・相次ぐ中古カメラ店の閉店(2020/12/29)
2020年は、老舗の中古カメラ店が相次いて閉店という、残念な知らせが続いた。
ミヤマ商会とアルプス堂である。
筆者は新宿を歩く機会が多いので、東口駅前にあるアルプス堂と三丁目にあるミヤマ商会には、一時期よく足を運んだものだ。
目的のカメラやレンズを探すときはもちろんだが、特に目的がない時も。
中古カメラの愛好者は、みな同じような習性を持っているようで、普段からお店のショーウィンドウをチェックする習慣がある。
熱心なクラシックカメラ・中古カメラ愛好者とは言えない筆者だが、昔のカメラは眺めているだけで楽しい。
特に丁寧に作られたフィルムカメラは工芸品としても通用する味わいがあり、作られた当時の時代の空気が感じられる。
もちろん、お店巡りには思いがけない掘り出しものへの期待もある。
そんな中古カメラ店巡りの楽しみがこれ以上減らないことを願っている。、
・びわ湖長浜 KANNON HOUSEの閉館(2020/10/09)
上野の「びわ湖長浜 KANNON HOUSE」が2020年10月末をもって閉館することになった。
この館は、2016年の開館以来、長浜市に伝わる観音像を約2ケ月に1体ずつ展示するというユニークな施設として、仏像ファンに親しまれてきた。
それが閉館されることで、上野に出かける際の楽しみの一つが減るわけで残念だ。
長浜市のある湖北一帯では、観音像など多くの仏像が守り継がれてきたことは、白洲正子の著書などで紹介されている通りである。
そのような地域の魅力を、観音をテーマにして情報発信してきたのがこの施設である。
所在地が琵琶湖を模して造られたという不忍池近くにあるのも魅力だった。
博物館や美術館を目的に上野へ来たついでに立ち寄っても、あまり余計な時間を取られないからだ。
湖北に伝わる、それぞれに魅力的な観音様に出会うことができる貴重な場所であっただけに、閉館は心残りである。
・ウグイス(2020/5/26)
2020年の春は、新型コロナ禍に伴う外出自粛が続いたため、いつもの年より家にいる機会が多くなり、時間を持て余していたところ、気分を明るくしてくれる出来事があった。
ウグイスの鳴き声である。
例年だと、我が家(杉並区)でウグイスの鳴き声を聞く機会は多くなく、年に数回あるかないかの程度だと記憶している。
それが、今年(2020年)は、5月に入ってからほぼ毎日のようにホーホケキョの声が響き渡っている。
声が聞こえるのは朝のことが多く、5時ごろという筆者の起床前のこともある。
人工的な騒音ではなく、鳥の鳴き声で目が覚めるのは贅沢な話である。
ネットで調べてみると、ホーホケキョと鳴くのはオスで、縄張りを宣言するためだそうた。
縄張りの範囲は直径200mほどらしい。
家の近くでまとまった緑があるところと言えば、蚕糸の森公園くらいなので、そこをねぐらにしているのかもしれない。
声だけでも楽しめるが、せっかくの機会なので、その姿を写真にも残しておきたいと思い、声がするたびにカメラを構えるのだが、これがなかなか難しい。
庭にやってきても、植物の茂みの中に身を隠していることが多いからだ。
これはウグイスの習性らしい。
記憶をたどってみても、山登り中に藪の中からの鳴き声を聞いたことはしばしばあるのに、姿を見たことは思い出せない。
掲載した写真(2020/5/24)は、電線に止まった姿を窓越しに写したもので、逆光のためあまりよく写っていない。
5月下旬になって緊急事態宣言が解除されたので、約2ケ月ぶりに高尾山を歩いてみた。
目的は足慣らしと季節の花の撮影だったが、歩いていてウグイスの鳴き声が始終聞こえていたのが印象に残っている。
大垂水から城山と高尾山を経由して高尾山口までの行程で、ほとんど間断なく鳴き声が聞こえていた。
この10年ほど、季節を問わずに高尾山に通っているが、こんなに多くのウグイスの声を聞いた記憶がない。
記録を取っていないし、筆者の記憶に自信があるわけではないが、今年の高尾山周辺ではウグイスが多いのではないかと思っている。
(この項、2020/5/29追記)
5月から6月にかけて、連日のように我が家で聞こえていたウグイスの鳴き声は、6月中旬の16日以降はいったん聞こえなくなった。
もう山に帰ってしまったのかと思っていたら、10日ほど経って、6月の26日と27日の二日連続して鳴き声が響き、これが結局今シーズンの最後になったようだ。
もちろん、筆者は一日中家にいるわけではないので、聞き逃した日がなかったとは言い切れないが。
(この項、2020/7/7追記)
・マスク(2020/5/06)
2020年は、年初には予想もしなかった新型コロナウィルスの猛威に翻弄され続けている。
筆者自身の生活もつい3か月前とは様変わりしてしまった。
そのうえ、未だに先が見通せない不安の中にいるのは、多くの人と同様である。
以前とは人々の行動様式も考え方も変わりつつある中で、今回取り上げるのはマスクである。
マスクをつける習慣のなかった私もこの2ケ月来、外出時にはかならず着用するようになった。
当初は着け忘れることもあったが、最近はそれもなくなり、道でマスクをつけていない人に出会うと気になってしまうほどである。
それに、テレビに映し出される欧米の光景にも驚かされた。
もともとマスクの習慣がなかった欧米人にマスク着用が広がっているからだ。
私の個人的な記憶でも、欧米からやってくる人から、日本人はどうして医者や看護師でもないのに、マスクをする人が多いのか、と聞かれたことが何回かある。
これからはそういう質問をする人もいなくなるのだろう。
次にマスクのポイ捨てについて。
道路を歩いていて、マスクが落ちていること気付くことがたびたびある。
もちろん、マスクを路上に捨てる行為はマナー違反だが、多くは誤って落としたのではないかと私は思っている。
というのは、なにかの理由でマスクを外さなければならなくなり、そのマスクをポケットやカバンに入れたとする。
ても、あとですぐに取り出せるようにポケットの奥にまで押し込むようにはしないのが普通だと思われる。
すると、ちょっとしたはずみでマスクがこぼれ落ちて気か付かないことが多いのではないだろうか。
実は私自身そういう体験をしているからで、マスクがポケットから半分落ちかかっているのに気づき、慌てたことがあるのだ。
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