しい娘となり、田舎住まいの年寄りにも変身する。日本人はとりわけ、耳から入る情報に想像力を働かすことは得意なようだ。心の眼を通して、聴く者は語り手の姿に登場人物の姿を幻視する。雪香さんの語りも間違いなくその伝統を引き継いでいる。聴いている間、その不思議な力によってお客さんは暑さを忘れ、ひんやりとした風を感じたに違いない。」

12/18(日)18:00開場、18:30開演

場所:PLATFORM STUDIO (東京都中央区銀座1−9−8 奥野ビル515)

予約 1000円、当日 1300円(1drink) 

*予約受付は、山口椿事務所アプレミディへ FAX&TEL:0467-22-0916


2005/12/16 名物かいぶつ祭り  寺山修司誕生70周年記念

朗読、シンポジウム、トーク、パフォーマンス、落語、ライブ、オークション、大句会。

何が飛び出すかわからない! 寺山修司と懐合する3時間!

photo TAMIKO

雪香のソロダンスパフォーマンス「オンブラ・マイ・フ」

出演/かいぶつ句会同人と寺山修司縁の人々。

12/16(金) 19:00開演

会場:セッションハウス (03-3266-0461)

入場料 3500円(かいぶつ句集26号 + ドリンク) 

主催問い合わせ:かいぶつ句会 03-5453-2914


2005/12/14 パリのビュルレスクを再現! Barlesque

年の暮れに舞台をやりましょうというルネの提案で、ヴォードビルでもミュージカルでもなし、ここはひとつベル・エポックかエコールドパリか、ピカソやフジタのいたムーランルージュふうにエンターテイメント盛り沢山。にぎやかなバーレスクを。(山口椿

出演/ルネ、NANA,結城あみ、LOVE,イレーヌ、早乙女宏美、さかもと未明、コロンビーヌ、ピエロ、アルルカン、雪香、山口椿

Uさんからの感想:

「3名の乙女が壁に春画を描く。着物、ラバー、コスプレと夫々の衣裳を纏う美女が墨で描く。山口椿さんが、画にアクセントを付けていく。そしてその前で、男装の令嬢が紅いドレスの女性と恋の物語を演じる。モノトーンの画の仕上がりと、恋の成り行きがシンクロする不思議な舞台であった。」(U)

12/14(水) 20:00より 神楽坂ディ・プラッツにて。

予約 3000円。当日 3500円

予約問いわせ 03-3255-7990


2005/11/12(土) 古典朗読、舞踏、チェロ演奏でかいま見る秋成の異界「白峰」

数々の伝説に彩られた放浪の歌人 西行法師。ころは、平安末期、諸行無常の途中 讃岐(香川県)国、白峰の崇徳院御陵に詣でた西行は、その一夜魔道に堕ちた院の怨霊にまみえる。平清盛によって非業の死を遂げ、平家に復讐を誓う院は、解脱成仏を願う西行と激しい議論を戦わせ・・・。

舞踏/今 貂子

チェロ演奏/山口椿

古典朗読/雪香

Iさんからの感想:

「子供の頃、好きな物語だった雨月物語の世界が、暗闇の中に広がっていくのが感じられた。

ぞっとするような、でも、もの寂しいような人間の心の奥底。朗読と音楽と舞踏が、それぞれの距離を保ちつつ、お互いに共鳴していて引きこまれた。”間”の感覚が素晴らしくて、3人の方それぞれの研ぎ澄まされた感性に触れられて、とても良かった。」(I)

photo ホイキショウ

11/12(土) 午後6時半開場、7時開演

西福寺(上田秋成菩提寺)にて TEL:075-771-7909

京都市左京区南禅寺草川町82−1 地下鉄東西線蹴上げ下車 料理旅館八千代向かい

一般予約前売り 2500円、当日 3000円(1drink) 学生予約前売り 1500円、当日2000円(学生証の提示を願います)


2005/11/11 「山口椿女体に描く」 大阪公演

11/11(大阪千日前味園ユニバース2F 夕顔楼にて 20:00開演

木戸 3,000円。 全席予約のみ Tel 06-6645-0539


2005/10/30〜11/5 山口椿デセニヨ展 sans foi ni loi

場所:PLATFORM STUDIO (東京都中央区銀座1−9−8 奥野ビル515 開廊時間 12時〜19時。最終日 17時まで)

*11/5は作家在廊日です。

 

2005/10/30(日) オープニングイベント  ”女体に描く 墨の微茫”

雪白の肌膚に妖しく浮かび上がる宋元水墨画の粋。初めて描く微茫滲淡。

10/30(日)17:00開演

細棹/雪香

モデル/匿名の美人予定

予約 3000円、当日 3500円(1drink) *先着25名様に限らせいただきます

*申し訳ありません、本イベントは、予約で満席となったそうです。

*予約受付は、山口椿事務所アプレミディへ(9/30より) FAX&TEL:0467-22-0916


2005/9/18(日) 第70回山口椿の会 黄昏のヴェネツィア

ピエタ養育院で美少女演奏家たちを教育・指揮しつつ芸術を開花させた自由奇抜な才人アントニオ・ヴィヴァルディ。彼を主人公とする山口椿の伝奇ロマンの朗読を、ヴィヴァルディのチェロソナタにからめてお届けします。史実を超えた奇想天外とバロック建築さながらの華麗な構築美をたたえた音楽をお楽しみください。

    photo 西川比呂司

朗読/山口椿  チェロ演奏/雪香

2005年9月18日(日) 午後3時開演

銀座金春通り伊勢由ビルB1<貴族>にて (博品館劇場裏入る金春湯前) 03-3573-8150

会費 3000円 (1drink)


2005/8/7(日) 青柳ものがたり  三弦とひとり語りに幻視する怪談

能登の武士友忠は、君主の使者として赴いた旅の途中雪に閉ざされ、一夜の宿を乞うた山家で、青柳という娘と出会う。物腰才色すぐれた青柳と離れがたく、友忠はそのまま娘を妻として伴い、さまざまな曲折を経て結ばれ、幸福な日々を過ごすのだが・・・。

小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の「怪談」から、人間と精霊の交歓をみずみずしく綴った小品を、真夏の一夜、雪香のひそやかな細棹と語りで。

   photo 西川比呂司

「青柳ものがたり」に寄せて 三枝成彰(作曲家)

「青柳ものがたり」は、小泉八雲ことラフカディオ・ハーンの名作「怪談」に出てくる、若い侍と、彼が旅先で出会った娘との不思議な交情を描いたストーリーだ。それを山口椿さんは夏の一夜、細棹の三味線と見事な語りとで、じっくり聞かせて下さった。

日本には古くから、”語り”、の芸を聞いて楽しむ伝統がある。琵琶法師の平家物語しかり、落語や講談、義太夫や浪花節しかり。語りのリズムとシンプルな鳴り物に乗せられて、聴く者はいつしか物語の世界に入り込む。語り手たちは、ある時は凛々しい武士となり、美しい娘となり、田舎住まいの年寄りにも変身する。日本人はとりわけ、耳から入る情報に想像力を働かすことは得意なようだ。心の眼を通して、聴く者は語り手の姿に登場人物の姿を幻視する。雪香さんの語りも間違いなくその伝統を引き継いでいる。聴いている間、その不思議な力によってお客さんは暑さを忘れ、ひんやりとした風を感じたに違いない。」

雪香

「ラフカディオ・ハーンは、夫人の節さんに日本のいろいろな怪談を語らせたそうです。そのとき、節さんが怪談の本を読もうとすると、「本を読む、いけません。ただあなたの言葉、あなたの話、あなたの考えでなければ」とお言いだったそうです。それで、このたびは丸暗記ではなく、話の大筋だけ呑み込んで、自分で語り口を工夫しながら演じました。青柳ものがたりは怪談にしては地味で詩的な内容ですが、淡々とした味わいを女性の語りと声で生かせるように努めました。三弦はヴィヴァルディのチェロソナタのラルゴとアレグロを奏でましたが、そのゆるやかで物憂い叙情が、日本の怪談でありながらも、やはりどこか欧州人の作家の匂い漂う作品にふさわしいように感じたからでした。また、プラットフォームのオーナーの森山さんが個性的な舞台装飾でお力添え下さり、夏の夜の異空間を醸し出すことができました。ありがとうございました。」

Oさんからの感想:

「 青柳ものがたり、ハーンの思いも重なって情景が広がって見えました。雪香さんのかたりも心に染みました。ハーンの作品は「日本という国に行って、日本人と会ってみたいな」と思わせる作品が多いので気に入っています。自分が日本人でないような気がしてしまいます。青柳ものがたりの雪香さんは、ハーンが描く日本人そのものの姿でした。」(O)

2005年8月7日(日) 午後6時開場、6時半開演。

ギャラリープラットフォームスタジオにて (中央区銀座1−9−8 奥野ビル515)

木戸予約 1000円、当日1300円 (1drink)

予約問い合わせは山口椿事務所アプレミディへ T&F 0467-22-0916 


2005/7/3(日) 第69回山口椿の会 心とたましい("entre nous"より)

かげりのない夏の光の中、海辺にあらわれた奔放でイノチェンテな少女。心のおもむくままに見知らぬ男と性を分けあうデカダンスと、雨上がりの潮風のように無垢な爽やかさとを矛盾無く内包する山口椿独特の少女の逸話を雪香が演じます。西風と波音を山口椿の表情豊かなチェロで。

   photo 電脳和風主人

  photo 西川比呂司

2005年7月3日(日) 午後3時開演

銀座金春通り伊勢由ビルB1<貴族>にて (博品館劇場裏入る金春湯前) 03-3573-8150

会費 3000円 (1drink)


 2005/5/29(日) アンデルセン生誕200年記念コラボレーション 「絵のない絵本」

1805年4月2日にアンデルセンが生まれて今年で200年め。その記念に「絵のない絵本」を読んで、奏でて、踊って、ささやかな一夜、貧しい青年絵描きと窓から語りかけてくるお月さまとのやりとりに、少し心を寄せてみたいと思います。この他愛ない小宴に、私たちとそして、アンデルセンの遠くの心も和らぎますように。(榎本バソン了壱)

朗読/榎本了壱

チェロ演奏/雪香

ダンス/高野美和子

人形制作/IZZARA

     photo 西川比呂司

 

雪香

「さまざまな方のご協力をいただいて実現できた一夜の可愛い夢でした。風変わりな企画を面白がって、朗読と演出を担当してくださった狂言回し(?)榎本さんに御礼申し上げます。「お父さん」のイメージの声で、素直に読んで下さいました。ダンスの高野さんのコンテンポラリーのムーヴメントは視覚にひきしまった濃い刺激となり、イザラさんのお人形がメルヘンな沈黙で、一部始終を見つめていました。みなさんありがとうございました。

 そして誰よりも、わたくしのつたない技芸の全てを把握し、指導し、この上演を尊重してくれた山口椿に、心からの感謝を申し上げます。」

 

Nさんからの感想:

「 遠くから舞台を見ていましたが、いつもということではありません。アンデルセンの催しに伺い、次のことを申し上げたくなりました。チェロは、泥臭さや大味なところがなく、細密で念入りでした。ともすると無骨で重くなりがちなところを、ほどよくたわめた凝りようが、心にしみました。終演後にお話しようと思いましたが、黒川紀章、浅羽克己さんたちとご歓談の最中でしたのと、異国ふうの衣裳に気押され、果たせませんでした。どうぞこれからも、おはげみのほどを。」(N)

2005年5月29日(日) 午後5時開演 (4時30分開場)

セッションハウス”にて。入場料 前売3500円。当日4000円。(1drink)

東京メトロ東西線「神楽坂」駅 1出口(神楽坂方面)徒歩1分。東京メトロ/都営「飯田橋」駅下車神楽坂上がり徒歩10分。

新宿区矢来町158 TEL:03-3266-0461

製作:アタマトテインターナショナル 共催:セッションハウス企画室


2005/4/17(日) 第68回山口椿の会  「O嬢の物語」

  ミステリアスなポーリーヌ・レアージュを、山口椿はこのように評する。「肉体を超えて精神に至るというカタルシスのいかがわしさでは、O嬢の聡明や繊細とは相容れないのはあるまいか。彼女は正気と狂気の境界を往還するありきたりではなく、むしろ正気と狂気のさらに下の混沌に潜む者 - ヴィクター・ターナーの<リミナリティ>にいる人物への憧れ、もしくは創成・・・・」

あまたの褒貶がなされた原作を、山口椿独自にアンテルプレットした掌編の雪香の朗読、山口椿の重厚で官能的なチェロ演奏で。

チェロ/山口椿朗読/雪香

4/17(日) 午後3時開演

銀座金春通り伊勢由ビル B1F ”貴族” (博品館劇場裏入る。 金春湯前)

03-3573-8150 会費 3,000円(1DRINK)

   photo 電脳和風主人

photo 西川比呂司


2005/2/21(月)〜3/5(土) 山口椿作品展 「あら! びあんないと」

東京スポーツ紙に1年間連載の「アラビアンナイト」原画30点に、この企画展のために加筆しました。山口椿の戯作ここにあり、といった飄逸な展示です。初日2月21日にはオープニングパーティとパフォーマンスあり。

ヴァニラ画廊(T&F 03−5568−1233)

中央区銀座6−10−10 第二蒲田ビル4F

初日パーティ 18時より  パフォーマンス「アラビアンナイト」 19時開演 3000円

ユーモアとエロティシズムにあふれるバートン版アラビアンナイトの朗読と踊りに、エキゾチックなチェロ演奏、妖艶なマリオネット使いをまじえた楽しい異色のコラボレーションです。

チェロ/山口椿

踊りと朗読/雪香

マリオネ-ト/LUNE

挑発する音と動き、苦悩する身体 by 野上陽子
「 
ほの暗い部屋の中に浮かび上がった艶かしい原画の数々は、駘蕩とした雰囲気を漂わせ、それが何ともいえない魅力を醸しておりました。
 企画展の初日、2月21日に行われたパフォーマンスでは、かつてシェラザードが王宮の奥深くで語った、あまたの物語の中からひとつを雪香さんが朗読。いきいきとした手足の動きはもちろん、ヴェールの奥で輝く、ルージュに彩られた眼の動きまでが「月のようにうつくしく(「アラビアンナイト」より)」、うっとりと見入るよりほかありませんでした。
 彼女の声をふちどるように流れていたのが、山口椿さんのチェロの旋律。アラビア音楽で云うところの「チェスカール」を思わせる、ふたつの違う音をつなぐような奏法は、身体が斜めに傾ぐような錯覚に捕われるエキゾチックなもので、飄々としてながらも気品を感じさせるものでした。
 この旋律に誘われたかのように、ルネさんがマリオネットを伴って現れると、会場のルネファンからはため息がもれます。チェロの弦とシェラザードの声が、あたかも恋人を軽くあしらって戸惑わせるかのように、また時には挑発するように絡まりあって響くと、それに呼応して切なげに震えるマリオネット。そのさまは、まるでマリオネット自体が苦悩に身をよじっているようでした。
 美食と肉体の歓び、そして凄惨な血の匂いに彩られた物語は、その場にいた人を異国にいざない、不思議な味わいの一夜となりました。
 

   photo 西川比呂司


2005/1/23(日) 新橋夜話 「短夜」 語りと三弦でなつかしむ永井荷風の世界

帰朝者の荷風は、世間一般の時流に従うことを避け、「爛熟した過去文明の遠いささやき」を、当時保っていた下町の詩情に求め、「新橋夜話」を書きました。三度目のこのたびは、その中から「短夜」という、男女の述懐の掛け合いという、めずらしい作風の作品を選ばせていただきました。協演には多くのファンを持つ美貌の人形使いルネが、一層の情趣を添えることでしょう。なお、荷風せんせいのひそみにならい、お帰りの節には、縁起ものの「笑い絵」をお持ち帰りくださいませ。

語り、中棹/山口 椿

語り、細棹/雪香

人形使い/LUNE

2005年1月23日(日) 午後3時開場、啓祐堂主人 杉本邸にて(目黒碑文谷)

会費5,000円  (終演後、出演者と歓談のひとときをお過ごしください)

    
photo 西川比呂司

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