ライフガードLifeguardの視点Perspective

ライフガード体験談
ライフガードって、ただ座って笛吹いてプールや海を見ているだけじゃない。安全を守るのが一番の仕事。
泳ぎが得意なのはもちろん、周りをよく見て、ちょっとした異変に気づける集中力や予測力も必要。 暑い日でも笑顔で声かけたり、子どもたちに安心感を与えるのも大事。
仲間と連携して「みんなが楽しめる場」を作るのがライフガードのお仕事です。

ライフセーバー

ライフガードを職業として従事している人。海にいる黄と赤の人たちというイメージが強いですが、海だけでなく、山や川、屋内でも活動しています。 救助活動は多くある業務の中の1つに過ぎず、業務には事故が起こらないように見回り、点検、喚起など、多岐にわたります。
日本ではライフセーバーの公的資格制度はなく、国からの援助も何もない。日本では何でも自主性が基本で、どのスポーツでも国でバックアップするということはない。 そのため、プロ選手が育ちにくく、遠征や練習も自腹で、環境すらない人のほうが圧倒的に多いのが現状。国技の相撲であっても、国営の相撲部屋はない。

人命救助に免許はいらない

ライフセーバー資格なしにライフセービング活動を行っても違法ではない。 AED (自動体外式除細動器) を使用するのにも、ライセンスや資格は不要です。
AEDのフタを開けると、自動で操作説明が音声で流れるので、指示に従って、1つずつ実行するだけでOK♪ いきなり電気ショックが出ることはないので、対象者の汗や水気を拭き取り、貴金属類を外しつつ、心臓マッサージ。 電気ショックを流すタイミングは音声で教えてくれます。 電気ショックを流すときには、心臓マッサージもやめて、対象者から離れてください。あとは、これを繰り返すだけ。
人工呼吸は、感染症予防のためにマウスピースを使う方法が推奨されています。わからなければ、人工呼吸はしなくてOKです。

ライフガードとプールガードの違い

ライフガード

ライフガード
日本のプールで監視員として働く場合、赤十字水上安全法救助の講習を受けることになる。 筆記や実技、記述式のテスト、実際の現場での訓練など。 胸骨圧迫など実技のほか、AED (自動体外式除細動器) を使用した訓練もある。
赤十字救急法基礎講習と救急員講習であれば、約1日がかりの講習後にテストがあり、合格すれば認定証が郵送で発行される。

水安プロバイダテストになると、手を使わずにその場で静止しながら泳ぐ「立ち泳ぎ」3分がテスト必須のため、今すぐ水球部、シンクロ部やダイビング部へ入ろう。

プールガードとは「プールの柵」という意味

プールガード
英語の苦手な人が考えた和製英語です。
おそらく、ライフガードというのは救助はもちろん水泳や事故などの知識からいろいろ勉強しないといけないので、 似た響きの言葉を作ったけれど意味が伝わらないことには気が付かなかった・・・っていうオチだと思います。
フィットネスクラブによっては「パートナー」と呼ぶ会社もあります。
皆さん、英語が大好きです。意味は伝わりませんが・・・。

ライフガードの視線

監視は、監視台に座るだけでなく、周囲を巡回し、細かくチェックするのが仕事です。 プールの周囲を歩きながら、プールの安全を確認しましょう。
もちろん、自分自身の進行方向の安全確認も忘れずに。利用者や壁に衝突するかもしれません。

プールサイドから2mラインを見ています。

プールサイドから見たプール
逆向きになったT字の部分が、プールサイドから2m地点です。
さて、プールサイドから2mラインまでに、床のタイルは何枚ありますか?

少しプールに近づいてみます

プールサイドからプールへ近づいた
プールサイドから2mラインまで床のタイルを数えたいのですが、まだ確認できません。

もっと近づいてみましょう

もっとプールに近づいて
床のタイルを数えるために、プールへ近づいたら、見えていたはずの2mラインが視界から消えてしまいました。

足に水がかかるまで近寄って水底を覗く

足に水がかかるぐらい
床のタイルが何枚あるのか、確認はできましたが、2mラインが視界から消えました。
3コースも見えていたのに、今は1コースのスタート地点しか見えていません。

もし、最初の場所で監視していたとして、プールの底に誰かが沈んでいたら、気づけますか?

プールサイドから見たプール
この検証では、コースロープもなく、泳いでいる人もいません。
もし、空気で膨らますフロートやエアベッドが浮いたレジャープールやナイトプールだったら、誰かが沈んでいても気づくことは・・・ほぼ不可能でしょう。 実際に、プールに浮かべたバルーンアトラクションの下で子供が溺死しています。
2019年8月15日 としまえんの水上設置遊具による溺水事故

市民プールの多くでは、大型フロートの使用を禁止しています。その理由は、としまえんの水上設置遊具による溺水事故と同じことが起こりやすくなるからです。 水上遊具を設置していなくても、利用者が持ち込んだフロートに引っかかって浮上できなくなることがあります。 2019年の事故よりも遥かに前から、同様の事故が全世界各地で起こっているはずなのですが、安全を考慮していない運営会社は監視員を減らして、施設を充実させるほうに向かってしまうようです。 監視員を目の保養にしている層は限られてますからねぇ・・・。

保護者がプールや海を託児所と勘違いしている

「お連れ様はどこですか? 同伴入場だけでなく、一緒に行動してくださいね~。 保護者の方がお連れの方を両手ですぐに助けられる場所にいるようにしてくださいね」と何回も声をかけても動かない保護者や介助者もいます。
ジモティーでお金が欲しいだけのなんちゃって介助者も、この傾向が強いようです。「介助でプールに来たけど濡れたくないからプールには入らない」って・・・

ガードをするために必要なこと

プール監視員の時給は?

ライフガードの総まとめ

将来の仕事に関係があるなら、やっておくべき。でも・・・

プールの監視員は時給が高くても、軽い気持ちで行ってはいけない。
今は高齢化社会。自分の体力やスキルを無視して頑張り過ぎちゃう方々が施設でぶっ倒れて、救急車を呼ぶ日々。 海やプールで倒れたら・・・・・・行動できるように、勉強したり、実習したり、ほかの施設を見に行ったり、講習を受けたり。