<ビザ発給所にて>
タイイミグレを通過したら今度はカンボジアビザの取得です。
私は事前にビザを取ってこなかったのでココで取ることになっています。
…タイのイミグレを越えたあたりからピックアップトラックの呼び込みがはじまります。
教えどおりどんな呼びかけにも答えず無視しました。なんでも英語で答えてしまうのが一番最悪なのだとか…
タイイミグレからはビザ発給所は通りの対面にあり、道路を渡る必要があります。
しかし私がいったときはちょうどトラックが道を阻んでて…渡るのに多少手間取りました。
呼び込みもしっかり着いてきてます。
で、ビザ発給側へ。とりあえず用紙をもらいました。
座って書くとこがあったのでそこで落ち着いて記入します。
気になったのは…日本人女性らしきが椅子に座っていたこと。
人が集まるのを待っているのかと思いました。
それにしても旅行者が少ないのが気になります。
電車が遅れたせいもあり、時間的に遅いのでしょか。
カオサンバスの人たちはすでに通過してしまったのか、
1400までに国境を通過せよと言われているので、1300近くになり不安になります。
できればアランヤの国境を堪能したかったのですが、そんな時間はないようです。
なにより余裕がありませんでした。
で、用紙を記入し、さきほどの窓口へ。窓口というより窓の外にカンボジア人の兄ちゃんが立っています。
20ドルを払おうとすると彼はこう言いました。
『1000Bで払いなさい』
なるほど…そういうことのようです。
<20ドルと1000B>
カンボジア国境でのビザ発給は“20ドルor1000B”となっていますが、
いまのレートを考えると1000Bでは損します。私も
事前にドルに両替し、紙幣を用意してきました。
しかし彼の要求はあくまで1000B。このへんが悪名高きポイペトビザのようです。
ポイペトでの賄賂についてはガイドブックにも書かれてました。
20ドルでは通過できずに余計な手数料を払ったと…
払う必要はないけれど、交渉しきれない場合は少額に抑えなさいと…
日本人は金で解決すると思われているので、係員も要求してくると。
ま、今回のケースは賄賂要求ではありませんが、似たようなものです。
とりあえず『20ドルと書いてるではないか!?』とありきたりな抵抗をしました。
すると彼の説明がはじまります。
正直聞く気はなかったので何言ってるかわかりませんでしたが、
途中でその説明を中国人がさえぎりました。
…中国人が登場です。
<中国人VSカンボジア国境>
私がさきほど日本人と思ったのはどうやら中国人でした。
そしてその友達…というか代理人中国人が抗議しにやってきたのです。
このへんはさすが中国人です。すごい剣幕で抗議しています。女性だけど。
どうやらカモられるのは日本人だけでなく、交渉上手と言われる中国人も同じようです。
そこから私は10分ほどほったらかされ…中国人の猛抗議がはじまりました。
しかし…どうも中国人のブが悪いです。
というのは、そのうち窓口を閉め切られてパスポートを中国人に返してました。
…イヤならタイに帰れと。。。
さすがにコレを言われてはどうしようもありません。
中国人は最後まで文句を言ってましたが、結局折れるしかありませんでした。
そしてとうとう私の番です。
<路線転換>
中国人にまとめられない交渉が私にまとめられるはずがありません。
今度は係員も余計な説明などはせず“イヤならタイに帰れ”と言い出しました。
…こっちのほうがてっとり早いです。
事前に見た情報では何回もココを通過した人でも賄賂を渡したと書いてあります。
個人旅行にはある程度必要な出費かもしれません。
通るタイミングによってはうまくいくのかもしれませんが…今回の私のケースでは難しそうです。
しかし1000Bは。。。
そこで少し路線変更しました。
『OK,I don't have 1000B.But 20dollers and…』
と言って言葉を濁しました。すると彼も乗ってきました。
中国人がいなくなるまで少し待ち、ココからはひたすら交渉です。
…結局+200Bで妥結しました。
アタマに来るけど現実的にはこれしか方法はなかったです。
どうしても払いたくない人は“イヤならタイに帰れ”と言われたあとの“交渉文句”を考えておきましょう。
直近の為替レートを頭に入れておくこともおすすめです。
というより。どうせお金が掛かるならやはり事前取得がオススメかもしれません。
今はネットで簡単にビザ取得ができるようなので…私も次回はそうすると思います。
また。カンボジアもビザがなくなる?とも聞きました。いつからそうなるのか…こちらは別途調べてみてください。