日本の鉄道の営業キロ


1.現在の営業キロ
2.解説
3.詳しい分析
4.総括表
5.営業区間一覧……JR・民鉄営業区間一覧表はこちら


 1.現在の営業キロ(2022/01/01現在)

営業キロ 旅客キロ
鉄道 軌道 合計 鉄道 軌道 合計
1種 2種 3種 -- 運送 整備 1種 2種 3種 -- 運送 整備
JR 北海道 2372.3 0.0 (0.0) -- --  --  2372.3 2243.0 0.0 (0.0) -- --  --  2243.0
東日本 7294.0 8.7 (0.0) -- --  --  7302.7 7166.9 8.7 (0.0) -- --  --  7175.6
東海 1982.0 0.0 (0.0) -- --  --  1982.0 1970.8 0.0 (0.0) -- --  --  1970.8
西日本 4865.1 39.6 (28.0) -- --  --  4904.7 4847.7 39.6 (28.0) -- --  --  4887.3
四国 853.7 0.0 (0.0) -- --  --  853.7 853.7 0.0 (0.0) -- --  --  853.7
九州 2273.0 0.0 (0.0) -- --  --  2273.0 2157.0 0.0 (0.0) -- --  --  2157.0
貨物 35.3 28.8 (0.0) -- --  --  64.1 0.0 15.0 (0.0) -- --  --  15.0
JR計 19675.4 77.1 (28.0) -- --  --  19752.5 19239.1 63.3 (28.0) -- --  --  19302.4
民鉄 普通鉄道・軌道 6798.3 520.4 (472.2) 334.6 11.2 (11.2) 7664.5 6644.3 520.4 (472.2) 334.6 11.2 (11.2) 7510.5
ケーブルカー 21.4 1.1 (1.1) -- --  --  22.5 21.4 1.1 (1.1) -- --  --  22.5
跨座式モノレール 22.8 0.0 (0.0) 69.8 --  --  92.6 22.8 0.0 (0.0) 69.8 --  --  92.6
懸垂式モノレール 6.9 0.0 (0.0) 16.5 --  --  23.4 6.6 0.0 (0.0) 16.5 --  --  23.1
案内軌条式 81.9 0.6 (0.6) 68.4 --  --  150.9 81.9 0.6 (0.6) 68.4 --  --  150.9
トロリーバス 3.7 0.0 (0.0) -- --  --  3.7 3.7 0.0 (0.0) -- --  --  3.7
磁気浮上式 0.0 0.0 (0.0) 8.9 --  --  8.9 0.0 0.0 (0.0) 8.9 --  --  8.9
民鉄計 6935.0 522.1 (473.9) 498.2 11.2 (11.2) 7966.5 6780.7 522.1 (473.9) 498.2 11.2 (11.2) 7812.2
総計 26610.4 599.2 (501.9) 498.2 11.2 (11.2) 27719.0 26019.8 585.4 (501.9) 498.2 11.2 (11.2) 27114.6
(注1)JR貨物の第2種鉄道事業の営業キロは旅客会社が営業キロを持たない区間のみを掲げ、そのほかの区間(当サイトでは「貨2種」と表記)の営業キロ(7890.5km)は除外した
(注2)第3種鉄道事業、軌道整備事業の営業キロは合計、総計に含まない

先頭へ戻る

 2.解説

・鉄道事業法に基づく鉄道事業の許可、または軌道法に基づく軌道の特許を得ている区間・営業キロを対象とする。
 ただし、期間限定営業区間を除く。
  (注)以下の施設等は対象に含まない。
    (1)専用鉄道(専ら自己の用に供するため設置する鉄道であって、その鉄道線路が鉄道事業の用に供される鉄道線路に接続するもの)
    (2)索道(ロープウェー、リフトなど)
    (3)航路(鉄道連絡船)
    (4)鉄道事業法に基づかない遊戯鉄道、砂防鉄道、森林鉄道、鉱山鉄道など

・データは、原則として、国土交通省鉄道局監修『鉄道要覧』(電気車研究会、年1回発行)の最新版に拠る。
 ただし、最近の改廃は「JTB時刻表」(JTBパブリッシング、毎月発行)などで補う。このため、『要覧』とは異なるデータを用いている場合がある。
  (注1)JR各社が定めた「線路名称」の区間・キロ数や、各社が自社サイトなどで公表している区間・キロ数が、『要覧』記載の区間・営業キロ(鉄道事業の「事業基本計画」など、官公庁への届出がベース)と異なる場合があるが、『要覧』の区間・営業キロを採用する。
  (注2)従って、新幹線(新幹線が直通している在来線である「山形新幹線」「秋田新幹線」を除く)は、独立した営業キロを持つものとして扱い、在来線とは別に算入する。

・「JR」は旧・日本国有鉄道を承継した以下の7社である。
  (1)東日本旅客鉄道(JR東日本)
  (2)東海旅客鉄道(JR東海)
  (3)西日本旅客鉄道(JR西日本)
  (4)九州旅客鉄道(JR九州)
  (5)北海道旅客鉄道(JR北海道)
  (6)四国旅客鉄道(JR四国)
  (7)日本貨物鉄道(JR貨物)
 当サイトでは、JR貨物を除く6社を「JR旅客会社」と総称することがある。

・「民鉄」はJR7社以外のすべての鉄道・軌道を指す。
 従って、公営、第三セクターなどを含む。

・鉄道・軌道の「種類」は以下の通りである。
  (1)普通鉄道・軌道
  (2)ケーブルカー(鋼索鉄道)
  (3)モノレール(跨座式または懸垂式鉄道・軌道)
  (4)新交通システム(案内軌条式鉄道・軌道)
  (5)トロリーバス(無軌条電車)
  (6)磁気浮上式鉄道・軌道

・鉄道の「種別」は以下の通りである(詳細は、鉄道事業法Q&A「Q3 第1種、第2種、第3種鉄道事業とは」を参照)。
  (1)第1種鉄道事業=自らが鉄道線路を所有し、旅客または貨物の運送を行う事業(自己の線路の容量に余裕がある場合は、第2種鉄道事業者に自己の線路を使用させることができる)
  (2)第2種鉄道事業=第1種鉄道事業者または第3種鉄道事業者が所有する鉄道線路を使用して旅客または貨物の運送を行う事業
  (3)第3種鉄道事業=鉄道線路を第1種鉄道事業者に譲渡する目的をもって敷設する事業、または、自らが所有する鉄道線路を第2種鉄道事業者に専ら使用させる事業(自らは運送を行わない)

・軌道のうち、地域公共交通活性化再生法に規定する軌道運送高度化事業に関する「種別」は以下の通りである。
  (1)軌道整備事業=軌道を敷設し、旅客の運送を行う事業に使用させる事業(第3種鉄道事業に相当)
  (2)軌道運送事業=敷設された軌道を使用して旅客の運送を行う事業(第2種鉄道事業に相当)

・「営業キロ」は、すべての区間の営業キロである。
 従って、旅客列車が走っていない区間(貨物のみの営業区間、または名目上は旅客営業区間だが実際には旅客列車が走っていない区間)を含む。
 さらに、現在は列車が走っていない区間(営業休止中、または災害などにより運休中の区間)も含む。
  (注1)日本貨物鉄道(JR貨物)の第2種区間(当サイトで「貨2種」と表記する)の営業キロは原則として算入しない。
  (注2)ただし例外として、JR貨物の第2種区間のうち、JR旅客会社が第1種事業の営業キロを設定していない区間の営業キロは算入する(該当区間は「旅客会社が営業キロを持たないJR貨物2種区間」を参照)。  

・「旅客キロ」(当サイト独自の用語・表記であり、当サイト管理人が乗車対象としている区間)は、旅客列車が原則として毎日運転されている区間の営業キロを指す。
 ただし、毎年ほぼ一定の期間に運休する区間、または一定の期間のみ運転される区間も含む(該当区間は「乗りつぶしのヒント」内の各ページを参照)。
  (注1)「JTB時刻表」に明示されていない区間であっても、旅客列車が毎日運転されている区間(土曜・休日運休の場合を含む)は含む(該当区間は「時刻表に明示されない旅客列車運転区間」を参照)。
  (注2)上記の区間のうち、JR旅客会社が第1種事業の営業キロを設定していないJR貨物の第2種区間については、便宜的にJR貨物の旅客営業区間として扱う。
  (注3)旅客営業区間であっても、以下の区間は含まない。
    (1)営業休止中の区間
    (2)概ね1年以上にわたり運休中の区間(1年以上運休する見込みの場合を含む)
    (3)実際には旅客列車が運転されていない区間
    (4)旅客列車が臨時運転されるのみの区間(臨時列車が毎日運転される区間を除く)

・営業キロ・旅客キロの合計の算出にあたっては、鉄道については、第1種区間、旅客営業を行う第2種区間の営業キロのみ算入し、第3種区間、貨物営業のみの第2種区間(貨2種)の営業キロは算入しない。
 軌道については、通常の軌道区間、軌道運送事業区間の営業キロのみを算入し、軌道整備事業区間の営業キロは算入しない。
 なお、算入しない第3種区間、軌道整備事業区間のキロ程は、対応する第1種区間、第2種区間、または軌道運送事業区間の営業キロと異なる場合がある。
  (注)この基準により、営業キロを重複して算入している区間があることに注意(該当区間は「重複種別区間」を参照)。

先頭へ戻る

 3.詳しい分析    

JRの営業キロについて……「JTB時刻表」との差異を中心に、旅客各社とJR貨物の営業キロを分析

・民鉄の営業キロについて……【工事中】

先頭へ戻る

 5.営業区間一覧(2022/03/12現在)

 JR・民鉄営業区間一覧表(htmファイルで開きます)
  ※正規の営業区間のほかに、未開業線や本サイト内で掲げた短絡線なども収録(期間限定営業の路線は除く)  

【凡例】
路線名 <未> …… 未開業線(開業予定がない区間も含む)
区間 (信) …… 信号場(民鉄は名称の如何に関わらず、(信)とした)
(信号所) …… 信号所(正規の停車場ではない分岐点)
(操) …… 操車場
種別 [1] …… 第1種鉄道事業
[非] …… JR旅客会社の第1種鉄道事業区間だが、独立した営業キロのない区間(Q4 なぜJR旅客会社に旅客列車が走らない区間があるか旅客会社が営業キロを持たないJR貨物2種区間を参照)
[2] …… 第2種鉄道事業
[貨2] …… 貨物営業専用の第2種鉄道事業区間(合計に含まず)
[3] …… 第3種鉄道事業(合計に含まず)
[軌] …… 軌道事業
[軌運] …… 軌道運送事業(鉄道事業の第2種に相当)
[軌整] …… 軌道整備事業(鉄道事業の第3種に相当。合計に含まず)
…… 鋼索鉄道(ケーブルカー)
…… 跨座式鉄道・軌道(跨座式モノレール)
…… 懸垂式鉄道・軌道(懸垂式モノレール)
…… 案内軌条式鉄道・軌道(ガイドウェー)
…… 無軌条電車(トロリーバス)
…… 浮上式鉄道・軌道
【別増】 …… 差異の大きい別ルート(経由地が明らかに異なる別線線増)
【別直】 …… 差異の大きい別ルート(迂回・短絡する他線との直通線)
  【別新】 …… 差異の大きい別ルート(新幹線と在来線の直通線)
  【別軌】 …… 差異の大きい別ルート(軌道で、本来は同一停留場であるものの、旅客案内上は別の名称で区別される停留場に向かう別線)
【短旅】 …… 営業キロがゼロの短絡線(旅客列車が定期的に運転されていたり、運転されることがある区間)
【短非】 …… 営業キロがゼロの短絡線(旅客列車がほとんど運転されない区間)
備考 <旅> …… 旅客キロに含まれる区間
<休> …… 休止中、または、概ね1年以上にわたり運休している区間(休止・運休中の路線を参照)
<休あり> …… 運休期間または運休日あり(定期点検等を除く)(運休期間のある路線を参照)
<難> …… 乗りにくい区間(1日4往復以下、昼間運転なしのいずれかに該当)(乗りにくい路線(北海道、東北)(関東、中部)(近畿〜九州)を参照)
<普難> …… 普通列車で乗りにくい区間(普通列車がゼロまたは1日4往復以下)(乗りにくい路線(北海道、東北)(関東、中部)(近畿〜九州)を参照)
<臨運> …… 一定の頻度で臨時旅客列車の運転あり
<廃予> …… 廃止予定(他社へ譲渡予定の区間も含む)
【重複】 …… 同一事業者の複数の線区に重複して属する区間(駅間重複区間を参照)
【地重】 …… 同一事業者の複数の地下鉄線に重複して所属する区間(駅間重複区間を参照)
【信重】 …… 同一事業者の複数の線区に重複して属する区間で、その一端が信号場など駅以外である区間(信号場関連重複区間を参照)
【共用】 …… 異なる事業者の複数の線区で共用している区間(共用区間を参照)

先頭へ戻る

(2022年01月02日最終更新)


トップページへ戻る