水泳練習中~メニューの作り方

頑張ればなんとかなるはNG!
余裕をもって25mを泳げないのに、いきなり50mに挑戦してしまう人もいますが、これは危険です。
水泳に限らず「根性でやれば必ずできる!」と無理をしても、頑張れるのは1回限り。
その後…「あの奇跡が来るのはいつ?」って、やる気が失せてしまいます。
水泳練習メニュー作成アプリ
アルバイトでスイミングコーチを始めた大学生や、小学生の指導に悩むコーチ、自主練習でプールに通う方、 さらに健康づくりのためにゆっくり泳ぎたい高齢者まで幅広く活用できるアプリです。
簡単操作で練習メニューを自動生成
現在の泳力レベルを入力し、練習の強度や距離を指定してボタンを押すだけ。 現役コーチが考案した効果的な練習プランが自動生成されます。保存機能でテキストファイルとしてもダウンロード可能です。
こんなお悩みを解決
「練習がマンネリ化している」「クロールで50m泳ぎたい」「シニアでも安全に泳ぎたい」など、年齢や目的に応じた課題を解消。 タイパ・コスパに優れた練習メニューで効率的にステップアップを目指しましょう。
アプリで作成する練習メニューの基本構造
水泳に限らず、自転車でもマラソンでも、ゲームや料理でも、なんでも基本からコツコツやるのが最短ルート。いきなり黄金伝説を作ろうと上級試練に挑んでも時間と労力の無駄です。
成功体験を増やす

余裕でクリアできる練習を入れる
50m泳げる人にとって、ボビングなんて超余裕でしょ? じゃあ、50mをボビング&ジャンプで進みましょう。心肺機能の向上トレーニングになるうえに、みんなで大盛り上がりテンションマックス!目標は手が届く範囲

誤差でクリアできる練習
「けのびで5mだったのを7mにする」「25mストロークが20だったなら、19に減らして泳ぐ」「50m40秒を目指すなら、25m20秒を何十回でもクリアできるようにする」新たな発見

しっかりと水を押し込むことができた、キックのタイミングが良かったなど。なんでも。ほめるところや発見を見つけることができなければ、「今日もよく練習できた俺様えらーい」と褒めましょう。
脳が喜ぶ体験
通常の練習メニューでは出てこない練習メニューで、体の使い方を再確認します。カラダの使い方を再確認する練習メニュー
ガッツリ練習メニューが続いたら、体力も集中力も切れてしまい、ケガや事故の原因になってしまいます。そういうときは、ちょっと遊び心のある練習を取り入れてください。 脳が喜べば、筋肉も喜びマッスル♪
- ・背浮きからスタートするクロールダッシュ
- ・50mクロールを60.00秒ぴったりに泳ぐ
- ・25mを60ストローク以上かけて速く泳ぐ
手軽な目標を決める

50mを楽に泳げるようになる練習方法
25mを10回でも20回でも、同じストローク数で、同じタイムで、同じ心拍数で泳げるようにする。その日だけしか、達成できないのではなく、週2回の練習で4週間以上ずっと同じタイム、同じストローク数、同じ心拍数で泳げるようになろう。
メリハリのある内容

月ごとにメニューを変える
毎日メニューを変更してしまうと、カラダが覚えてくれません。週2回の練習なら毎月メニューを変える工夫をしましょう。休息日を作ろう

疲れているときは別メニュー
「体育祭の練習で疲れた」「旅行で疲れた」「人生に疲れた」いろんな疲れたがありますが、疲れてマイナスになった体を引きずってもプラスにはなりません。リラックスメニューに切り替えてトレーニング。それも無理そうなら、休息しましょう。スクールの生徒で自宅に帰らせるのが無理そうなら、遊びの時間を作るのもありです。
プールの超基本を覚えておこう

- 25m
- 50m
- 100m
- 200m
- 400m
- 800m
- 1500m
潜水していい距離
スタートまたはターンしてから15mまで平泳ぎに限り、ひと掻きひと蹴りした後の潜水距離に制限はない。
潜水を続けるより、浮上して泳いだ方が速いスタートする最適なタイミング

最適なタイミング
自分より先にスタートした人が、5mラインを過ぎてから
NGなタイミング
自分に向かって泳いでくる人が5mラインを通過した時
プールの流れ

背泳ぎで蛇行してしまう場合
コースロープを見ながら泳ぐと蛇行しにくくなります。コースの中央では立ち止まらない
壁でターンする人は、コース壁際の真ん中でターンします。青いラインの上は立ち止まり禁止。おしゃべり休憩するなら、プールサイドへ上がりましょう。ペースクロックの読み方
泳げる人ほど、体内時計が正確です。「50mを50秒で泳ぐ」なんて誤差1秒あるかどうか。ペースクロックを見て、泳いだ本数や心拍数も計算します。青い 分針
赤い 秒針
今、何時?
プールへ来た時間が分かれば、分針と秒針があるので、分かりますよね?何m泳いだ?
秒針が真上の0秒からスタートして25m泳いだら秒針は25秒だった →「秒針が15の倍数になるまで休憩」→ 次にスタートするのは秒針が30の時・・・ということは、 スタートするのは秒針が真上(0)と真下(30)の時なので、1分で25mを2回泳いで合計50m。あとは何分間やったのか?とても単純な算数です。プールで泳ぎ、ペースクロックを活用するだけで、脳トレができます。
プールに入ったのが18時10分→上がったのが18時45分→45-10=35分間、1分当たり2本泳いだのなら 25m×2×35=?
実際には、ほかの利用者もいるので、思ったタイミングで泳げることは少ないですが、計算を区切ればいいだけ。
アップルウォッチなどウェアブルウォッチに頼って計算と記憶力が悪化しないように、脳トレしましょう。
水泳練習メニューの設定
「いま超余裕でできること」は成功率100%で達成可能な内容を選んでください。
「超余裕でできる内容を、当たり前にクリアできてこそ、次のステップへ進める」という考え方で作成しています。
「気合を入れれば成功する」「10回中1本は成功する」というレベルでは超余裕とは言いません。
むりやり「カミカゼ万歳!」とばかりに昭和の気合で練習しても、失敗が続き、挫折が増えるだけでは、向上心もへったくれもありません。
自称・鋼鉄の心はブロークンハートしちゃうでしょう。
メニューの内容
ゆっくり (Easy) : 余裕。フォーム重視
記載なし(AB) : 息切れしない有酸素運動
はやく(AT) : 息切れするが会話はできる
ダッシュ (Vo2) : 会話ができない
全力 (Max) : 自己ベスト更新
Fr
Free フリ、自由形試合ではクロール以外でもOKだが、速いのはクロールなので、クロールで泳ぐ人が多い。ただし、メドレーでは必ずクロールになる。
Ba
BackStroke : バック、背泳ぎBr
BreastStroke : ブレスト、ブレ、平泳ぎFly
Butterfly : バッタ、フライ、バタフライIM
IndividualMedley : 個人メドレー、こんめ、こめFly→Ba→Br→Frの順に泳ぐ
Med.R
MedleyRelay : 4人1組で1人1種目ずつリレーで泳ぐ。 Ba→Br→Fly→Frの順に泳ぐ混合リレー
1チーム男女2名ずつスライダー
蹴伸び~下方向へ進むグライダー
蹴伸び~前方向へ進むスカーリング
手~腕の内転と外転で泳ぐプル
手~腕だけで泳ぐキック
足だけで泳ぐストローク
腕を動かすドルフィン
バタフライのキック。クロールでやってもOKバサロ
水中で仰向けになってドルフィンキック
施設のコースルールに従いましょう
立ち止まりOKなコース
同じメニューを繰り返して、対岸側まで泳いでください。UターンOKな遊泳コース場合
後続の人や周囲の人に注意しましょう。水泳教室で行う場合
頭が壁や床に激突しないように、プールサイドのスタッフと連携をとったり、サブコーチを入れたり、1人ずつチェックしながら指導したり。 極力…自分の背後に、生徒がいる状態を作らないように、立ち回ってください。水底に足が届かない生徒が、既に溺れているかもしれません。バブリング
水に顔をつけて鼻ぶくぶく。泳げるけど鼻から息が出せない人は多い水の中を歩く
足が届かない場合は土台を入れて実施。背浮き
水難事故の基本姿勢だけど泳げる人もできない人が多い伏し浮き
ストリームラインの基本姿勢。けのびをスムーズにするために必須ダルマ浮き
タッチターンやクイックターンにも繋がるボビング
心肺強化と口呼吸&鼻ぶく強化グライド/けのび
壁を思いっきり蹴って前方の進行方向へグライド。ストリームラインの基本で、ターン動作でも大切な動作。背面けのび 5m
背中やお尻で水を押していないか確認腰掛キック
膝と足首を柔軟に使えるか壁キック
壁を持たずにグータッチでキック。キックが下手だとバックするスライド~水の底に両手をつける
水の底へ向かってスライドしてあと、水底に撒いた玩具拾いなどで意図的に潜る浮くを学習顔上げ板キック
首を左右に振らないようにチェック。癖がつくと進まない原因になる。浸顔 板キック
呼吸の練習 ぶくぶくーっ・・・ぱぁっ!板キック ダッシュ
スピードが速くなっても首を左右に振らないかチェック。蛇行クロールの原因になる。けのび+片手クロールプル
けのびをした後、止まる前に片手クロールをして、どれだけ進むかチェック。親指が太ももに当たるまで手を押し込んでいるか【陸トレ】クロール呼吸動作チェック
手すりに両手を当てて、キャッチアップクロールでストロークと呼吸タイミングの練習。陸上で沈まないからこそ、念入りに。片手クロール
片手が沈むようならアームヘルパーやプルブイを掴ませて。クロール
フォーミングを意識して急がず確実に板キックダッシュ
心肺機能の向上15mクロールダッシュ+ゆっくり10m
スタートダッシュ練習伏し浮き+クロールプル
推進力がない状態から泳ぐため、正確なストロークができているかチェックできます体側 片手クロール
1軸で泳ぎつつ、手を伸ばす位置は2軸。1.5軸泳法の場合、2軸と違って肩を痛めにくくなります。クロールプル パワープッシュ
水しぶきが後続にかかるぐらいオーバーにプッシュしてスプラッシュ! 水を押し込む癖が付きます。クロールプル
パワープッシュを習得した後のプルは、ストローク数が減っているはずです。スカーリング
腕やキックだけでなく、手首や腰など関節を含めたカラダ全体で泳ぐことを習得しますクロールプル 50m 指定ストローク以内
25mの2倍ちょうどになるように泳ぎます。誤差は1ストロークまで。正確なストロークのための練習キック中心のクロールは疲れやすい
違反ではないが、長い距離が泳げない原因。筋肉が大きい下半身を使うと、体内の酸素やエネルギーが大量消費され、ガス欠になるのが早くなる。ダイエットにはオススメだけど。
コースロープと旗を見る
コーチは生徒が頭を壁にぶつけないよう配慮するけど、「旗が見えたらクロールしてOK」と言ってしまうと「5mラインで泳法を変えてゴールする」という癖がつき、
試合で失格になって大号泣・・・ということが実際にあったので、
安全のために違反行為をしてもOKという指導をしてはいけない。
教えるなら、コースロープと旗の意味。
仰向け壁キック
壁を持たず、壁に両手グータッチで背泳ぎキック。間違ったキックをすると壁から離れます。カラダが沈むようならヘルパーをお腹につけてキック背浮き→仰向けキック 5m
5mラインで背浮き、壁に向かってキック。コースロープカバーがあるあたりで片手を進行方向に伸ばして壁タッチゴール。腰が沈むときはヘルパー装着背浮き→仰向けキック 12.5m
5mライン版と同じ。壁による初速がないので正しいキックをしないと進まない。仰向けキック 25m
ごく普通の仰向けキック。両手を組んでも体側でもOK。コースエンドの壁タッチゴールも忘れずに。ラッコキック 25m
ビート版を抱きかかえて仰向けキックして、25mまで。コースロープカバーがあるあたりで片手を進行方向へ伸ばし、頭が壁に衝突しないように壁タッチで停止クリオネ 25m
クリオネが羽ばたくように、体側でスカーリングもどき。脇が開いてもOK。多少、大振りでもOK。手のひらで水を足元へ押し込む練習。 水はお尻の下へ押し込もう。お腹の上にあげると腰が沈みやすくなるダブルアーム背泳ぎ
大会でもダブルアームでOK
両手同時にプル。呼吸法や水中バランスを強化。 蛇行しにくくなる。背泳ぎプル 前方でキャッチアップ
クロールのキャッチアップと同じ場所でキャッチアップするが、手は重ねないで、肩の前に伸ばす背泳ぎ 顔の前でキャッチアップ
両手を顔の前で垂直に伸ばしてキャッチアップすると体全体が沈みやすくなる。沈まないようにキックで浮力を得る必要がある。浮力を強くすると進まなくなるので、水中でのストローク動作が重要になる。背泳ぎキック 両手は顔の前に垂直
両手は回転させず、ずっと垂直に伸ばしたままキック。キックのハードな練習。背泳ぎ
「クロールの上下逆」とも教えることもあるが、動作は全く違う。「キャッチで肘を落としてはいけない」というコーチもいるが、蛇行する癖があったり、肩に違和感がある場合は、肘を落とした方がスムーズに進める。ルール上は肘を落としても問題ない。「平泳ぎは泳げるけど他は泳げない」という人は、平泳ぎではない可能性が圧倒的に高い
水を大きく掻き分け、コース幅いっぱいに足を広げて、手足同時に動かしていたら・・・それは、平泳ぎではなく、優雅なホテルプールでのリゾート泳ぎまたはカエル泳ぎ。 体を動かす順番やルールがほかの泳法と違い過ぎて、かなり難しい。平泳ぎ ゴールタッチ&ターン
25m練習を繰り返す前に、必ず両手でタッチするクセをつけるため、最初にタッチターン&ターン後の蹴伸びを徹底しておく。5mラインから蹴伸び壁でターンして蹴伸びするだけで十分。せかしたり、練習スピードを上げると片手タッチする人が増えてしまうので、のんびりとした空気感で練習。【陸上】ジャンプ
両膝しっかり曲げて沈み込んで足の裏で床を押して、両足を閉じるボビングジャンプ
両膝しっかり曲げて沈み込んで足の裏で床を押して、両足を閉じるスーパー蹴伸び
両膝しっかり曲げて沈み込んで足の裏で壁を押して、両足を閉じる平泳ぎ壁キック
壁にグータッチ。キックが間違っているとバックしてしまう両手に1枚ずつビート板 平泳ぎキック
両手が常に浮き、頭が両腕の間に入れる練習。ビート板2枚で肩~肩甲骨周りを動かしやすくなり、頭の上下だけで両手に負荷がかかるのを実感できる。両手に1枚ずつビート板 平泳ぎ
蹴伸び→両手を開く→顔を上げる→顔をビート板より下へ→両手を閉じてから平泳ぎ。ビート板が巨大なパドルっぽい役割をして、肘を立てやすくなる。ただし、ビート板は沈ませない。抵抗が大きすぎて飛んでいくから…【陸上】平泳ぎの流れをオーバーにコマ切れフォーミング
関節ごとに少しコミカルに、オーバーにストップモーション。動きを分解すれば、腹筋を使いまくるはず。平泳ぎ 25m
ドルフィンキック壁キック
壁にグータッチ。間違っているとバックしてしまう。バタフライの練習でもあり、ひとかきひとけりの練習でもある。平泳ぎのキックを習得してからドルフィンを教えないと、2つのキックが混ざり、あおり足の原因となりやすい。両手に1枚ずつビート板 ドルフィンキック
肩甲骨の下部分をしっかり使って、最低限の上下動でスピードが出る感覚を養う。平泳ぎとバタフライ、クロールでも使える。蹴伸びスタート→ひとかきひとけりで、どこまで行けるかなチャレンジ
平泳ぎに限り、スタート&ターン後のひとかきひとけり後は、どこまでも潜水しててOK。15mで浮上しなくてもOKだが、速度は浮上したほうが速い。平泳ぎスタート~ターン~ゴールタッチ
ほかの泳ぎ方と違う点が多すぎて、かなり難しい泳ぎ方。ホテルプールで優雅なんちゃって平泳ぎやカエル泳ぎだと、失格になる可能性が大きい。腕のリカバリーよりも先に顎を引いて頭を下に向けると肩甲骨周りが回転しやすくなり、リカバリーが劇的に楽になります。ただし、頸椎ヘルニアを患っている場合は厳禁です。
グライド~プッシュ
蹴伸びスタート~静止する前に両手で前から太ももまでPUSH、どこまで行けるかなチャレンジグライド~プッシュ&ドルフィン
蹴伸びスタート~ゆっくり2回ドルフィンキック~2回目のキックと同時に、ひとかき伸び、どこまで行けるかなチャレンジ ※息なしグライド~プッシュ&ドルフィン~リカバリー&グライド
蹴伸びスタート~ゆっくり2回ドルフィンキック~2回目のキックと同時に、ひとかき伸びーっ両腕回転させて初期位置、どこまで行けるかなチャレンジ ※息なしグライド~プッシュ&顎上げ~グライド
蹴伸びスタート~1秒~2秒経過したら両手で前から太ももまでPUSH&顎を上げたまま止まるまでグライド。呼吸できなくてOK。2つ以上の動作を行いつつ、タイミングが掴めるかどうかがカギです。グライド~プッシュ&顎上げ&ドルフィン~リカバリー&グライド
蹴伸びスタート~1秒~2秒経過したら顎を上げつつ両手で前から太ももまでPUSH&ドルフィン。3つの動作を同時に行った後は両腕をリカバリーして静止するまでグライドグライドバタフライ
両足にプルブイ 蹴伸びスタート~ゆっくり2回ドルフィンキック~2回目のキックと同時に、ひとかき伸びーっ両腕回転させて初期位置。急がず、なるべく水しぶきを立てないように、上下動は最小限。ドルフィンキックは小さく、タイミングを取る程度でOKグライドバタフライ : 常に体の一部が水面から出ている
グライドバタフライは水面を滑るようにバタフライで泳ぎます。上下動が少なく、強いキックも不要です。タイミングさえ合えば、腕力や握力が少なくても進みます。背筋も緩めでOKです。全ては肩甲骨とプッシュタイミングで滑るようにグライドを楽しむこと。