パソコン丸ごと仮想化&クローン化

使用中のパソコンに体験版や自作ソフトを入れてPCが壊れたら大変。復元するのに時間も手間もかかってしまいます。 サクッと試すなら、パソコンをクローン化して仮想化しちゃいましょう。言ってしまえば、VRなので不具合が発生しても、 レジストリが大惨事になっても、元のパソコンには何の影響もありません。
バグありCPU
☆1以下レビュー

既存PCの中身をまるごと仮想化

バーチャルディスク化
「内臓HDDだけ抜き取って本体は廃棄してしまった」「いま使っているPCを丸ごとクローン化したい」という場合は、この方法です。
 disk2vhd画面
Step.01

.VHD形式に変換する

内臓HDDなどの中身を丸ごと Microsoft Virtual PC または Microsoft Hyper-Vで使用される .VHD (仮想ハードディスク / Microsoftの仮想マシンディスク形式) に変換します。

.VHD形式へ変換するソフトを入手

 Microsoftから無料でダウンロードできます。怪しいフリーソフトもありますが、Microsoft公式から日本語でダウンロードできるので安心安全です。 [DL] disk2vhd

disk2vhdの使い方

仮想化したいドライブを選んで、「Create」を押すだけ。 初期状態では、全てのドライブ ( 回復ドライブやraidなど ) にチェックがついているので、 一番必要なドライブ1つだけにして、他は外しておいたほうがいいです。 超時間かかりまくる or 失敗する可能性が高くなるので・・・。
 物理ドライブを仮想化する2
Step.02

VMwareで使える形式へ変換

.VHD形式をVMware形式に変換する手順 フリーソフト「NHC」を使用すれば、超お手軽に .vhd 形式のファイルを vmwareで使用する .vmdk 形式に変換できます。 [DL] NHC [DL] Microsoft Store版 NHC
変換先の形式を選択

変換先の形式を選択

Vmware VMDK を選択
ジオメトリの設定は変更しない

ジオメトリの設定は変更しない

何もせずそのまま次へ
形式への変換はIDEを選ぶ

形式への変換はIDEを選ぶ

「IDE」を選んで、次へ
全セクタ数の調整

全セクタ数の調整

何もせずそのまま次へ
変換先ファイルの指定

変換先ファイルの指定

何もせずそのまま次へ行くと完了。作成したデータは後で必要になるので、保存した場所を忘れないように。
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VMwareで新規仮想マシンの作成

VMwareを起動して、新規仮想マシンの作成を選択
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インストール元を選択

変換して作成した仮想マシンのデータを再利用するので、一番下の「後でOSをインストール」を選ぶ。
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仮想マシンにインストールするOSを選ぶ

変換して作成した仮想マシンのPCで使っているOSを選んでください。
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仮想マシンの名前を設定

名付けてあげてください。ポチでもタマでもマーガレットでもOKです。
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仮想マシンのスペックを変更

仮想マシンで使用するメモリの容量やプロセッサの数などを設定できます。自由に設定し放題ですが、VMwareを動作させている本体の負担が大きくなるので、変更しすぎないほうがいい。
仮想マシンに64bit OS が入っている場合
プロセッサ (CPU) の設定を開き、コア数を 初期値の1から2以上へ変更すると、動作が速くなります。やりすぎ注意!
VMware Playerでは非対応
最新版VMwareのProを使うことを推奨します。
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ディスク容量の指定

仮想マシンの設定データを1つのファイルとして管理するか分割するかを選べます。あとで設定を変更したり、別のHDDへコピーしたり、さらにクローン化する場合は、複数ファイルに分割を選んでください。設定変更などの融通が利きやすくなります。
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仮想マシン作成準備完了画面

作成した内容をさらにイジる場合は、「ハードウェアをカスタマイズ」を選び、表示された内容で作成するのであれば、「完了」を押します。
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仮想マシン設定の編集を選ぶ

仮想マシンの設定をさらにイジって、別途用意しておいた仮想PC用のデータを適用させる準備をします。
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仮想マシン設定でハードディスクを削除

仮想マシンにはOSがインストールされたことになっており、このままでは別途用意しておいた仮想マシンのデータは適用できないため、ハードウェア一覧から「ハードディスク」を選んで、削除を実行します。
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ハードウェアの設定の最下部にある「追加」を選びます

ハードウェアの設定からハードディスクがなくなったことを確認して、いよいよ別途用意しておいた仮想マシンのデータを読み込む準備に入ります。
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ハードウェア追加ウィザード

ハードディスクを選びます。他も追加できますが、今はハードディスクだけ選んでください。
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ディスクタイプの選択

IDEを選ぶ
他の形式でもOKだが…
仮想データの構成やバージョンにより、SATAを選ぶとデータが破損する不具合があった。成功率の高さでIDEを選んでいます。
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ディスクの選択

既存の仮想ディスクを使用を選びます。
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既存のディスクを選択

用意しておいた仮想マシンのデータを選択
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仮想ディスクの形式変換

「変換」を選びます。 変換ボタンを押すことで、仮想マシンのデータが自動的に読み込まれます。
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仮想マシン設定画面を確認

読み込みが成功すると、仮想マシン設定の画面になるので、容量を確認します。別途準備した仮想マシンと同じサイズになっているかどうか。使用領域が0ゼロだった場合は、読み込みに失敗しています。
読み込み失敗例
仮想マシンを保存した場所の指定を間違えていませんか? 変換する際に間違った形式を選んでいると失敗します。
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.vmxを編集

VMwareを終了して作成した仮想マシンを確認。仮想マシンのデータがあるフォルダ内にある「~.vmx」という環境設定ファイルを見つけて、テキストエディタで開きます。
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.vmxの中身を確認

設定ファイルをスクロールしていき、真ん中ら辺までページをスクロール
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Nvme0:0.fileName という行を見つける

仮想マシンの本体データのファイル名を変更します。
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Nvme0:0.fileName にある仮想マシンのファイル名を変更して保存

Nvme0:0.fileNameにある仮想マシンのファイル名を変更して、.vmxファイルを上書き保存
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仮想マシンの再生

VMwareを起動し、起動するマシンを選び、再生ボタンを押します。変換した仮想マシンのデータは、VMWAREで新規作成したマシンのデータと同じフォルダ ( Nvme0:0.fileName で指定したファイルがある場所と同じフォルダ ) にある前提です。違うフォルダに保存している場合は別途.vmxの変更 または データを移動させてください。
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仮想マシンが起動するまで待ちます

PC操作はせずに、スクワット筋トレしながら待つのがおすすめ
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起動完了

ディスク容量やインストールされているOSなどをシステムプロパティで確認します。
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