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.psdを互換ソフトで再編集可能か?

adobeアドビ
Corelコーレル
Affinityアフィニティ
クリスタ他

adobeアドビ

レビュー用データ

adobe photoshopフォトショップ

月額 2,728 円
 世界標準と言って過言ではないアドビ社の画像編集ソフト フォトショップ 。写真専用ソフトと言われていたのは20年以上前の話。現在では拡大縮小しても劣化しないベクトル画像の作画や編集、提携ソフトを駆使した自動化など、超多機能で高性能な画像編集ソフトの最高峰。実は動画編集や3DCGも作成できる。
 印刷業界で標準となっているCMYK方式や色合いを絶妙な操作性で変更できるトーンカーブ機能などを省いて安くしたElements (エレメンツ) 版もあります。
illustrator

adobe illustratorイラストレーター

月額 2,728 円
 同じadobe製品というだけあって、フォトショップで作ったデータはイラストレーターでも問題なく開ける。イラストや作図する用途が多いのであれば、フォトショップではなくイラストレーターでいいような気もする。ただ、どちらの製品も動作には高速なCPUとミドルクラス以上のグラフィックボードを装備していた方がいい。PCにお金をかけたくない人は、他のソフトで代用した方がよさそう。
 ビットマップトレースという写真など画像をイラストっぽく変換してくれる機能がある。細かく調整すればアニメ調のイラストも自動作成可能だ。
elements2024 elements2024背景切り抜きとイラスト化

photoshop elementsエレメンツ 2024

12000円前後の買い切り価格。翌年以降も使える。
 過去にCS6で作った.psdは見事に読み込め、問題なく再編集できた。
 話題のAI生成は利用できないものの、 背景を切り抜く 部分的に修正して同じ画像の一部をコピペ生成して埋め潰す 塗り絵っぽくする 背景の雲を動かして動画にする というような機能が山盛り。さらには、画像の一部を指定した方向に動かしてアニメーションさせるという動画作成機能まである。流れる雲、落ちる滝など、静止画よりもダイナミックに演出できる。
 印刷に必要なCMYKがなかったり、インターフェイスが独特だったりと、古くからのフォトショップユーザーからすると違和感が半端ないが、話題の生成AIの一部は何回でも利用可能だ。しかも、手間いらずで、以前なら数時間は費やした作業が1秒足らずで完成してしまうのには驚いた。 背景の切り抜きでは、他のソフトの機能が霞んでしまうほど優秀な出来栄え。もちろん、プロ版であるサブスクのCCシリーズも同じ出来栄え。
adobeExpress
.psd読み込み可能

adobe Expressエクスプレス

なんと無料!
 cs6で作った.psdを画面へドラッグ&ドロップしてみると、自動的にコンバーターが動き出し、adobeExpressでも編集可能な形式に変換してくれる。
adobeExpressで読み込まれたcs6の.psdファイルは色やフィルターの再現、文字レイヤーの再編集なども完璧。しかも、 ココをこうすれば見栄えが良くなる というポイントも教えてくれるAIガイドを搭載。さらには話題の生成AIも使えるし、GIFやJPG変換、PDF編集までも可能。 月額1000円くらいの有料プランになると、動画の背景を切り抜いたり、1億9500万以上のロイヤリティフリーのAdobe Stockが使い放題になったりと、特典が多すぎる。 [公式] adobeExpressプラン比較
  • 背景の切り抜き機能も優秀
  •  ここまで出来てしまうと、他のソフトはいらないかもっていうぐらいになってくる。

    Corelコーレル

    Corel PaintShop Pro

    Corel PaintShopペイントショップ Pro

  • 簡単に高度な編集ができる機能山盛り
  •  比較画像を見てわかるとおり、photoshopでかけた虹色フィルタと文字レイヤーの縁取りが崩壊しました。互換性はあまり高くなく、photoshopと似たようなことが簡単操作でできるのがウリになっています。操作を覚えずに、手っ取り早くプロ級の加工を行いたい場合はオススメできますが、代替え品としては使用しないほうが無難です。
     感覚的には、フォトショップが前年に発表していた新機能がペイントショップでも使えるようになりましたよっていう感じです。 毎年新バージョンが出ており、必ず周回遅れのphotoshopっぽい機能が搭載されます。adobeの発表から1年待っても新機能を安く使いたいのであれば、ペイントショップも代替候補の一つとして考えてもいいでしょう。

    AI機能もある

     2023年11月現在、AI機能は指定範囲を消去して周囲となじませるものは製品内に機能として入っている。テキスト入力した指示に従って新規生成するタイプのAIは別売になっているが英語版しかない。
    イラスト変換機能
    ここが凄いよPaintShop

    イラスト変換機能

  • Painterのブラシやイラスト変換を搭載
  •  同じCorelブランドの製品である Painter のブラシや機能の一部が使用可能です。写真をイラストに変換するのも超素早くできます。アニメ調に変換するというよりは、ゴッホみたいな芸術作品に似せたレタッチを自動で完成できます。数値スライダーを移動させて設定を変更するだけで、画風を変化させることも手軽です。
      もうちょっと線が太ければ… ベタ塗りならアニメ調として通用するのに、変なテクスチャー貼っちゃったよ~残念! みたいなことがよくある残念なところもある。ある程度はカスタマイズできるのだが、線の太さやテクスチャーの有無まではカスタマイズできない。かゆいところに手が届いてしまうと姉妹品の存在価値が薄れてしまうから仕方のないところ。
     海外の有名画家風のイラストが手軽に作れるため、印刷して額縁に入れて部屋に飾れば、お手軽で自分仕様の模様替えができる。販売するとなると、ビミョーな出来栄えに見えるが、売れなくはないかも…。
    corelpainter 美術部員じゃなくても描ける絵画

    Corel Painterペインター

     .psdを読み込めますが、やはり互換性は低いようです。ペインターと名がついている通り、絵画に特化した画像編集ソフトです。水を使ったかのような水彩画や油絵などリアルすぎる素材感を感じながら絵を描くことが可能です。8000円前後の廉価版でも満足できる独特の世界を手軽に堪能できます。画風を変えたい時はコレ一択。
     自分の作画タッチを記録して保存し、別の画像を自分のタッチで自動的にレタッチすることも可能。一度、アニメ調のイラストレタッチを記録してしまえば、自動的にイラスト変換が好きな画風で可能になっているが、参考書もサイトも少なく、独学でやるしかない。  頭を空っぽにして、なんとなーくマウスカーソルを動かしただけで、こんなにアートなイラストが描けました。気分はゲイジュツカアーティスト。アーティストではなくアーチスト。どことなく偽物感。どこかで間接照明と洒落た額縁に入れて飾り個展を開きたくなるぐらいアートを制作できます。これで年賀状や社内プレゼンのイラストを作成しただけで、手に取ってくれた人の空気感が変わるキッカケを作ってくれました。

    Affinityアフィニティ

    affinityphoto

    affinity photoフォト

     アフィニティ製品どれでも.psdが読み込め、すべての製品で忠実に読み込んでくれました。フォトショップと比べて機能が限定的ではありますが、印刷用のCMYKも使えるし、トーンカーブも使える。フォトショップのブラシを読み込んだり、Painterのプラグインを読み込んだり。価格はphotoshopの廉価版である photoshop elements よりも安い1万円。
    affinitydesigner

    affinity designerデザイナー

     .psdが読み込めて再現性が高いのはもちろん、イラストレーターが不要に思えるぐらいの互換性と機能と性能。しかも、低スペックなパソコンでも動くのが嬉しいところ。ノートPCやタブレットでもバリバリ動きます。
     アイコンなどのテンプレートも充実しており、ベジェ曲線などを駆使して作図に没頭できるはず。簡易illustratorといった雰囲気。もちろん、CMYKも使用可能。版下作成用のソフトとして活躍してくれる。
    affinity publisher

    affinity publisherパブリッシャー

     InDesignとPowerPointが合体したと言って差支えがないレベル。
     プレゼンデータを作ったり、マンガや吹き出しを配置してデジタルコミックとして版下データを作ることもできる。当然、CMYKに対応しており、ボタンを配置して指定したページやURLに飛ばせるインタラクティブな機能もついているため、ちょっとしたゲームも作成可能だ。パワーポイントでできることはだいたいできる、.pdfにも対応している、エクセル形式も挿入できる、リンクも貼れる・・・と何でもあり。
    affinity publisher

    affinity製品の特長

     わざわざシリーズ製品を起動しなおして読み込みなおして~という手順は不要で、シリーズ製品がインストールされていると同じ画面上から製品の機能を切り替えが可能です。しかも、シリーズ製品が全て超軽量設計。多少低いスペックのパソコンでもサクサク動く。
     動作が軽い理由として、全て自社製品であるから。
     adobeやCorelは、他の企業が作ったものを買収しまくった製品群であり、細かい部分でシステムの共通化ができておらず、処理が製品ごとに異なっているらしい。

    他メーカー

    クリスタ クリスタEXイラスト変換

    Clip Studioクリップスタジオ

     .psdを読み込むことはできますが、互換性は低いようです。このソフトは画像編集ソフトではなく、コミック制作ソフトです。同人誌まんがだけでなく、市販されている漫画を描いている作家さんやスタジオも使用しているイラスト専門ソフト。写真を読み込んでボタン一発で線画を抽出してイラスト制作補助をする機能もあります。  線の太さ、塗り方、色数など、どんなイラストにしたいのか調整して写真を変換できる機能があり、細かい描写の多い住宅街やビル群、寺社仏閣など、描くのも塗るのも手間だった背景を写真を取り込んで変換ボタンを押すだけで、作画してくれます。photoshopでもできますが、ここまで楽勝で作成できることはありませんでした。まさにクールジャパンな日本のためのソフトです。
    ファイヤーアルパカ

    FireAlpacaファイヤーアルパカ

    フリーソフト
     .psdは読み込めますが、paintshopと同様に虹色フィルターや文字レイヤーは崩壊。
     しかし、このソフトはフォトショップとイラストレーターとクリップスタジオをちょっとずつ合体したようなマルチに活躍できる超おすすめフリーソフト。フォトショップのブラシやフィルターなど多機能すぎて困惑。高校や芸術系の専門学校でも多い導入され、素材集なども多数配信。 [公式] ファイヤーアルパカ
    inkscape

    Inkscapeインクスケープ

    フリーソフト
     .psdを読み込めますが期待してはいけません。写真をイラストに変換する機能もあります。しかも、ベタ絵ではなくベクトルデータとして保存できるので、拡大縮小しても画質は変わりません。ただし、パソコンの性能に依存します。このページで紹介しているすべてのソフトの機能を網羅しているようなソフトですが、その分とても難解です。 [公式] inkscape

    psd互換は本当に互換なのか?

    互換チェックポイント
  • テキストレイヤーが再編集できるか
  • フィルター (色の再現性など)
  • 文字の縁取り
  •  デザイン業界の標準といってもいい定番の人気画像用ソフト photoshop で作った.psd形式のデータを他のソフトで読み込んでも、再編集したり、色合いが再現されていたり、photoshopの代用品として使用可能なのかどうか というチェックポイントのほかにも、互換ソフト独自の便利な機能も調べてみました。
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